360 :
名無し坊:
「どうするのれす!? ケイちゃん!」
「どうするたって・・・・ 変身するわけにはいかないし、逃げるしかないじゃない!!」
相手に正体がバレていることを知らない2人は必死に逃げるが、G4の脚力には敵わず、
すぐに追いつかれる。
「くっそう・・・・・・・・・・」
ケイが歯噛みしたその時。
チュン! チュン! チュン! チュン!
規則正しく響く音と共に、G4のボディに火花が走る
「何なのれすか!?」
希美の目は、G4に何かの粒があたり、それが元で火花が走ったのを捉えた。
そして、その粒が放たれた元には・・・・・
「あぁっ! 青い人れす!!」
GM−01を構えたG3−Xの姿があった。
361 :
名無し坊:02/05/25 22:58 ID:YUMUOrOc
「早く! 早く逃げてください!!」
そう叫ぶと、G3−XはG4に飛び掛った。
「のの! 今のうちに!!」
ケイはそう叫ぶや否や、戦うG3−XとG4を尻目に走り出す。
「わかったのれす!!」
希美もケイの後を追って走る。
やがて、2人の姿が見えなくなった所で、希美とケイは立ち止まる。
「ここなら大丈夫そうだね・・・ いくよ! のの!!」
「オッケーなのれす!!」
「アァァァマァァァゾォォォン!!!」
「ライダァァ・・・・変身!!!!!」
アマゾンとライダーののに姿を変えた2人は、すぐさま戦場へと走り出した。
362 :
名無し坊:02/05/25 22:59 ID:YUMUOrOc
「G4システム・・・・ 返してもらいます!!」
『やれるモンならなぁっ!!!』
向けられたGM−01をハイキックで弾き飛ばすと、G4はG3−Xの胸に拳を叩き込む。
G3−Xの胸部プロテクターから飛び出た火花が、一瞬だけ闇を明るくする。
勢い余って後ずさるが、負けじとG3−XもG4のボディに拳をいれる。
『やるやないか・・・・・』
「それはどうもありがとうございます!!」
礼を言いながら、G3−XはG4への攻撃の手を緩めない。
『G4の力はこんなもんとちゃう・・・・・』
(もうすぐ・・・・・ あたしは未来を知る・・・・・・・・・)
363 :
名無し坊:02/05/25 23:00 ID:YUMUOrOc
「プロジェクション準備完了しました!!」
その報せは、丁度G3−Xのプロテクターが火花を放った時に、絢の耳に入ってきた。
そしてその報せを聞くや否や、即座に絢は言い放つ。
「プロジェクション開始!!」
その絢の声に反応し、周囲のモニターが一斉に切り替わる。
様々なメーターなどが表示され、その中の一つに、棺桶のような機械に磔にされた梨華の姿が映る。
「了解。プロジェクション開始します!!」
「目標初期設定、G3−Xにセットします!」
「コード乙3700を、甲4200に変更!!」
「プロジェクションシンクロ率、現在98%!!」
そしてモニターの一つに、G3−Xの姿が映し出される。
しかしその姿は、もう一つのカメラで映し出されているG3−Xとは違う動きを取っている。
連続パンチを繰り出した後、蹴りを入れるG3−Xの映像が、何度も繰り返される。
364 :
名無し坊:02/05/25 23:01 ID:YUMUOrOc
「ハァァァァァァァッ!!!」
気合いの叫びと共に放たれたG3−Xの拳が、G4の胸をまともに捉える。
たまらず、数歩あとずさるG4。
と、突然祐子のG4のビジョンに、新しいウインドウが開かれる。
そのウインドウには、先程GWS基地内のモニターの一つに映し出されていたG3−Xが映っていた。
連続のパンチから、蹴り。
(これが・・・・・・ そうか!!!)
後ずさったG4が一瞬だけ動きを止めた事に、G3−Xは疑問を憶えた。
(何・・・・ なんか起こったんか・・・・・)
しかし、G3−Xはそれをチャンスと見た。
(ここで一気に畳み掛ければ!!)
そして、G3−Xは全力を込めたパンチを連続で繰り出した!!
365 :
名無し坊:02/05/25 23:02 ID:YUMUOrOc
ガシィッ!!!!
「え・・・・・・・・・」
間の抜けた言葉が、G3−Xの口から出る。
放った拳が、受け止められたのだ。
しかし、体は動きを止めない。
連続で拳を放つが、ことごとくそれが受け止められる。
腕や胸で防御されているのではない。
自分の放ったパンチが、吸い込まれるようにG4の掌に受け止められているのだ。
そして、最後に放った蹴りすら
ガシッ!!
足で軽くいなされてしまった。
そして唖然とした隙に
G4のキックが、G3−Xの胸を正確に突いていた。
先程の拳とは比べ物にならない程の火花を飛び散らせながら、G3−Xはその場に倒れた。