モーニング娘。の小説書きます。

このエントリーをはてなブックマークに追加
241ごっつぁむ ◆USDAplHQ
「ね〜、あさ美。何のコト?」
私たちの話をキョトン、として聞いてきた麻琴ちゃんが口を挟んだ。
「…秘密、です」
「何それ」
人差し指で唇を押さえたあさ美ちゃんを見て、麻琴ちゃんは呆れ顔をした。
「…言えません。まだ…」
「?」
「??」
二人して顔を見合わせて、う〜ん…と考えてしまったけれど、どこか影のあるあさ美ちゃんのことだ。
今は聞かないに越したことはないと思う。…攻撃とかされたらイヤだし。
「ん。ねぇ、そういえば愛ちゃんさぁ、合唱部って…」
麻琴ちゃんに聞かれて答えようとしたとき。

バコン!!!!!カラン、コロン・・・。

「ったぁ〜!!な、何よっ!!?」
「コレ、ペットボトルですよ」
そういいながら、地面に転がる空のペットボトルをあさ美ちゃんが拾い上げる。
どうやらコレが麻琴ちゃんの後頭部に直撃したらしかった。
「な、何でこんなのが…」
ペットボトルの飛来してきた方向(麻琴ちゃんの真後ろ)を振り返ると、
凄く見慣れた人がいた。(っていってもまだ二日目だけど)いや、正確にはその人がコソコソ隠れようとしていた。
242ごっつぁむ ◆USDAplHQ :02/05/16 20:45 ID:mmS0akPZ
「……真里先輩、何してんスか」
麻琴ちゃんの殺意の篭もった声に、真里先輩は「は、はろぉ」と言いながら私たちの前に現れた。
「いいから!!まこっちゃん、ちょっとこっち来なさい!!!」
「ちょ…」
真里先輩は、麻琴ちゃんの腕をガシっと掴むと小さな体でちょっと離れたところへ引っ張っていった。
コソコソ話だから、何を言ってるのかは聞こえない。
けど、真里先輩が何かを企んでいるのは私にでもわかった。
……それがなんなのかはわからないけど。
イヤだなぁ、そういうの。
しばらくすると、真里先輩はダッシュで走り去ってしまったし、麻琴ちゃんはルンルン顔でスキップして
こっちに戻ってきた。
「何だって??」
「ん〜?あぁ〜、愛ちゃんには関係ないことよぉ。それより早くっ、おつかいおつかい♪」
「ちょ…麻琴ちゃん!!」
「アハハハ〜♥♥♥」
私の言葉を全く聞きもせず、スキップを速めてガンガン先に進んでしまった。
「…まったく…」
私とあさ美ちゃんも仕方なくその後を追ったのだった。