仮面ライダーののV3

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713名無しんじー
「バイクロッサー登場」

ここは、「加護生化学研究所」から車で数十分の静かな住宅街
その中に今日オープンしたばかりのインテリアショップがある。
店の前には二人の人物の姿があった。

「ついに始まりだね、雅恵。今日からがんばるよ。」
「がんばろう。でも、めぐみの腕にお店の運命がかかってるんだからね。」

『インテリアショップペガサス』看板にはそう書いてあった。
この店は前にもここにあった。
今から十数年前、めぐみと雅恵の父親二人が共同でこの店をやっていのだ。
あの事件があるまで・・・
714名無しんじー:02/09/05 21:41 ID:k1V8/5Lg
当時二人はまだ小学生。学校の帰りだった。
二人の前に、一台の車が止まった。

「めぐみちゃん、雅恵ちゃん、大変だよ。お家が火事で・・・
 二人とも、車に早く乗って。」

それは、近所のおばさんだった。二人が車に乗って着いた先は病院。
二人の両親は火事で火傷を負って重体と知らされた。
それから数日後、四人は帰らぬ人になってしまった。
その後、二人は施設に預けられ現在に至る。

「雅恵だって、しっかりしてよ。私たちの夢、そして家族の夢なんだから。」

そう言うと二人は店の中に入っていった。

715名無しんじー:02/09/05 22:46 ID:87/jl0Pb
開店後のお店は一応順調だった。
昔の友達や近所の人もお祝いに来てくれた。
二人が一番嬉しかったのは、あの時迎えに来てくれた大山田のおばさんが
来てくれた事だった。施設に入ってからも事あるごとに尋ねて来て
励ましてくれたのもこの人だった。
三人で昔話をしながら夕食をとりおばさんは帰って行った。
そしてその夜中、二人は運命の時を迎えるのである。

716名無しんじー:02/09/05 23:08 ID:BFSdcFWQ
二人は次の日の準備をしていた。このお店での二人の役割は
めぐみは、得意の工作でオリジナル家具などの製作、修理
雅恵は、趣味のパソコンで経理や仕入れなどを担当してた。
それぞれが、明日の仕度を終え眠りに就こうとしていた時だった。

(ペガサスの心を持つ者よ、聞こえているか・・)
「えっ、なんか言った?」
「雅恵も聞こえた?何だろう?」
(私は海蛇座第V星団の守護神ペガサス・・私はお前達の様な人間を探していた)
「どっから聞こえるの?この声・・」
(よく聞け、今地球は悪の手により危機に晒されようとしている・・
 私はそれを救える人間を探していたのだ・・お前達はペガサスの
 心を持つ人間、お前達に私の力を授けよう。)
「なんなのこれ?ちょっと誰だか知らないけど偉そうじゃない。」
「雅恵!まって、最後まで聞いてみようよ。」
717名無しんじー:02/09/05 23:34 ID:9UrG6OhG
(ペガサスの心を持つ者よ、 お前達にバイクロッサーの力を与える。
 村田めぐみ、お前はバイクロッサーメグミの力を
 大谷雅恵、お前はバイクロッサーマサエの力を与えよう・・
 お前達の父親が残したタンスの中の超空間をくぐれば変身できる
 バイクロッサーの超能力で地球の危機を救うのだ・・
 行け、バイクロッサーよ・・)
「・・・・なんだったの今の・・超能力?変身?・・ねぇ、めぐみー。」

雅恵はめぐみを見た。めぐみは形見のタンスを覗いていた。

「・・雅恵・・見て・・」

タンスの中は不思議な空間につながっていた。
しばらく考えた二人。

「本当にやるの?」

雅恵は、めぐみに聞いた。

「やろうよ、おもしろそうじゃない。」
「本当に?・・うん、でもやってみるか。」

軽い乗りで、二人はバイクロッサーになる事にした。
バイクロッサー誕生の瞬間である。