なかよしのフィギュア全種

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136品川 34

やっぱり、別れることはなく、3月の終わり。
オレの誕生日も近い。
プレゼントしたフクロウのネックレスはいつもつけてくれてる。
そんな日、彼女にまた怒られた。

風呂上りに、小腹が空いて、キッチンのテーブルを物色してると
「ちょっとこーちゃん来てぇ、ここぉ。」
大きな声で呼ばれたからビックリして行って見ると、腰に手を当てて
ほっぺをふくらませているなっちがいた。 うしろからほっぺをつぶすと、
ぺチャっとつぶれて面白かった。 笑ってると、かなり怒ったみたい。。。
思いっきり睨まれたあと、なっちはしゃがみこんだ。
「ここぉ、なっち今日もソファ持ち上げて直したんだよね!!」
カーペットを指差して怒鳴った。
「ん。」
「で、なぁんでまた出てきちゃってるのかなぁ、カーペット。」
首をかしげて
「なんでかな・・?」
熱り立ったなっちはオレの目の前まできた
「なんで素直にゴメンって言えないのかなぁ? ねぇ、こーちゃんの座り方が
 悪いからこうなるんじゃないの? なっち座ってないよ?今日、ほとんど。」
強い瞳をして、訴えてくる。 謝らなきゃ撲殺されちゃうかも・・・。
「ゴメンなさい・・。」
ぺこっと、頭を下げた。
恐る恐る、なっちの顔を見てみると、口をとがらせて、まだ怒ってるような・・・
と思った瞬間
「へへっ」
と、いつもの笑みがこぼれた。
「だぁってこーちゃんこれぐらい言わないとしてくれないもーん!」
笑いながら言ってる。
「じゃ、なっち敷きこむからこーちゃんソファ持ち上げて。」
「はい。」

なっちも大変だぁー。不躾なオレのためにわざと怒って見せたり・・・
こ〜んな女の子、イマドキいないよ〜・・・。