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10名無しさん
格闘天女。   Vol.1「格闘技との出会い」(前)

時は2001年4月。
石川梨華と安倍なつみはとある防波堤に座っていた。
そこで梨華はなつみに話し掛けた。
梨華「安倍さん・・・」
なつみ「?」
梨華「そんなに中澤さんが辞めたのショックだったんですか・・・」
なつみ「うん・・・」
梨華「デビューした頃からのメンバーだったからね・・・」
なつみ「もう娘でいられるのがいやになるかも・・・」
梨華「だめですよ・・・安倍さんはまだまだがんばってもらわなくては・・・中澤さんの分までね、そうすれば中澤さんもきっと喜んでくれるから・・・」
梨華は言った。
しかし梨華の言葉になつみは頷くしかなかった。
11名無しさん:02/03/27 13:30 ID:Rq0BqOsZ
格闘天女  Vol.2「格闘技との出会い」(後)

翌日。
なつみは梨華の部屋にいた。
この日はオフであるため、なつみは遊びに来ていたのである。
梨華は早速なつみに話し掛けた。
梨華「安倍さん・・・」
なつみ「なに?」
梨華「今日はいい所に連れて行ってあげよう」
なつみ「いい所って・・・?」
梨華「行って見ればわかる」
梨華は言った。
すると梨華はなつみと一緒に部屋を出た。


しばらくすると二人はお台場のフジテレビ社屋に到着した。
梨華はその中に入ると二人でエレベーターに乗った。
目的階数は地下30階である。
なつみは梨華に話し掛けた。
なつみ「梨華・・・」
梨華「?」
なつみ「このエレベーターは何処まで行くの?」
梨華「地下30階」
なつみ「フジテレビの地下は2階までのはず・・・」
梨華の言葉になつみはそう思った。
するとエレベーターは地下30階に到着した。
そこは開設以来公に頑なに公開を拒んでいる闘技場があった。
この闘技場の熱気は凄まじい物があった。
リングの上ではバーリ・トゥード(何でもOK)の格闘技の試合が展開されており、なつみはこの光景を目にした途端、何かに心打たれるような感じになった。
なつみ「これが、格闘技・・・」
なつみは思わず呟いた。
12名無しさん:02/03/27 13:51 ID:Rq0BqOsZ
格闘天女  VOL.3「安倍、格闘家になる!」

翌日の読売新聞朝刊にはこんな見出しがあった。

「モー娘。安倍、格闘家に挑戦!」
「芸能活動と平行、つんく♂氏も了承済み」

この報道により日本中が驚きに満ちた。TVのニュースやワイドショーもこの話題で持ちきりである。
NHK総合、教育TVでも普段の番組を中止して報道特番を放送していた。
娘。の所属事務所では記者会見を行っていた。
記者「芸能活動しながら格闘家に挑戦するのは何か意味があっての事ですか?」
なつみ「はい」
記者「それはどういった理由からでしょうか?」
なつみ「もう少し強くなりたいと思ったからです」
記者「しかし格闘技にはあまり詳しくない方が挑戦するのは無理があると思いますがどうでしょうか?」
なつみ「大丈夫です、向こうのは何でもありですので」
なつみは言った。
そして、記者会見から数日後。
なつみは格闘家として初の試合に挑むことになった。
13名無しさん:02/03/27 14:13 ID:Rq0BqOsZ
格闘天女  Vol.4「初試合!」(1)

フジテレビ地下30階闘技場。
ここには全国から応援に来た観衆がいっぱいいた。
なつみは選手控室の中にいた。
そこでトレーナーの松岡昌宏はなつみに話し掛けた。
松岡「今日は初試合なんだが頑張るように」
なつみ「はい」
松岡「初試合の相手は現役横綱の播磨灘関だが勝つ自信はあるか?」
なつみ「五分五分ですね」
なつみは言った。
しばらくすると、なつみの出番はやってきたのである。
なつみは控室から出るとリングへと向かって歩いていった。
途中アナウンスが聞こえてきた。
「赤コーナー、横綱播磨灘、兵庫県西宮市出身雷神部屋所属、青コーナー、安倍なつみ、北海道室蘭市出身、モーニング娘。所属」
このアナウンスを聞いてなつみは緊張が高まってきた。
14名無しさん:02/03/27 14:33 ID:Rq0BqOsZ
格闘天女  Vol.5「初試合!」(2)

播磨灘「芸能人なんかがここに来ていいと思ったか?」
突然、播磨はなつみにこう言った。
なつみ「土俵入りのときに訳分からんお面を被ってる横綱よりはマシだ。」
なつみも負けてはいない。播磨に向かってこう言い捨てた。
角田「凶器の使用以外は全ての攻撃が認められます」
レフェリー、角田信朗氏はこう説明した。
そして試合開始のゴングが鳴った。
と次の瞬間、なつみの蹴りが播磨の顔面を捉えた。
播磨はその場で倒れ、起き上がる事はなかった。
角田「勝負あり!!」
角田の声がそのままリング上に響いていった。

【○安倍なつみ 0分6秒 回し蹴り 播磨灘●】