仮面ライダーののV3

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508名無し1号
「第20話 失われた記憶・・・」

「仮面ライダーめによって、このところ我ゼティマは計画の邪魔ばかりされて
おります。」
ゼティマの患部、悪魔元帥が暗闇に向かって報告する。
「そうか・・・それで、お前はこの状況に対処できる策でもあるのか?」
重く威厳のある声が闇の中から、響く。
「はっ、おまかせください。ライダー、そして人造人間と裏切り者どもめを
一網打尽にしておみせしましょう!」
「大した自信だな。で、その方法とは?」
「ライダーキラーを製作します。人材もすでに捕らえてあります。」
「ほう、ライダーキラー?それは。」
「加護やつんくめの残したデータは完璧には残っておりませんでした。
しかし、今回それらを機械化技術で補う事に成功しました。」
自信に満ちた様子で悪魔元帥は、不適に微笑む。
「名づけて、パーフェクトサイボーグZX、こやつにライダーどもを始末させます。」
509名無し1号:02/07/05 23:47 ID:MRb7tXN4
その声とともに暗闇の部屋の扉が開く。
そこは手術室、手術台の上には1人の少女が拘束されていた。
そして、その周りにはレーザーメスやさまざまな器具がならべられている。
そして、白衣を着たおそらく科学戦闘員であろう執刀者達。

「いやぁーっ、やめて、やめて!」
少女は必死に声をあげ、体を動かし抵抗する。
その声を無視するかのように、非常な宣告がくだされる。
「では、これからこの小娘をライダーキラーにしてみせましょう。」
「手術を開始せよ!」

暴れる少女に麻酔マスクがかぶせられる。
「・・・ああ、助けて・・・お姉ちゃん・・・」
うつろう意識の中で少女は、姉を呼ぶ。
そして、彼女の意識は闇に閉ざされた・・・
510名無し1号:02/07/05 23:56 ID:MRb7tXN4
どのくらい、時間が経ったのだろうか。
「ZX,目覚めよ、ZX。我がゼティマが生出せし最強のパーフェクトサイボーグよ」
少女は目を開ける。そのうつろな目にもはや少女らしい輝きはない。
「はい。悪魔元帥様。私はここにおります。」
「指令を与える。我がゼティマに刃向かう、仮面ライダーどもを抹殺せよ!」
「はい。では、参ります。仮面ライダーの首必ず手土産に」
「頼もしいのう。では、ゆけZX.」
「はい。」

扉を開けて外に出て行く少女。その姿を扉の前で変る。
カミキリムシを思わせるマスクに、紅い人工皮膚と銀のプロテクターで
被われた体。そして、緑に輝く眼。
ゼティマのパーフェクトサイボーグ、ライダーキラーZXの姿がそこにあった。