よっすぃ〜のプッチエロ小説。(2)

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454あやみき

「も〜早く起きてよぉ〜!!」

「待って…もう5分だけ…」

「ダメだって!ハイハイお仕事遅れちゃうよぉー」

「う゛ーみき助ぇ起こして…」

「…ハイハイ」

ハァとため息をつきながら亜弥を抱き起こす。

「スキありっ!!」と言った瞬間後ろに回られ首を絞められる。
「ぐぇ…ギブギブ…」
普段の清純派?アイドルの2人からは想像もつかないようなハシャギっぷり。
美貴は大きく息を整えて亜弥に「…やったなぁ〜!!」と言ってベットでまた
プロレスごっこを始める。

遊んでる2人の間に無情にも美貴が亜弥の声真似をした声で
「松浦にぃー電話がぁー繋かってきましたぁ?」何故か疑問文の着声が流れる。

今は6時半。
こんな朝から電話をかけてくるのはマネージャーかお母さんぐらいしかいない訳で、今は仕事に行く準備中。
選択肢は1つに絞られたところで亜弥が電話にでり、美貴は急いで支度する。

やはり亜弥のマネージャーからの電話。
どうやら外で待っているのに中々来ない2人に痺れを切らしたご様子。
455あやみき:02/11/26 16:50 ID:nFEcUfI1

今日は東京でのコンサートのため2人は久しぶりの同時出勤。
嬉しい半面、美貴は今日の仕事に不安も抱いていた。

「おはようございまぁ〜す」
「おはようございまーす」

会場についた2人はまず今日お世話になるスタッフに挨拶をする。
美貴は1人でハロープロジェクトのメンバーに挨拶しに
行こうとしたが亜弥は「面白そうだから着いて行く〜」と言って
しまったので亜弥もついて来る事に。


何事もなく順番に楽屋を回って行く。
途中、中澤さんと斉藤さんに「お熱いねぇ〜」とかってからかわれたけど…
456あやみき:02/11/26 16:56 ID:nFEcUfI1

ここでやっと最後。

といってもここが一番の難関。
楽屋の前に貼ってある『モーニング娘。様』の紙を一睨みし
重いドアを開けて中に入った。


すると入ると同時にアノ人の声が…

「あやちゃん(ハート」

語尾にハートマークでも付いてそうな声で名前を呼んだこの人。
そう吉澤ひとみである。
亜弥も亜弥で吉澤ひとみに「あっよっすぃ〜(ハート」ってアダ名で呼んで!!

フルネームで呼んじゃうんだから!
さん付けなんかしてやらないんだからっ!

睨んでいたのに気付いたのか吉澤ひとみは亜弥の肩に手を乗せて

「どうかしたの?」
「なんでもないです吉澤ひとみさ・ん!!」
「そっ」
あっけなく言うとあたしにわざと聞こえるように

「亜弥ちゃんカワイイから彼女にしたいよ(ハート」
457あやみき:02/11/26 16:57 ID:nFEcUfI1
ピクッ。後ろにいた吉澤ひとみの彼女、石川梨華さんが雑誌を読んでいた手を止めた。

「ひとみちゃん…ちょっといいかなぁー?」
「なんだいベイビー?愛しのマイスイートハニー?」
「…美貴ちゃん、あやや、ちょっと席外してくれないかなぁ〜?」
「「は、はぁ〜い…失礼しましたぁー!」」

石川さんの殺意を含んだ言葉と不気味すぎる
笑顔に圧倒されながら亜弥と美貴は楽屋を静かに抜けていった。
458あやみき:02/11/26 16:59 ID:nFEcUfI1
自分達の楽屋に戻る途中、美貴は何故か苛々していたことを
亜弥にぶつけた。

「ってゆかあやっぺ、さっきの吉澤さんへの態度なに?」

「なにっとなぁに?べつに何にもしてないじゃん」

「…もういいよ亜弥なんかしらない!」

「あたしだって知らないんだから!」

べつに喧嘩しようと思って言った訳じゃないのに…
亜弥のバカ!!あたしの気持ち気付いてよ…
459あやみき:02/11/26 17:04 ID:nFEcUfI1

今日のライブはもうボロボロ。

振りを間違えたり、歌詞が飛んじゃったり。
しまいには先生に「藤本らしくない」って言われてしまった。

あたしの歌のあとは順番で行くと亜弥の番。
ステージから戻って来る時にタイミング悪く亜弥に会った。
何か言いたそうだったけど気にせず楽屋に戻った。

楽屋にはテレビがある。
そこには今やっているライブの風景が映されているんだけど、
今は亜弥が歌ってる。

悔しいけど歌上手いし可愛い。亜弥は人気がある。
亜弥は歌を歌い終わるとファンの
みんなに向かって「みんな大好きだよー!」と言って証明が消えた。

胸がモヤモヤする。
なんでだろ…さっきも吉澤ひとみの所にいたときもそうだったし。

−−あぁあたし嫉妬してるんだ−−

亜弥が来たらちゃんと謝ろう。自分の気持ちと一緒に。
近づいて来る足音に胸を弾ませながら美貴は亜弥に告白する決意を誓った。