妄想小説。

このエントリーをはてなブックマークに追加
420名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU
深夜の少し都心から離れたファミリーレストラン。
静かな 客もまばらな凪状態の真夜中の店内で若いカップルが顔をよせ楽しそうに語り合ってる。
爽やかなスポーツマンといった感じの茶髪のミディアムヘアのイケメンの若者と
帽子を深めに被った 小柄で小麦色の肌が印象的な女の子のカップル 
女の子の顔は帽子で隠れてよく見えないが
抜群にかわいい子なのは その発散される。独特の雰囲気でわかる。
とても 似合いの二人。そしてどこでも見られる 若い恋人達の楽しい語り合い。
…女の子がなぜかしきりに周りを気にしているのを除けば
若者はボクサーのようで 女の子に力強い口調でこう言い出した。
「今度の試合で 勝てばランキング入りは間違い無いぜこれで
念願の日本タイトルにも挑戦できるそうなれば オマエとのことも…」
「ことも?」
「まだ無理かぁ〜やっぱー世界チャンピオンにでもならないと 
つりあいがとれないよな〜堂々と世間に発表できないよなあ」
「そんなの関係ないよ…それより」
「…?」
「無理しないでね」
「…あ、ああ」
「あたしは それだけが心配なんだから」
そう 言うとした女の子がまた 周りをキョロキョロと見だした。
「・・・・・・・」
「気になるか〜やっぱり?」
「うん、すこし」
「やっぱり車に戻るか? まずいよな〜〜見つかったら」
「あたしが言い出したんだもん いいよ」
「でもさあー」
「なに?」
「大丈夫だよこんな時間だし 周りもカップルばかり誰も俺たちのことなんか眼中にないよ」
「うん、そうだね」

若者がおどけた感じでそう言うと 女の子も明るく笑いながらそう答えた。

「・・・・・・・・」
「どうしたの〜急に黙っちゃッて〜」

「うん…やっぱりオマエは」
「・・・・・?」
「笑った顔がいちばんかわいいよなあ〜〜」
「エエッ〜〜」
「おう、照れた顔もいいねえ〜〜」
「もう、ばかあ」
「かわいいよ…梨華…」
「・・・・・・・」
熱い視線を外さずにそう情熱てきに甘い言葉を囁く  彼氏に…

石川梨華は真っ赤になって下をむいてしまった。
421名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU :02/08/02 03:41 ID:BVTyp2u+
同時刻 都内青山 某所
深夜の 会員制の高給ショットバーで二人の色っぽい大人の女が艶やかな
フェロモンを発散させて 酒を呷ってる ご両人とも大分飲んでるようで
気だるい雰囲気を醸しだしている。
「アア〜〜〜ッもーうあの馬鹿ドモ〜〜〜ッ!」
「………」
「あ〜〜〜もう頭が痛いよ〜〜ッ!」
「………」
「なんとか!いいなよ〜〜圭織!」
「…うん…ねえー圭ちゃん?」
「なに?」
「かおりさあ〜〜眠くなっちゃった…」
「ああっ?」
「あたしさあ〜〜知ってると思うけどお酒飲むと眠たくなるんだよね……ごめん」

そう言いながら 黒いパンツに胸元が大きく開いた白いシルクのシャツの
飯田圭織は横の椅子に倒れこんでしまった。
「なんだよーー寝るなよーこの異常事態をどう乗り切るのかの!
サブリーダーであるあたしとリーダーのあんたの秘密会議でしょう〜〜」
「ドアーズが聞きたくなっちゃったよーかおりは…う〜〜んおやすみ〜〜」
「何訳の解らない事言ってんのよ〜かおりー起きなさいよ〜〜」
ビンテージ物のジーパンにジージャン姿で顔には夜なのにサングラスを掛けた。
保田圭がそう言いながら 飯田を起そうとするが・・・
「zzzzzzz」
トリップ状態の飯田は、ピクリともせず。眠り込んでしまっている。
422名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU :02/08/02 03:47 ID:BVTyp2u+

(はあーーっリーダーからしてこれだもんなーー みんな…
メチャクチャになるはずだよまったくも〜〜うしょがねえーなーそれじゃ〜
あたしのマンションに撤収するかあ〜〜ねえーかおり?)
そう思いながら保田は突如眠りだした。『眠れる森の美女』
飯田をため息交じりで見るとおもむろに立ち上がり…
「あのーすいませんチョットいいですか」
「はい ただいま」
店のボーイを呼んで支払いをすませてタクシーを呼ぶように頼んだ。

そして倒れこんだ。飯田を抱き寄せて 保田が飯田の耳元で甘く囁いた。
「かおり」
「……は…い…」
「大丈夫?帰るよ今車を呼んでもらったから」
「バッフェルベル 3声のカノンとジーク…」

「はいはい 交信中なのね帰ろうね〜かおりちゃん」
「…うん…フィガロの結婚」
「水、飲みなよーほら」
「うっ〜〜ん」
飯田の意味不明語は慣れっこの保田はそう言いながら
冷たい水を飯田にやさしく飲ませると・・・

自分の膝枕でまた横にしてやりタクシーが来るのを待つ事にした。