「辻と後藤」復活希望スレ

第4話

今日は新メンバーが来る日や。
みんな中学生や。まだ男の人と付き合ったこともないやろ。
芸能界は悪い男の人がいっぱいおるんやで。
モーニング娘。みたらすぐ口説きにきよんねんで。

ののですら、中居くんにお腹さわられながら、口説かれとったしな。
世の中ロリコンっちゅうやつも多いわけや。
あのおじさん、チビやから、うちらみたいな小さい子がええねんやろな。

せやけど、ウチは口説かれたことはないねんで。
それはガードが固いというか、近寄り難い雰囲気だからや。
やっぱ美人やからやな。多分やけど……。

「なあ、新メンバーのみんな、ちょっと聞いてえな」

「はい」

「あのな、とりあえず、プレステはしたらあかんで。ええな」

「ええ？」

なんや、新垣ちゃんごっつい不服そうやんか。
１２歳でプレステするんかいな。ごっつい早熟やな。
いや、きっと言葉の意味わかってへんのやろな。
コネ……、いや、お嬢様やから、ようわからへんねんな。
ココはお姉さんがしっかり教えとかなあかんな。

「とりあえず、したらあかん。ほら、ダンスや歌の練習の妨げになるっちゅうもんや。」

「わかりました。」

おお、みんな納得したようやな。ええ説明やったな。
これで、新メンバーを悪い芸能人からまもることができるで。
ウチはええ先輩やな。それに比べて、ののはまだお菓子食べとる。
そんなに食べたら太るで。まあ、うちもちょっとやばいけどな。
でもののに比べたらまだ大丈夫や。
多分やけど……。

収録も終ってみんな楽屋に戻ってきた。新メンバーは緊張でガチガチやったな。
うちもちょっと前まであんなんやったわ。かわいいもんや。
せやけど、芸能界にそまったら悪い男にだまされるんや。
やっぱお姉さんがしっかり守ったらんとな。ってのの、またお菓子食べるんかい。
ちょっとは先輩らしくせんとあかんやろ。まあ、ウチも食べるねんけどな。

「ちょっと、加護。あんた新メンバーに変なこといったでしょ！」

「は？」

おばちゃんどないしてん。えらい剣幕やがな。そんなに顔近づけたら
こわいやん。しかもおばあちゃんのメーク落ちてへんで。

「プレステの話しよ！」

ああ、あれか。ウチ、ええ先輩やろ。そんな誉めてくれんでええよ。
先輩として当たり前のことやねんから。いや、ちょっと出すぎてもうたかな。
サブリーダーの仕事がなくなってまうもんな。いや、これはうちとしたことが、
ちょっと失敗やったな。普段はそんなことないねんで。いつもは控えめにしとる。
多分やけど……。

「うん、ちゃんとみんな分かってくれたで。プレステはせえへんて」

「だから、プレステの話は冗談よ！」

え？いまなんて？何？冗談ってなにが？

「そういうことは、プレステなんて言わないの。ホントに信じてたの？」

「え？うん……」

「もう、まあ、私も悪かったわ。あれは冗談。わかった？。」

「うん」

ほんまかいな。めっちゃ恥ずかしいやんか。
おばちゃんも人が悪いわ。
いつもからかってるから、仕返しされたんやろか。
まあ、これからはちょっとは優しくしたらなあかんな。

新メンバーには悪い事してもうた。まあ、あとで笑顔で謝ったらええか。
うちのスマイルは女の子をも魅了するねんで。
なんてったって、うちは小学生女子のカリスマやからな。
多分やけど……。

でも、よかったわ。矢口さんのプレステはゲームやったんやな。
そら徹夜もすることあるわ。やっぱキスはしてても
そこまではきっとしてへんはずや。

いや、まてよ。してないとは言ってへんな。
それに、なんで安倍さんはプレステと言ったら、機嫌悪なったんや。
プレステに意味があるんやろか。わけがわからへんわ。
なんか、めっちゃ悩むわ……。