妄想小説。

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394名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU
薄曇りの空の下 相模湾は今日も穏やかだった。
人の姿がまだ疎らな 早朝の海岸を二人の美少女が歩いている。
松浦と高橋の二人である。
オフを利用して 湘南に遊びに来た。二人は昨日の夜のうちに到着して
亜弥が姫路から来た当時初めて住んでいたマンションに二人は宿泊した。
そして 翌朝歩いて5分程の場所にる。砂浜に来て…
波打ち際を 仲良く手を、つなぎながら歩いている。
二人の楽しそうな 声が波の音の狭間に辺りに響きわたる。

「いい気持ちやのーきてよかったやよーー」
「…そーう よかった。気に入ってくれてー」
「亜弥ちゃん。亜弥っちゃんはーすごいーくわしいのー湘南や鎌倉?」
「暫く 住んでたからねードラマのロケも毎日のようにやってたしー」
「そうだったん、でもーなんでーまだあの部屋使えるやー」
愛が昨日二人で泊まった マンションのことを亜弥に尋ねた。亜弥が答える。
「それはねえー契約が残ってたからーそのまま まだ使えるように頼んで
おいたんだよー愛 私がねー事務所に…」
「へえー?」
不思議そうな顔を、する愛に亜弥が更にこう言葉を続けた。
「だってー亜弥はーこの街好きだもん たまに戻ってくるんだーリフレッシュしたい時とか」
「そうなん」
「うん…ああー潮の香りがするなあー」
そう言いながら 亜弥が足を止め砂浜に腰をおろした。その隣に愛も腰を下ろした。
しばらく 無言で海を見つめる 二人。

薄曇りの空の下 相模湾は今日も穏やかだった。
395名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU :02/06/22 12:57 ID:3lrY4w0X
亜弥の腕に、自分の腕を絡ませながら亜弥に寄り添うようにして海を見ていた。
愛が顔をよせながら 亜弥の耳元に囁くように話しかけだした。

「亜弥ちゃん」
「……?」
「日本海と太平洋はやっぱり…違うの」
「…そうどう違うのー」
「う〜ん上手く言えんけどー何かが違うやよー」
「それじゃ説明になってないよー 愛?」
「そうそう福井の海岸はーよく潜水艦がでるんせー亜弥ちゃん」
「…はあー?」
愛のよく分からない 話しを亜弥が面白そうに 聞いている。
他愛のない話をしていた二人だが、亜弥が突然真面目な顔で愛に喋りだした。

「でもー 愛?」
「なにー亜弥ちゃん」
「よかったよねーーこうしてまた気軽に外を出歩けることができるようになってー」
そう言う 亜弥の顔を愛が真剣な顔で見つめる。そして 泣きだしてしまった。
「うぅぅぅう〜〜そうやの〜〜う あたしらぁぁぁ〜一時は…」
「大変だったもんねーーマジで」
「うん、うん 亜弥ちゃ〜ん」
「もーう泣くなよーー」
そう言いながら 亜弥が愛の頬に流れる 涙をハンカチで優しく拭っている。
「…お姉さまたちは」
「…えっ?」
「おねえ、…よ、吉澤さんたちは もっと大変だったけどねー私らなんか問題にならないくらい」
「…うん」
愛も吉澤たちのことを亜弥が口にしたら 神妙な顔で頷いた。
(お姉さまー亜弥たちは、もうすっかりー元気になったんだよーお姉さまーー)
「ああ、亜弥ちゃんまでー泣かないでやー」
「…うぇぇぇ〜〜ん…」

吉澤の事を思い出した。亜弥が今度は泣きだしてしまい瞳からポロポロと涙を落としだした。
396名無し募集中。。。♂ ◆omrjqybU :02/06/22 16:07 ID:OKATT/zM
愛が泣きやんだら今度は亜弥が大泣きしだしてしまった。
「亜弥ちゃんの〜涙〜美味しいやよ〜」
愛は亜弥の透明な涙を指ですくい取ると 涙で濡れた指を口で舐めだした。
それを繰り返しながら 亜弥の髪の毛なども優しく撫で上げる。
「亜弥ちゃんはー泣き虫やもんね〜〜」
「そうなこと ないよ…」
「けど〜泣いてるしょっおー亜弥ちゃん?」
「うぅぅ〜〜えぇぇぇ〜〜んだって〜」
「…だってー?」
「お姉さまが〜〜」
「吉澤のお姉ちゃんのことはしょうがないやよー」
「…でも…でも…ううぇぇぇ〜〜〜ん」
「亜弥ちゃんの 泣き顔は可愛いなあ〜〜元気だしてや〜」
そう言いながら 愛が亜弥の顔に自分の顔をピタリと付けると 甘く囁きだした。
「そろそろ…部屋に戻ろうかーー亜弥ちゃん」
「…エッ今日は観光するんじゃーないのーー?」
亜弥が そう言うと、 愛が抱きつきながら亜弥の耳元で囁きだした。

「それよりーー二人っきりで〜〜ゆっくりしたいやよ〜帰ろうー亜弥ちゃん
それに朝ごはんをまだ食べてないっしょーう あたしたち…買い物して行こうなー」

「…うん分かったわーそうしようかーー」

亜弥もそう言い 無理しながらニッコリと微笑んだ。
でも 吉澤のことを、考えるとまた涙が止まらなくなるはずの亜弥だった。