モーニング娘。の小説書きます。

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235ごっつぁむ ◆USDAplHQ
「ねぇ〜愛ちゃん」
「ん?なぁに?」
3人の並んで商店街(なんと学園内にある!)へ向かう道で、麻琴ちゃんが前を向きながら声をかけた。
さっきから、買い物に行く寮生たちとすれ違ったり追いぬかれたりする。
どこの寮にも食事当番がいるみたいだからね。
「クラスどうだった?」
「……」
私がギギギ…という音がしそうなくらい恨めしい顔をしながら、首だけ麻琴ちゃんの方を向けた。
「…うわ…その顔だと、思わしくなかったみたいだね」
「愛さん、何かあったんですか??」
2人の問いかけに私は、思い出すのも面倒だったし、それ以前に触れられたくなかったのだけど
とりあえず「まあね」とだけ答えておいた。
「まっ、何があったのか大体わかるけどね」
おそらく、学園中の噂なんだろう。あの『亜弥』の話題は。
だから麻琴ちゃんが納得しても、別に不思議でも何でもない。
ただ1人、あさ美ちゃんだけは「えっ??何?何?」と不思議そうな顔をしていたけど。
「麻琴ちゃん、それ以上聞かないで♥♥♥」
「…は、はい」
ニコニコ笑いながら思いっきり握り締めた右手のグーを麻琴ちゃんに見せつけた。
「あの〜愛さん??」
「…あさ美ちゃん。聞かないでね…」
「…は、はい…??」
あさ美ちゃんもビクッとした顔で頷いた。
「ん、あ〜でもあさ美ちゃんのお陰で助かったわ」
そう、あの時あさ美ちゃんから習った「奥の手・自分を守るのは自分拳」(センスなし)のお陰で
あのデカブツ女の右美の攻撃をカウンターできたんだもんね。
「もしかして、愛さん…あの技使っちゃったんですか…」
「ん?うん…。そうだけど…」
「……いいですか、愛さん。あの技は奥の手ですからね。そう簡単に使っちゃいけませんよ」
なんだそりゃ。そもそも、あさ美ちゃんがあんな技使えるのが不思議な話なんだけどね…。