ベルリン( ● ´ ー ` ● )の詩

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1名無し募集中。。。
( ● ´ ー ` ● )みえないけど、いるべ。。。
2名無シネマさん:02/02/14 23:37 ID:8f7YNQUo
3 :02/02/14 23:37 ID:r2KxURG9
○ん○なげまくり
4名無し募集中。。。:02/02/14 23:43 ID:MEVjHVRz
5名無し募集中。。。:02/02/14 23:45 ID:6L/3EsU3
 
6名無し:02/02/14 23:54 ID:h/alR3DK
出た! よく立ったね…
7(●‘ー‘●) :02/02/14 23:55 ID:9AcAIffL
新なっちだべさ〜。
8名無し募集中。。。:02/02/14 23:59 ID:MEVjHVRz
9前スレ立てた者:02/02/15 00:02 ID:L5oXgJ3j
10:02/02/15 00:05 ID:wH1r9Yte
11名無し募集中。。。:02/02/15 00:15 ID:D+qNIXaV
( ● ´ ー ` ● )前スレだべ。。。

http://love.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1011876169/
12名無し募集中。。。:02/02/15 00:16 ID:MEnJuiBB
小説スレだよね?
13:02/02/15 00:19 ID:wH1r9Yte
( ● ´ ー ` ● )>>12「天使は瞳を閉じて」続き早く読みたいもんだべ。。。
14名無し募集中。。。 :02/02/15 05:04 ID:tphENsMO

15名無し募集中。。。 :02/02/15 05:05 ID:tphENsMO
0)
16名無し募集中。。。 :02/02/15 05:06 ID:tphENsMO
^0)
17名無し募集中。。。 :02/02/15 05:06 ID:tphENsMO
^〜^0)
18名無し募集中。。。:02/02/15 05:12 ID:tphENsMO
^〜^0)ノ Thank you! Just a moment please!
19名無し募集中。。。 :02/02/15 05:12 ID:tphENsMO
彡   
  サッ
20名無し:02/02/15 05:13 ID:jFy4cSfd
正直俺が書きたい
21名無し募集中。。。:02/02/15 20:20 ID:2qiLg875
22名無し募集中。。。:02/02/15 20:22 ID:2qiLg875
23名無し募集中。。。:02/02/16 01:50 ID:Z/+JSRVJ
24名無し募集中。。。:02/02/16 21:51 ID:0uD4v7g8
 
25名無し募集中。。。:02/02/17 03:44 ID:GTsO03D9
( ● ´ ー ` ● )
26名無し募集中。。。:02/02/17 23:57 ID:TLL5Jg2y
27名無し募集中。。。:02/02/18 16:48 ID:R5dkC68K
 
28名無し募集中。。。 :02/02/18 23:51 ID:xte5RKs9
^〜^0)ノ Thank you! Just a moment please!
29 :02/02/18 23:54 ID:BEhS+1xz
サゲ
30名無し募集中。。。:02/02/19 01:24 ID:Ze4B4BY0
      ○。     。

                    。
         o

        ○
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            。o
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           o
           。o
          。
31天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:28 ID:Ze4B4BY0
十人の人間が、静かに、横たわっている。
幸福な音楽と共に、人々は、ゆっくり起き上がる。
その顔は、静かな微笑みに満ちている。
朝日のような柔らかな光が、人々を、包み込む。
人々の目は、
遥か向こうにそびえたつ壁にゆっくりと向けられる。
次の瞬間、人々は壁に向かって走り出す。
その時、激しいサイレンの音。
冷徹で事務的な声が、響く。
「グラウンドに不法に占拠する諸君に警告する。
ただちに所定の位置に戻りなさい」
「どうしよう!」
「ちくしょう!」
「強行突破よ!」
「え!」
「あの壁さえ越えれば、私達は、自由なのよ!」
「あの壁さえ」
「よし、行こう!」
「うん!」
32天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:35 ID:Ze4B4BY0
『思い出すのだ。君達、
ひとりひとりが初めてこの場所に来た時のことを。
君達は、君達の判断で、この場所を選んだのだ。
警告する。ただちに、所定の位置に戻りなさい』
「わたしは、ここを出たいの!
こんな監獄にいつまでもいたくない!」
『ここは監獄ではない。
ここはあなたが正しく自立できるようにするための病院である。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「わたしはこの病院を出たいの!
わたしは狂ってもないし、狂いたいとも思ってないの!」
『ここは病院ではない。
ここはあなたが豊かな自立を約束する会社である。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「わたしは会社をやめたい!
わたしには、わたしのやりたいことがあるの!」
『ここは会社ではない。
ここはあなたの自立を優しく見守る家庭である。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「わたしは家庭を出ていきたいの!
もう、うんざりなの! わたしは家庭を捨てたいの!」
『ここは家庭ではない。
ここはあなたの自立を勇気づける劇場である。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「これ以上、ニセモノの劇場なんかいたくない!
もう、ニセモノの劇場はうんざりなの!」
『ここは劇場ではない。
ここはあなたの自立を厳しく育てる戦場なのだ。
君達は、戦場にバラを捜しに行かなくてはならない。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「わたしは戦場なんかいたくないの!
わたしはもう誰も傷つけたくないし、
誰も傷つけてたくはないの!
『ここは劇場ではない。
ここはあなたの自立を訓練する学校である。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「わたしはもう、学校をやめたいの! 自立という言葉で、
私を抑圧する学校にはこれ以上、いたくはないの!」
『ここは学校ではない。ここは教会である。
自立にくじけそうなるあなたを優しく包む教会である。
君達は、迷える天使である。
警告する。ただちに所定の位置に…』
「わたしは教会になんかいたくない!
わたしは、ここを出ていきたいの!」
『ここは教会ではない。ここは、あなた自身の部屋なのだ。
一人芝居の仮面を取る、あなた一人の部屋なのだ。
警告する。ただちに、所定の位置に戻りなさい』
33天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:37 ID:Ze4B4BY0
全員、銃声の中を飛び出した。
が、すぐに見えない柔らかな壁にぶち当たって、
前進できない。
「何、これ!?」
「分かんない、からみつく!」
見えない壁は、人々がもがけばもがくほど、
からみついてくる。
「くっそー!」
力一杯、見えない壁を押す。
と、閃光が走って、全員が、弾き飛ばされた。
「電気ショックだ!」
「なんなのよ! これは!」
「分かんない。透明な膜だ」
「膜じゃない、透明な壁だ!」
「壁!?」
「じゃあ、あの見えてる壁は、ダミーなの!」
全員、遥か前方に見えている壁を、凝視する。
「あの壁はニセモノなんだ!」
『そこは入口ではない。
所定の場所への入口は、君達の後方にある。
繰り返す。そこは入口ではない。
警告する。ただちに、所定の位置に戻りなさい』
「どうすりゃいいの!」
「ここにいよう」
「え?」
「私達は、所定の場所へ戻る気なんかない。でも」
「でも?」
「この壁の向こうへは行けない」
「だから、ここに立ち続けよう。
「そんな」
「立ち続けよう。それしか方法はないよ」
「…」
34天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:38 ID:Ze4B4BY0
雨は六日間、降り続いた。
「戻ろう」
「え?」
「これ以上、ここにいても無駄よ」
「ねえ、壁、壊れそう?」
「だめ。固体と液体の真ん中って感じ。
ただ、不思議なことがひとつある」
「何?」
「この壁はどこまでも拡がる。
出て行くとこは出来なくても、遠くまで行ける」
「さ、戻ろう」
「う、うん」
「無駄よ」
「どうして?」
「入口、ふさがってるわよ」
「え!?」
「そんな!?」
「いつから!?」
「一昨日から」
「聞こえる? 私達は所定の場所に戻る。
だから、入口を開けて!」
反応はなかった。
35天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:40 ID:Ze4B4BY0
「どうしたんだ…」
「ラジオは本当だったんだ…」
「ラジオ?」
「どこかの原子力発電所が、出力調整の失敗で、
原子炉が暴走して、メルト・ダウンしたっていう…」
「まさか…」
「世界は終わってしまったっていうこと?」
「たぶんね」
「そんな、突然!?」
「起承転結と伏線があるのは、テレビの台本の中だけよ」
「どうする?」「どうする?」「どうする?」
「どうって…」
「ねぇ、街を作らない?」
「えっ?」
「頭がどうかなったんじゃない?」
「どうして? 新しい街を作りましょうよ」
「ちょっと待って。街を作る。いいじゃない!
だって、みんな、元の街から抜け出してここに来たのよ」
「えっ…」
「なるほど」
「そのうち入口が開くかもしんないし」
「そのうち、この壁がなくなるかもしんないし」
「そのうちなんとかなるかもしんないから」
「新しい街を」
「誰も傷つかない新しい街を」
「誰も傷つけない誰も傷つかない新しい街を」
「新しい街を」
「よし! 新しい街を作ろう!」
36天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:41 ID:Ze4B4BY0
そして百年が過ぎた。
37天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:43 ID:Ze4B4BY0
天使が二人、ぶらんこに乗って揺れている。
「そっちはどうでした?」
顔の丸い少女が話しかけた。
「ふぐがおぼれかけてたよ、ふぐ」
ショート・カットの女性が、手帳を見ながら笑った。
「こっちは、こぶたが産まれたんですっ」
「おおっ」
「はらはらしちゃって。
でも、天使もつらいですよね。
見てるだけで、何もできなくて」
「それが大切な仕事なんだからさ」
「誰にも私達が見えないんだから、
少しくらい手伝っても、
大丈夫そうじゃないですか」
「そんなこと言ってるから、
みんな天使の存在を忘れちゃうんだよ」
「みんなって誰ですか?」
「へ?」
38天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:44 ID:Ze4B4BY0
「みんなって人間のことですか?
わたしたちのの受け持ち区域のどこに、
人間がいるんですか?」
「さ、明日もここで報告しおあうね」
「なんのためにですか?」
「それが私達の大事な仕事だから」
「天使ID、ABさん」
「なによ、天使ID、KON」
「それってムダじゃないですか」
「なんで?」
「報告って、誰に報告するんですか?
神様、いなくなってからもう、
かなりになっちゃいましたよ」
「いなくなったんじゃないべさ!」
39天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:45 ID:Ze4B4BY0
「だって、いないじゃないですか。
全人類の祈りと哀しみの重さで、
人間と一緒に、死んじゃったのかもしれないですよ」
「うわあ! 神様っ、どうか天使ID、KONをお許しください!」
「人がいれば、天使のやりがいもあります。
でも、放射能で人間は全滅して、
かろうじて生き残ったのが、ふぐやこぶたさんじゃ、
報告もムダなような…」
「そっか。うん、じゃ、明日、ここで報告しあおう」
「天使ID、ABさんっ!」
「どうしたの? 今日はやけにからむわね」
「街を見つけました」
「うそぉ!?」
40天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:48 ID:Ze4B4BY0
「ここから北にずっと行ったところの、
小さな島に、小さな街を見つけたんです」
「信じらんないよ」
「奇跡のように生き残った人間達の街なんですっ」
「…どうすんの?」
「行きましょう!」
「受け持ちの天使がいるでしょ?」
「それがいないんです」
「そんな…」
「ね、行きましょう」
「だめ」
「なんでですか?」
「私達の受け持ち区域は、ここなの」
「だって、人間いないじゃないですか」
「それでも、だめ。それに、行けば絶対、後悔する」
「行かない方が後悔しますよ」
「うん、じゃ、明日ここで報告しあおう」
「なんでですかあ??」
天使ABがぶらんこから飛び立った。
その後を天使KONが追いかけて行った。
41天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:56 ID:Ze4B4BY0
コンサート・ホールは大勢の観客で一杯だった。
「今、めっちゃ興奮して鼻血が出そうだぜー!
もし出ても、許してね。はい、後藤真希、
まずは新メンバー紹介します。石川梨華っ」
510とプリントされたタンクトップの少女が、
ステージの上から客席に向かって、
横に並んだ仲間達を紹介している。
「よいしょ! 石川梨華、難しいことは考えずに、
今日は精一杯楽しみたいですっ」
その高い声に反応して場内から歓声が上がる。
広大な空間は幸福感が満ち溢れていった。
42天使は瞳を閉じて:02/02/19 01:59 ID:Ze4B4BY0
「いいですよねっ! これが幸せですっ。
これが人間なんですね…」
激しく感動する天使KONに、
天使ABEは無言で微笑む。
「来てみてよかったって思いませんか?」
「…そうだね」
「ちぃーすっ! 辻希美12才。
はーい、ちゃっきりちゃっきりちゃっきりなー」
天使KONも、ちゃっきりちゃっきりとささやく。
「どっすーん! 15才、吉澤ひとみ。
もう一度みなさんもご一緒に、
はい、どっすーんっ!」 
どっすーん、とまた応える。
「よろしくっ!」
「いいなあ、ABさん、この人達、
モーニング娘。っていうグループなんですよ」
43天使は瞳を閉じて:02/02/19 02:02 ID:Ze4B4BY0
「まいどー! きらいななー、食べ物はなー、
にんじんやねん。ほな、加護亜依でした!」
ホールに組まれたイントレランスの天辺で、
天使ID、KONは人間達の様子を、
楽しげに見下ろしながら、先輩天使に語りかける。
「この街のアイドルグループなんです」
「ほお」
四人の少女達が自己紹介をした後、
いちばん背の高いロングヘアの女性が、
マイクを手にしゃべりだした。
「いやあー、初々しいじゃないですかぁ。
そんな新メンバーを迎え、
さらにパワーアップした、
新生モーニング娘。を、
みなさんどうぞよろしくねー!」
44天使は瞳を閉じて:02/02/19 02:04 ID:Ze4B4BY0
「決めました!」
「何?」
「わたし、決めました!」
「ゆーと思ったよ」
「やっぱりですか?」
「見た感じ、ほんとに他の天使いないみたいだし。
特例だけど私達の受け持ち地域、ここにしよっか」
「違いますよ」
「え?」
「わたし、天使やめます」
「え!?」
「わたし、天使やめて、人間になります!」
「なにゆってんのよ!」
「もう、
上から見てるだけの生活なんてつまんないんです!」
「ちょっと待って」
「もう決めたんです」
「簡単にゆーけどさあ、」
「簡単じゃないですか」
「ねぇ、ちょっとお…」
「さようなら。私のこと、忘れないでくださいね」
「待ちなよ!」
「私は人間になる!」
45天使は瞳を閉じて:02/02/19 02:29 ID:Ze4B4BY0
その瞬間、天使KONは天井から落下した。
堕ちる途中で、舞台上に映像を映し出す、
大きなホリゾント幕に引っかかり、
その真っ白なクッションに包まれて、
突然、モーニング娘。の視界に転がり込んだ。
「きゃああああああ」
「きゃー! きゃー!」
「だれえ!?」
娘。の加護が叫ぶ。
「いてててて…え! 見えてるんですか!?」
擦りむいた足をかばいながら、立ち上がる。
「だから誰なの!」
娘。の中でいちばん小さい、
矢口真里が大声で問いただす。
「わたし、…コンノです」
「コンノ!?」
八人の少女達が目を丸くする。
「コンノアサミです。よろしくお願いします」
「ね、お願いがあるの」
落ちてきた幕の下から声がする。
「はい、なんでも言って下さい」
「この布どけてくれる?」
「はい」
娘。の後藤が這い出してきた。
いちばん大人びた娘。の保田圭が訊き返す。
「あんた、いつのまにいたの?」
矢口も続く。
「どっから来たの?」
「え、あの、あっちから」
と、コンノは空を指した。
「え!?」
「あっちって、どっち?」
石川が驚く。
「まさか、この街の人間じゃないの?」
吉澤がいぶかしがる。
「ええええええ!」
辻が大声を上げる。
「わたし、モーニング娘。なんです…」
「聞いてないよ」
「うん、聞いてない」
「えっ、そんな、いえ、あの…」
「ごめん! もうひとり隠してたんだ。
モーニング娘。の、紺野あさ美!」
新しいスターの誕生に、大歓声が送られた。
46天使は瞳を閉じて:02/02/19 02:48 ID:Ze4B4BY0
とっさに最後に挨拶をした飯田圭織がしゃべりだした。
「またテレビかなんかの企画なの?」
矢口が呆れて飯田でささやく。
「悪い。内緒にしてて」
「そーやってうちらはおっきくなってきたんだけどさ」
「音楽!」
飯田がキューを出した。
ゴスペル調の曲にダンスと手拍子をしながら歌う娘。達。
間奏に入ったところで、
娘。が声をそろえてメンバーの名前を呼ぶ。
「ヒトミ!」
「スターになりたーい!」
「リカ!」
「ハッピーになりたいです!」
「リーダー!」
「モーニング娘。がいつまでもみんなに愛されること。
それが、飯田圭織の夢でーす!」
「ケイ!」
「もっともっと歌がうまくなって、
みんなに夢をプレゼントできるようなライブがしたい!」
「マリ!」
「ビッグになっていっぱい歌いたい!
感動をあなたに。そこんとこ、よろしく!」
「ノゾミ!」
「いつかこの街を出ていくぞっと!」
47天使は瞳を閉じて:02/02/19 02:58 ID:Ze4B4BY0
娘。の手拍子が一瞬、止む。
辻があわてる。
「あああ、ゆめですよ。夢。本気にしないでねっと!」
娘。は笑いながら手拍子が再開して、コンを見る。
「コン…コン、ノ…アサミです」
「アサミ!」
「えっ、あの、あの…」
「夢だよ。ここのパートはうちらの夢を語るとこだから」
矢口がこっそり教える。
「えっと、人間を立派につとめあげたい!
悲しいことは、報告書に書きたくない!
しあわせになりたいですっ!」
全員、はぁ? っとした顔をすると、飯田がフォローした。
「…なんかわかんないけど、ま、いっか!」
「アイ!」
「夢いっぱいで、ございます!」
「もうホームシックにかかってるんじゃないの?」
矢口が冷やかしてつっこむ。
「違いますよーだ!」
「マキ!」
「まだ14才だけど、はやく大人になるぞ!」
天使ABも、勝手に輪の中に入る。
「いつも、人間を暖かく見守っていたい。
たとえ、私達の存在に人間が気づかなくても、
私達は、いつまでも、いつまでも、」
「みんなー! 今日はありがとねー!」
矢口が観客に手を振る。
「またライヴで会おーねー!」
飯田を最後に娘。が舞台から小走りで去っていく。
残される天使ID、AB。
ふっと淋しそうな顔を一瞬見せ、
そして、幸福そうな天使の微笑みに戻る。
手帳を出して、文章を書き始めた。
48天使は瞳を閉じて:02/02/20 03:24 ID:KH21yKsd
「その街はとても奇妙な街だった。小さな街なのに、
すべてのメディアがそろっている。
ひょっとしたら、この街は、
街という生物の進化の最終段階なのかもしれない。
もうひとつ、奇妙なことに、
街はドーム状の透明な壁によっておおわれている。
私達天使はなんでもないけど、
人間達は、そこから外へは出られない。
ただし、外は放射能によって大気が破壊されたため、
紫外線や宇宙線などの直接攻撃で、
もし飛び出せば、人間は間違いなく二日ともたないだろう。
人々を宇宙線やかつての放射能から守ったのは、
この透明な膜らしい。
なのに人々は、信じられないことに、
この壁の外へ出たがっている。
モーニング娘。にかけて紺野あさ美という、
変な名前になった天使ID、KONは、
娘。のリーダーの口添えで、
なんとか娘。としての生活に溶け込んだ。
街は幸福だ。
明日にも、わたしは受け持ち区域に戻ろうと思う。
わたしは、書くべきことがなくて困っている」
49天使は瞳を閉じて:02/02/21 00:55 ID:e0opfYaB
圭と、圭織が、スタジオのようなところで、
楽しそうに話している。
二階は、オペレーション・ルームであり、
部屋の中に、上の階につながる、
まるで「天国の階段」が伸びている。
壁には、張りつく形で、巨大テレビのモニターがある。
あさ美は、居残りでダンスの練習をしていた。
人間達から見えない天使IDは、椅子のひとつに腰かける。
「じゃあカオリは、ダーウィンとか信じてないわけ?」
「うん。自然淘汰と突然変異じゃ、
『ミッシング・リンク』の説明がつかないってさ」
「じゃあ、進化の原因は、なんだと思ってるの?」
「進化は、いっせいに起きるって説、知ってる?」
「…どういうこと?」
「その通りの意味なんじゃない?
進化は時間をかけてちょっとずつじゃなくて、
ある瞬間に、いっせいに起きるんだって」
「どうして?」
「よく分かんないけど、遺伝子とか関係してるらしいよ」
圭のケータイが鳴った。
「はいはいはい。これから行きます」
圭織が笑う。
「プッチ。の仕事だよ」
圭がおどける。
「人気があんのも、つらいね」
「じゃ、話の続き、忘れないでよ」
急いで、圭がスタジオを出ると、
あさ美が、満面の笑顔で近づいてきた。
50名無し募集中。。。:02/02/21 03:12 ID:k4BRyCnq
頑張ってるのはわかるがオリジナルに引っ張られすぎかな。
テンコとマスターに戻しても違和感無い程度にしか作者の色が出ていない。
51 :02/02/21 07:59 ID:zC9H0Mvk
(●´ー`)みえないけど、いるべ。。。
52名無し:02/02/21 15:10 ID:LXXoP+dV
ABとKONの会話はとても素敵である。
53天使は瞳を閉じて:02/02/21 19:41 ID:lifL1b+2
鴻上尚史氏の有名戯曲を無断に潤色して、
楽しんでいるモーヲタです。
数少ない読者の方、どうもどうも。
以前のスレッドが圧縮で消える前は、
娘。の色を強く出す事も考えましたが、
原作が素敵で、また、
娘。の人間関係や、
過去の発言を持ち込むことで、
自然に娘。の物語になると思い、
あえて必要最低限の改変にしました。
「ミッシング・リンク」説も、
80年代演劇のシュミラークル的な設定も、
古いものと認識しています。
感想は批判も含めて、
勉強と励みになります。
つーか、ラストと、
ラス前のクライマックスが書きたくて、
鉄骨をこつこつ組み立てている感じです。
http://members.tripod.co.jp/dr_robert/
それと、日記サイトを始めたので、
よかったら覗いてください。んじゃまた。
54天使は瞳を閉じて:02/02/22 01:53 ID:OcEZXDcO
「あのぉ。『ミッシング・リンク』って何ですか?」
ダンスで頬を紅潮させながら圭織に訊ねた。
「なんだ、聞いてたん? 進化の話だよ」
「進化?」
「うんとね、ダーウィンって人がゆーにはさ、
突然変異した一匹が、グループみんなに影響与えて、
自然淘汰して、ちょっとずつ進化してんだって」
「はぁはぁ」
「それだと、進化してる途中の化石があってもいいじゃん」
首の長さが半分のキリンさんの首の骨とか、
魚と爬虫類の間の化石、でも、見っかってないんだよ」
「吉澤さんや後藤さんみたいな」
「あはは。っておい。うん、そうそう、人間だって、
類人猿と人間の中間の生き物の化石がないんだよ。でさ」
「『ミッシング・リンク』っていうわけですか」
「さすがコンノ。つーか、
ダンス・レッスンさぼって、ずっと聞いてたな」
「…すいません」
「いや、すいませんっつーか…」
55名無し募集中。。。:02/02/22 23:41 ID:aODScROw
56天使は瞳を閉じて :02/02/22 23:49 ID:XjZQOce+
「あれ? コンノもいるんだね。カオリ呼んだ?」
真希がスタジオに入ってきた。
圭織は18才、彼女より四つ上で、娘。のリーダーである。
「うん。このスタジオさ、
うちら、ハロープロジェクト・グループのもんじゃん。
だからもっと、みんなが楽しめるように、
できないかなあと思って」
「どうすんの?」
「遊園地にしよう」
「遊園地!?」
「メリーゴーランドとか、観覧車とか作るの!?」
「ううん、ほんとのじゃなくて。なんて説明すればいいんだろ」
「じゃあ、何なんですか?」
「簡単にゆーと、遊園地と原っぱとホテルを足したよーな」
「はぁ?」
「どうよ、分かりやすいでしょう」
「さっぱり分かんないよ」
「ほら、稽古の後とか帰りたくない時ってあるじゃん。
そんな時に、二階の遊園地・原っぱ・ホテルで、
そのまま眠ちゃうのもよし、語りあうのもよし、
わいわいゲームやるのもよし、みんなの勝手でさ」
「さすが飯田さん、いいじゃないですか!」
「そうかなあ…」
賛成するあさ美を真希が笑う。
「今の後藤には必要ないかもね」
「帰れないよーなことした時に使えばいいじゃないですか」
「こら、まーた人を不良みたいに言う」
「へへっ」
楽しそうにあさ美が笑う。
57名無し募集中。。。:02/02/24 16:36 ID:kQX8aWBB
(●´ー`●)なっち保全だべ
58ねぇ、名乗って:02/02/26 07:10 ID:SMOKZ0ae
保全してみたい作品
59名無し募集中。。。:02/03/01 02:47 ID:kBufviZw
保全しよう
60名無し募集中。。。:02/03/01 21:42 ID:AcY3HMaB
61( ○ ´ ー ` ○ ):02/03/02 08:14 ID:ack730HY
( ● ´ ー ` ● )
62名無し募集中。。。:02/03/04 01:08 ID:kQ7Qy5SE
63名無し募集中。。。:02/03/04 01:55 ID:7x/JSZ82
64ねぇ、名乗って:02/03/05 05:29 ID:qegNevD4
保全、っと
65名無し募集中。。。:02/03/05 21:40 ID:gvU0gU+M
66名無し募集中。。。:02/03/05 23:41 ID:kU12/8Wb
^〜^0)ノ Thank you! Just a moment please!
67名無し募集中。。。:02/03/06 20:21 ID:deAxzJEC
68  :02/03/07 11:55 ID:IMFXfI6D
保全
69  :02/03/07 11:59 ID:IMFXfI6D
あげちった。
70名無し募集中。。。:02/03/08 00:34 ID:tVw6z3CT
71名無し募集中。。。:02/03/08 23:59 ID:ZVERQSdy
72名無し募集中。。。:02/03/09 22:18 ID:un6NXxSv
73名無し募集中。。。:02/03/11 10:46 ID:c33cnWeF
保全しちゃう
74名無し募集中。。。:02/03/11 22:02 ID:6y/FF4Nd
75名無し募集中。。。:02/03/13 00:52 ID:aloVopwT
 
76名無し募集中。。。:02/03/13 03:10 ID:uaq4cmBq

77 :02/03/13 03:12 ID:hADpGlsn
>>76
保全は10時間毎位で良いと思われます。
78名無し募集中。。。:02/03/13 23:50 ID:zhMeH9Bc
川o・-・)ノ Sorry! Just a moment please!
79 :02/03/13 23:52 ID:T14XryqB



                /ヽ
                 `|||'
                /⌒彡||| 
           ./  冫、)⊂) _____
          /    ` / |||  .||。゚゚・ ・ ・ ・ ||
          |     / /|||ヽ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
          |\_ニつ =;;ヽ.|. Marshall ||
          |     // \ヽ       ||
        


               いえすたで〜
80モーヲタ:02/03/13 23:58 ID:BauLOX60

                /ヽ
                 `|||'
                /⌒彡||| 
           ./  冫、)⊂) _____
          /    ` / |||  .||。゚゚・ ・ ・ ・ ||
          |     / /|||ヽ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
          |\_ニつ =;;ヽ.|. Marshall ||
          |     // \ヽ       ||
        


               すとーべーりーふぃーるーずーふぉーえーばー


81名無し募集中。。。:02/03/14 00:32 ID:hi5x2nh2
Burn Berlin buuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuurn!
82 :02/03/15 01:54 ID:7EPGIDR+

                /ヽ
                 `|||'
                /⌒彡||| 
           ./  冫、)⊂) _____
          /    ` / |||  .||。゚゚・ ・ ・ ・ ||
          |     / /|||ヽ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
          |\_ニつ =;;ヽ.|. Marshall ||
          |     // \ヽ       ||
        


               うぃーおーりーびーにぃえろさんまりーん
83名無し募集中。。。:02/03/15 02:05 ID:6DV+Fe5A
Als das kind kind war...
84名無し募集中。。。:02/03/16 07:27 ID:Bm1Pe7yo
( ・e・)<保全
85ねぇ、名乗って:02/03/17 08:53 ID:xKzlU0aq
( ^▽^)<ホゼーンナ!
86名無し募集中。。。:02/03/17 20:59 ID:y6YXSfN1
87 :02/03/18 23:55 ID:ySq+Fr/F
 
88名無し募集中。。。:02/03/20 06:12 ID:CV9+Z17w
(○^〜^)<ホゼンナッ!
89名無し募集中。。。:02/03/22 07:33 ID:GxJNLjCK
90名無し募集中。。。:02/03/22 08:06 ID:nT3RoXem
安倍飯田福田で『トランス』見たい
91名無し募集中。。。:02/03/22 08:15 ID:nT3RoXem
( ● ´ ー ` ● ) <なっち天皇だべ
92名無し募集中。。。:02/03/23 13:57 ID:Swq1H9jd
つうか鴻上の脚本ってトランスと天使は瞳を閉じて以外は全然ダメだよな。
93名無し募集中。。。:02/03/24 14:21 ID:4iitaJhc
>>92
芝居にしにくいよね、あれだけ宛て書きばっかだと。
あとはピルグリムくらいだよな、素人がやって形になりそうなのは。
他は下手すると鴻上の演出をまんまなぞる羽目になりそう。
94名無し募集中。。。:02/03/25 01:34 ID:Xjp4c1b5
( ´ Д `)ノ<んあ〜「朝日のような夕日をつれて」やった〜。
このスレもBehind The Mask ではじめたかったYo!
つーかぜんぜん更新しなくてごめんなさい。
95名無し募集中。。。:02/03/28 00:43 ID:hG03FFTR
96 :02/04/01 22:31 ID:LReTPdx6
97名無し募集中:02/04/04 12:47 ID:35z8INfW
「あー、飯田さんとごっちんと紺野だー」
梨華が元気よく入ってきた。
「石川もまだいたの?」
圭織が声をかけると、梨華が嬉しそうに答える。
「はい。保田さんがここに人がいるよって」
「梨華ちゃん元気だねえ」
梨華は圭織の三つ下であるが、真希の一つ上である。
圭織が思い出したような表情をした。
「あ、後藤、さっき圭ちゃんが、
プッチの仕事だって出てったよ」
「マジぃ? そういや、よっすぃーいなかったな」
「後藤さんと吉澤さんがいないと、
『プッチモニ。』の仕事できないじゃないんですか」
あさ美がつっこむ。
「ちょっとだけ休ませて。ライブで疲れちゃった」
「じゃあ二階に上がれば?」
圭織がアドバイスすると梨華が身を乗り出した。
「わたしも行く」
「石川、ごっちんに浮気しちゃだめだからね」
「わたしはよっすぃーひとすじですよ、なーんて」
「オェー」
真希がふざけて吐きマネをしながら、
梨華と二人で二階のオペ室、
オペレージョン・ルームに向かっていった。
「わたしもスケジュールの確認してくる」
「はい」
圭織もスタジオの外へ出ていった。
98名無し募集中。。。:02/04/08 08:35 ID:3rYAYP+S
 
99名無し募集中。。。:02/04/08 08:38 ID:TzNmbwh6
 
100 :02/04/08 09:53 ID:cUK6YVSA
100!
101名無し募集中。。。:02/04/08 20:24 ID:9ptgebI1
「どうですか? 調子は」
スタジオ壁面の大きな鏡に向かって、
あさ美が話し出す。
「え? 見えるの?」
天使ID、ABが驚く。
「はい。でも、半分、透き通ってます。
ABさんと鏡にうつったわたしが重なって見えますよ」
「そっか」
「コンサートの時は、はっきり見えたのに、
だんだんぼやけてくみたいです」
「じゃあ、そのうち、見えなくなるね」
「そうですね」
「そうすりゃ、立派な人間だ」
「…ごめんなさい」
「気にしなくなっていいよ。天使それぞれだからさ。
どう、モーニング娘。やっていけそう?」
「はい、すごく幸せです」
「よかった」
その時、後藤がハイテンションで、
階段を駆け下りてきた。
「さあて、早く行かないと圭ちゃんに怒られちゃう。
紺野、じゃ、バイバイ」
「あれ、後藤さん」
あっという間に走り去った。
その後を梨華が無表情で降りてきた。
あさ美は様子が少し変に感じた。
「石川さん、どうしたんですか?」
「いや、べつに…なんでもないよ」
そして沈黙が続いた。
雰囲気に耐えられず、思わずあさ美は、
プロジェクターのリモコンを手にした。
「テレビ、つかましょうか」
「うん」
102天使は瞳を閉じて:02/04/09 14:04 ID:Mg70XRf0
スイッチを入れると、スタジオにある投影機から、
ジャンヌ・ダルクのような西洋の甲冑を着た希美が、
剣を振りかざして暴れている3D映像が飛び出した。
「ひょえー! とりゃー! こんちくしょー!」
続いてキャスターの格好をした真里が飛び出す。
「みなさん、こんにちはー!
辻ぴょんの突撃ショータイムの時間がやってきました。
DJマリーこと、矢口真里でーす。
ここ、街外れでは、いつものように、
辻希美が、見えない壁と戦っています」
「むむむ、うんこ、うんこ」
「果たして壁は壊れるのか、
壁の向こうには、一体、何があるのか。
辻ぴょんにインタビューしてみましょう。
辻ぴょん、壁は壊れそうですか?」
「知るか!」
「どうもありがとうございました」
「おぼえてな。いつか、突破してやるぞー!」
幼児の負け惜しみのように、
壁に悪態をつきながら希美の映像が消えていった。
103    :02/04/09 14:06 ID:mb7GOuBk
チン宿
南チン宿
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代々木八まんこ
代々木上はラブホ
東北ざワギナ
下ネタざワギナ
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うんこヶ丘
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大平だインポ
宮ノしこしこた
小ワギナに
ちんこくの森
強姦羅
104天使は瞳を閉じて:02/04/10 20:14 ID:AGSK2dhi
「続いて、ハロープロジェクト・ニュース、
ハロプロニュースの時間でっす!
ハロプロでは、スペシャル推理ドラマ
『嘘つきは誰だ!』の製作を発表しました。
これは推理形式のドラマで、
犯人を見事、当てた方には、
高額の賞金をするものです。そのヒントは、
テレビ番組『ハロー!モーニング。』
娘。がMCの各ラジオ番組、
わたくしたちハロー!プロジェクトの会報、
フォトブックでそれぞれ別々に発表します。
期待してお待ち下さい。
それでは、これで、
ハロプロニュースの時間は終わりでーす!」
真里の立体映像が消えて、
あさ美はスイッチを切った。
いつのまにか、圭織がテレビを見ていた。
「…ふーん。こんなこと始めるんだ」
「え…何ですか?」
「うん、きっと裏で、
業界に友達の多い圭ちゃんが考えて、
やってんだろーなって。あれ?二人は?」
「あれ?石川さん、どうしたんだろう」
いつのまにか、梨華もいなくなっている。
慌てる天使ID、AB。
そこに突然、派手な格好をした、
吉澤ひとみが飛び込んできた。
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