よっすぃ〜のプッチエロ小説。(2)

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264\1980
ジィリリリリリリーーー!!
6時半にセットした目覚ましが部屋中をこだまする。
ムクッとベットから上半身を起こし
「はぁ……今日から新学期だなぁ……」
とぼやきながら学校に行く準備をした。

いつものように朝ご飯はベーグルを食べ
いつものように学校に行く。

なんらいつもと変わらない事だが今日は何か違う。
というよりなにか心がウキウキしている。
学校の前の長い坂道を登りながら考えていたが、
後ろから背中をおもいっきし叩かれたので思考はストップする。
振り返って睨んでやろうかと思ったが
矢口先輩だったのでやめといた。
「おはよぉ〜〜〜!!」
「いてぇ!!そんな力どこにあるんですか〜?」
「うっさいなぁ〜矢口はこれでもか弱い女の子なのよぉ〜!!」
(どこがだよっ!!)
っとツッコミを入れようと思ったがまた殴られそうだったのでやめておいた。
「ってゆかよっすぃ〜と遊んでるヒマはないんだよねぇ〜
 じゃ沙耶香が待ってるからっじゃあねぇ〜〜」
「は〜いさよなら〜……って学校は?!……」
ツッコミを入れたのも気付かずスキップして行ってしまった。
どうやらサボるらしい。
市井さんとは朝比奈の隣にある男子校の生徒。
うちの学校にファンがいるくらいずいぶんモテる人らしい。
どうやら歳は矢口さんより1っこ下だけどしっかりしているように見える。
でも矢口さんいわく尻に敷かれるタイプらしい……。
265\1980:02/09/02 23:36 ID:0xb9nxzK
「はぁ………」
と深いため息をつきながら下駄箱に向かい外履きから
スリッパに履き替える。ごっちんの下駄箱に目をやると
珍しく靴がもうあったため「明日雨降るな……」
とつぶやきながらついでだからと梨華の靴も確認。
(えぇっと梨華のクラスは〜…)
指でたどりながら探していくと、
『石川梨華』の文字の下駄箱にたどり着く。
ちゃっかり中を確認。
(あっあったぁ!!)
学校に来ていることがわかって嬉しくなってくる。
矢口さんと一緒でスキップしそうになったが
そこは吉澤。そこまでアホではない。
にやけ顔がばれないようにそそくさと教室に向かうことにした。
266\1980:02/09/02 23:39 ID:0xb9nxzK
教室の前まで着いた。
なんでもないけど一回深呼吸をしていつものアノ顔を作って教室に入った。
あたしに気付いた友達が「おはよ〜」と声をかけてきたので
返しながら自分の席のほうへ向かうと誰かが座っている。
横を向いて頬を膨らませてこっちを目を睨んでいる。
意を決して話しかけてみることにした。
「おっおはよ〜今日も天気がよろしいですねぇ〜」
「変な日本語……ふんっよっすぃ〜のバカぁ……」
「なっなにを怒ってらっしゃるんですか…?」
「べつに怒ってなんかないもぉ〜んだ」
(あぁ〜まだ怒ってんだ〜ごっちん…)
このあいだの電話のことをまだ根にもっているらしい。
「まいったなぁ〜どーすれば許してくれるの?」
間を開けてごっちんが意地悪そうな笑みを浮かべて口を開く。
「そうだなぁ〜……キスしてくれたら許す……」
「なぁんだキスか〜たやすい御用じゃん〜……キスぅ?!?!?!?!」
思わずデカイ声で叫んでしまった。
当然みんなからは白い目で見られる。
とっさに「…っはおいしなぁ〜〜〜」と魚のジェスチャーまで入れて
なんとか誤魔化した。
どこからか「大丈夫?」と声が聞こえててきたが聞こえないフリをしておいた。