仮面ライダーののV3

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614白い名無し娘。

「そこまでや!!」
亜依は、疾走するニューサイクロンから飛び降りると、ATMを破壊し現金を
袋に詰めているアンドロイドマンに向かって叫ぶ。
ニューサイクロンは暗闇に消えていった。消えていった暗闇から梨華が走ってくる。
「そうよ、そこまでよ!」
梨華も、亜依の横に立ち叫ぶ。アンドロイドマンは作業を中断し、亜依と梨華を
取り囲む。亜依と梨華は、お互いの背中を合わせてアンドロイドマンたちと対峙する。
アンドロイドマンたちは、二人の周りをまわりながら徐々に間合いを詰めてくる。
「行くで!!」
亜依は掛け声と共に、アンドロイドマンに向かってパンチを放つ。
アンドロイドマンは、亜依のパンチをよけようとせずに、腕を交差させて
受けようとする。
アンドロイドマンたちはそれで大丈夫だと思ったのだろう。相手はどう見ても
10代前半の少女である。アンドロイドマンたちは、相手をするまでも無いと思って
いた。だからこそ、受けと言う動作を取ったのだ。
亜依のパンチは、アンドロイドマンの腕をものともせずに体をぶち抜いた。
こときれたアンドロイドマンから腕を抜き、その勢いで亜依の左前にいる
アンドロイドマンにバックハンドブローをお見舞いする。
亜依の攻撃が頭部に直撃する。直撃を食らったアンドロイドマンは、首から上を
無くしその場に崩れ落ちる。圧倒的な力の差を悟ったアンドロイドマンたちは
狙いを梨華に移す。それでも何体かのアンドロイドマンは亜依に戦いを挑んでくる。
梨華もビジンダーにチェンジしアンドロイドマンたちを蹴散らしていく。
(あの少女…。どこかで見た記憶がある。たしか加護博士がつんくに見せた
 写真の少女…。加護亜依と言ったな。しかし、記録だとゼティマによって
 抹殺されたはずだ。あのパワー、身のこなしからすると改造人間として生き返った
 ようだな。)
マキは暗闇の中から、戦っている亜依を観察している。
いつぞや、キカイダーとの戦いを邪魔した『仮面ライダーのの』とか言う
改造人間の仲間であろう。闘いたい。マキは純粋に思った。
マキは壁から離れ、亜依とアンドロイドマンたちの戦いの場に向かった。