感動ってすてきやん

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1すてきやん
おもしろいとか、かわいいのもイイけど
なんかモーニング娘。に関する話題で、感動したことありませんか?
涙が出るくらいのエピソードお待ちしています。
荒らしは、ご遠慮くださいお願いします。
2ねえ名乗って:02/03/07 05:53 ID:SY14uxk7
2???
3感動屋:02/03/07 05:53 ID:K8mqM34z
最後の夏休みを見て泣きました
4名無しさん@お腹いっぱい。:02/03/07 05:54 ID:20ZjaL2a
2いいぃいいいいい11
5過保護:02/03/07 07:10 ID:RObTXe+r
もーたいのリーダーの卒業式みて、みんなが泣いてるとこみて
つい、もらい泣きしちゃったよ

卒業ライブをDVDみても、泣いちゃったけどね(w
だから、ハロモニに出ててたときは、ちょっと鬱だたね(w
6ユン・ピョイ:02/03/07 07:29 ID:8V/sIDlN
ASAYANでやってた石黒、福田の卒業ライブ。とMステのNEVER FORGETは泣けた。中澤の卒業も。
7 :02/03/07 07:31 ID:C+AXcOCa
Iwishで豚化した安倍が後ろに下げられたとき
あの時は、泣き笑いしたよ
8赤き涙を流す者:02/03/07 10:21 ID:kn+JSdTu
ここって、もう死んでます?良かったら小説で使わせてくれるかな?
9駄目:02/03/07 10:22 ID:GEYHb1k/
 もう二度と来ないと言うことなので、一応>>1さんの見解に対して簡単な
返事をします。

まず1つめに「ちゃん」づけのことですが、私が言っていたのは、本当に
年齢云々とかのことではなく、面識もない男性に呼ばれること自体について
なのです。実際に、仲のよい同僚で、年齢が上の人には「ちゃん」づけされ
ることもあります。でも、そういう方も、職場では、きちんと「〜さん」と
呼んでくれています。あの掲示板は、>>1さん専用のものではなく、友人や
家族がみるわけですから、そういう呼び方はある意味重要だと思います。
実際、あの掲示板で>>1さんが私を「ちゃん」付けしていることで、>>1さん
に反感を買ってらっしゃる方もいらっしゃることは確かです。

 2つめについて、その日記などの兼ですが、「セクハラ」という表現は私
の誤りです。ただ、1つ言いたいのは、確かに日記を見てコメントをしてく
る人は>>1さん以外にもいるのですが、そういう人は、メールを通して、そ
の問題点と今後気をつける点などの意見を知らせてくれました。でも>>1
んは、みんなが読む目の前で、堂々と私の悪い点について書きつづり、あれ
ではまるで私のことを公衆の面前で非難中傷するに等しいと感じたわけです。

 ではこれで失礼します。
10名無し募集中。。。:02/03/07 10:25 ID:drdF4ipf
>>9 謎だ(w
11赤き涙を流す者:02/03/07 10:28 ID:kn+JSdTu
>>9
はい?「ちゃん」?あの〜小説が書きたいだけなんですが・・・
12名無し募集中。。。:02/03/07 10:30 ID:drdF4ipf
>>9 は書くべきスレを間違えた模様。。。
13赤き涙を流す者:02/03/07 10:32 ID:kn+JSdTu
>>12
みたいですね・・・それではお借りします>>1さん問題があるようでしたら言ってください

プロローグ

人間というのは、えてして不思議な事や恐い事とか嫌な事などが、あまりにも重なり
過ぎると、泣き出したり喚き散らしたりといった行為には、でないものである
それはおそらくある一定の線を越えたら、神経が麻痺するように出来ているのだろう
ショック死とゆうのを避ける為に、今まさに私はそうゆう状況にいた、まず、右足が
凄く痛い、たぶん折れているんだと思う(人事みたいだが)そしてここは?どこ?
霧がかかっていて視界も悪いんだがそれでもどこかの森なんだって事くらいしか
分からない、少なくとも私の知る限りでは見た事が無い場所だ、でもまあその位の事は
よくある事だ(普通はありません)問題はここが何処なのか、ではないのだ1番困っている
のは、自分が誰なのかという事なのである、頭にも痛みがあるのを考えると、これはもう
俗に言う記憶喪失ってやつなのだろうか、そんな事が現実に、しかも自分の身に起こる
なんて思ってもみなかった、まあこれまでの記憶が無いのだから、もしかしたら
思ってたりしたのかもしれないが…
ただ一つ覚えている事がある、それはテレビだったか何かの雑誌に載ってたのを見たのか
は思い出せないけど、魔女の森というのがあって、そこには魔女が棲んでいる、そして
その魔女というのは、赤く光る目をしていて、指を差しただけでその方向を炎で
焼き尽くすのだという、そして何より、人を食べるというのだ、できれば、いやできなくても
そんなお方とはお会いしたくないと思うのは、けして私だけではないだろう(そりゃそうだろ)
でも現実というのは中々思い通りにはいかないらしく、どう見ても目の前に立っていらっしゃる
のは私の記憶にあるその魔女の方みたいなのだ、しかも悪い事にそのお方は魔女の中でも
女王と言われている名前は、そうたしか【真希】とかいったっけその人(あ、人じゃないのか)
らしいのである、どうしよう、逃げようにも足は折れてるみたいだし体中が痛くて
とてもじゃないけど走れる状態ではない、それまでじっとこちらを見ていただけだった魔女のお方
がゆっくりこちらに向かって歩き出した、私の方に近よって来た、恐怖と緊張からか声が出ない
魔女がすぐそばまで来てしゃがんだ、「た、食べるの?」一生懸命搾り出すようにして言葉を発した
魔女が私の顔を覗き込む、おそるおそる魔女の顔を見た、(綺麗な顔)素直にそう思った
私の問いには答えず、手をそっと私の頬に添えた、背筋に寒気の様なものを感じたのが
恐怖からなのか、頬に添えられた手が氷のように冷たかったからなのか、自分でも分からなかった。
14なす:02/03/07 10:32 ID:33Fo75Kq
>>9
こういうヤツ見ると、
ホームレスまで落としてやりたいな
15赤き涙を流す者:02/03/07 10:37 ID:kn+JSdTu
第1章(施設警察)

香織「どうだった…やっぱりダメ?」
なつみ「…うん」
2022年、女性だけで構成された施設警察も今や全国に38箇所にまで増えた、最初は無理だ
女に何が出来るなどと馬鹿にする声の方が多かったものの、いざ始めてみると正規の警察をも
凌ごうかとゆう程の活躍ぶりに、大衆も認めざるをえなかった
その、言わば礎とも言える第1号のチーム、名を【エンジェル】の本部事務所
梨華「やっぱりか…」
真里「ま、無理も無いか、相手が相手だしね」
なつみ「……………」
香織「魔女の森…か」
梨華「行きましょうよ、警察が尻込みしてるんなら、むしろチャンスじゃないですか」
香織「そうゆう問題じゃないだろ、言葉選びなよ」
梨華「…ごめんなさい…」
香織「もう、1年か…」
なつみ「……………」
香織「なつみ?」
なつみ「私は1人でも行くよ、みんなには迷惑かけたくないし」
真里「梨華ちゃんじゃないけどさあ、これはうちらの為でもあるんだよ、もちろん最大の
  目的はなつみの妹の救出だけどね」
梨華「そうですよ、そんな他人行儀やめて下さい」
なつみ「…ありがとう、みんな」
香織「それにもし、言葉さえ通じれば何も戦わなくても済むかもしれないしさ」
真里「そうそう、案外すんなりいくかもよ」
ひとみ「フフッ甘いねえ」
部屋の奥のソファーに寝そべっていた少女がぼそっと口を開く
16 :02/03/07 10:39 ID:ynEiXSU9
                                               _____
                                               /___   /
            _- '    _l      L   .⊥ ヽ    /          ヽ、       / /
     ___  ├ヽ-   lフ⌒l  _ |    |    \/⌒ヽ  、__  /_     /  /
    \      レ .V  1 〆、  J ヽ ∠l⌒)  (ノヽ  ,)         )    〈   く
     \                                     ̄      \  ヽ
       \                           _____------- ̄ ̄  )  )
        \_____----------- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄           rヘ    ノ   ノ
                             Dr.バイーキソの謎   \   ̄   ノ
                                               ̄ ̄ ̄
                                             ___
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                                            |  //  ヽ.ノ |
        [> G A M E   S T A R T                      \l 777./  ノ/l ⌒/ヽ
                                             \ _/   ノ /. l /  :|
           P A S S   W O R D                       \ ̄ ̄ _.ノ/ l   :|
                                                \r ⌒ \ 〈   _:|
                                                  \   ノヽ\.  \
        c 2 0 0 2 P A S O C O M                           \ノ   \ヽ _ l
                                                      \    \
                                                        \     ヽ
                                                         \_ ノ
17赤き涙を流す者:02/03/07 10:43 ID:kn+JSdTu
(妹)

香織「何がだよ、ひとみ」
ひとみ「全員死ぬね、そんな考えじゃ」
香織「じゃあ、おまえはどうすりゃあいいって言うんだよ」
ひとみ「戦争ですよ、相手は魔族ですよ話し合いが通じる訳がないじゃないですか、とにかく
   出会った魔女をかたっぱしから皆殺しにしてしまえば、一石二鳥じゃないですか、なつみ
   さんの妹さんも助けて、うちらの座も安泰、いい事ずくめじゃないです?」
真里「そりゃそうだけど」
ひとみ「魔女狩りといきましょうよ、ね、先輩方!」
香織「敵と決まった訳じゃないんだよ、出来れば争いは避けるべきだろ」
ひとみ「まあ、そうですけど…(チッ)」
なつみ「私は妹さえ戻って来ればそれでいい、別に魔女と争いたい訳じゃ無いの…ただ、もし
   あの子に指1本でも触れてたら、その時は私がこの手で皆殺しにしてやる…」
香織「……なつみ」
ひとみ「…あ、そういえば今日新人の配属日ですよねえ」
梨華「うん、研修も終わって、今日午後から来る事になってるはず」
真里「何人だっけ?」
香織「3人」
ひとみ「3人か、ま、頭数は多いに越した事は無いからねえ、しかしそいつ等も不運だねえ
   赴任した最初の仕事が魔女狩りとはね、ふふ」
梨華「魔女狩りじゃ無いってば、もう」
香織「…ん、なつみ?どこ行くの?」
ふいになつみが入り口の方へと歩き出したのを見て香織が声をかける
なつみ「…ん、ちょっと風に当たってくるよ」
そう言って入り口のドアを開けた、
外に出るとまだ冷たい冬の風が顔に当たる、この事務所は20階建ての最上階にあるので
尚更風が強く吹き付ける、今はその冷たい風が心地よかった、(必ず助けてあげるからね
だから、お願いだから生きていて)ここから1キロ位の所に魔女の森が見える、その森を
じっと見つめながらつぶやいた、「亜依…」
18赤き涙を流す者:02/03/07 10:53 ID:kn+JSdTu
第2章(魔女の森)

希美「姫〜 何処行くの?」
亜依「あ、希美ちゃん、木の実取りにね、姉様のおつかい」
希美「一緒に行ってもいい?」
亜依「うん、つまみ食いしちゃおうか?」
希美「しちゃおうか?フフ」
あれからどれ位の時が流れたんだろう、ここには時間というものが無いからよくは分からないが
1年近くは過ぎたんではないかって事だけは分かる、あの日真希姉様にあった頃は冬だった
そして、春が来て、夏が来て、秋が過ぎ、また寒い季節がやって来ている、1月なのか2月
なのか、そこまでは分からないけど、もうそんな事などまるで気にならなくなってた
記憶は未だに戻ってはいない、でももう、戻らなくたっていいとさえ思っている、もちろん
自分が本当は何処の誰で、名前は?家族は?そんな事を知りたいとは思うけど、今の生活が
本当に楽しくて、凄く幸せなので、どうしても知りたいとまでは思わないのかもしれない
真希姉様はやはり、この世界での女王様で、その真希姉様の妹として育てられてる私を
皆は姫と呼んだ、その呼び名もなんか気に入っているので、本当の名前を思い出せなくても
気にならないのかも、元々楽天家だったのかもしれない(笑)
希美「姫は人間なの?」
亜依「え?」
唐突に確信をつく質問をされたので、驚いた
亜依「どうして?」
希美「うん、みんながね、姫は人間だから、あんまり遊んじゃいけないとか言うの」
亜依「そ、そっか…私にもよく分からないの…」
希美「姫は、どこにも行ったりしないよね?」
亜依「え?……もちろん」
希美「へへへ」
何故だろう、別に嘘をついている訳では無いのに、なんか胸が痛んだ…
19赤き涙を流す者:02/03/07 21:13 ID:bcyZbEXi

(姉)

亜依「ただいま〜 」
圭「おかえり、遅かったねえ、またつまみ食いでもしてたんじゃあないの、ん?」
亜依「そんな事無いよ〜だ」
圭さんは真希姉様の側近で、真希姉様にとっては唯一気を許している相手で、良き相談役
でもあるらしい、ちょっと変な人(人じゃ無いか)だ
真希「おかえり、ご苦労様」
奥の方から声をかけつつやって来るのは、記憶を失って途方にくれる私を人間と知りつつ
引き取って妹として育ててくれている、魔女にしてこの世界の女王でもある、見た目の
存在感と言うか威圧感みたいなものからは想像もつかないが
とても優しい、今の亜依にとってはかけがえの無い姉、真希姉様である
人間の私を引き取ると言い出した時には圭さんとかなり揉めたらしいのだが、最後は圭さん
もあきらめたらしく、(一度言い出したら聞くような娘じゃ無いか・・・)と、笑っていたらしい
亜依「あ、ただいま帰りました 」
真希「美味しかった?この木の実」
亜依「うん、とってもおいし…え?いや、さあ、どうでしょう」
やばっ
真希「口の回り拭きなさい(笑)」
亜依「ハハ…ごめんなさい 」
どうも真希姉様の前では緊張してしまう、何か不思議な魅力というかオーラがあるのだ
あの日、初めて会った時からその魅力に惹かれてしまったんだろう、(レズでは無い)
20赤き涙を流す者:02/03/07 21:15 ID:bcyZbEXi
(1年前)

真希「どこか痛い?」
亜依「え?うん、足が…」
頬に添えられていた手が足へと伸びる(え、何する気なの?痛めている部分を攻撃して
再起不能にでもしようっていうのかしら、なんて嫌な性格してんだろう、それでも人間なの?
ああ、そう言えば魔女なんだっけ、魔女でしかもサディストなのかしら、そんな事をして
何が楽しいのよ、どうせ殺して食べるんでしょう?だったら、わざわざ痛めつけたりしないで
一思いに食べたらどうなのよ……いや別に無理して食べなくてもいいんだけど)
などと、勝手な妄想?をしている間、折れているであろう部分にずっと手を添えていたかと
思ったら、フーと息をついて私の方を見た(な、何よ、まさか私の考えてた事を読んだとか?
それは卑怯だよ、反則でしょう?)
真希「どう?」
(どう?ってねえあなた、折れてんだから痛いに決まって……ん?)
亜依「あれ、痛く…無いです」
確かにさっきまでは確実に折れてた、はずだったのにどう見てもそうは見えなくなってる
なにより、遂さっきまで激痛が走ってたのに、今はまるで痛みが無くなっている
真希「他には?」
亜依「いえ、もう後は大丈夫…です」
本当はどこがというか体中が痛かったのだが、なぜかそう言ってしまった
真希「だったらもう、出て行きなさい、ここはあなた達人間が来る所では無いのよ」
さっきまでとても穏やかで、優しい顔だった魔女がキッと私を睨みつけてそう言った
亜依「は・い」
さすがに魔女、それ程きつく睨むって訳では無いのに、真顔でこちらを見つめられると
それだけで、足が竦んでしまう
亜依「あの〜」
恐る恐る声をかける
真希「何?」
亜依「えっと、私の事ご存知じゃあ・・・無いです・・・よね?」
真希「???」
私の問いかけに、魔女はいぶかしげな顔で、何か珍しい生き物でも見るかのように、その大きな瞳
を私に向ける、その表情が思いがけず可愛いらしかったので、亜依はなぜか少しホッとした
亜依「・・・覚えてないんです、何も・・・名前もへへ・・・あれ」
そんなつもりは無かったんだが、ホッとしたりしたのがいけなかったんだろうか、目頭が熱く
なってきて、どんどん涙が溢れ出してきた、涙で霞む目で、ふと魔女の顔を見て驚いた
優しい顔で私を見ている魔女の目にも、涙が溢れている、魔女も、もらい泣きするんだ〜
でも、驚いたのはその事では無く、その魔女の目から頬をつたう涙が赤かったからだった。
21:02/03/07 23:25 ID:bfQUdKap
age
22赤き涙を流す者:02/03/08 02:48 ID:hlkWJhd5

第3章(決起)

「よろしくお願いします!」
部屋の中に元気な声が響き渡る、今日からこの【エンジェル】に配属になる3人が来ている
毎年この時期になると、2人か3人の新人が入って来るのだが、元々命の危険さえある任務
なのもあるが、大抵2,3ヶ月もたずに辞めていく者がほとんどで、1人残ればいい方なのだ
去年入った新人など、全員ものの3週間で辞めてしまった、見た目の華やかさと、現実との
ギャップがそうさせるのだろう、
香織「よろしく、あなた達の指導及び補佐には・・・・・・ひとみ!ちょっと来て」
ひとみ「・・・・・・」
相変わらず、奥のソファーで寝そべっていたひとみが面倒くさそうに立ち上がると、別に
急ぐでもなく、やって来る
香織「え〜このひとみが担当します、分からない事などあったら、彼女に聞くように、いい?」
真琴「はい!よろしくお願いします」
あさ美「はい、よろしくお願いします」
里紗「よろしくお願いします」
ひとみ「・・・よろしく・・・じゃあさっそくであれだけど、パトロールに・・・いいですよね?」
香織「え?うん、あなたにまかせるわ」
リーダーの香織に断ると、さっさと1人で出かけようとするひとみに、あわてて新人の3人が
それに続く、(大丈夫かしら・・・)不安そうに香織が呟く、この【エンジェル】が出来た当初は
10人いたメンバーで、今現在残っているのは、この【エンジェル】のリーダーの香織となつみ
の2人だけになってしまっていた、その翌年の生き残りは真里だけ、その次の年の生き残り組が
ひとみともう一人、梨華である、去年入った3人に1人も生き残りがいないのは、やはりなつみ
の妹の失踪のせいで、連日新人にも無理をさせ過ぎたせいもあったのだろう、リーダーとしては
多少なりとも責任を感じていた、だが、他ならぬたった1人の同期のなつみの妹の事だったので
香織自身必死になり過ぎていたのかもしれない、なつみの笑顔が好きだった、その笑顔が消えて
もう、1年になる、その1年間その事ばかりに時間をさいていたので、この事務所の業績は
散々なものだった、当然そんな事を上が許すはずも無く、もし、今年もこの調子なら、この
【エンジェル】は廃止する、との御達しが言い渡されていた、だが、悪い事ばかりではないのだ
この1年の調査で、なつみの妹が、どうやら魔女の森で消息を絶っているという事が分かっている
魔女の森、この国の政府でさえも手が出せなかった禁断の地、もし私達でこの魔女を一掃出来たら?
起死回生、名誉挽回なんてもんじゃない、英雄扱いされるのは目に見えている
しかも、今回はこちらには大義名分もある、ひとみの台詞じゃないが、魔女狩りをやっても
誰にも文句は言わせはしない、問題は、はたして【勝てるのか】って事だ、噂と言うのはえてして
尾ひれが付いて回る物だが、指を指し示しただけで、その方向を炎で焼き尽くす・・・
香織「・・・出来れば争いたくは無いわね・・・」
言葉とはうらはらに、香織の目には強い光があった
23赤き涙を流す者:02/03/08 02:48 ID:hlkWJhd5
(銃)

真琴「これが・・・本物か・・・」
渡された銃を手に、思わず呟く、新人は原則として隊に配属される前に必ず3ヶ月間の研修期間
を課せられる、その間に銃の研修ももちろん行われるのだが、その最に用いられるのは
シュミレーション用の物で、いわゆる偽物である、この銃とは昔のように鉛の玉が出るタイプ
の物では無く、メモリ次第で、最低に合わせてあれば、空気銃程度の威力のレーザーが出るだけで
ほとんど殺傷能力は無い、だがこれを最大に合わせると、通常の拳銃の比では無い、コンクリートは
おろか、鋼鉄でさえも紙切れ同然に貫いてしまう程の威力の、銃と言うよりはもう、兵器へと
変わる、もちろんこれまで最大メモリにて使用された事は無い、いつもはこのメモリは常に最低ライン
にセットされている
あさ美「あの〜先輩、たしか規定ではたしか、1年間は銃の使用は認められてないのでは・・・」
ひとみ「そんなのは建前なんだよ、規則なんてもんはなー破る為にあるんだよ」
魔女の森では無いが、ここもほとんど人が近寄る事の無い、事務所から1時間程の森まで来ていた
里紗「どうすれば・・・」
ひとみ「撃ってみな」
さらっと、当たり前のようにひとみが言う、3人はお互いに顔を見合わせ戸惑っている、もちろん
銃を撃ってみたい気持ちが無い訳ではないのだが、あまりに突然だったので、心の準備がまだ
出来てなかった、中でもあさ美は規則を破ったり逆らってみたりとかとゆうのをした事が無い
どちらかというと、レールに乗っかっていた方が楽な性格なので、こうゆう事を強要されるのは
迷惑でしか無いのだが、かと言って先輩の命令に逆える程の勇気もある訳でも無く・・・
里紗「あの、何を狙えば・・・」
ひとみ「何でもいいよ、とにかく狙った所に当たる様にならないとね」
真琴「分かりました、がんばります」
意を決して、好奇心旺盛な真琴が先陣を切ると、後の2人もそれに続いて、10メートル程先の
木を的にして、本物の銃による射撃訓練が始まった、
ひとみ(フフ、がんばってもらうよ、せめて私の盾代わりになる位にはね・・・)
目を輝かせて射撃訓練をしている3人を見つめるひとみの目には、どこか悲しげな影が見て取れた
24名無し募集中。。。:02/03/08 07:10 ID:/ganwlX8
hozen
25名無し募集中。。。 :02/03/08 07:18 ID:KOMjGAIE
香織=×
圭織=○
26名無し募集中。。。:02/03/08 12:15 ID:/ganwlX8
いーたんはまだですか?
27名無し募集中。。。:02/03/09 03:56 ID:hFGCckqp
 
28名無し募集中。。。:02/03/09 12:41 ID:oS8ZcsEC
いーたんってだれよ?
29名無し募集中。。。:02/03/09 13:41 ID:QpePWIBn
>>28
高橋 愛だろ?
30名無し募集中。。。:02/03/11 00:09 ID:el+r6+20
小説と言っているのに何故脚本形式(名前「台詞」)なの?
31すぅぅぅぅぅぅぅぅ:02/03/11 06:59 ID:O3qk9fMz
なかなか(・∀・)イイ!!じゃん
32赤き涙を流す者:02/03/11 13:56 ID:8wZAAS4m
>>25
書き始めて途中であっと思ったんですが、時すでに遅く、今更突然変えるのもどうかと思って
このままにしてます、許されて・・・
>>26
高橋 愛の事なら、これからです
>>30
おしかりはごもっともですが、なんせこれだけ登場人物が多いと
こうした方が、楽なもので・・・^^:
>>31
ありがとう、でもこれからですよ、見せ場は^^
33赤き涙を流す者:02/03/11 13:57 ID:8wZAAS4m
(疑問)

圭「あら、まだ起きてたの姫」
亜依「・・・うん・・・真希姉様は?」
圭「もう、寝てるわよ」
亜依と、この圭とは同じ部屋で、寝起きを共にしている、当然気心も知れてくるので、亜依にとって
一番気楽に話が出来る相手だった
亜依「・・・ねえ、お圭さん?」
圭「ん、なあに?」
亜依「お圭さんも泣く事あるよねえ?」
圭「どうゆう意味よ、失礼な、あたりまえでしょう、まだ私の優しさみたいなものが分からないの
かねえ、嫌んなっちゃうわ〜優しさってゆうのを形にして、それを魔女にすると私が出来上がる
って位の」
亜依「お圭さんの涙も、赤いの?」
圭「ちょっと優し過ぎるくらいかなって、え?私の話聞いてる?・・・真希の事ね、いいえ私達の涙は
人間と同じよ、あれはね、この世界の女王だけなのよ、それがなぜなのかは、私達にも分からないの」
亜依「そうなんだ、じゃあ指を差した方向を焼き尽くす力とかは?それも真希姉様だけなの?」
圭「そうね、そこまで大きな力を使えるのは真希だけね、でも・・・いい?」
そう言うと、外の木の枝に指を差した、すると見事に一瞬にして枝が砕け散った
亜依「凄い・・・」
圭「この位はね、魔女なら誰でも、ま、それ程、凄くも無いんだけどね」
謙遜しながらも、多少得意げに言う
亜依「・・・じゃあ、人間を・・・食べるっていうのは?・・・」
ちょっと聞くのが恐くて、おそるおそるではあるが、聞いてみる、するとキョトンとした顔をした
かと思ったら、突然大声で圭が笑い出す
圭「はは・・ごめんごめん、あんまりおかしかったもんだから、ははは」
まだ笑っている
亜依「何よお・・・」
圭「いや、それはね、そうゆう噂を流せば人間はこの森に近よらなくなるでしょ?だから嘘の
  情報を流してたの、私達だって人間が恐いのよ、出来れば争いたくないの、分かるでしょ?」
亜依「うん・・・そうだったんだ」
圭「もう二度とごめんだよ、あんな事は・・・」
少し遠い目をしてそう言った圭の顔がやけに印象的だった
亜依「あんな事って?」
圭「ん?ああ、ううん何でも無いのよ、もう寝なさい」
亜依「・・・うん・・・でもさあ?」
圭「・・・ん、何?」
亜依「お圭さんだったら、食べそうだよね?人間・・・・・・えっと、おやすみ〜」
もちろん、圭がもの凄い形相で亜依を睨んだのは、言うまでも無い・・・
34赤き涙を流す者:02/03/11 14:08 ID:8wZAAS4m
(丘の果実)

魔女の森、その森の中には魔女達の世界があり、人間がその地に足を踏み入れる事は出来ない
これまでも何度か人間が、その世界を見ようと足を運んでいるのだが、森に入る事は出来るが
どうしてもその世界には辿り着けないのである、霧が凄いのもあるのだが、どうしてもその
入り口を見付ける事が出来ないのだ、そんなに果てしなく広いという訳では無いのだが捜して
も捜しても同じ所に戻って来てしまう、この事からこの魔女の森は別名、迷いの森とも呼ばれて
いる、もちろんこれは魔女によってかけられた魔法で、人間には見えないようにしてあるのだ
だが、魔女は当然のように行き来が出来るので、たまに森の中で人間と出くわす事がある、それが
たまたま、お圭さんだったりするもんだから、魔女が恐いという印象で言い伝えられたりする
人の噂というのはいい加減なもので、なにしろ、圭を見た人間から言い伝えられた魔女の姿という
のは、巡り巡って、今や、口は耳まで裂け、頭には角まで生えているらしい
(圭が聞いたら怒り狂うと思うが・・・・・・大体、鬼じゃ無いんだから)
ま、そのおかげ、かどうかは分からないが、最近ではほとんど人間がこの森に来る事は無くなった
だから、大丈夫・・・そうよ、きっと大丈夫だ、誰にも会う事は無い、そんなに長い時間出る訳じゃ
無いし、用事を済ましたらすぐに戻りさえすれば平気よ、お姉ちゃんに知れると大目玉だな
えっと、確かあの丘の所になら沢山なってるんだ、この森にはいろんな果実があるけど、あれ
だけは、びわだけは森の中には無い、姫は果物が好きらしい、もちろん真希様の所にいるんだ
から、いろんな果実を食べてはいると思うけど、びわは食べて無いだろうから、きっと喜んでくれる
はずだ、そしたらきっと友達になってくれる・・・かも、希美ちゃんとは仲良くしてるみたいだし
姫は人間らしいけど、真希様があんなに可愛がってるし、圭さんもいい娘だって言ってたから
大丈夫、私とも仲良くしてくれるわよ、あとちょっとだ、前に一度この丘に来た時に人間に
あった事がある、別に何もされた訳では無いのだが、凄く恐かった、出来るなら2度と1人では
来たくなかったけど、大丈夫・・・よね・・・そうよ大丈夫・・・丘が近ずくにつれだんだん不安になってくる
ので、自分に言い聞かせる様に呟きながら歩く
やっと丘について、びわの木が見えた時にその衝撃は来た、あまりに突然で何が起こったのか
も分からないが、背中が焼ける様に熱く、息が出来ない、立っていられずその場に倒れこむ
意識が薄れていく中、ぼんやりとあたりを見てみると、誰かが立っているのが見える、人間?
こっちに近寄ってくる、殺されるんだろうか、そう思ったら涙が頬を伝って落ちた・・・
「死んじゃったかな・・・」
「大丈夫だろ、メモリ3ぐらいなら、死にはしない、車に運ぶよ」
メモリ3って何だろう・・・あ〜あ、お姉ちゃんに怒られちゃうかな〜
姉のみちよの怒ってる顔を思い浮かべた時に、意識がなくなった
ちらりほらりとではあるが、雪が落ち始めてきていた、1粒ひらひらと落ちてきて魔女の頬で解けた・・・・

35名無し募集中。。。:02/03/11 21:18 ID:IFqbi5gL
みちよって、へーけー?イイ!
36 ◆KOSINeo. :02/03/12 00:31 ID:ZhELnFgK
>作者さん
小説総合スレッドで紹介&更新情報掲載しても良いですか?
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1013040825/
ところで、「赤き涙を流す者」は作品名、それとも作者さんのHNですか?
37赤き涙を流す者:02/03/12 01:23 ID:AW+OD9VO
>>36
そうゆうスレがあったんですね、是非お願いします。
それと、、「赤き涙を流す者」が作品名です^^

38赤き涙を流す者:02/03/12 02:59 ID:AW+OD9VO

第4章(愛)

希美「降って来ましたね」
亜依と圭さんの部屋、この所毎日のように希美が遊びに来ていた、かたや人間、かたや魔女では
あるのだが、何となく気が合う、波長が合っているのだろう
亜依「うん、雪は嫌いじゃあ無いんだけど、寒いのはやだなあ」
まだ本降りでは無いが、ちょっと降って止むような雰囲気では無さそうな事は雲の様子でうかがい知る
事が出来た、寒さが苦手な亜依は憂鬱そうに、ただ今の状況が楽しい希美はニコニコして窓の外
を見ていると、何やら慌てた様子でみちよがやって来るのが見えた、
希美「あ、愛ちゃんのお姉さん」
亜依「うん、どうしたんだろうね・・・」
亜依は、この姉妹とは何度か会った事があるのだが、あまり喋った事は無かった、愛ちゃんというのは
目がクリッとしていて、とっても可愛いい娘なのだが、前に紹介された時も、お姉さんのみちよさんの
後ろに隠れていて、あまり目も合わせてくれなかったので、亜依は、嫌われてるのかなと思って
自分からも話かけれずにいた、それにしてもなぜだろうか、この愛ちゃんの名前を聞く度に何か
ドキッとしたり、懐かしいような気分になる、もしかしたらそんな名前の友達でもいたのだろうか
それとも、姉妹の中にいたとか、ペットだったりして
みちよ「ああ、圭さん、愛・・・見て無い?」
わずかだが、外での会話が聞こえてくる
圭「え?見て無いけど、どうかしたの?」
みちよ「いないのよ、何処捜しても・・・もしかして・・・」
圭「・・・とにかく落ち着いて、ね、」
みちよ「何か嫌な予感がするの、胸騒ぎが・・・どうしよう」
圭「・・・ちょっと待ってて、姫〜」
ん?私が呼ばれてる?慌てて圭さんの所に行ってみる、もちろん希美ちゃんもついて来た
亜依「なに?」
圭「姫ちょっと真希呼んで来てくれる?」
亜依「ん、ああ分かった」
みちよさんの顔を見て、ただ事ではないのだと分かった、顔が青ざめている、急いで真希姉様の
部屋に行こうとして振り向いた時、真希姉様がこちらにやって来るのが見えた
亜依「あ、真希姉様」
真希「どうかしたの?」
圭さんが、大体の事情を説明する、その間もみちよさんは青ざめた顔で、目には涙が溜まってきている
真希「しっかりなさい」
話を聞いて、みちよさんに歩み寄ると肩に手を添えて優しく声をかける
真希「ちょっと待ってね」
そう言うと、静かに真希姉様は目を閉じた、これも真希姉様にしか出来ない事らしいのだが、この森
の中なら何処にいたって、真希姉様には分かるらしい、暫く目を閉じていたがやがて目を開けて
みちよさんの方を見る
真希「いつから居ないの?」
真希姉様の顔が真剣な表情に変わっていた
みちよ「今日の朝からです・・・」
祈るような目で真希姉様の顔を見ていたみちよさんが言う
真希「・・・森の中には・・・いないわね・・・」
さっきまで小降りだった雪がいよいよ本気をだして?降り出してきていた
39名無し募集中。。。:02/03/13 13:10 ID:NWBzYE+k
ほぜむ
40名無し募集中。。。:02/03/15 01:31 ID:v3IceWGJ
hozen
41ねぇ、名乗って:02/03/16 07:33 ID:Bm1Pe7yo
保全
42名無し募集中。。。:02/03/17 07:50 ID:xKzlU0aq
hozen
43赤き涙を流す者 :02/03/17 23:19 ID:qILYiXsa
保全して下さってる方、有難うございます。
44赤き涙を流す者 :02/03/17 23:21 ID:qILYiXsa

(魔女の石)

遂にこの時が来た、降らなくていい時には、これでもかっていう位、降るくせに、降って欲しい時
に限って、まったくと言っていい程降りゃしない、大体ここぞという時に私の思い通りになった
試しが無いのだ、明日は待ちに待った運動会とか、遠足なんて時になると、必ずっていう位に大雨に
なったり、ひどい時には台風が来た時さえある、何も台風まで来る事無いじゃないのよねえ、て言うか
さあ、台風って前もって来る日の予測とかって出来てもいいはずよねえ、だったら運動会みたいな
大事な?行事の予定は変更するとかしたらどうなのよって言うのよ、まったく
それにしても、みんな何してるのかしら、リーダーとなつみは上にかけあいに行ってるんで、いい
としても、ひとみは新人連れて出たっきり戻ってこないし、梨華に至っては、何やってんだろ・・・
まったく、みんなして好き勝手しちゃってさ、この忙しい時に・・・ぶつぶつ
忙しいと言う割には、何をする訳でも無くソファーに腰掛けて雑誌を見る事に精を出していると
梨華が入って来た、
梨華「あれ、真里さんだけですか?」
真里「ちょっと、何やってたの?この大事な時に」
梨華「ごめんなさい、でも大事な時って?」
真里「雪、もう積ってた?」
梨華「ん〜まだそれ程でも・・・」
真里「リーダーが言ってたじゃない、雪が降るのを待って決行って、いよいよその日が来たんじゃ
   ないの、もうすぐ2人帰って来るから今夜か明日よ」
梨華「あ、そうだ、いよいよ、か・・・でも何で真里さんがそんなに嬉しそうなんですか?」
真里「フフフ、あなた魔女の石って知ってる?」
梨華「え?魔女の石?ああ、あの魔女の女王が首から掛けてるとかっていう」
真里「そう、その魔女の石って、売ったら幾らだと思う?知り合いの宝石屋に聞いたのよ、そしたら
   億よ億!1億だしてもいいってさ・・・もちろんなつみさんの妹を救出するのが目的なんだよ
   もちろんそれが先だけどさ・・・ねえ、こっちも命を落とす危険もあるわけだしさあ、だって相手は
   魔女なんだよ、だからささやかなご褒美っていうかね、ボーナスみたいな物よ、うん」
梨華「ささやか・・・では無いような・・・」
真里「うるさいわね!」
その時、上に協力の要請に行っていたリーダーの香織となつみが帰ってきた、要請というのは
もちろん、なつみの妹の救出の為の魔女の森探索の際での協力要請である、これまでも幾度となく
掛け合いに足を運んではいるのだが、いい返事が貰えずにいた、それというのには理由があった
実は前に一度だけ、魔女達の存在を恐れた警察隊が魔女討伐を試みた事があった、警察隊及び
機動隊数百名で森を取り囲み、森に火を点け、出て来た魔女の数名を射殺した、森には煙が
充満しており、逃げ場を失った魔女が出て来る所を警察隊が狙撃する、誰もが警察側の勝利を
確信した、が、しかし、例の魔女の女王と言われている真希が現れて、事態は急変した
45赤き涙を流す者 :02/03/17 23:23 ID:qILYiXsa

(雪)

赤く光っていうようにさえ見える涙を流しながらも、悲しみと怒りに満ちたその赤い目で
じっと警察隊を見据えていたかと思ったら、森の周りを取り囲んでいるパトカー数十台を
指差し、瞬く間に全て焼き尽くしたのだ、幸いそのパトカーには誰も・・・いや、たまたま
その時かけつけた1台のパトカーにのっていた2人は運悪く殉職したが、あれだけの大参事
の割には警察側の被害者は僅か2名だけだった、とにかく、その瞬間から警察側は完全に
戦意を失った、もう口を開く者さえいなかった、車を失った警察達は只ひたすらに走って
その場を逃げ出したのである、この模様はТVで生中継されており、魔女の女王真希の存在は
大人から子供まで、強烈な印象で知れ渡ったのである、それ以来もう、誰も魔女の森に近寄る
者はいなくなった、警察が協力を拒むのも、ある意味仕方がないのである
香織「ただいま」
真里「おつかれ、で?どうだった?」
香織「・・・・・・駄目」
梨華「やっぱり・・・」
なつみ「仕方ないよ・・・・・でも、私は行く、今夜」
真里「今夜・・・・いよいよか」
なつみ「みんなは、無理について来なくてもいいんだよ、これは任務じゃないんだから、私の
    私的な事だし、それに」
香織「怒るよ、なつみ」
梨華「そうですよ、私達、嫌々ついて行く訳じゃありませんよ」
なつみ「・・・みんな、ありがとう、頼りにしてるよ」
真里「ところで、1番張り切ってるイケイケ娘は?何やってんのよ」
香織「ったく、肝心な時に・・・」
なつみ「まあ、待ちましょう、もう少し積ってからの方がいいし」
梨華「雪で足音は消せるとして、問題はどうやって入り口を見付けるかですよねえ」
真里「そこなのよねー問題は・・・」
なつみ「足音だけじゃ無いのよ、積雪を待ったのは」
香織「そうそう、魔女達も全く魔女の世界から出ないって事は無いでしょう?必ず森に出て
   来る者がいるはず、としたら?」
真里「・・・・・・と、したら?」
梨華「ああ、足跡・・・」
なつみ「そう、それを辿れば、おのずと行き着くはず」
真里「・・・・そうゆう事か」
そこまで話してた時に入り口のドアが開いて、ひとみ達が入って来た
ひとみ「ただいま、ああ、みんな揃ってたんだ丁度いいや」
香織「丁度いいやじゃないでしょう、あんた、今までどこに・・・・・」
話かけて止めたのは、ひとみの後ろで、新人3人が抱えている子を見たせいである、身動きが
出来ないように、体をロープで縛られた、一見人間の少女の様にも見えるが、悲しげにこちらを
見つめるその赤い瞳は
なつみ「・・・・その子、魔女?」
46 :02/03/19 04:05 ID:wsOBLIGv
47 :02/03/20 07:26 ID:CV9+Z17w
48名無し募集中。。。:02/03/20 20:22 ID:j84eHxzF
だんだんはまって来た、続き期待hozenn
49sage:02/03/22 04:00 ID:djiY9tWZ
保全保全
50赤き涙を流す者 :02/03/23 00:56 ID:jvHycxwr
保全、感謝です、がんばります。
51赤き涙を流す者 :02/03/23 01:00 ID:jvHycxwr

囚われし者

愛は震えが止まらなかった、背中が焼けるように熱くて痛い、でもそんな事よりこれから私は
どうなるんだろう、気が付いた時には車の中にいた、動こうにも体の自由がきかない、
背中の痛みもあるんだが、何かで体を縛られているので身動きが出来なかった
車に乗っていたのは3人か、4人の人間、戦って勝てる状況では無い、もっとも相手が1人でも
勝てないと思うけど、そのうち車が止まり、車から降ろされどこかの建物へと連れてこられた
そして連れてこられた部屋の奥の物置か何かなのか、狭い部屋に閉じ込められている
部屋の中には更に何人かの人間がいた、どうしよう・・・愛だって、れっきとした魔女だが
だからといって、何でも出来る訳では無い、もちろん愛にも得意な魔法はある、というより
これは愛にしか出来ない魔法なんだが、目さえ合わせる事が出来れば・・・
相手に自分の目を見させれば、一種の催眠術のような効果を与える事が出来る、要するに
しばらく見つめ合ってさえくれれば、その相手は無条件で愛を好きになってしまうのだ
効果はそれ程長くは続かないけど、それで逃がしてくれさえもらえれば・・・
もう、それしかない、何とかその機会さえつくれれば、いくらなんでもずっとこのまま
なんて事はないだろう、そのうち誰かここに入って来るはず、まあその目的にもよるけど
殺すつもりなら、もう殺されてるだろうから、たぶん・・・大丈夫だろう、と思う、問題は
目を合わせてくれる状況をつくれるかどうか、出来れば誰か1人で来て欲しいんだけど
そう都合よくいけばいいけど・・・
そんな事を考えていた時、突然ドアが開いて、誰かが入って来た、愛の心臓がより激しく
動き出した。
52赤き涙を流す者 :02/03/23 01:08 ID:jvHycxwr

(決議)

なつみ「どうゆう事なの?」
よく会議の時などで使う、円形のテーブルを囲むように座れるソファーに全員座っている
ひとみ「何がですか?」
香織「あの子の事に決まってるでしょ、魔女よね?あの子」
ひとみ「そうですよ、分かってるなら、今更どうゆう事もないんじゃないですか?先輩方
    だって知ってるでしょ?人間が入っていけるのは森の中まで、その先の世界にまで
    は入る事は出来ない、どういう訳か・・・ね、なつみさんの妹さんを救出しに行くは
    いいけど、この問題をどうするつもりだったんですか?先輩方」
真里「何にも分かってないのねーあんた、だから雪になるのをなつみさん達は、今まで
   待ってたんじゃない、雪が積れば足跡が残るでしょ?その足跡を追うのよ」
自分だってついさっき知ったくせに、心の中で梨華が呟く
ひとみ「ふ〜ん、で?森に魔女が足跡を残してくれる保証は?その前にこれだけの吹雪
    の中、森に出掛けてくれる魔女がいます?先輩等が言うように、足跡が残る
    危険を侵してまで? 」
真里「あっ・・・・・・」
なつみ「・・・・・・・・・・」
そのとおりだ、それはなつみも考えていた事だっただけに、何も言えなかった、分かっては
いたのだが、なつみにしてみれば、もうそのあまりにも薄い可能性に賭けるしか無かった
のである
香織「・・・・それで?皮肉はいいから、あんたの意見を言ってみなよ」
ひとみ「ふ、いいですか、さっきも言ったように、人間には何故か入れない世界、でも
   魔女なら?当然入れる、なら足跡なんか追わなくても、直接魔女に案内してもらえば
   問題無くなるじゃないですか、しかも、いざという時には人質にもなる、どうです?」
真里「なるほどね・・・人質って言うのかな?魔女でも・・・」
どうだっていいでしょう、んなこと・・・・梨華である、口に出して言えばいいんだが、先輩に
そんな事の言えるタイプではなかったりする
香織「でもそれじゃあ、最初から喧嘩売るようなもんだよ?あの子怪我してるじゃん、
   撃ったんでしょ?あんた達」
真琴「あの〜すいません・・・・・」
もちろんひとみの命令に従っただけなのだが、撃った真琴が誤る
ひとみ「謝る事はないよ、別にいいじゃないですか、元々戦争は避けられないんだから
   それとも、お話し合いでもするつもりですか?先輩」
香織「あんたねえ」
なつみ「いいよ香織、ひとみの言う通りだし、それに、もうやってしまった事は仕方ない
    からね、でもね、ひとみも勝手な行動はこれっきりにしなよ、いい?」
ひとみ「・・・・・分かりました」
普段はおとなしいんだが、何故かなつみの言葉には逆らえない何かがある、それは強気の
ひとみとて例外では無かった、その時梨華が立ち上がって歩き出した
香織「どうした?梨華」
梨華「あ、あの子怪我してるんでしょう?せめて手当てくらいしてあげようかなって」
なつみ「ああ、そうだね、じゃあお願いね」
軽くうなずいて、救急箱を手に魔女のいる部屋のドアを開けた。
53名無し募集中。。。:02/03/24 00:46 ID:slWRN/8i
香織>圭織
真琴>麻琴
54名無し募集中。。。:02/03/24 03:44 ID:PoMrcQ/p
>>53

>35読んだ?
55名無し募集中。。。:02/03/25 14:08 ID:Z9qU5LgQ
ほぜん
56名無し募集中。。。:02/03/26 21:27 ID:P5R1cVnp
てすと
57sage:02/03/29 03:36 ID:sdu0U8nr
続きは…あるのかな?
保全しとく。
58赤き涙を流す者 :02/03/29 06:33 ID:77fFCPZj
お待たせしてばかりでスイマセン、本業の方が忙しかったりしたもので^^:
週末には更新します、保全感謝です・・・・・。
59sage:02/03/30 04:26 ID:XszJGRBL

って事は今夜あたり読めるかな?
期待保全
60赤き涙を流す者 :02/03/30 20:05 ID:4VJsCmXk

(予感)

亜依には、それが何を意味するのかまでは分からなかったが、真希姉様や、お圭さん
達の様子を見てれば、只事ではないのだという事は感じていた、別にというか、まあ当然
亜依にそんな能力など、あるはずも無いのだが、なんとなく悪い事が起こりそうな、嫌な
予感がして仕方なかった、いわゆる胸騒ぎという奴だろう、
真希姉様とお圭さん、そして愛ちゃんのお姉さんのみちよさんの3人で森の周りを捜しに
出てから、もう1時間以上が経とうとしていた、亜依と希美の2人もついて行こうとしたのだが
それは許しては貰えなかった、別に怒るって訳では無いのだが、とても悲しそうな顔で
制した真希姉様の様子がずっと残って消えない、もちろん行方不明の愛ちゃんの事も
気がかりではあるのだが、亜依には何か、それとは違うもっと良くない事が起こるのでは
ないかという、不安があったのだ、根拠も何もないのだけれど、そんな気がして仕方がない
のである、
希美「姫・・・・どうかしたのですか?」
いつに無くふさぎ込んでいる亜依を気使い、希美が声を掛ける
亜依「ううん、どうもしないよ・・・・・希美ちゃんは愛ちゃんとは仲は良いの?」
希美「うん、良いですよ、あんまり喋った事は無いんですけど・・・」
それは仲が良いと言うんだろうか・・・まあ悪くは無いという事だろう
亜依「愛ちゃんのお姉さん、泣いてたね・・・」
希美「うん・・・泣いてたですね・・・」
亜依「・・・・心配だね」
希美「・・・・うん」
いつもなら希美ちゃんと2人でいる時は笑顔が絶えないのだが、流石に2人とも、どこか
元気が無かった、
胸騒ぎ・・・・・その原因、亜依にとって1番起こって欲しく無い事、それはやはり、真希姉様
に何か悪い事があるか、そして、仲良しの希美ちゃんにっていうのも嫌だ、ついでに?
お圭さんも・・・もちろんみんなにも無事でいて欲しい気持ちはある、でも自分勝手かも
しれないけれど、やっぱり身近の誰かに何か悪い事が起こるのだけは嫌だ、普段いつも
とっても優しい表情の真希姉様の沈んだ顔を見たせいだろう、これから起こるかもしれない
目に見えない何かに怯えながら、真希姉様達の帰りを待っていた、しかし現実というのは
残酷なもので、亜依の思い描いている、そのどれにも当てはまるどころか、亜依にとっては
想像を絶するような出来事が待ち構えている事など、この時には知る由もなかった・・・
雪が何時の間にか、あたりを白銀の世界へと変えてしまっていた。
61赤き涙を流す者 :02/03/30 20:07 ID:4VJsCmXk

(真希)

ここね・・・魔女の森を見下ろす位置にある、人間には魔女の丘と呼ばれている丘へと
真希は来ていた、いくら魔女の女王といえども何もかもが分かったりする訳では無いが
何となく感じる事は出来る、この丘で何かが、そしておそらくは愛は連れ去られたのだろう
誰が?目的は?そして何より愛の生死は?流石にそこまでは分からないが、これが
良くない事である事は間違い無さそうだ、人間と争う事を極力避けては来たが、こちらがいくら
そう思っていても、相手がそれを許してはくれない、悲しい事だが人間が本気で責めて
くるなら、仲間を守る為に、戦わざるをえない、いつかの悪夢の夜のように・・・・
森に火を放ち、魔女の仲間を次々と殺され、怒りに震えながらも出来れば人間を殺したく
無かった真希は、森の周りを取り囲む様に停めてあるパトカーに人が乗っていないのを
見て、その全てを焼き払った、それを見て、恐れを成した人間達が逃げ出してくれたので
大事には・・・嫌、こちらの被害はかなりのものだったのだが、それでも、それ以降は
人間がこの森を襲う事は無くなったのだから、今日まで安心して、とまではいかないが
暮らしてこれた、ひっそりとでも構わない、この森の中でだけの生活でも、平和に暮らせれば
それでいい、だから迷ったのだ、いずれこういう事態になる日が来るかも知れない
その危険は十分に考えられた、圭にも反対された、自分でもそうするべきではないと
分かっていた、でもあの日、あの子に会って、あの子の私を見る目がいとおしくて仕方なかった
のだ、女王としてしっかりしていなくてはならない、みんなのお手本になって、優しく微笑み
を与え続けていかなければいけないのだ、でも、真希とて何もかもが完璧という訳では
無いのだ、いつからか女王の座につく事を余儀なくされて、友達も作れず、真希にとっての
1番の敵は孤独感、人間よりもむしろ、寂しさだったのかも知れない
記憶を失った人間の子、無防備に赤子の様な目で真希を見る、その子、そう亜依を
引き取ったのは、真希自身の我がままだった、本当は記憶を取り戻させてあげようと思えば
真希の力を持ってすれば、たやすい事なのだ、あの子にはあの子の人生がある、元の
生活に戻してあげる方があの子の為だし、幸せなのだろう・・・・分かってはいたんだ
「最低だ・・・私・・・」
あの子にはお姉さんがいる、確か名前はなつみ、これまでに何度と無く人間の世界に
忍んで行って、ある程度の事は調べて分かっていた、さっきの妹の事を想いおろおろして
いるみちよを見ていて、心が痛んだ、あの子のお姉さんもきっと、ずっとああして心配
していたに違いない、もう、これ以上あの子を・・・・・・亜依をここに引き止めておくべき
ではない、悲しい事だけれど、お別れする時なんだ、もうこれ以上私の我がままに
付き合わせてはいけない・・・・
真っ白い雪に赤い涙がこぼれて落ちた
62赤き涙を流す者 :02/03/30 21:03 ID:4VJsCmXk

(梨華)

その子は手と足を縛られて床に転がされていた、[え〜と、あの、大丈夫?」
その前に魔女って人間の言葉分かるのかしら?それに喋る事は?まあ考えても仕方ない
から、とりあえずは治療よね、そっと近より顔を覗き込む、(可愛らしい顔してるな〜)
目が赤いという事さえ除けば普通の人間の女の子にしか見えない、魔女ってもっとこう
まがまがしいというか、怖い顔をしているような気がしてたんだけど、偏見だったかな
怯える目で、でも真っ直ぐにこちらを見ている、綺麗な色だなあ・・・素直にそう思った
例えて言うなら宝石のルビーの様な色とでもいうのだろうか、
梨華「言葉、分かる?」
思わず見とれてしまいそうな目をした魔女は、梨華の問いに小さく頷いただけで
じっと梨華を見つめている、
梨華「そう、良かった、あのね、背中かな?怪我してるでしょ?御免なさいね・・・
    あなたは何も悪い事してないのに、酷いよね・・・・せめて治療させて、ね?」
そう言ってから、魔女の体を起こし、背中に周って傷を見た、酷い・・・透き通る様な
真っ白い肌には、生々しい傷に火傷も重なって、かなり酷い状態になっていた、いったい
メモリいくつにして撃ったのか、魔女とはいってもまだ子供じゃないの、ここまでする必要
があったの?出来る限りの治療を施しながら、梨華はだんだん腹が立ってきた、こんな
可愛いい子を、いくら魔女だからって・・・・いつのまにか梨華の目には涙が溢れてきていた
体が震えてきている、治療を終えて魔女の前に座り、その目を見据え
梨華「どう?まだ暫くは痛みが残るかもしれないけど」
愛「・・・・・・・・・・・ありがとうございます」
初めて愛が口を開く
梨華「ううん、そんな、あなたがお礼を言う事なんてないわ、あなたは何も悪くなんか無い
  のよ、ごめんね・・・本当に、御免なさい・・」
また目に熱いものが込み上げてくる、何か変な気分だった、とにかく私がこの子を救って
あげなくては、いや、救いたいという衝動にかられていた
愛「・・・・あの、お願いです、助けて下さい・・・」
魔女が哀願するように梨華に言う
梨華「分かったわ、お姉さんに任せて!必ずこんな所からあなたを逃がしてあげる」
自分を頼ってくれた事がよほど嬉しかったのか、魔女の手を握り、強く言い放った梨華の
目は、すでに恋する者のそれへと変わっていた。
63名無し募集中。。。:02/04/01 00:32 ID:k/lO6ots
奇抜だけど面白い設定だね、次の更新はまた週末?
保全しとこ
64sage:02/04/03 02:39 ID:stihjk+O
hoz
65sage:02/04/05 03:13 ID:DC2zP/3t
hoz 2
66 :02/04/07 01:14 ID:MY0I4hir
ほぜそ。。。
67赤き涙を流す者 :02/04/07 10:24 ID:T2bDtZ0h
>>63>>64>>65>>66
hozen 感謝です・・・もうすぐ一気にラストまで走る予定でいますです・・はい
68赤き涙を流す者 :02/04/07 10:27 ID:T2bDtZ0h

(波乱)

皆がキョトンとしていた、というよりも、目の前の出来事をどうしても理解できないという感じだった
とりあえず梨華が治療に行ってる間、会議を進める訳にもいかないので、各自、タバコを吸う者、
ジュース等を飲む者、やる事はさまざまだが、テーブルの周りにはいた、そして梨華が戻る
のを待っていたのだが、いや、梨華は戻っては来たのだ、戻っては来たのだが、テーブルの
所には来ないで、自分のデスクの方へと歩いて行った、もちろんそんな事ぐらいでは誰も
驚いたりはしない、問題はその後である、いつもはニコニコ笑顔を絶やさない印象の梨華だが
自分のデスクの所で何やらしていた後、皆のいる方にやって来たのだが、普段からはおよそ
想像もつかない程真剣な表情で歩いて来る、思わず真里がどうしたの?と声を掛けようと
した程だったのである、(掛けようとした)という言い方をしたのは、掛けれなかったからで
実際には掛けようとして止めたと言う方が正しい、梨華は皆がいる所まで来ると
梨華「座りなさい」
と、静かに言い放った、何よりその手には銃が握られている、只握られているだけならいいんだが
その銃口は皆に向けられていた
なつみ「梨華ちゃん?」
あまりの事に皆が言葉を失っている中、なつみが声を掛ける
梨華「動かないで!私の銃の腕は知ってますよね?」
そうなのだ、実はこの梨華は銃においては右に出る者がいないという程のスペシャリストなのである
ひとみ「・・・何のつもりだよ、梨華」
香織「そうだよ、シャレになってないよ、あんた」
梨華「シャレのつもりなんかありませんよ、これからあの子を森に帰してあげます、みんなは
  動かないで下さいね、邪魔するなら迷わず撃ちますよ」
真里「あの子って、魔女?なんでよ急に」
ひとみ「ふん、気でも狂ったのかい?させると思ってんのかよ」
言いながら隣に座っている真琴に、走り書きしたメモを渡す、メモには(梨華は魔女に操られてる
私が梨華の気を引くから死角に移動して、隙をみて梨華を気絶させな、場合によっては
魔女の方は殺してもかまわない)と書かれていた。
69sage:02/04/09 04:19 ID:cTQq+zjy
hozz
70チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/10 02:46 ID:rLnDePQc
   @ノハ@           〜oノノハヽo〜
   (メ‘д‘)<保全 ヒュン \ ( `D´)<・・しるのれす・・へへ
      Oy-~~        ((   O    Oy-~~    
  O(    )     ヒュン ((  O(    ) 
/  し'(_ノ           /  し'(_ノ
71チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/11 07:46 ID:nSYVkdBW

(\(\
 ヽ、\ `、
   ヽノノノヽ  
   ( ´ Д `)<保全
   (つ⊂)
   (    )
    し'(_ノ
72チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/12 16:18 ID:KHE0U9fv
 
 _____  
 \  +  /
  ノノハハヽ  _|_
  (0^〜^0) |: | ホ・ゼ・ン
  / ヽ/ /つ|: |
 (/  ×:::\: ̄|| ̄
  /:: ×:__ゝ
   ~し'(_ノ~
73チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/13 01:44 ID:t8OTfCSw




                    @ノハ@ 
                     (    )y-~~ 女は背中で語るもの・・・・・・
                   _/:::保::::\
                  Oヽ|:::全:::|
                    |:::命:::|
                    | ノヽ:|
                     ~し'(_ノ~ 
                     :::::: ::::::
                     :::::: ::::::::
                     ::::::: :::::::::
74チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/13 21:58 ID:ecnSuXOO


:         /
        /ハロプロニュース
       ::::::::::::Hello!projectnews::::::
    __@
__(:::::::::::::::)__
:: 〜#ノノハヽ#〜         ( (( ノノノ
::   ( ^▽^)<チャオ〜!  从#~∀~#从<保全でしょ、ったく・・・
   /:: ~::)つ          (つ×:Oy-~~
   (/:: ~::\           /:::×:\
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   /::::: ~::__ゝ        /::::: ×:__ゝ
     ~し'(_ノ~           (ノ (ノ
75チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/14 18:13 ID:GYFqXVa1
                        \ | /
 ⊂⌒⊃        ⊂⌒⊃     ―‐ ● ―‐  ⊂⌒⊃        ⊂⌒⊃
         ⊂⊃                 / | \          ⊂⊃
                  ⊂⊃


                                           @ノハ@
                       /\ /\              (; @д@)<た〜け・・・て〜
                    〜'~`〜'~`〜'~`〜'~` 、 /〜〜〜〜〜〜〜〜〜
             シュ 〆⊂(  l|ll ●`ー´● l|ll )つ          (つ⊂)
           シュ  〆   (              )           (    )
      (\(\     〆 〆`、_,〜、_,〜 、_,〜 、_,〜'             し'(_ノ
       ヽ、\ ` 〆         | | | |グリグリ
        ヽノノノヽ 〆グサッ   | | (    〉ヽ〜
_ヒ〜ン_⊂(; ´ Д `)つ___ (    〉_(; ^▽^)<キャ〜〜〜_______________________


    ∋oノハo∈
     (; ´D`)・・・・・だから、あれほど保全しれっていったんれすよ・・・(怖いれす) 
     (つ⊂)
     (    )
   __し'(_ノ_
76赤き涙を流す者:02/04/15 05:39 ID:Ea5ZB8aM

ドアの所で様子をうかがっていたら、不意にそのドアが開いた、そして梨華と呼ばれている人が
出るように促す、愛は恐る恐る閉じ込められていた部屋から出た、6人?7人はいるみたいだ
みんなが愛と、梨華を見ている、もの凄い緊迫した雰囲気の中、怖くて震えながらも、梨華に
ついて出口へと向かう、それ程長くは効かない、術が解ければこの梨華という人も敵になる
怖いけど、急がなければ、震える足でやっと出口に辿り付いた時に最初の銃声がした
撃たれた!そう思った瞬間に続いての銃声、何が何だか分からずうずくまった愛の前で
手を引いて歩いていた梨華が膝をつく、撃たれたのは梨華の方だった、でも致命傷ではない
らしく、「行くよ、おいで」と、愛に声を掛ける、その向こうに何時の間にか外に出ていた真琴が
倒れていた、確かめるまでも無い、死んでいる、うつろに開いた目の力の無さが生ける者の
それでは無い事を証明していた、直接では無いにしろ、人間を死なせてしまったのだという
事実が大きく愛にのしかかる、これが引き金で人間と魔女の間で、戦争なんて事にでもなったら
どうすればいいの?お姉ちゃんが悲しむだろうな、何でこんな事になったんだろう、私のせい?
私はただ、姫に喜んで欲しかっただけなのに、姫とお友達になりたいと思っただけなのに・・・
今度は愛の背後から銃声が聞こえた、もう、その後の出来事は見えも聞こえもしなかった
薄れゆく意識の中で、本当は凄く優しいくせに、いつも「本当にもう、あんたは・・・大体あんたって
子はねえ・・・」と、いつもお説教ばかりしているみちよの顔が浮かんでいた、とても綺麗な、美しい
とさえ言えるような、透き通った涙が頬を伝った時に、愛は逝った・・・・・・
77チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/04/16 02:44 ID:RWLe8BUx


  ∂⌒⌒ヘ 
 (\ノノノノ从/)
  | 川’▽’川<・・$a%\zz&#=$&zg、hopi-♪?
  |/   )
  (/(   レ〉
  ○ ノ )ノ
  (( し'(_ノ ))

                川o・-・)<訳しますと、保全しときます?だそうです 
                 ノノノハ:::  
78 :02/04/18 22:02 ID:B++j9WVg
保全。。。
79sage:02/04/20 02:40 ID:D2ug8sjW
hozenn
80赤き涙を流す者:02/04/21 04:59 ID:HHReY4AO
【最終章】終焉

雪は止む気配さえ見せずに降り続けている、もう歩くのもまま成らない位に積って来ていた
真希姉様達が出掛けてから、どの位の時が過ぎただろう、待ってなさいと言われていたにも
かかわらず、どうしても心配で森へと出て来た亜依と希美、あちこち探し回ったが中々見つけられず
いたが、丘の真下のあたりに来た時にその異変に気づいた、もうあたりは暗くなってきている
のに、丘のあたりから眩しい程の明かりが漏れてきている、妙な胸騒ぎがする、丘に登るには
直接は行けないので、少し遠回りになるが登れる所まで2人は急いだ、丘の所の明かり
もちろん、その事も気がかりではあるのだけれども、亜依は何か別の事で、変な気分になって
いた、自分でもそれが何なのかは分からない、只、あきらかに何かを思い出しそうな気がしていた」
失っていた記憶、もうそれ程は取り戻したいとは思わなくなっていたここに来るまでの自分
それがあの丘に近づこうとするたびに、少しずつ蘇ってきそうな気持ちだった、
81赤き涙を流す者:02/04/21 04:59 ID:HHReY4AO
本来失った記憶を取り戻せるのなら、それ程嬉しい事は無いに違いない、しかし亜依にとっては
いや、今の亜依にとってはと言うべきだろう、嬉しいという感情よりも、むしろ怖れの方が
勝っていたのである、記憶が戻ると戻らないとに関わらず、一つだけはっきりしている事
それは、自分は魔女では無いのだという事、そう、人間なのだ、その人間の自分の記憶
が戻ったら、亜依はここを出て行かなくてはならなくなるだろう、今の亜依にはそんな事
望むどころか、絶対に嫌だ、真希姉様と離れて暮らす事など想像すらしたくない、でも
人間の私は?どうなんだろう、人というのは物の見方や価値観によっては、同じ物を見ても
まるっきり違う印象を受ける生き物だ、今魔女と共に暮らす亜依は、人間に強い恐怖を
感じる、のと同様に人間の記憶を取り戻した亜依にとっての魔女は、やはり怖れ嫌う存在
になるのだろうか、そんな事になるのならいっそ、記憶なんか戻んなきゃいいのに・・・
希美「姫、あれ・・・」
あれこれ考えていた亜依に、希美が指差す方向を見るように促す、丘が見える位置まで
来た2人の目に飛び込んできたのは、丘の周りを取り囲むように無数に広がった警察隊と
その先頭にいる、女性だけで構成されたエンジェルの隊員達、そしてその隊員達の目線の
先にいる真希達魔女だった
82sage:02/04/23 02:57 ID:c8MfZMCI
hoze---nn
83 :02/04/25 21:32 ID:9dNCRKhN
hozen
84sage:02/04/27 02:31 ID:ScvvuKv6
ほぜんする。
85sage:02/04/29 02:54 ID:Ch0zQLMM
保全っす
86赤き涙を流す者:02/04/29 11:01 ID:3FMHG3sj
hozenどうもです、更新遅くてすいません
87赤き涙を流す者:02/04/29 11:02 ID:3FMHG3sj
梨華「・・・どうゆう・・事?」
しばらくは何が何やら分からずにいた梨華が、ようやく魔法が解けてきたらしく、目の前の
異常な状況に今更ながら驚いて呟く
真里「あんたねえ!」
なつみ「真里」
掴み掛かろうとする真里をなつみが制する
なつみ「操られてたんだ、仕方ないよ・・・・」
梨華「操られてたって・・・・・ねえ、どうなってるの?」
訳が分からずひとみに尋ねる
ひとみ「この魔女に何かの魔法を掛けられてたんだよ、あんた・・・・で、あんたは魔女を
     逃がそうとした、それを止めようとした真琴を射殺してね」
梨華「射殺って・・・!!キャッ」
言われて後ろを見た梨華が思わず叫ぶ、その目線の先には明らかに命の炎が消えた
真琴が倒れていた
梨華「これ・・・私がやった・・・の?・・・・・・」
ひとみ「ああ、正確にはやらされたんだよ、この魔女にね、分かっただろう、これが魔女
    って奴なのさ、話し合いなんて甘い事言ってたら、こういう目にあうんだよ、先輩方
    も、これで分かったんじゃないですか?殺し合いしかないんですよ、皆殺しに
    するつもりで行かないと、こっちがやられるんですよ」


88赤き涙を流す者:02/04/29 11:02 ID:3FMHG3sj
なつみ「・・・・・」
香織「・・・・そうだね、ひとみの言う通りかもしれない・・」
あさ美「真琴ちゃん・・・・・・・・」
ひとみ「でもこれで上を動かす事が出来るかもしれませんよ」
真里「そうだね、エンジェルの隊員から死人が出て、それで動かないと世間に叩かれる
   からね」
香織「よし、じゃあ掛け合ってみるよ」
梨華「・・・・・・・・・・・私が、殺したの・・この魔女も?」
半ば放心状態の梨華が誰とも無く聞く
ひとみ「魔女を撃ったのはあんたじゃないよ、こっちは私がやったのよ」
理沙「でも、殺しちゃって良かったんですか?」
ひとみ「やっちゃったものは仕方ないだろ、それよりこの子の口にテープ貼って、体も縛りな」
真里「もう死んでるのに縛ってどうすんだよ?」
ひとみ「死んでるって言わなきゃ、まだ人質として使えるでしょ、もっとも道案内としては
    役に立たなくなっちゃったけどね」
なつみ「・・・あんたさあ、なんでそんなに非情になれるの?なんか使命とかそういうのを
     超えてる気がするんだけど」
真里「そうだね、私もそう思う、なんか魔女に対して恨みでもありそうな・・・・」
ひとみ「恨み?ふふ・・・ええ、恨んでますよ、何しろ愛する者を殺されてるんでね」
梨華「え?愛する者って・・・誰を?」
ひとみ「数年前、警察隊対魔女の戦争の時、2人死人が出たの覚えてます?」
なつみ「ああ、それ知ってるよ、パトカー50台以上が一瞬にして炎上させられたその時
    に、その中の1台にだけ、警察の人間が2名乗ってて、殉職したっていう」
ひとみ「ええ・・・私の父と兄ですよ」

89 :02/04/30 13:57 ID:SafaR5i5
保全。。。
90 :02/05/03 01:26 ID:QRCUNN2c
ほぜそ。。。
91sage:02/05/05 03:10 ID:IPrYQ4Nt
hozzz
92sage:02/05/07 04:11 ID:naQWCP0O
hozz
93赤き涙を流す者:02/05/07 04:48 ID:uJ1oYh3d
保全してくれてる方、感謝です、そして更新遅くてすいません
94赤き涙を流す者:02/05/07 04:48 ID:uJ1oYh3d

香織「やったよ!遂に上が重い腰上げる気になった・・・・ん?どうかしたの?」
あくまでもエンジェルの援護という名目上ではあるが、とにかく警察本体が動く
事になり、勢い勇んで部屋に入って来た香織であったが、何とも言えない雰囲気
のメンバー達に戸惑った、
香織「ん、どうかした?」
なつみ「・・・うん、ちょっとこっち・・・」
なんとなく、ここで話すのは悪い気がして、なつみが別の部屋へと促す
梨華「ひとみ・・・・」
ひとみ「ふん、別に気にしなくてもいいよ、私は私の仕事をするだけさ」
ぶっきらぼうに言い放って制服に着替えに行く、みんなに言うつもりでは無かった
それこそ一生誰にも話したくは無かったのだが、遂みんなの落ち着き払った態度
を見てていらいらしてしまったのかもしれない、でも、もうどうでもいい、始めは
なつみの妹の救出という名目だったが、隊員の1人が死に、そしてなにより魔女
を殺したのだ、もう後戻りは出来はしない、私達人間側のすべき事は決まった
魔女討伐、どれほどこの時を待った事か、本当は元々の才能を活かしてバレーボール
の選手になりたかったのを、この為だけにあきらめて、このエンジェルへの入隊を
希望したのだ、そう、もう私にはなつみの妹がどうかとか、人間側の立場とかそんな
事などどうでもいい、どうやら警察の本体も動くようだ、私1人では話にならないが
エンジェルと、警察本体総動員で向かえばなんとかなる、悪いけど駒に使わせてもらう
私の愛する家族を一瞬にして奪った、あの真希への復讐の為に
95赤き涙を流す者:02/05/07 05:12 ID:uJ1oYh3d


事が決まれば、流石は警察である、香織が掛け合い、警察側が決断してから魔女の森
を取り囲むまでに要した時間は、わずか1時間程だった、あくまでもエンジェル達の
援護という名目上、警察側からは仕掛けはしない、森へと向かっているエンジェル達が
到着するまで、ただ森の周りを包囲しただけだった、これはいざ旗色が悪くなった時に
とる言い訳の為でもあった、そのくせ影では狙撃手を各ポイントに配備しているあたりは
ずるいとしか言い様が無い所だが、そんな事はエンジェルのみんなも分かっている事
ではある、それでもいざ戦いが始まれば参戦せざるをえないだろうというのがエンジェル
側の考えだった、要するにお互いに利用しているつもりなのである、
ほとんど包囲し終えた頃、森の中から魔女と思われる者が何人か出て来た、その中の
1人に見覚えがあった、魔女の女王真希、その姿が見えた時、エンジェルもやっと到着
した、役者は揃った、この後の悲劇を予感したかのように、雪は次第に強くなっていった
96 :02/05/09 01:09 ID:PBH/aMDs
保全。。。
97 :02/05/11 00:38 ID:SNQu0jYl
保全。。。
98sage:02/05/12 03:12 ID:9+qFFAdr
zenしてもいいですか?
99赤き涙を流す者:02/05/12 06:13 ID:ZQifHEaZ
圭「真希・・・・」
真希「うん、分かる?」
圭「なんとなくだけど・・・・1人、2人じゃないって事はね」
丘のすぐそばに2人は来ていた、あたりには無数のパトカーと警察が丘を取り囲むようにして
集まって来ている、少し前からそれに気づいていた真希が様子を伺っている所に
愛を探していて、この丘に人の気配を感じた圭がやって来た所だった
圭「愛ちゃんの事となにか関係があるのかな・・・」
真希「おそらく・・・・でもこの中には居ないみたいだけど・・・」
そこへ只事ではない雰囲気を察してみちよがやって来る、どれくらい走り回っていたのだろうか
息を切らして、髪も乱れている
みちよ「圭さん、あの・・・これは?」
圭「うん、まだなんなのか分からないんだけど、もしかしたら愛ちゃんの事と関係があるのかも
   しれないんだけど」
みちよ「真希様?」
真希「落ち着いて・・・・・・・この人間達の目的が何なのかは分からないけど、とりあえず
     出て行かない訳にはいかないわね、いい?2人とも私がいいと言うまで出て来ては駄目よ」
圭「そうゆう訳にはいかないわよ、私の役目はあなたを守る事、一緒に行くわよ」
みちよ「私の妹の事かもしれないし、私も行きます」
真希「・・・・・・・・いいわ、くれぐれも気をつけてね」
3人が丘の方へと歩き出す、すると丁度その時、丘に向かって来る数台の車が見えた、真希の顔が
次第に険しくなる、丘の真中あたりに止まった車の中の1台をじっと見つめていた真希が呟く
真希「いる、愛ちゃんが・・・」
100赤き涙を流す者:02/05/12 06:37 ID:ZQifHEaZ
あれが真希・・・・写真や映像では何度となく、それこそ穴があく程に見た魔女の女王が
目の前にいる、恐くないかと言えば嘘になる、だがそれ以上に真希への恨みの方が
勝っていた、銃を確認する、メモリを最大にまで上げてある、魔女だろうとなんだろうと
これで倒せないはずはないはず、もちろんその前に向こうに攻撃されたらひとたまりも無い
だろう、相手は数十台もの車を一瞬にして焼き尽くしたと言われる魔女の女王なのだ
だが、こちらには切り札がある、死んでるとはいえ人質がいるのだから、向こうもそうそう
攻撃はしてこれないだろう、こちらはワンチャンスでいいんだ、一瞬の隙をついてあの
真希さえ殺せたら、勝ったようなもんだ、森を取り囲んでる警察隊が恐れているのは
女王の真希なのだから、その真希が死ねば一斉に攻め入るだろう
問題は最初の1発目だ、もし外しでもしたら数年前の再現になる、必ず仕留めなければ
ひとみは手に持った銃の安全装置を外した
101赤き涙を流す者:02/05/12 07:07 ID:ZQifHEaZ
>>96
>>97
>>98
すいません、もうすぐ終わらせます
102 :02/05/12 11:07 ID:mYj6UvZy
いえいえ、ガンガッテネ。。。
103名無し募集中。。。:02/05/14 00:00 ID:fIAGC5fE
age
104名無し募集中。。。:02/05/15 05:30 ID:TGPPYU6R
銃のメモリって何?
105赤き涙を流す者:02/05/15 09:27 ID:9XRlRzkq
>>104

>>23を読んで頂ければお分かり頂けるかと
106zk:02/05/17 02:47 ID:+33eAvEV
zzzzen
107赤き涙を流す者:02/05/17 10:25 ID:fG+ekjKR

相変わらず警察の本体はと言えば、森の周りを取り囲んだまま、まるで自分達は関係無い
とでも言わんばかりに、傍観者を決め込んでいる、3人の魔女の矢面に立ったのは
エンジェルの7人だった、そしてそのうちの2人、新人のあさ美と里紗が車の中に向けて
銃を構えている、その車の中には目隠しをされ、後部座席に座らせられた愛がいた
もちろんすでに息絶えているのだが、その事実を知らない者にはそうは見えないだろう
まして3人の魔女達は、20メートル以上離れた位置にいる、愛の姿は見えても、その
生死までは分かるまい、分からない以上人質としては十分成り立つはず、それがエンジェル
側の考えだった
みちよ「愛!・・・・・」
姉のみちよが愛の姿を見つけて、思わず息を飲む
圭「・・・・どうゆうつもりなの?なんでこんな」
なつみ「あなたが真希ね?・・・・・魔女の女王って言われている」
真希「・・・・・・・・ええ」
なつみ「あなた達の所に人間の女の子がいるはずよ、その子を返して欲しいの」
真希「・・・・あなた、なつみさんね?」
なつみ「!・・・え?・・・・どうして」
突然自分の名前を呼ばれて驚く、相手は魔女だ、その魔女が人間の理解出来ないような
事をしたとしても不思議は無い、しかし初めて会った人間の名前まで分かるもんなんだろうか
訝しげに魔女を見つめるなつみに、尚も魔女が話し掛ける
真希「亜依っていうのね、あの子も、皮肉ね・・・・・・・・」
これにはエンジェルのみんなだけではなく、圭とみちよも驚いて真希の方を見る
なつみ「居るのね?やっぱり・・・・・返して!返しなさい!」
真希「・・・・・・・その前に言う事があるんじゃないの?」
比較的穏やかな表情で話していた真希の顔が急に険しくなる、その様子を見ていた
エンジェルの皆と、遠くから見ている警察隊達に緊張が走る、半分魔女をなめていた
節があった連中にも、初めて、何故この魔女の女王の真希がこれ程恐れられているのかが
分かる、綺麗な顔立ちではあるのだが、こちらを見据えるその真希の表情は足が竦む程の
威圧感があった、そして真希は尚も皆が凍りつく言葉を口にした
「・・・どうして・・・・愛を殺したの?」と
108赤き涙を流す者:02/05/17 10:25 ID:fG+ekjKR

「何してるんだろう・・・」希美が呟く、2人はもう真希達がいるすぐそばまで来ていた
亜依「うん、何か話してるみたい・・・」
一見した所、それ程激しく言い争いをしているようにはは見えないのだけれど、一瞬
見えた真希の顔が気になった、その表情は亜依が知る優しい真希姉様のそれでは
無かった、それは、そう、恐いとさえ思える程の表情だった、すぐさま真希のいる所へ
と駆け寄りたい所なのだけれど、亜依と希美はためらっていた、なにせこれだけの数
の人間が周りを囲んでいるのだ、争っているように見えはしなくても、楽しく語り合っている
という訳でも無いだろうし、何より真希の足手まといになりたくない,それより亜依には
気になる事があった、真希姉様達と話している人間の女性達になんとなく見覚えが
あるような気がするのだ、特に1番前に立っている人の顔が・・・・
何かを思い出しそうな感じだった、もうすこしで頭の中の霧が晴れる、何かきっかけでも
あれば一気に霧が消えてしまいそうな気がした時
希美「あっ・・・・」
亜依「!あ・・・」
2人ほとんど同時に声が出る、2人の目に飛び込んで来たのは、あまりに一瞬でよくは
分からないのではあるが、何か言い争っていたかと思ったら、突然の銃声、そして
みちよさんと人間の中の1人が倒れた所だった
109赤き涙を流す者:02/05/17 10:26 ID:fG+ekjKR
ちっ、まずいわね、ある意味切り札だったんだけど、死んでる事がばれてしまっては
その効果は無い、いや、状況はもっと最悪かもしれない、なんとか相手の隙をつこう
と思っていたにも関わらず、魔女の仲間を殺してしまった事がばれた以上、今にも
攻撃されかねないのだ、チームを預かる立場にある香織がどうしたものかと考えていると
ひとみが口を開く
ひとみ「へえ、流石は魔女、生きてるか死んでるかを見なくても分かるんだ」
真希「・・・答になってないわね、愛が何したっていうの?どうして殺さなくてはいけな
      かったの?答えなさい」
穏やかではあるのだが、有無を言わせない迫力のある言い方で真希が問う
ひとみ「さあ?何したのかしらねえ・・・」
真希「・・・・・いい態度ね、随分大勢で囲んでくれてるみたいだけど、どうするつもり?
      まさか、私達も殺そうとでも?」
ひとみ「そうだと言ったら?」
真希「あなた達の好きにさせるとでも思うの?出来ると思うのならやってみなさい、もっとも
    仲間を訳も無く殺されておとなしくしてる程、私はお人好しじゃあ無いけど」
ひとみ「ふん、その言葉、そっくり返してやるよ、私だって自分の大事な家族を殺されて
     おとなしくしてるつもりなんか無いんだからね」
真希「え?・・・」
ひとみの言葉の意味がわからず、真希が聞き返す
真希「どうゆう意味?」
ひとみ「数年前の警察隊とあんた達魔女が争った時、あんたが焼き払ったパトカーに
  乗ってて死んだのは、私の父と兄よ」
真希の顔にあきらかに同様の色が浮かぶ、そんなはずは無い、あの時森の周りに止めて
あった車には人が乗ってる気配は無かったはず、真希としてはあれは単に脅しの為の
ものだったのだ
真希「・・・・そう・・・乗ってた人が・・・いたの」
ひとみ「いたので済むとでも思ってんの?・・・ふん、理由を聞いてたんだったよね?それが
     答よ、その車に乗ってる魔女の子を攫ったのも、殺したのも私だよ、で?どう!」
まだ、何か言おうとしてたひとみの言葉が途切れる、喋ろうにも喋れなかった、というより
ひとみが言葉を発する事はもう有り得ないだろう、ひとみの首に刺さった氷の刃がひとみの
命と、まだ途中だった言葉と共に連れ去っていった
110赤き涙を流す者:02/05/17 10:27 ID:fG+ekjKR
誰1人言葉さえ出せずにいた、それどころか足が竦んで動く事さえも出来ない、それ程
今、目の前で起こった出来事が衝撃的だった
圭「みちよ・・・・・」
圭がみちよの方を見る、もの凄い形相でエンジェル達を睨みつけているみちよの周りに
先程ひとみへと放った氷の刃と化した雪の塊が幾つも浮いている
みちよ「うう・・・・よくも、愛を・・・」
尚もエンジェル達への攻撃をしようとしたその刹那、銃声がなり、浮いていた氷の刃と共に
みちよが崩れ落ちる、みちよの額に焼けたように穴が開いている、撃ったのは梨華だった
まだ梨華の手は銃を構えたまま震えている、魔女はもちろん、人を殺した事さえ初めて
だった
真希の目が燃えるように赤くなる
真希「どうあっても、殺し合いがしたいのね?あなた達は」
遂にやってしまった、頭で考えるよりも早く、手の方が先に動いていた、それ程にひとみ
を殺された事にショックを受けていた、震える手で銃の照準を真希の方へと向ける
梨華「い、いきなりひとみを殺したのはそっちでしょう!」
その様子を見て、半ば呆然としていた他のメンバー達も銃を構える
梨華「確かにそこの車に乗ってる子を死なせてしまったけど、その子が私にかけた術で
    仲間の1人をこの手で殺したのよ!そして今また、私のたった1人の大事な友達を
    殺したのはそっちでしょう」
真希「そうね・・」
梨華「最初は私は反対してたわ、でももう迷わない、皆殺しにしてやるわよ、それが嫌なら
     返してよ、2人を」
真希「・・・・・・・・いいわよ、返してあげても」
111赤き涙を流す者:02/05/17 10:49 ID:zBsi6atv
なつみ「え?・・」
全員が狐につままれたような顔になる
真希「あなた達人間に殺された、大勢の私達の仲間を、返してくれるのなら・・もちろん
    愛もね・・・・・今、私達の仲間がそこのひとみさんっていう人を殺してしまった
   のは誤るわ、でも、彼女はそこの車で死んでる愛の姉なのよ、そうじゃなきゃ自分
   から誰かを傷つけるような事は、けしてしないわ、私達魔女はね」
香織「でも、あなたひとみのお父さんとお兄さん殺したんでしょう」
真希「知らなかったのよ、あの時確かに車には人の気配は無かったはずだった・・・でも
    ・・・今更言い訳をしても仕方ないわね・・・あなた達人間が攻めて来るのなら、私
    は戦うわ、魔女の長としてね、それで傷つき死者が出たからって、泣き言は聞かないわよ」
なつみ「ちょっと待って、みんなも銃を降ろして」
なつみが今にも殺し合いが始まりそうなのを見て慌てて皆を制す
なつみ「私は妹を、亜依を返して欲しいだけ、返してくれたら引き上げるわ」
真希「・・・もちろん、そうするつもりよ、あの子の為にもね」
思いがけず優しい表情でなつみに語りかける真希、しかし次の瞬間その真希の表情が
苦痛の表情へと変わる、肩のあたりを押さえた手の隙間から赤い血が溢れ出す、撃ったのは
香織だった
なつみ「香織!・・・どうして」
香織「もう、今更引き返せないのよ、亜依ちゃんはこの魔女達を殺してから救い出せばいい」
なつみ「そんな・・・」
相手は魔女、なつみとて恐かったし、いままで人間の敵だとしか思ってはいなかった
でも、なぜかこうして目の前で話してみると、この真希という魔女の女王を殺す気には
ならなくなっていた
112赤き涙を流す者:02/05/17 10:50 ID:zBsi6atv
真里「え?どうゆう事?」
香織「この様子はテレビ放送されてるんだよ、エンジェルの隊員が殺された以上、もう
    魔女を全滅させるしかなくなったって事さ、悪いけどあんた達には死んでもらうよ」
真希「随分勝手な言い分ね、死んだのはあなた達の仲間だけじゃないのよ」
香織「ええ、もちろんそれは分かった上で言ってるのよ、それでもそうしなければこの先
   エンジェルそのものが無くなってしまうのよ」
圭「ふざけないで、そんな事の為に何で私達が犠牲にならないといけないのよ!」
真里「ち、ちょっと待ってよ、全然話が見えないんだけど」
香織「理不尽なのは十分承知の上よ、元々、もうエンジェルを潰すって話が出てたのよ
   随分前からね、それを魔女討伐を条件に取り止めてもらったの」
なつみ「どうゆう事?聞いてないよ」
香織「同じ事でしょう?なつみの妹を救出する為には魔女と戦うしかなかったんだから
    まさか、素直に返すって言い出すとは思わなかったからね、当然戦争になると
    思ってたのに、これで隊員を死なせてるのに和解って事で終わったんじゃあ
    私達はもう、用無しって事になるのよ、それでもいいの?私は嫌だよ絶対に
    エンジェルを潰させはしない」
圭「黙って聞いてれば好きなように言ってくれるわね、それで素直に私達が殺されて
   あげるとでも思ってるの?」
香織「殺されてくれとは言ってないわよ」
そう言ってまた香織が銃を構える、その時陰で見ていた亜依と希美が駆け寄って来た
亜依「やめて!」
なつみ「亜依!良かった、無事だったんだね」
亜依「・・・誰?」
真希「・・・あなたのお姉さんよ」
亜依「・・・え?」
113赤き涙を流す者:02/05/17 10:51 ID:zBsi6atv
お姉さん?、もう何が何やら分からなかった、この人がお姉さん?そう言えば何か懐かしい
ような気もするが、でもなんでそのお姉さんが真希姉様を殺そうとしてるの?そもそも
この人達はどうして魔女にこんな酷い事をするんだろう、そんな人達の仲間が私のお姉さん
だなんて、そんなの、あんまりだ・・・
真希「行きなさい、もうあなたはここに居るべきではないわ、人間の世界にお帰りなさい」
亜依「嫌、そんなの嫌だ」
なつみ「・・・亜依」
この光景を見れば一目瞭然だ、必死で魔女の真希にしがみついて、守ろうとする姿で
いかに亜依が大事にされていたかが分かる
なつみ「香織、もうやめよう、いいじゃない、エンジェルを潰すって言うなら潰させれば
     また、一から始めようよ」
香織「・・・なつみ」
一番の親友でもあり、良き理解者でもあるなつみに言われ、心が揺らぐ、香織とて殺戮
がしたい訳では無いのだ、なつみの妹も無事だった、ここでやめればエンジェルの存在
意義を失うかもしれない、でもそれでもいいか、と思い銃をさげた時、後方から銃声が
鳴った
業を煮やした警察隊が放った玉が真希の胸を貫く、すぐさま二発目の銃声と共に弾丸が
真希を襲う、しかし、その弾丸を受けたのは真希の前に出て守ろうとした亜依だった
まともに心臓に命中した亜依が静かにその場に倒れる
なつみ「亜依!」
真希「寄るな!」
慌てて亜依の元へと駆け寄ろうとしたなつみを真希が制す、自分も胸に弾丸を受けて
よろけながらも、倒れてすでに絶命している亜依の傷口に手を当てるその2人の前に圭
が立ちふさがり盾となる、その目からは涙が溢れ出していた
圭「これがおまえら人間のやり方か?」
怒りに震える声でエンジェルと遠くから銃を構えている警察隊を睨みつける
真希は必死で亜依の胸に当てた手に力を込める、自らの意識が薄れそうになるのを必死で
堪え、全ての魔力を使い切った
真希「ごめんね、痛かったでしょう?・・・・・圭ちゃん、希美、後は頼むわね、亜依を・・・
    この子を頼んだわよ・・・・」
真希の前で手を広げ、2人を守ろうと立ち尽くす圭と、真希のそばで泣いている希美に
声をかけて、真希はその場に崩れ落ちた
114赤き涙を流す者:02/05/17 10:51 ID:zBsi6atv
「亜依」・・・それはいつもの優しい真希姉様の声だった、いつもは姫って呼ぶのに、なんで
亜依って言うんだろう、そうだ、私亜依って名まえだったんだ、ん?真希姉様何処に行くの?
真希が振り返って、優しく微笑む、そして背中を向けて真希は何処かへと歩いて行ってしまった
何か凄く寂しい気持ちになった時に亜依は目を覚ました
希美「姫!」
あ、希美ちゃんだ、なんで泣いてるんだろう、あれ、そう言えば私何してたんだっけ、ふと
隣を見ると真希姉様が倒れている、虚ろだった頭がようやく動き出した
とても綺麗な顔だった、真っ白い雪に横たわり動かない、すでに命の灯が消えた真希の
顔に、溢れ出した亜依の涙が零れ落ちる、その涙は真希の頬をつたい白い雪を赤く染めた
理由は分からない、でも亜依はその涙を見て、一瞬で全てを悟った、すっと立ち上がり
エンジェル達の方を見る、誰もが、はっ、と息を飲む、実の姉である、なつみでさえも
亜依は、鮮やかな赤い涙を流しながら、真希が死んだ事で活き上がる警察隊の方を見た
今にも攻め入ろうとしていた警察隊の少し前のあたりを亜依が指差す、すると次の瞬間
警察隊の前のあたりから火柱が上がった、何が起こったのか分からず呆然とする警察隊
を尻目に、今度はその後方に止めてあったパトカーが次々と燃え上がった、慌てて逃げ惑う
警察隊、数年前の悪夢の再現、いや、それ以上だった
なつみ「亜依、あなた・・・」
亜依「あなたの妹の亜依はさっき死んだわ、さあ、あなた達も帰りなさい、そして覚えて
   おきなさい、もし今度あなた達人間が私達【魔女】の領域を侵したら、次は容赦
   しないわよ、来るなら、その時は覚悟して来なさい」
なつみ「・・・亜依」
亜依「圭さん、希美ちゃん、行こう・・・・」
そう言うと亜依は真希を抱え、森へと歩き出した、溢れる赤い涙が白い雪に落ちては溶ける
亜依は森へと歩きながら、そっと呟いた「なつみ姉ちゃん、ごめんね、さようなら」と
115赤き涙を流す者:02/05/17 10:57 ID:nX3K1Yls
エピローグ


亜弥はまた、あの丘へとやって来ていた、姉の梨華からはいつもこの丘には絶対に近づいては
いけないと、もう耳にタコができるくらいに言われているのだが、そんな事言われたって
私の大好物の果物が、ここにしか無いんだから、仕方ないのだ、それにここの果物は
いくら食べてもただだし、おこずかいの少ない私にとっては貴重な場所なのだ
(あの事件からもう、2年が過ぎようとしていた、エンジェルは間も無く解散して、皆それぞれ
違う仕事へと転職していた、真希は死んだが、より強力な女王の出現により、警察も、もう
魔女の森への攻撃は出来かねていた)
そりゃあ、私だって魔女は恐いけど、森にさえ入らなきゃ大丈夫よ、でも魔女ってどんな
感じなんだろう、前にテレビでやってたのを観た事はあるが実物はまだ見た事が無い
でも恐かったなあ、あの魔女の女王の、えーとなんだったっけ、ああ、そうそう亜依とか
いったっけ、一瞬で数十台のパトカー全部燃やし尽くしてしまうんだもん、驚いちゃった
出来れば、あの魔女の女王にだけは会いたくないな、うん
あ、あそこにも一つなってる、ちょっと足場が悪い場所だけど、大丈夫よね、ちょうど丘の
一番端にある木になってる果物を取ろうと手を伸ばす、しかしもうちょっとなんだけど
届かない、下は崖になっていて、もし落ちれば、この下は魔女の森だ、そんなとこに
落ちたら大変だから・・・といってやめるような性格ではなかった、手前の木の枝を掴んで
亜弥は目的の果物へと手を伸ばした。
116赤き涙を流す者:02/05/17 11:03 ID:nX3K1Yls
更新が遅くて、あと、保全して頂いた方、すいませんそして、どうも有難うございました、
随分と時間がかかりましたけど、これでおしまいです
変な設定の話ですが、楽しんでいただけてれば幸いです^^
117 :02/05/17 19:47 ID:kPfRn4qB
ヨカタヨ!
ほかの話も読みたいですね、
これで沈めるのはもったいないですし、
でも作者さんが書く気ないならばしょうがないですけど・・・
118名無し募集中。。。:02/05/17 20:43 ID:S3Wyzsfb
次やる時は句読点をきちんと。
台詞の前に名前は無し。
ちゃんとして。
119赤き涙を流す者:02/05/18 07:06 ID:hBxLKQ/K
>>117
ありがとうございます、でも、もう他でもネタスレと、それの小説もどきみたいなの書いてて
正直、手がまわりません^^;しばらくは遠慮しようと思います
>>118
おっしゃるとおりです、もしまた書くような事があったら、気をつけます
120名無し募集中。。。 :02/05/18 17:58 ID:Wxn2ytxZ
感動した。

>>119
チャーミーさんだったのね・・・全然わからんかった。
あっちも応援してますよ。シリアス、ネタともね。
121赤き涙を流す者:02/05/18 21:23 ID:kXvFoOpi
>>120
ありがとう^^
122zk:02/05/20 03:32 ID:IDmXKjqL
結構マジでこの小説楽しみにしてました。
この続編もいつか読みたいです。

作者様、お疲れ様でした。
123チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/05/20 05:51 ID:Rty63vWD
>>122
ご丁寧にどうも、有難うございます、この続編かどうかは分かりませんが
手が空いたらまた書いてみようかと思っています、このスレはもう無理だとしても
どこかのスレで始めた際には、またお付き合い願えればと思います^^
124(〜^◇^)ノ< ◆145cmiaY :02/05/20 21:35 ID:WN4iwZML
あっ、あった(w
125 ◆hozenLyY :02/05/21 16:02 ID:4g2j2qLK
 
126(〜^◇^)ノ< ◆145cmiaY :02/05/21 19:48 ID:YNhEmVm9
初めから読み直したよ。
で、設定とかはきちんとしてた(当たり前か(w
それで、>>118がいってるとおり句読点と1文が長すぎるのでもうちょっと区切ると読みやすいと思う。
あとは、視点がいろいろな人に移りすぎてるかな?
こういう風な書き方ならば、視点を移すんであれば逆にもっといろいろな人に移したのがいいかなって思うし、
そうでないならある程度固定してほしかった。
それとは別に、ラストしーんをなつみ・ひとみの視点で書かれているものをを読んでみたい。
まあ、全体的に面白かったです。
127チャ―ミー ◆l6x88D/U :02/05/21 20:52 ID:O8wAG2IC
>>126
〜@ノノハヽ@〜
  ( ;^▽^)<はは・・・(耳が痛い)またやる際には参考にさせてもらいますね
128(〜^◇^)ノ< ◆145cmiaY :02/05/21 21:56 ID:D1oC2SGz
>>127
また次の楽しみにしてるね。
その間ネタはおいらに任せて!・・・ってむりか(w
129名無し募集中。。。:02/05/30 22:47 ID:AOpxi67u
てす
130名無し募集中。。。 :02/05/30 23:46 ID:iniXJrji
あせった
131名無し募集中。。。:02/05/30 23:47 ID:AOpxi67u
´D`)ノ ぃょぅ
132名無し募集中。。。 :02/05/30 23:49 ID:iniXJrji
今ラグナロク落とすか考え中・・。
133名無し募集中。。。:02/05/30 23:50 ID:AOpxi67u
>>132
´D`)ノ Blueたんがいるはず・・・
134名無し募集中。。。 :02/05/30 23:53 ID:iniXJrji
>>133
そうそう、だけどめんどいのでやめますた( ´_ゝ`)
135名無し募集中。。。:02/05/30 23:54 ID:AOpxi67u
( ´_ゝ`)ノ 羊はこんなに放置しててもdat堕ちしないのか・・・
136名無し募集中。。。 :02/05/30 23:56 ID:iniXJrji
( ´_ゝ`) だよね・・放置っぷりにワラタよ
137名無し募集中。。。:02/05/30 23:59 ID:AOpxi67u
( ´_ゝ`)ノ 今日はふんだりけったりだな・・・
138名無し募集中。。。 :02/05/31 00:00 ID:tbyma7ez
>>137
???
139名無し募集中。。。:02/05/31 00:02 ID:CiEmSo/t
( ´_ゝ`)ノ WORは逝ってしまうし狼かけないし・・・
140名無し募集中。。。 :02/05/31 00:05 ID:tbyma7ez
>>139
たしかに・・・。狼なおらんかな・・
141名無し募集中。。。 :02/05/31 00:09 ID:tbyma7ez
WORの 長い間〜 ってのは鯖がゆってんのかな?
142名無し募集中。。。:02/05/31 00:14 ID:CiEmSo/t
>>141
( ´_ゝ`)ノ わからんちん クラッカーなのかな?
143名無し募集中。。。 :02/05/31 00:17 ID:tbyma7ez
( ´_ゝ‘) クラッカーってなんだよぅ
144名無し募集中。。。:02/05/31 00:18 ID:CiEmSo/t
>>143
( ´_ゝ`)ノ 壊す人・・・
145名無し募集中。。。 :02/05/31 00:23 ID:tbyma7ez
( ´_ゝ‘) もっとなんかこう、裏があるのかと思った・・・
        WOR復活するかわからんけど、それまで違うネトゲやりますか?
146名無し募集中。。。:02/05/31 00:24 ID:CiEmSo/t
>>145
( ´_ゝ`)ノ FF(ry
147名無し募集中。。。 :02/05/31 00:30 ID:tbyma7ez
羊のネトゲスレにあるやつは?
148名無し募集中。。。:02/05/31 00:32 ID:CiEmSo/t
´D`)ノ どれ?
149名無し募集中。。。 :02/05/31 00:35 ID:tbyma7ez
http://cocoa.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1022760932/l50

むかぁし、やったことがあるんだよね

(〜^◇^) あと師のメアドハケーンしますた
150名無し募集中。。。:02/05/31 00:38 ID:CiEmSo/t
>>149
Σ( ´_ゝ`)ノ !!!
151名無し募集中。。。 :02/05/31 00:41 ID:tbyma7ez
>>150
(〜^◇^)ノ どしたの?
152名無し募集中。。。:02/05/31 00:42 ID:CiEmSo/t
>>151
´D`)ノ メアド・・・
153名無し募集中。。。 :02/05/31 00:45 ID:tbyma7ez
>>152
たまご板でまりおが晒してたよ
154名無し募集中。。。:02/05/31 00:51 ID:CiEmSo/t
>>153
´D`)ノ おしえるのれす!
155名無し募集中。。。 :02/05/31 00:51 ID:tbyma7ez
ここに晒しても大丈夫やんね・・?
156名無し募集中。。。:02/05/31 00:52 ID:CiEmSo/t
>>155
´D`)ノ WOR2
157名無し募集中。。。 :02/05/31 00:53 ID:tbyma7ez
>>156
;^◇^) ・・行けません
158名無し募集中。。。:02/05/31 00:53 ID:CiEmSo/t
>>157
( ^▽^)<なんで?
159名無し募集中。。。 :02/05/31 00:55 ID:tbyma7ez
アドわからないです・・
160名無し募集中。。。:02/05/31 00:57 ID:CiEmSo/t
>>159
( ´_ゝ`)ノ 罪罰・・・
161名無し募集中。。。 :02/05/31 01:01 ID:tbyma7ez
>>160
送りマスタ
162名無し募集中。。。:02/05/31 01:02 ID:CiEmSo/t
>>161
´D`)b
163名無し募集中。。。 :02/05/31 01:05 ID:tbyma7ez
もしかしてWOR2やってたりしる?
164名無し募集中。。。:02/05/31 01:06 ID:CiEmSo/t
>>163
( ´_ゝ`)ノ 覗いてるだけ
165名無し募集中。。。 :02/05/31 01:09 ID:tbyma7ez
>>164
行き方がわかりますた。。
>>149やりますか?
166名無し募集中。。。:02/05/31 01:13 ID:CiEmSo/t
>>165
´D`)ノ どれ?
167名無し募集中。。。 :02/05/31 01:18 ID:tbyma7ez
どれでもいいけど・・・エンドレスバトルにまざるのおもろいかなって思ったけど
WOR2でもいいかなって気分
168名無し募集中。。。:02/05/31 01:19 ID:CiEmSo/t
>>167
( ´_ゝ`)ノ エンドレス(ry 行けませんが?
169名無し募集中。。。 :02/05/31 01:21 ID:tbyma7ez
>>168
(^◇^〜) !!なしてですかぁ・・・WORでいいか
170名無し募集中。。。:02/05/31 01:23 ID:CiEmSo/t
( ´_ゝ`)ノ しばらくは2と罪罰で・・・
171名無し募集中。。。 :02/05/31 04:36 ID:tbyma7ez
ののたん麻雀はやらないの?
172名無し募集中。。。:02/05/31 04:48 ID:CiEmSo/t
( ´_ゝ`)ノ うむ ファミコソでやったことはありますが・・・
173名無し募集中。。。 :02/05/31 05:13 ID:tbyma7ez
東風とか、結構おもろいよ
174名無し募集中。。。:02/05/31 06:21 ID:CiEmSo/t
( ´_ゝ`)ノ 寝るのれす・・・
175名無し募集中。。。 :02/05/31 11:04 ID:tbyma7ez
>>174
やぐすみ
176名無し募集中。。。 :02/05/31 12:00 ID:tbyma7ez
一応ほぜん
177noname ◆666l/j/s :02/05/31 20:15 ID:alkr4ZD8
保全(テスト)
178a:02/05/31 23:12 ID:Gwt3Lt20
hozen
179 ◆mEszlI2E :02/06/01 15:03 ID:AeX3gWLh
180 :02/06/01 17:12 ID:oEL6zISL
age
181名無し募集中。。。:02/06/03 19:57 ID:MuZQNnLH
ほぜむ
182 ◆HOzENDAE :02/06/15 18:02 ID:ASzt0wwU
 
183チャーミー ◆l6x88D/U :02/06/21 19:59 ID:bIlPKdXZ

           〜@ノノハヽ@〜
             ( ^▽^)<ほぜん♪
            = ((((00))))
           . = ⊂  ) 
          . = (__/"(__)
184名無し募集中。。。:02/06/22 06:52 ID:cPoZwMd0
ステキだね
185 ◆HOzENDAE :02/06/29 13:52 ID:Wbrk6mrY
 
186名無し募集中。。。 :02/06/29 23:57 ID:ahIOUsgZ
.
187チャーミー ◆l6x88D/U :02/06/30 16:52 ID:vdifHj0v


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iii;;;::. ゙,,iiii゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiii ::iii;;;::. ゙,,iiii゙ ,,iiiii;;;::. ゙
188 :02/07/01 17:47 ID:q12LKhir
穂前だろうね
189 ◆HOzENDAE :02/07/06 01:16 ID:Bc/aGvkV
 
190名無し募集中。。。:02/07/09 21:01 ID:+QNPINUX
191月と炎と太陽と:02/07/12 06:43 ID:c0LKKoi1
とりあえず、保全

                    ○\     
                    \/\
                      \ /\
                        \ /\/
                         \ /\
                          /\:::::\
                             \  \
                  ""''''"^'"~"""''"'""'""''''"^'"~"""''"'""'
192名無し募集中。。。:02/07/15 00:14 ID:Ab/2W8O7
hozen
193名無し募集中。。。:02/07/17 00:01 ID:Za9KN0+2
憮然
194名無し募集中。。。 :02/07/17 01:36 ID:fhwq6Fzi
>>191
おぉ!期待!
195半自動保全エージェント ◆HOzENDAE :02/07/18 13:02 ID:AHggGCcD
保全書き込みを行います. 1026964934
196チャーミー ◆l6x88D/U :02/07/19 07:20 ID:t6Cqqdcn
暫く、亜依ごまでお楽しみ下さい

゜・*:.。☆゜・*
        夢がそ〜こにあ〜ったから〜♪.。゜・*:

                / ⌒ヽ
                ノノハヽ ヽ
       @ノハ@  ノノノ´ Д `ノノノ
       (  ‘д‘)   ( (つ|| )つノ
       (つ||⊂)     ノ  ノl
        '     `ヽ.    /  !! !(
     ,' ' ' '  ` 'ヽ ,/  / l  ! )
      LiL_L .ノ〉 」」 〉 ヽ 」 /  」
         し'(_ノ     し' (_ノ

                        保全
197半自動保全エージェント ◆HOzENDAE :02/07/22 00:08 ID:l8WYn86s
保全書き込みを行います. 1027264083
198半自動保全エージェント ◆HOzENDAE :02/07/26 00:10 ID:nSA9bYvq
保全書き込みを行います. 1027609813
199ねぇ、名乗って:02/07/31 01:31 ID:tIqGmPm3
ほ(ry
200名無し:02/08/02 10:48 ID:VpgnKy10
今だ!200番ゲットォォォォ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ 
     ∧∧   )   
  ⊂(^◇^〜⊂⌒`つ≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(
      ズザーーーーーッ






201 :02/08/05 01:11 ID:SuqkbGMe
今だ!201番ゲットォォォォ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ 
     ∧∧   )   
  ⊂(^◇^〜⊂⌒`つ≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(
      ズザーーーーーッ
202名無し募集中。。。 :02/08/05 02:26 ID:zXx9rKp7
チャーミーねえさーん、ここ見てますかー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ∧∧   )   
  ⊂(^◇^〜⊂⌒`つ≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(
      ズザーーーーーッ

203チャーミー ◆l6x88D/U :02/08/05 12:59 ID:2kjXk5vW
>>202
あ〜い、それもあるんだけど、ごっちんの脱退のショックとかも
あって、(私の小説、ネタ等においてごっちんは不可欠でして^^)
でも別に引退しるんじゃないんだし、と、思いなおし、また書こうかなと^^;
10日過ぎれば時間ができるので、そのあたりから始めますので
寄ってみてくらさい・・・・・^^
204 :02/08/08 20:36 ID:lPtFyM6e
205sage:02/08/12 06:29 ID:rU4xLNiC
hoho
206sage:02/08/13 06:00 ID:T5vEpHvH
hoh
207sage:02/08/15 06:44 ID:wKOPAhRI
保全致します。

ごまもやすも小説には(もち娘。にも…)不可欠。
どんどん登場させてください。
楽しみにしてやす。
208月と炎と太陽と:02/08/16 00:14 ID:HWibVmt2
【プロロ〜グ】

「ひとみちゃんは?やっぱり騎士に志願するの?」
近くで川が流れている草原に3人の少女達が座っている、見た所7・8歳くらいだろうか
「もちろん!騎士、紅蓮の騎士になる」
まだ幼さの残る顔ではあるが、凛としたその顔は、美少女と呼ぶにふさわしい
「あんたは?」
「私、争い事苦手だし・・・・・」
どこか、か弱い感じのする少女はそう答え、さらに続けた
「でも、ひとみちゃんは1番にはなれないね」
本当に仲がいいからこそ言える冗談って感じで、いたずらっぽく言う
「うるさいなあ、いいんだよそれでも・・・・真希ちゃんが隊長になるでしょう、それを
私が補佐するんだもん、最強のコンビじゃん」
「え?私、隊長になるの?」
真希と呼ばれた少女が、寝耳に水とでも言いたげにそう言って笑う、こちらも負けず劣らず
美形な顔立ちだが、それよりも、凄く目に力がある子だな、という印象を受ける
「え〜私は〜?」
「あんた無理じゃん、弱虫だし、騎士にはなれないでしょ」
「ひど〜い」
ほっぺたを膨らませて、ひとみという少女の方を睨む、良いのか悪いのかは別として
この子が睨んでも、少しも恐さが無いのが不思議ではある、美形、美人という表現
よりは、可愛らしいという顔立ちのせいだろうか・・
209月と炎と太陽と:02/08/16 00:16 ID:HWibVmt2

「じゃあ、梨華ちゃんは、私達で守ってあげるよ」
「本当!やたっ」
「え〜〜」
「何よ、ひとみちゃんはいいよ、私真希ちゃんに守ってもらうんだから」
「何だよおまえ〜」
「何よ〜」
二人の仲がいいのか悪いのか分からないやりとりを、微笑みを浮かべながら見ていた
真希と呼ばれた少女が、ふと、お城から続いている道へと目をやる、三人がいる草原
からは2、3メ〜トル程の高さの所にあるその道を、お城の方から一人の騎士が歩いて来ていた
「紅蓮の騎士の人だ・・・」
「え?」
二人もすぐさま、そちらへと目を向ける、燃えるような真っ赤な制服を着た騎士が眩しく映る
それまでふざけて笑っていた三人が無言でその騎士を見る、一様に見つめるその目は
キラキラと光っている、どのくらい見てただろうか、騎士の姿はもうほとんど見えなくなっていた
それまで黙って見ていたひとみがポツリと呟く
「なろうね・・・・絶対」
いつしか、羨望の眼差しだった、三人の目は、目的を、到達するべき場所を見るような
強い目へと変わっていった、まだ幼さの残る三人の少女はお互いの顔を見合わせ、何年か
先の自分達の姿に、憧れから、目標へと変えた紅蓮の騎士を写していた
210zk:02/08/16 06:28 ID:/CZqHpQC
このスレ、保全しといて良かった…
無理せず頑張って下さい。
楽しみにしてます。

レスは不要ですか?
211チャーミー ◆2hGomaAI :02/08/17 15:19 ID:TKtdDmDC
>>210
いえ、レスあると嬉しいです^^
212名無し募集中。。。 :02/08/17 19:07 ID:c+f/3jNM
がんがれ
213月と炎と太陽と
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