モーニング娘。の小説書きます。

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612ごっつぁむ ◆ddUSDAplHQ

もうすぐ冬休みか…。
また、夏休みみたく寂しい冬休みを送るのかな。
みんな、実家に戻っちゃうんだろうなぁ。
あさ美ちゃんと二人かな、きっと。

…みんな、羨ましいなぁ…。

ベッドの中、毛布にくるまってそんなコトを考えた。
私、何かちょっとブルー入ってるかも。
楽しそうに、帰宅の準備を進める人たち。
それに、お母さんと電話してる人…。

いいなぁ、羨ましいなぁ…。
帰るべき所があるのって…。

うとうとしながら、私はそんなコトを思っていました。
613ごっつぁむ ◆ddUSDAplHQ :02/10/29 02:50 ID:TIi2Q+fH

翌日、休み時間。
机に突っ伏して、ボケーっとしてるとミカちゃんが話しかけてきた。
「愛チャン!」
「ミカちゃん?どしたの?」
「ワタシネ、この冬休みに、ヒサシブリにハワイ帰るのヨ!」
あ、そっか。
ミカちゃんって、ハワイに住んでたんだもんね。
いいなあ、ハワイに留学なんて。
「オミヤゲ、何がイイ?」
「お土産?…う〜ん。何でもいいよ」
「OK!じゃあ、ミカのセンスで決めるネ」
「うん」
「じゃ、ワタシ、他のトコにも行かなキャ」
「わかった、また後でね」
ミカちゃんが去った後で、またもや私はブルー入っていた。
…いいなぁ。
614ごっつぁむ ◆ddUSDAplHQ :02/10/29 02:53 ID:TIi2Q+fH

「オホホホホッ。高橋さぁん」
あぁ〜…うっさいのが来た。
耳元で、でかい声出さないでよ、ホント。
「冬休みの予定とかぁ、もしかしてないんじゃないのォ!?」
「いやだ、亜弥さんってばぁ。いくら高橋さんだからって」
「ねぇ〜!?」
「ねぇ!!」
クソうっさい。
バカ亜弥と取り巻きたちは、私の席の後ろでゴチャゴチャ言っていた。
でも、別に気にしないもん。
「私ィ、今年の冬はグァムで過ごそうかしらねー」
「亜弥さん、素敵ですぅ」
亜弥がいちいち喋るたびに、取り巻き三人が褒めるからうるささは勢いを増している。
ホント、いちいちそんなコト言いに来なくたって、いいじゃんよ。
…ハァ〜。

その日からしばらくは、ブルーなままで何日か過ごしてしまった。