モーニング娘。の小説書きます。

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246ごっつぁむ ◆USDAplHQ
翌日。
転校二日目は、友達も何人かできて事態はかなりいい感じだった。
亜弥からの攻撃もなく、何事もなく無事に放課後を迎えることとなった。

「んじゃぁ、愛ちゃんまた明日ね〜」
「バイバ〜イ」
仲良くなった女のコたちに手を振られ、私もそれを返しながら真里先輩を探した。
“今日こそは”合唱部の案内に連れて行ってくれるという約束をしたのだが。
…何か企んでいる彼女のコトだから、きっとまた逃げ回ってるかも知れない。
だけど、「勝手に入部しちゃダメだかんね!」と釘を刺されたので、一応真里先輩の許可を得ることにした。
そして、案の定見つからなかった。
「もぉ〜〜!!!…もしかして、私歓迎されてないんじゃ…」
そう、そう思えば思い当たる節がなくもない。
だから真里先輩や梨華先輩や麻琴ちゃんまでグルになって私を落とし入れよう(?)としてたんじゃ…。
そうよ!そうに決まってる!!
もう、こうなったら強行突破してやるんだから〜!
そうとなれば、早速音楽室に行かなくちゃ。
私は、猛ダッシュで3階の一番端の音楽室へ走った。
247ごっつぁむ ◆USDAplHQ :02/05/18 20:06 ID:ltxtOKOG
「え?…部活、終わったんですか?」
「そうだよ。愛ちゃんが来ると思って、とりあえず待ってたんだよ」
な、なんてこった……。

音楽室のドアをガラっと勢いよく開いた私の眼に入ったのは、椅子に座って
静かに本を読んでいた紗耶香先輩ただ1人だった。
表紙にカバーがしてあったから、何の本か解らなかったんだけど、
そういえば昨日の夜にあさ美ちゃんが「ハリーポッター」がなんたらかんたら、と紗耶香先輩と話していたのを
思い出し、きっとその本を読んでいるんだろうと思った。
そして、私を待っていた紗耶香先輩が告げたのは、残酷な(?)事実だった。
時計を見ると、もう5時。
私、ずっと気づかなかったけど、真里先輩を探してる間に部活が終わってしまったらしい…。
「矢口がさ、愛ちゃんが来たら謝っといてって言ってたんだけど」
「え?真里先輩がですか?」
「そ。なんか、矢口は今日用事があるから先に帰るって言ってたのね。
 結局部活にも来なかったし」
「……そ、そうなんですか……」
私はガックリ肩を落とすしかなかった。
明日!明日こそは絶対に案内してもらうんだから〜!!!