あたしのマンションの部屋に戻ったら眠ってたかおりが覚醒しちゃったよ〜〜ッ
暫く ソファで寝かせつけていたんだけどあたしはシャワーを浴びに行ってリビングに
戻ったら…下着姿のかおりが
あたしを待ち構えるように立ち上がって待っていてそしてあたしに向かい
瞳を輝かせながら演説を始めだしちゃった。
「遅いよー圭ちゃん」
「ええ〜〜どうしたの眠くないのもう?」
「うんそれより聞いてよー圭ちゃんイイ〜今回の件についてはね〜かおりはこう思ってるんだつまり
〜後藤と吉澤はさあ〜青春から解放されたかったんだよそれはまさに青春賛歌批判であり
熱狂的カーニバルからの逃避だね…」
「何いってんの?あんたあ?」
「あまりにもすべてが 急ぎすぎなんだよそして暑過ぎたんだよ〜クールダウンしたかったんだよ
そして〜この青春崇拝の風潮が蔓延るこの世の中であの子達は あえて巨大なぞ賭けを
問う現代のスフィンクスになろうとしたんだ!青春の光彩をもっとも浴びる17歳のあの子たちが
そうすることによって つまりそれは、つまり・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
ああ・・・ プロザックでも飲んだのかよ〜こんどはいきなりナチュラルハイになっちゃったよ。
あたしはとりつかれた様に喋るかおりに 少し意見具申を試みた。
「ねえ〜かおり?」
「うん、なにけいちゃん?」
「つまり あんたは肯定してるわけねー 今回の事件について」
「肯定も否定のないよ なすがままねーーそして最後は老兵は死なずただ消え去るのみね」
「ようするに あんた最後はみんな死ぬんだから 自由に生きろっと言いたいわけ?」
「着眼点は素晴らしいよワトソン君だが君の推理は間違ってる」
「はあ?なんなんだよ」
「まあーいいじゃん別に時が解決するでしょうそれに今の娘。は名ばかりでこの半年ばかり
全然 本体の活動はしてないじゃないなんとかなるよー明日は明日の風が吹く…」
「でも もう誤魔化せないんじゃないさすがにここまでくると?」
あたしが そう言うと、かおりは真剣な眼差しになりそしてこう言いだした。
「うんそれもそうだなー最後の晩餐はみんなで送りたいよねーーまったくあいつらあたし達を
村八分にして自分たちだけ〜散々楽しんでさ〜そう思わない?」
「思うよ〜」
そうだよなーあたしたちは歌手としてのソロもユニット活動もなく。ここんところバラエティー番組要員にされて
テレビで道化役をやらせられてるだけだもんな〜〜ッ
あの華のあるなっちや矢口に汚れ役をさせるわけにはいかないし
裏方、そして子供メンバーの御守役、渉外担当 やってる事は殆どマネージャーじゃぁねえか!
でもしょうがないよなーあなたとあたしが 盾になってやらないと、どうしようもないもんね
あいつ等…不器用すぎるから…