よっすぃ〜のプッチエロ小説。(2)

このエントリーをはてなブックマークに追加
352好き+嫌い=大好き。
―――
――

「よっすぃ〜バイバ〜イ」
「ばいばい〜はぁ…」
足取りの重い中ひとみは生徒会室の前まで来ていた。
ため息を深呼吸にかえて意をけして乗り込んでいった。
すると予想していなかった人影が…
(りか…だっ…)
心臓が出てきそうな勢いで心拍数が上がる。

梨華はというとまだひとみの存在に気付いていない様子。
黒板に席順が書かれていたため目を通すと、
【1年:……………………】
【2年:……吉澤石川……】
【3年:……………………】
353好き+嫌い=大好き。:02/10/06 02:01 ID:mikS+/l/

(梨華と席隣りじゃん!どうしよう…)

もう1度落ちつかせようと深く深呼吸を繰り返していると、
あとから来た保田に「アンタなにやってんの?」と話しかけられる。
「えっ!いやー深呼吸を少々…」
「深呼吸…(やっぱり変わってる子だわ…)そんなことどうでもいいわっ!
早く席に着きなさい」
「は〜い…」
小さな声で嘆き席まで向かうと梨華が笑顔で

「あれ?ひとみちゃんも実行委員だったんだ」
「そーなんだよねっ」と軽く苦笑いのひとみをよそに
最初は『実行委員長』を決めることから始まった。

なかなか決まらないため周りは静まりかえる。
すると保田の口から思いがけぬ一言が…
「じゃー吉澤を推薦するわっ」
354好き+嫌い=大好き。:02/10/06 02:03 ID:mikS+/l/

思わずぎょっとするひとみ。
「な、なんでですかぁー!?あたしやったことないんですけど!!」
「まぁまぁいいじゃないの。これで居眠りの事もチャラにしてあげる
わよっ!」
「うぅ…(まんまとはめられた…)」
「じゃー交渉成立ねっ賛成の人は手挙げて」

パチパチパチ
静かだった生徒会室に拍手の音が響く。
諦めたのかしょうがなく前に出ることに。

次に委員長の次に偉い『副委員長』を決めることに。
するとスッと少し色黒の手が一直線に挙がる。
(えっ?!梨華?)
355好き+嫌い=大好き。:02/10/06 02:04 ID:mikS+/l/

「おっ石川1人だけがみたいだから決定ねっしっかり吉澤支えてあげてよっ」
「はい」
「じゃー2人とも簡単に挨拶しておきなさい」
「あー吉澤ひとみです。頑張ります」

バシッと乾いた音が響く。
「アホかっもっと気の利いたこと言いなさいよっ!」
小声で言ってるつもりなんだろうが周りにモロ伝わっている。

「(痛って〜!しかも圭ちゃん関西弁だし…まぁいいや)しっかりやりま〜す」
笑い声と拍手の声が混ざりあう。

「ゴホン…次、石川っ」
「はい、私はこの文化祭をもっと最高なものにしたいので
副ですがやれることは精一杯、頑張ってやっていきたいです」
拍手がおこる。保田はうんうんと頷いている。
(梨華…カッケー!!)
目を輝かせているひとみを横目に1人ため息をつく保田。
(大丈夫なのかしら…)
356好き+嫌い=大好き。:02/10/06 02:07 ID:mikS+/l/

保田の心配をよそに張り切りだすひとみ。
「んじゃ〜意見言って下さいじゃそこの人〜…」
勝手に当ててって言ってもらう。その意見を梨華が黒板に書き出す。
クセのない綺麗な字、思わず見とれてしまう。だが、後ろから咳払い
が聞こえ現実に戻される。
こんな時でも小さな幸せを感じるひとみだった。