なかよしのフィギュア全種

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126品川 34

その日帰りに昨日なっちと行ったデパートに行った。
そして最後に行ったあのアクセサリーショップに。

なっち、どれが欲しかったんだろ? なんで泣いたんだろ?
どんなのが好きなのかわからないけど、とりあえず
細い月にとまる青い目のフクロウのネックレスを買った。
まぁぶっちゃけオレが気に入ったんだけど。

割と飛ばして帰った。 道路交通法を破りながら。
早く、なっちに見せたかった。

帰ったら、いっちばん寂しいパターン。 いないんだ。なっち。
とりあえず、あるもの食べて、風呂に入った。
出たら帰ってるんじゃないか、とかささやかな希望も打ち砕かれた。

そうだ、スケジュール表を・・・あいにく古かった。
電話も・・ないし、もちメールもない。



   ・・・心配になるじゃねーか、って・・・
127品川 34:02/03/20 23:57 ID:64jvUkjw

だいぶ前に見た最悪な夢を思い出した。 
体中の毛穴という毛穴が開くのがわかった。

玄関にいつも置いてあるキーを、流れ作業で無意識に手に取るキーを、つかみそこねた。
なっちのブーツの上に落ちたキーを拾い上げて家を出た。

急いで、まるで何かから逃げるように乗り込んで、エンジンをかけ、走り出した。
小気味いいスキールが鳴った。

一個めの信号にかかった。 ここにくるまで距離はない。
けど、1回エンストした。 赤いランプを眺めながら思った。
一体どこへ走ればいい。 今度ばかりはどこにいけばいいのかサッパリ。

メーターパネルにふと目をやるとガソリンメーターの針はEの所まで沈んでいた。
「ぅをっ!!」
すぐ見えたスタンドに入った。
なにひとつうまくいかない自分に苛立った。
電話をかけてみた。 コール音がする度に、なっちが電話に出るような錯覚に陥る。

電話をパタッと閉じて、給油が終わるまで、シートに身体をうずめて、気持ちを鎮めた。