妄想小説。

このエントリーをはてなブックマークに追加
401名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU

「きれいだねーー真希ちゃん」
「……うん」
「見渡すかぎりラベンダーだよ」
「別世界だねここは欲望だらけの地上とは…ひとみ」
「うん、真希ちゃん」
美しき紫の花園を 美しき二人は歩く。まるで楽園で戯れる天使のように…
「いい匂いだね〜〜はあーーー」
ひとみが花咲く 高原の空気を深呼吸して精一杯吸い込んでいる。
「心も身体も癒されるよ…私は…」
真希も立ち止まり そうポツリと呟いた。そして緑の草原の上の身体を投げ出した。
「・・・・・・・」
寝転がって 眼をつぶった。真希の横にひとみも黙って座りだした。
しばらく 何も喋らず しばし 黙りあう二人・・・

「…ひとみ」
「どうしたの?」
「眠たくなっちゃった」
「寝なよー膝枕してあげようか?」
「して」
「はい」
そう言いながら ひとみが真希の頭を自分の膝に乗せた。
真希の頭を優しくさすりながら ひとみが静かに囁いた。
402名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU :02/06/28 17:19 ID:hy9ATHpM
「…疲れたでしょう真希ちゃん?」
「うん・・・疲れたよ・・・」
「眠たいの?」
「…う…ん」
「真希ちゃんが眠ったら あたしも眠るから…」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「…ねえー真希ちゃん?」
「・・・・・・・」
「真希ちゃん 今度生まれ変わったら 男になりたいって言ってたじゃん?あたしは
また女になるからさあーーそうしてまた逢おうねー運命の出逢いだよー」
「・・・・・・・」
「それでさー絶対に絶対に!あたしを奪いに来てねえー月夜に花束なんかを抱えてー」
「・・・・・・・」
「ロマンチックな言葉であたしを、しびれさせてねー泣きそうなヒット曲のフレーズで
カッコよくさあーー」
「・・・・・・・・」
「君の瞳に乾杯とか〜う〜んちょっと違うな〜」
「・・・・・・・・」
「君を守る為に生まれてきたとか?」
「・・・・・・・・」
「この世界にたった一人のオマエに俺の愛の全てを捧げるとか?」
「・・・・・・・・」
「ねえ〜〜真希ちゃん?」
「・・・・・・・・」
「…真希ちゃん?」
「・・・・・・・・」
「も〜〜う寝つきがよすぎるよ〜あたしの話を訊いてよ〜」
「・・・・・・・・」
「もう 起きてよ〜〜」
「・・・・・・・・」
「真希ちゃんの意地悪…」
「・・・・・・・・」
「真希ちゃんのばか」
「・・・・・・・」
「熟睡してるねーしょうがないなーあたしも眠ろう」
そう 言いながらひとみは 真希に頭をそっと持ち上げて
頭を草原の上に静かに置いた。
そして 真希の横に寄り添うように横になった。
403名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU :02/06/28 17:23 ID:hy9ATHpM
動かない 真希の横顔に静かに顔を近づけて そして真希の
耳元で 囁く・・・

「あたしも 眠るねー真希ちゃん…夢で逢えたら どこに行こうか
あたしは 真希ちゃんと一緒ならー何処でもいいよー」
「・・・・・・・・」
「好きだよー真希ちゃんおやすみ…」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「…真希ちゃん…」
「・・・・・・・・・」
「…愛してる…」
「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

ひとみも真希に抱きついて眠りだした。
とても 幸せそうな安らから表情で・・・・・