妄想小説。

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371名無し募集中。。。♂

…私は森の暗闇の中を手探り状態で歩いている。
月明かりが出てきて大分夜目もきくようなになってきたわ…その時
私は微かになにかの気配が伝わるのを感じた。
誰かくる。咄嗟に岩陰に身を隠して…それが近づくのを私は待つ
………くる……くるわ……
動物がこんな騒々しい 音をさせる事はないよな…こういう
不細工な歩き方はしないもん…つまり人間
こんな 夜に森の中を歩くなんて絶対まともな奴じゃないよ!
一人・二人じゃないな…三人以上はいそうだわ
ひとみたちかな?…それとも…
私は その方向を凝視します…早く来いよ誰だよ…

「・・・・・・・!」

きたあーーーっ…大きな影…男だわひとみたちじゃない…
…ア、アレーー後ろから小柄な人影が……女?…誰?

「…た、高橋、松浦ー…アッ!ひとみーーっ」

ひとみたちだ…無事だったんだ!よかったあ〜〜っでも一緒にいる奴らは誰?
ひょっとして…無理矢理何処かに連れて行かれる途中なのかも…
男が…二人もいるよーー 私一人じゃあーー

どうしよう…どうしよう…でもこのまま指を咥えて見てることなんか出来ないよ!
こうなりゃー破れかぶれだ! 不意打ちで一人は絶対倒してやる!
ひとみ…助けてあげるからね!

私は側にあった樹の棒を掴み…待ち伏せの体勢をとる事にした。
372名無し募集中。。。♂:02/06/05 22:19 ID:exn5hqC7

「真希ちゃん カッコよかったよーー」
「…軽くあしらわれたけど…」
「そんなことないよーあたしのために戦おうとしてくれたんでしょう?
男を二人相手にーーでも大丈夫…怪我しなかった蹴っ飛ばされてたでしょう…真希ちゃん」
「何とか、ガードしたから大丈夫だよ…」
「でもー本当にカッコよかったよーー真希ちゃん?」
「…ねえーー ひとみ…」
「なに?真希ちゃん」
「私のほうこそ…」
「…エッ?…」
「心配したよーー良かったよーー戻ってきてくれて…」
「うん、…あたしも、どうなるかと思ったよーーホッとしたわー無事にもどれて」
「それでさあー話しを聞かせて…なにが有ったの」
「うん。それがねえーーあたしたちが帰ろうとして森を歩いてたら…いきなり」
「いきなり?」
「周りを囲まれて…無理矢理…」
「…連れていかれたのね?」
「うん」
「…くっそーーっふざけたやつらだよねーそれで山小屋に連れて行かれて
訳のわからない 話をされたんだ…どうせハッタリだと思うけど」
「…あたしたちには今後一切危害を加えない…と言ってるけど」
「信用できないよーー何が(平和恒久委員会)だよ!馬鹿じゃない!ひとみも
とんでもない 奴に見込まれたよねーーでも私が絶対何とかしてあげるから…」
「…真希ちゃんーー」
「なに?」
「うんん、なんでもない…」
「…??」
373名無し募集中。。。♂:02/06/05 22:23 ID:exn5hqC7
ひとみが 何かを言おうとして黙りこんじゃった。なんだろう…まあーいいか
でもよかった とにかく 無事に帰ってきて…
此処は、別荘のベッドルーム 私はさっき森の中で遭遇した。
(平和恒久委員会)のヤツラを倒してひとみや松浦たちを助けようと
奇襲を仕掛けたんだけど…あっさり 返り討ちにあってしまった。
背後から の一撃を狙った私の攻撃は、あっさり蹴りでふっ飛ばされちゃて
なおも、襲おうとするのをひとみが止めてくれた。
結局…私じゃ…ひとみを守どころか…逆に助けられちゃった。

やっぱり駄目だ…女じゃ駄目なんだ…大切な人を守ることもできない。
強がってるけど 本当は敗北感でどうしようもないよーー
どうすればいいんだろう…女の私が是からひとみを守れるようになるには…

考え込んじゃった私にひとみが 声をかけてきた。

「どうしたの?真希ちゃん何考えてるの?」
「別に…なんでもないよ」
「そう…ねえー真希ちゃんそろそろリビングに戻ろうかー今夜中に撤収なんでしょう…確か」
「……うん、そうだね…もうのんびり遊んでる気分には成れないし…準備はすんだひとみ?」
「うん、それじゃー行こうかー真希ちゃん」
「いこう…」
ひとみに促されて 私はみんなが待つリビング・ルームに行くことにした。

今夜中に私たちは 東京に帰ることにした。

でもーー とにかく 許せねえのは(平和恒久委員会)のタコどもだよ!
絶対 潰してやる。ひとみたちに死ぬほど怖い思いさせやがってーーっ!