モーニング娘。の小説書きます。

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89ごっつぁむ@更新中
「ま、真希ちゃん…」
「……」
相変わらずじりじりと私たちを追い詰める後藤さん。
それを必死で後ずさりする私たち。
絶体絶命の大大大ピーンチ!!?
…と思ったら。
「あ〜〜〜っ!!!そうだ、アレよっ!!」
梨華先輩がいきなり大声を上げて、手にしていた買い物袋からゴソゴソと急いで何かを取り出した。
「ひとみちゃん!」
「あいよっ」
梨華先輩はそれをひとみ先輩に素早く渡すと、ひとみ先輩はまるで
野球のボールを投げるように大きく振りかぶり構えた。
…な、なんなの??
「梨華っ!」
「はいっ!!」
ひとみ先輩が合図をすると、梨華先輩が後藤さんに飛びつき両手でその口を思いっきり広げた。
口が広がったか…と思ったら、その口の中にビュン!と何かが入っていくのが見えた。
この間、3秒くらい?
ものすごいコンビネーションだったのよ。
あまりにも唐突な出来事だったんでよくわからなかったんだけど。
その瞬間に後藤さんの極悪人のような顔が、さっき裏庭で会った時のような顔に変わっていた。
「ハァ〜〜〜…」
「助かった…」
「いつもいつもコレじゃねぇ…」
ひとみ先輩や、梨華先輩、あいぼんたちもその様子を見て安堵の声を上げている。
「んあ?どしたの???」
すっ呆けた声を上げて、後藤さんは不思議そうな顔で私たちを眺めていた。
わ、私もよくわからないんだけど…。
「真希ちゃん。そのアメ、おいしい?」
「アメ〜…??あ、ほんとら。今気づいた。いつの間に入ってたんらろ」
アメ??さっき口の中に放り込んだのはアメ???
どうしてアメで大人しくなるの????
疑問だらけの私とは裏腹に、他の人たちが「よかった、よかった」という顔で喜んでいたのでした。