★「なんで娘。応援してるの?」に対する解答999★
1 :
あめりか人:
なんで娘。応援してるの?
2 :
dふぁs:02/01/29 23:17 ID:abLLXsF9
ふぁsdふぁ
3 :
ねぇ、名乗って:02/01/29 23:17 ID:1bq4eo1k
2chのネタにする&理解するため
4 :
名無し募集中。。。:02/01/29 23:18 ID:NQ/87abB
生きてるから
t
dsふぁ
fdgsssjhg
あsdfsdf
9 :
名無し書き人:02/02/03 18:33 ID:C0+b7AUV
ここで書かせて下さいね。
甘くてすっぱくて、それから少しだけ苦くて。
■■オレンジジュース■■
彼女の醸し出す雰囲気は他の子とは少し違った。
最初からいた所為もあるかもしれないが、
彼女が水を飲むだけでも周囲は浮きだった。
「ねぇ、なっち」
「ん?」
こちらを見ようともせずに彼女は台本をめくった。
「今日、この後暇?」
台本を走るマーカーは止まらずに、彼女の首だけが縦に動いた。
「じゃぁ、さ」
ソファに空いた1人分のスペースが1キロにも感じられた。
私が距離を埋めると、彼女はやっと台本から目を離した。
「ごっちんてまつげ長いよね」
唐突な質問が私に届き、私はその後続ける言葉を失った。
彼女から目を反らしてお礼を言うと、彼女はおかしそうに笑った。
「変なの。で?」
「へ?」
「この後暇だったら、何?」
少し前までは、彼女は苦手な部類だった。
どこか優等生的な、偽善的なイメージを与えられていた。
イメージの根源にあったのは、それまでテレビに写っていた彼女で
結局はその時まで私も視聴者の1人だったからなのだろう。
行きたいと思っていたブラウン管の向う側。
だけど、ブラウン管のこちら側に来ても、
なんとなく私は元の場所の私のままだった。
メンバー全員に怒られて、励まされて、そうやって私は少なからず成長した。
他の人達ともだんだん打ち解けてきた。あだなで呼んだりもした。
それでも、彼女の事はずっと名字でしか呼べなかった。
張り詰めた空気は針で指したら壊れそうだった。
あの時はきっといつまでも二人は近付けないと思っていた。
「ごっちん?」
「え?あぁ、あのね」
不思議そうな顔で首をかしげるなっちに、私は慌てて思考を戻した。
「暇なら、遊びにいってもいいかなって」
「うちに?」
頷くと彼女は少し考えた。
彼女と打ち解ける事ができたのは、実は最近なんじゃないかと思う。
あだなで呼びあう事ができる様になって、新しい子達が入った。
私は嫌でも先輩になってまた少し成長できた気がした。
いちーちゃんがいなくなった時、私はずっと泣いていた。
いなくなるのは新しい子達の所為だと思ったし、
止めない他のメンバー達を不思議にも思った。
そんな時、なっちが言った。
『私達は1人とお別れだけど、紗耶香は全員とお別れなんだから』
涙の止まらない私を彼女は抱き締めて続けた。
『最後ぐらい、笑ってあげようよ?』
あの時は、なっちがすぐ傍にいた気がした。
今はまた、少し離れた場所にいたとしても。
「いいよ?」
「え?」
「うちに来ていいよ?」
「ほんとに?」
頷くと、彼女は台本に視線を戻した。
「なっち」
「ん?」
あれからもう、一年経とうとしていた。
いちーちゃんがいなくて寂しいとは、思わなくなった。
それが普通なのかもしれない。
そうやって、いちーちゃんのいない日常になっていくのが、
普通なのかもしれない。
「もうすぐ、新メンバー加入だね」
「そうだねぇ」
耳だけをこちらに向けて、なっちはさした感動も見せずに言った。
「緊張しないの?」
「もう四回目だからねぇ。ごっちんは前も緊張してたね?」
揺るぎない自信を彼女は持っていた。
紙コップに入ったオレンジジュースを口に含むその姿さえ、
なっちは輝いて見えた。
こんな事を私が言うのはおかしいかもしれない。
でも、彼女は私が入った事で、きっとその自信を手にいれた。
「それ、一口ちょうだい?」
「いいよ」
口の中に広がるオレンジジュース。
甘酸っぱいそれは、ささやかな独占欲の塊。
「なっち」
「ん?」
楽屋の外ががやがやと騒がしくなってきた。
メンバー達が入ってきたら、二人の時間は終ってしまうのだろう。
私は、二人だけの時の静かに流れる空気が好きだった。
他のメンバー達との楽しい空気も好きだったけど、
彼女と二人でいる時だけに流れる静かな空気は心地よく感じられた。
「早く帰ろ」
「へ?いいけど」
急にどうしたの?という彼女を急かして帰る準備を始めた。
「あれぇ?ごっちんとなっち帰んの?」
「うん。おつかれぇ」
ドアを開けた時には既に帰る準備の終っている私達に驚く
他のメンバー達を置いて、私はなっちと楽屋を出た。
「どしたのさ?急に」
なっちが呆れた様な顔でエレベーターのボタンを押した。
「なんとなく」
何時だったか、いちーちゃんが私に言った。
『後藤さ、人と付き合うのを怖れてばっかりじゃ駄目だよ?』
その時はなんでいちーちゃんがそんな事を言ってるのか分からなかった。
あの話をしたのは確か、なっちと上手くいってなかった時の事だった気がする。
「…ん!ごっちん!」
「へ?」
私がはっと横を見るともうなっちはそこにいなかった。
「降りないと、帰れないよ?」
「あ、あぁ。ごめん」
私の少し前をなっちが歩いた。
「ねぇ、ごっちん」
「何?」
一時期は凄く長くなったなっちの髪もまた短く切られて、
俯くとうなじがこっそり見えた。
「やっぱり、紗耶香がいなくて寂しい?」
なっちの質問に、答えられなかった。
寂しくないのはいちーちゃんがいないのが当り前だからで、
もしいちーちゃんがそこにいるかもしれなかったと思って暮らしていたならば
それは、日々がとても空しいものになったかもしれない。
「なんで、急に?」
「んーん。大した意味はないよ。急に変な事聞いてごめん。帰ろっか?」
タクシーに乗ってなっちが行き先を告げている間、
私はやっぱり今までの事を思い出していた。
いちーちゃんがいなくなってからも、なっちよりも仲良い人はいた。
やぐっつぁんとか、よっすぃーとかといると、
なっちといる時よりもずっと笑った。
それなのに、なんで私はなっちを探してしまうんだろう。
自分から話しかけたりする事は少ないのに、
なんでなっちを目の端に見つけて安心するんだろう。
「今晩、ピザでいい?」
私を見て笑う彼女は綺麗だと思った。
誰よりも、誰よりも、綺麗だと思った。
オレンジジュースの氷がカランと音を起てて、
チャイムがピンポーンと間の抜けた音を出した。
「ピザ、来たみたいだね」
「うん」
「離れなきゃ、ピザ屋さんに返事が出来ないべ?」
「うん」
一向に離れない私を、彼女は無理矢理離そうとはしなかった。
しびれをきらした様に何度もチャイムが鳴って、
やっと私はなっちから離れた。
「すいませんでした」
なっちが謝ってる声がドアの向こう側から聞こえてきた。
きっとピザ屋さんはニコニコ笑いながら帰っていくんだろう。
なっちの笑顔を見せつけられて。
昔から彼女の笑顔は別格な気がした。
彼女が娘。の中でも少し別格である様に。
暫く、ここを間借りする事を許して下さいませ。
では。
み、見つけた!
お〜今回はなちごまですか。いいですね〜。
けっこう好きです。楽しみ楽しみ。
お体、お大事に。
23 :
3人目?:02/02/03 22:13 ID:pb1FZd+G
なちごま大好き〜
初のいしよしでないということで楽しみです♪
これを機会に自分も他のカップリングを読んでみようかなぁ!?
お体はお大事にして下さ〜い!!
25 :
test:02/02/04 02:46 ID:ZPeaJvmw
<font color=white>test</font>
なっちの家はそれなりに整とんされていた。
途中でコンビニに寄って買ったジュースは
コップに注がれて残りは冷蔵庫にしまわれた。
私は散々考えた答をやっとなっちに伝えた。
「先刻さぁ、いちーちゃんいなくて寂しいかって聞いたじゃん?
後藤はさ、いちーちゃんがいたら、すっごい嬉しいと思うよ」
私はダイニングテーブルの横の椅子に座った。
冷蔵庫からゆっくりとなっちが歩いて来た。
「だけど、今は寂しいとかよりも会えた時に嬉しいってぐらいかなって」
少し冷たい言い方に聞こえたかもしれない。
本当はもっと意味があったけれど、上手く言葉には出来なかった。
なっちの沈黙が恐かった。責められるのか、と目の前に
彼女が立った時に思わず目を瞑った。
「…そっか」
なっちはそれだけ言って笑顔で私の頭を撫でた。
「私、もう子供じゃないよぉ」
「いいの。なっちから見たら年下なんだから」
目の前にあったお腹に顔を押し付けると、なっちが笑った。
「こらこら、子供じゃないんじゃなかった?」
「いいの。なっちから見たら年下なんでしょ?」
なっちの私の髪の毛を梳く手が心地良く感じられた。
オレンジジュースの氷がカランと音を起てて、
チャイムがピンポーンと間の抜けた音を出した。
「ピザ、来たみたいだね」
「うん」
「離れなきゃ、ピザ屋さんに返事が出来ないべ?」
「うん」
一向に離れない私を、彼女は無理矢理離そうとはしなかった。
しびれをきらした様に何度もチャイムが鳴って、
やっと私はなっちから離れた。
「すいませんでした」
なっちが謝ってる声がドアの向こう側から聞こえてきた。
きっとピザ屋さんはニコニコ笑いながら帰っていくんだろう。
なっちの笑顔を見せつけられて。
昔から彼女の笑顔は別格な気がした。
彼女が娘。の中でも少し別格である様に。
「ピザ、食べよっか」
戻ってきたなっちはクーポン券を沢山持っていた。
無造作に机に置かれたそれには触れずに私は頷いた。
「うん」
私達は椅子とテーブルがあるのに、床に座ってピザを食べた。
アンチョビの沢山乗ったピザは、いつもよりも美味しい気がした。
「ねぇ、なっち」
「ん?」
私はピザに着いてきたコーラを飲みほした。
「何さ?」
続けようとしない私に彼女はしびれをきらした様に聞いた。
「なっちは、寂しい?」
敢えて固有名詞は出さなかった。
なっちは今まで辞めてった人達全員を見送っていたから。
「…私もごっちんと一緒かな?会えたら嬉しいなって」
そう言ってから、なっちは私を見て笑った。
「ごっちん、ソースついてるよ」
彼女の人指し指が私の頬に触れた。
赤いソースがついた指はなっちの唇の中に消えていった。
「…ありがとぉ」
「どいたしまして」
少し前にいちーちゃんと電話してた時、
いちーちゃんが呆れた様に言った事がある。
『後藤はなっちが好きなんだな』
私は何故彼女がそんな事を言うか分からなかった。
だから、その時はそうかな?と言って終った。
今ならはっきり言えるかもしれない。
私はなっちが好きだった。
メンバーとしてだけでなく、友達としてだけでなく、好きだった。
「あ、プリンあるんだ。持ってくるね」
なっちが立ち上がりかけながら言った。
床が冷たい事にやっと気付いた。
油でべとべとした指が、なっちの指に絡んだ。
「ごっちん?」
不思議そうな顔をするなっちを引き寄せた。
もう空になっていたピザの箱が少し遠くに滑っていった。
「なっちが、好き」
なっちの髪が私が発した空気でさわっと揺れた。
ぎゅっと握りしめていた手が、優しく握り返された。
「…かは?」
「え?」
「なんでもない」
こんなに近くにいるのに聞き取れなかった言葉は、
なっちの口からもう一度出る事はなかった。
後から思えば、きちんと聞いておけばよかったと思うのかもしれない。
だけど、彼女と体重を預けあって、ちょっと痛いぐらい握りしめた手が、
そんな事は必要ないと言っている様に感じた。
「また遊びにきてもいい?」
「来ていいよ」
「たまにこうしてもいい?」
「こうしてもいいよ」
「なっちは、後藤の事好き?」
少し黙ってから、なっちが言った。
「ごっちんが私の事好きか不安になるぐらい好き」
それがどれぐらいの好きなのか、はかれなかった。
だから私は都合よく自分と同じぐらいだと思う事にした。
「ごっちん」
「何?」
「プリン、食べようよ」
今度こそ立ち上がったなっちは冷蔵庫に向かう前に
ピザの箱をゴミ箱に捨てた。
プリンは甘くなくて美味しかった。
時計の針が11と12をさしていて、
次の日になっちとは別の仕事だった所為もあって帰る事にした。
玄関で靴を履いていた私を見送りながら、なっちが言った。
「気をつけてね」
「うん」
私が笑うと、なっちも笑った。
「やっぱり、なっちの笑顔は別格だね」
「…そんな事、ないよ」
「あるよ」
ない、と繰返すなっちにおやすみを言って私は彼女の家を後にした。
タクシーに乗って、自宅まで帰るともう既に人の気配はしなかった。
しんと静まりかえった家にあがって、自分の部屋に入る。
素早く着替えてシャワーを浴びにいこうとしたら、ゆうきが部屋から出て来た。
「あれ?寝てたんじゃないの?」
「今起きたの」
眠たそうにしているゆうきを放って、私はお風呂に向かった。
>>19は忘れて下さい…。ごめんなさい。
>21 見つけられちゃいました。
>22 暫くここで宜しくです。
>23 私もなちごま大好きです〜。
>24 頑張ります。
では。
こんな駄文で宜しければ、どうぞ御紹介下さいませ。
お手数おかけしますが、宜しくお願い致します。
うぃ
36 :
ななし〜:02/02/05 05:39 ID:jqR1wO/f
おぉ、なちごま!おもしろそう。楽しみにしてます。
37 :
夜叉:02/02/05 10:10 ID:a2ipoSK8
見つけましたよ。
がんがってくださいね。
38 :
h:02/02/05 11:37 ID:E9Lcozun
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「 | 》 l| ゙》 ミ.. .::::::\
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ヽー─¬ー〜ー――― :::::::::::::
なちごま最高!
前書いていた小説よかったら教えて下さい。
翌日の仕事場には、なっちはいなかった。
ずっと前から分かっていた事だ。
だけどそれが、少し寂しくもあり少しホッともした。
「ごっちん」
「ふぁい?」
ちょうどお菓子を口に入れたばかりの私の返事に
呼んだ超本人の圭ちゃんが笑った。
「あんた、それ間抜けすぎだよ」
「圭ちゃんが呼んだんじゃん」
おかしそうに謝る圭ちゃんに、私は先を促した。
誰も戻ってきていない楽屋で圭ちゃんが言い難そうに切り出した。
「最近、紗耶香と連絡とってる?」
「いちーちゃん?とってないよ?」
私が不思議そうな顔をすると圭ちゃんは納得した様に頷いて、
それならいいと楽屋から出ていった。
いちーちゃんの顔が頭に浮かんだ。
それは意外とひさしぶりの事で、私は寧ろその事の方に驚いた。
前だったら、そんな事はなかったのに。
毎日、彼女に会えない事を嘆いていたのに。
頭の何処かで昨日のなっちの言葉が浮かんだ。
『やっぱり、紗耶香がいなくて寂しい?』
いちーちゃんがいなくて寂しいと、思えない事の方が寂しかった。
ぼんやりとソファに座っていると、あの頃の光景が今でも目に浮かんできた。
今が嫌いな訳じゃない。
昔の方が良かったと憂鬱な気持ちになっている訳でもない。
だけど、否、だからこそ、今も昔の映像がちらついた。
「なっちぃ」
「はい?」
ちょうどドアが開いて入ってきた人が驚いた声を私に聞かせた。
振り向くと、そこにはたった今呼んだばかりの相手が困惑して立っていた。
「よく、分かったね」
なっちは私と目があった途端に笑顔を見せた。
「呼んだだけだったんだけどね」
彼女が笑うから、私も笑った。
なっちは荷物を置いて、ハンガーに吊るされてあった洋服を手にとった。
「見ないでね」
「なんで?いいじゃん。女同士なんだし」
「いいから。見ないでってば」
恥ずかしそうに手で目を覆わせたなっちはがさごそ音をたてた。
昨日までは普通に着替えてたのに、と私が目を覆いながら言うと、
なっちは拗ねたような口ぶりで言い返して来た。
「だって、昨日までごっちんは私の事好きなんて言わなかったじゃないさ」
「ねぇ、もう見てもいい?」
「もちょっと駄目」
なっちの声が少し甘えてる様に聞こえた。
初期のメンバーに対してならまだしも、私には出した事のない声だった。
「ねぇ、もういい?」
「んー。駄目」
目の前で聞こえた声に、思わず両手を下げると
そこにはちょっと怒った顔をしたなっちがいた。
「駄目って言ったのに」
「もう終ってるんじゃん」
私が笑うと、なっちもしかつめらしい顔を止めた。
なっちが私の隣に座って、ファッション誌を開いた。
「なっちぃ」
寄り掛かると、なっちは首をかしげて私の頭の上に頭を乗せた。
さらさらした髪の毛がくすぐったかった。
この空気が続けばいいと思ってた。
だけど、人生というのはそうそう上手くいっていくばかりじゃないらしい。
本日の更新は少ないですが、
>>41-43 >>36 有難うございます。頑張りますね。
>>37 見つけられちゃいましたね。
暫くここでがりがりしてます。
>>40 飼育で書いてました。風板のかなづちキンギョ等です。
iモードから入ると閲覧できるそうです。宜しかったらどうぞ。
もう暫くここを貸して下さいね。では。
45 :
夜叉:02/02/06 09:32 ID:ZY0CxB3t
ガリガリ書いて欲しいのは山々のなのですが、体調の方が気になります。
あまり無理をせずに頑張ってください。
飼育、書き込みは出来ませんが、各板のトップまでは行けるみたいですね。
そっから先には行けないみたいですが、依然。
46 :
夜叉@補足:02/02/06 09:55 ID:ZY0CxB3t
>45に付け足し。
読むことが出来るのを確認しました。
hiligit.cgiをread.cgiに変更すると可能です。
47 :
夜叉@誤爆:02/02/06 09:59 ID:ZY0CxB3t
>46の間違いに気づきました。
さらに訂正。
正しくは、hilight.cgiをread.cgiに変更、です。
逝ってきます…(鬱)。
んぁ〜いいかんじだぁ〜。
49 :
:02/02/07 22:12 ID:pjkB80LJ
保全
その日も結局一緒に過ごせたのは、そんな時間だけで。
自宅に帰った私は明日のスケジュールも考えて早々ベッドに入った。
寝苦しくて、夜中に目が覚めた。
パジャマがぐっしょりと濡れていて、気持ち悪くて仕方なかった。
時計はちょうど五時をさしていた。
私は、のそのそとベッドから離れて台所に向かった。
喉がからからしてる気がした。
咳きが止まらなくて、それがやけに苦しかった。
台所のタイルが冷たくて、不快だった。
台所の電気をつけて、私は冷蔵庫から水をとりだした。
冷たい水は美味しさの欠片も与えてはくれず、
私は仕方なく部屋に戻った。
なんだか嫌な感じがした。
何がって訳ではなく、ただ、嫌な感じが。
それ以降眠れなかった私は眠い目を擦りながら迎えの車に乗った。
外を流れる景色がぐらぐら揺れている気がした。
スタジオまで、ふらふらと歩いて行くと、
なんでか遠くからいちーちゃんが歩いてきた気がした。
「いちーちゃん?」
世界が大停電を起こして、私はそこにいたのが
本当にいちーちゃんだったかを確認する事は出来なかった。
目を覚ますと、心配そうな顔をしている皆の姿が見えた。
一番近くにいたのはよっすぃーで、私はなっちを一瞬探した。
「ごっちん!大丈夫?」
心配そうなよっすぃーと梨華ちゃんの声が聞こえてきた。
輪の一番外側で見守ってくれているなっちを見つけた私は、
よっすぃー達の声に頷きながら起き上がった。
「熱があったんだよ」
「自分で気付かなかったの?」
生返事を返しながら私はなっちに声をかけた。
「なっちぃ」
「…ジュース、もらってくるね」
「んぁ?ありがと…」
固い笑みを浮かべてなっちが外に出て行った。
追い掛けようかと思ったけど、皆の心配そうな顔を見たら、
どうしてもいけなかった。
更新しました。
>45
あい。倒れない程度にがりがりやりたいと思います。
>48
いい感じでも、なくなって来ました…。
>49
有難うございます。
更新ありがとう(●´ー`●)
んぁ…さみしい…。
私はぼぉっとした頭で、倒れる直前に見たいちーちゃんを思い出した。
あれは何だったんだろう。
ここにいちーちゃんがいないと言う事は、
あれはもしかしなくても私の見た幻だったのだろうか?
あの頃と何一つ変わらない、輝いているいちーちゃん。
私は、彼女ともう一度会いたいのかな?
もう、ずっと忘れていた癖に、それでは都合が良過ぎる。
きぃっと楽屋のドアが開いて、なっちが入ってきた。
「なっちぃ」
「はい。オレンジジュースで良かった?」
触れそうになった手を引っ込めて、なっちはジュースを机に置いた。
「ここに、置いとくね」
「んー」
なっちの様子は明らかに昨日とは違った。
彼女の傍に行こうと思ったけど、梨華ちゃんがジュースを手渡してくれて
飲まないではいられない状況になったから、行けなかった。
否、違う。
行けなかったんじゃなくて、行かなかったんだ。
恐くて。
なっちに嫌われたのかもしれないって、恐かったから。
オレンジジュースは、酸っぱくて苦かった。
小さく、小さく、不安は大きくなっていく。
だけど、それは私だけにあてはまる事じゃない事を、私は忘れていた。
なっちに避けられてる様に感じてから、一週間が経った。
時間というのは時々、凄く遅くなったりするらしく、
それが私には一ヶ月ぐらいに感じられた。
楽屋で1人になると、誰かといない分、尚更寂しさが増した。
いちーちゃんがいなくなったばかりの頃を思い出した。
まだ、そんなによっすぃーとも仲良くなくて、
梨華ちゃんともお互い遠慮しあってて、
加護が面倒だと思ってた時だ。
『ごっちんは何をそんなにイライラしてるのさ』
ある日、呆れた口調でなっちが聞いてきた。
私の機嫌が悪いのは別にそれ以前もあった訳で、
だけどその時はそんな事言われなかった。
『そんな事ないよ』
苛立った口調で返して、私は自分がイライラしてる事を知った。
『そんな事ある。なっちに言ってごらんよ』
あの時、なっちに話したのはどんな理由だったけ?
私はそれが思い出せなくて情けない声が出た。
「何、変な声出してるのさ」
懐かしい声が聞こえた。
たった一週間、しかも仕事の時は聞いていたのに、
狂おしい程聞きたかった声。
「なっぢぃ」
擦り寄ると、なっちの腕が私の頭の後ろに回った。
「ごっちん、どうしたの?」
「だって、なっちが傍にいないんだもん」
「……」
なっちは、黙ってしまった。
ねぇ、あの日、あんなに近くに感じたのは嘘だった?
好きだって、言ったじゃない。
私が好きだって。
「…ごっちんが傍にいてほしいのは、ホントに私?」
「え?」
「ウソツキ」
なっちが立ち上がって私の頭がソファに埋もれた。
慌てて起き上がると、なっちは楽屋から出ていこうとしていた。
「なっち、待って」
ドアが閉まった。私はまだそこに立ち尽くしたまま。
今度の言い訳はなんだろう?
そこには心配そうに見ている皆も、オレンジジュースを渡す梨華ちゃんも存在しない。
じゃぁ、なんで私はここに立ったままなんだろう?
『なっちに言ってごらんよ』
あの時、なっちに言った理由はなんだった?
『…かは?』
あの時、なっちはなんて言ったの?
『いちーちゃん?』
いる筈のないいちーちゃん。
だったら、あそこに立っていたのは誰?
「……なっち!!」
取りかえしのつかない間違いを、私は犯したのかもしれない。
ソファの横に転がっていたコップに足をとられそうになりながら、
私は走ってドアを開けた。
「ごっちん…」
ドアから飛び出そうとしたら、人がいた。
大きなくりくりした瞳から涙をボロボロ零しながら。
「入って」
急いでドアを閉めた。
まるで、迫る時間を押しとどめるみたいに。
「なっちぃ」
なっちの腕の中にいるのは大好きだった。
だけど、そればっかりじゃいけないんだとたった今気付いた。
「ごっちん?!」
私の腕の中で、なっちが驚いた様な声を上げた。
私から離れようと、なっちは腕を伸ばした。
「なっちが、好き」
「え…」
なっちの腕の力が緩まった。
「なっちが、好き」
「嘘」
頭を横に振るなっちに、私は謝った。
「いちーちゃんと間違えて、ごめんなさい」
「……」
なっちは何も言わなかった。
実は、最後まで書き終わったのですが、
どうにも納得できない箇所が見つかったので、
書き直してきます。
そんな訳で、更新終了。
>54
どういたしまして。こちらこそ、読んでくれて有難う。
>55
まだ、寂しいですよねぇ…。も少し待ってて下さいね。
もう少しで終わりかぁ…。
( ゚д゚)さみスィ…
んぁ…せつない…。
先刻、足にひっかかったコップから、
オレンジジュースがこぼれているのが右目の端に写った。
「でも、いちーちゃんを思い出したのは」
なっちが私から少しだけ離れて私の目を見た。
「思い出したのは?」
「なっちが、好きになった切っ掛けだからで」
「……ホント……?」
だんだん床を侵食していくオレンジジュースは、
私達のすぐ傍まできていた。
「なっちが、好きになった理由とか思い出して」
「……」
「だから」
私は口を閉じられて、
目の前にはなっちの顔があった。
私は最初何が起こったのかがわからなくて、
ぼぉっとしてしまった。
「例え、ごっちんが紗耶香が好きだったとしても」
唇に息がかかって、それが熱くてドキドキした。
「それでも、なっちはごっちんが好きなの」
何時の間にか、私達は床に座り込んでいた。
オレンジジュースが後少しで私達まで侵食してきそうな距離まで来ていた。
「私を見てくれてなくても傍にいたかったけど、だけどそれはとても辛くて」
「後藤は、なっちしか見てないよ?」
なっちが涙でぐしゃぐしゃな顔で笑って言った。
「ちゃんと、信じさせて?」
オレンジジュースが何時の間にか動くのを止めていた。
なっちの唇がオレンジ色に光った。
「今日の口紅、オレンジ色なんだ」
「な、何?急に。…そうだけど」
オレンジ色に濡れて光る唇に、今度は自分から近付いた。
「……オレンジジュースの味するかな?」
「バカ」
多分、まだ隣にはいないけれど、
私は何時かなっちの隣に行こうと決心した。
苦くて、酸っぱくて、だけどとびっきり甘くて。
おしまいでございます。
こんな駄文に付き合って下さいまして、
今まで有難うございました。
また、どこかで会えます様に。
69 :
:02/02/11 08:32 ID:6gdpDfFM
次回を楽しみに待ってますよ!
んぁ…よかった…。
今度はあちらのほうで楽しもう…。
71 :
夜叉:02/02/11 20:30 ID:lD5gxlof
お疲れさまでした。
やはり作者様の作品はいいです、はい。
あちらの方も楽しみにしてますね。
終わった。寂しいなぁ…。
>苦くて、酸っぱくて、だけどとびっきり甘くて。
まさにそんな感じ!!でイイ!
>作者
お疲れ様でした。
いつかまた羊で書いてくださいますように……