98 :
品川 34:
目も覚めたことだし、時間までなっちでも眺めてよう。
と、25秒もしないうちになっちが寝返りをうった。 こっちを向く。
ずっと見てると、ぱっちり目が合った。
「・・・起きちゃった。」
なんかおかしくて、ふたりで笑いあった。 笑いが絶えないうちに、抱き寄せた。
ムードに反して、ツボにはまったのかなっちはまだ笑ってる。 この引き笑い、好きだぁ。。
頭をポンポンとたたいてやると、笑いがおさまった。 そして喋りだした。
「ねー、、こーちゃんはさー、なっちのなんだろー?」
「ん?彼氏じゃないの?」
「そぉなんだけどー、何とか的存在。みたいな?」
「ん?」
「んー・・・あ!!わかった!これだよ、コレ!ね!」
羽毛の掛け布団をパンと叩きながら言った。
「フトン・・オレは、フトン・・。
「ん!そぉそぉ!だってぇ・・ねぇ、こぉ、暖かくて?優しくて、包んでくれるじゃない? いー感じっ!ね!」
「あ〜、なるほどね。 夏は用無しだ。」
「あー! ゴメン!!じゃあ・・タオルケット!」
「あ〜、なるほどねぇ〜。 じゃ冬は用無しだ。」
ホントは包んでもらってるのはオレの方。
なっちの例え、全部オレにとってはなっちのことだよ。。