もう、真希ちゃんの家はすぐです三浦半島からここまで・・・
一時間足らずで、着いてしまいました。
真希ちゃんは、歌手をやめてもレーサーになれると思います。
いつも・・雨降りなの二人して待ち合わせる時ーー♪
顔を見合わせたわ・・シミジミと楽しくてーー♪
あの恋の初めの日を誰かここへつれてきてーーほしいのー
あの燃える眼をしていた・・・熱い人にもう一度・・逢わせて・・・♪
真希ちゃんが、楽しそうに歌っていますそれを・・不意に中断すると
私にささやきます。
「あなたに任せるわ」
「任せる?」
「わたしは、なにも言わないよ・・」
「・・・・・・・」
「信じてるよ、ひとみ」
「真希ちゃん」
・・真希ちゃんがわたしを試してるんだ、・・・分かったわ真希ちゃん。
「ハアッ――――よかったあー二人とも無事だったんだねえー」
そう言って、外で待っていたなっちおねえさまが涙ぐみながら私たちに抱きついてきました。
・・・エッエッ・・・なんで・・怒ってないの?
「心配してたんだ?」
真希ちゃんも、拍子ぬけしたようにそう呟きます。
「あたりまえでしょうーお前が勝手に車で家を出てひとみを、連れだしたそうじゃない?
メンバーの中では今日たまたまオフだったわたしにしか後藤の家の人も
連絡がつけられないしとりあえずかけつけたけど・・・」
そういって私たちを見ながら一呼吸おくとさらにこう言いました
「なかなかか帰ってこないし・・・電話は通じないしもうどうしようかと思ったよ〜」
「誰にも言ってない?」
「いえるわけないでしょう?マネージャーや圭織が知ったらショック死するよ!
何とか、誤魔化したけど・・上のほうに知れたら謹慎ものだよおーー」
そう真希ちゃんに言うとこんどは、わたしの方を向き
「・・もう、しょうがないよなあ・・本当・・お前は・・」
「ごめんなさい」
「家にも昼間に一回電話をしただけだったんでしょう?おかあさんが、心配してたよ・・・」
「・・・ごめんなさい」
わたしは・・ただ謝るだけです・・・
「もう、今日は遅いから今夜はわたしのマンションに泊まるのよ?」
「よっすいは、私のうちに泊まらせるよーなっち!」
真希ちゃんが、そう言うとお姉さまは、真希ちゃんに
「駄目えだよ、それより後藤?あんたのお姉さんもお母さんもカンカンだよ
これから、お前はお説教の時間だよーーー」
「エエッーーそんなあ〜〜」
真希ちゃんがそう思わず叫んでしまいました。
ああ 私たちは、やっぱりまだ周りからは、子供扱いされてしまうんだね
真希ちゃんが、早く大人になりたいって言ったのはこういう意味だったんだ。