QUIZ

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1746月28日 AM10:23

「メールが届きました」
この無機質な声に、今までぐっすりと寝ていたつんくが跳ね起きた。
「裕子…!」
いつもは寝起きは最悪なのに…そう思いながら中沢もパソコンの元へと急いだ。

「件名:くいずです
どこにだって さいている はなって なーんだ」

つんくはすぐさま答えた。
「タンポポや!」
さすがっ、と中澤がおだてるとつんくはいささか嬉しそうだ。
すると再びあの声が響く。
「メールが届きました」

「件名:せいかいは
せかいは たんぽぽ でした
それでは いまから たんぽぽを つみに いってきます
まえにも いったよね
びんじょうはんたちは ゆるさないって」

急いで昨日送られてきたメールを開く二人。
確かに書いてあった。『びんじょうはんたち』と。
「あかん…どうして気付かなかったんや…」
つんくが頭を抱える。
「つんくさん!これって犯行予告やで!」
「そんなん分かってる!」
「じゃぁ早く警察に…」
「やかましい!犯人からも駄目やって言われているやろ!」
そういうと携帯を取り出し市井に電話をかけた。だが繋がらない。
「っちくしょう!あのバカ女!」
荒々しく取り乱す。そんなつんくを蔑むかのように見る中澤。
「紗耶香は病院やから…携帯切ってるんやろ…」
そうか、とつんくは納得すると急いで市井たちがいる病院へと電話をかけた。