車はループ状の道に突入しました。
ウワッ!・・・・シートに体が押し付けられる
「やっぱり吹き上げがいいなフライホイールが軽いのかな・・ノーマルでも・・・
CDはちょっと消すね・・エンジン音を聞きたいから」
そう言いながら真希ちゃんが、さらにスピードを増しました。
「ウヒョウッ、ケツがふれてるドリフトしちゃいそう面白れえ〜〜」
真希ちゃんが、楽しそうにそう軽口をたたきます。
・・・あんまり飛ばさないで・・怖いよ・・・ジコッたらたいへんだよ・・
わたしの顔がひきってるのを見た真希ちゃんは自信満々に
「大丈夫だよ・・全然!余裕、余裕」
笑いながらそう言います。
ああ カッコイイんだけど・・こんなとんでもない大胆不敵なことをしているのに
なんで笑っていられるの!・・・真希ちゃん!
わたしの顔は、まだ緊張で固まったままです。
「この道はねえ・・第3京浜って言うんだよ厳密に言うと高速道路じゃなくて有料道路なんだけど
・・一応都内に入ってからどうしようか、決めようと、おもったんだけど首都高は、混んでるし
都心を通る訳にはいかないし・・・いつの間にか甲州街道から、環八に来たら
以外と道は空いてたし・・そのまま海に行こうってきめたから・・いいよね」
「・・・うん」
真希ちゃんはわたしに、そう説明してくれます生返事をしたけど
そんなこと言われてもわからないよそれより、なんでそんなに、詳しいの、・・・お父さんみたい
「フンフン〜〜〜♪♪〜〜〜」
真希ちゃんは鼻歌まじりでとても楽しそう・・・・段々スピードが増したきた。
「アアッ、くそ・・・髪の毛がうぜえ〜〜」
「!!」
真希ちゃんが、ハンドルから、手を離しちゃった!そして髪の毛を結びだしました運転しながら!
「危ないよ真希ちゃん!」
「ふえッ?」
わたしが、そう思わず声を荒げました真希ちゃんが、不思議そうな声をだします。
「・・アウトバーン仕様車の直進安定性は世界一だよそれにほらちゃんと膝で、ハンドルは押さえてるじゃん」
そう言いながらわたしにハンドルを下から押さえてる膝を見せます
「それより・・確かこの先オービスがあったよなあ〜やべえ・・・」
真希ちゃんがそう言いだしました。わたしのいったことなんて、どうでもいいみたい・・・
「ごめんね、怖かった・・泣かないで・・・ひとみ」
わたしが泣きだしたら、真希ちゃんがそういってわたしに謝りだしました。
「ちょっと調子にのっちゃた〜もうヒヤヒヤさせることはしないから泣かないで・・」
「だってさあ〜〜」
「なに」
「万が一事故でもおこしたらどうするの?駄目えだよ慎重にならないと〜」
わたしが泣きながらそう言うと真希ちゃんが神妙な感じになり、
「うんひとみの言う通りだよ・・・わたしって馬鹿だねえもうこらからは
100キロぐらいの安全運転でいくからね、ああ、でももうすぐ料金所だ」
さっきまで180キロくらいで、飛ばしていた真希ちゃんが、減速してくれました。
「エッ―――――とそれよりさあDVDでも見ようか?」
わたしのご機嫌をなおすために、真希ちゃんがそういいだしました。
「こいつには、負けたくないよね・・」
そういってDVDビデオを再生させました。
「・・・誰?・・・・」
わたしも涙を拭いてビデオを見だしました。
「ブリトニー・スピアーズ・・」
真希ちゃんがそういいました。
「わたしは、ソロでプリトニーと同じ20くらいになったらドームクラスの会場を満員にして、コンサートを
するのが、とりあえずの目標なんだ・・・」
「・・・・・・そうなんだ」
「あれ、前にいわなかったけ〜」
「初めて聞いた」
「もう今のままでは、わたし達も、限界が来つつあるよね・・・」
「・・・・・・・・」
真希ちゃんが真剣な表情でプリトニーのライブビデオを見ながらそう言いだしましたでも急に笑顔にもどり
「でも・・・」
「どうしたの?」
「エンジェルは凄い評判いいじゃん」
「そうかな・・」
わたしは、そうとぼけたけど・・・エンジェル・モーニングは、確かに快進撃をしています。
歌もミリオン近くまでいき、わたし達エンモニ3人のセクシー写真集は大ベストセラーです。
「娘。は実質てきには、解散状態・・それぞれユニットでもソロでも自分たちのアイデンティティを
そろそろ・・・明白にする、時だよ・・もう変なのに脚を引っぱられんのはごめんだよね〜お互いに
うちらまで、潰れちゃうよまったく!」
「・・・・・・・・・」
真希ちゃんが初めてわたしに、本音を語りはじめてくれました。
真希ちゃんが、安全運転をしてくれるように、なってくれてホッとした、わたしに色んなことを喋り続けます。
「ひとみのライバルは誰?リブ・タイラー、ナタリー・ポートマン?」
「そんな、ハリウッドの人気女優じゃん住んでる世界が違うよーでも、アルマゲドンもレオンも、大好き」
「そうだったねでもひとみは、負けてないと思うよわたし」
そういいながら真希ちゃんがさらに、こんなことをいいだしました。
「わたしは、松浦じゃないけど英語の勉強をして世界に進出したいよ・・芸能人として
落ち目になったらアメリカに、放浪の旅にでも行きたいな・・本場のエンターティメントも、見てみたいし」
「エッ〜〜真希ちゃん日本からいなくなっちゃうの、そんなの駄目ぇだよ」
「だったら一緒に行こうよ!アメリカ横断ドライブなんて面白いよでも、治安がワリイからな〜
襲われたらやばいよな〜機関銃でも携行するか」
そんなことをいいながら、笑いだします・・もうどこまで本気で冗談か分からなくなります。
「でもさぁぁ、やっぱりいいよねドライブって」
「エッ、どういう意味」
「だって、狭い空間に、ズッ――と二人っきりでいられるじゃない誰にも邪魔されないよ
それに何処にでも行けるし」
「そうだね」
「やっぱりリスクをおかしても、こうしてよかったなあ〜この車の中は、私たちだけの世界だよ」
真希ちゃんが、わたしをそう言いながら色っぽい眼でチラチラと見つめだしました。
ああ なんかそう言われるとドキドキしてきちゃう・・・