―あややは美少女サイボーグ―

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23―あややは美少女サイボーグ―

わたし、あの日、姫路に勝手に行ったこと、すごく後悔しています。
あの、例の妹に会った日です。
私がよく、よくよくよーーーく知ってる町なのに、いればいるほど、知らない
町だなって思いました。
わたし、あの夢に出てきた、宝塚に行った日、迷子になってしまったんですね。
じつは。
その時に、今まで家族と一緒でわーぁいってはしゃいでた楽しい遊園地が
急に1人ぼっちになって、ものすごっく怖い場所になったんですよ。
一瞬にして。楽しいはずの場所がとっても不安で怖くてたまらない場所に
なったんです。当然のように泣いていたわけですが、近寄ってくださる方も
着ぐるみっていうんですか?キャラクターもめっちゃ怖くて、なんか、、、妙に
周りの色がはっきり見えて変にリアルな感じでグローく見えて、怖かったんです
ね。
今考えるとそれも作り物の思い出なんだけど、でも間違いなく、それと同じ
気持ちでした。あの、姫路の日。
で、ですね。その時、あのー姫路の日も宝塚の日も。
1つだけおんっっなじこと思ったんですよぉ。それはぁー、、
「おかあさあーーん!」って。
…わたしにお母さんなんていないのに。
悲しくて悔しいーぃ気持ちですよね…。
、、、、、、、、なんで、わたしの頭の中にお母さんの顔とか声とか思い出が
あるんですか?これはなんですか?
なんで、、、そんなものわたしに与えたんですか?
家族のない、孤独なアイドルだってよかったじゃないですか。