1 :
七誌娘。:
絶対そうだろ?
俺わかった。あの生活感のなさ、妙に大人びた表情。
あややは未来から送り込まれた美少女ロボットなんだyo!
2 :
2?:02/01/26 23:51 ID:tq3YrG7E
2かな?
3かな?
ティセラのあのCMは最強だな。
加護にやってもらいたっか路線を先取りされた
5 :
:02/01/26 23:53 ID:u+0wUSpE
井森美幸のクローンなんだyo!
6 :
名無し募集中。。。:02/01/27 00:06 ID:OvvkkEY5
まつーらがサイボーグって、誰(どこ)が言い出したの?
7 :
:02/01/27 00:08 ID:4Pcq71Ue
8 :
名無し募集中。。。 :02/01/27 00:08 ID:ktJs7cHF
ティセラのCMってどの時間帯で見れるんだ?
9 :
名無しさん:02/01/27 00:09 ID:QBIXIFYf
サイボーグしばた?
10 :
名無しさん:02/01/27 00:20 ID:iyXhgZSb
10倍足が臭いとか?
11 :
名無し募集中。。。:02/01/27 00:21 ID:AJrk+KX3
12 :
何:02/01/28 22:44 ID:m5B8hLRD
>>1 整形って言いたいの? 最近整形ネタは事務所が目を光らせているらしい。
気をつけなさい。
13 :
:02/01/30 23:17 ID:y3RbjRB9
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| はい、ありがとうございます!
| 2ちゃんねるサポートセンターです!
\_____ _______
∨
∩_∩ D
( ´∀`)○ ___
( )D……/◎\
=============================
C∧ ∧
___ ○(゚Д゚#)
/◎\……C| \
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ありがとうございますじゃねぇよ、ゴルァ!
| レスがぜんぜん進んでねぇじゃねぇかよ!
\_____________
14 :
―あややは美少女サイボーグ― :02/02/02 16:35 ID:bbquya5A
「みんな〜ぁこーんばーんわぁー!まつぅらあやでぇす!」
ワァァァ―…
光り輝くスポットライトの中に彼女はいた。
次々と色が変わるまぶしい照明につつまれながら、会場全体に響く
自分の曲のイントロに合わせて、笑顔で楽しそうに、うなずいたり手拍子をとって
会場を盛り上げる。
彼女の登場を待っていた観衆が、曲に合わせて彼女の名前を叫ぶ。
嬉しそうに少しつり目の目尻をさげて、それに応える彼女。
彼女、松浦亜弥にとっての初の単独コンサート。ファーストデート。
それは…悲しい彼女の再出発だった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
15 :
―あややは美少女サイボーグ― :02/02/02 16:37 ID:bbquya5A
その日、わたしはあさみちゃんと渋谷にお出かけしていました。
2人で映画を見た後、お買い物をしてー、とっても楽しかったんです。
今話題のその映画にすっかり感動させられてしまったわたしたちは、
マスカラが全部落ちてしまうくらい泣いてー、その顔を見ながら2人で
笑いましたー。あはははっー(笑)
それからすっかりその映画に影響されたわたしたちは、渋谷の109で
お買い物しながらも映画の話をずっとして、あさみちゃんがちょっとおかしい
ことを言ったりして、ずーっと笑ってました。
サングラスの下のあさみちゃんの細くなった目が何だか、今も頭に
浮かびます。
ちょうど夏になる頃でー、あさみちゃんは109の7階にある
ji maxxと言うお店でビーズがとってもかわいいキャミを
買ったんですよ。
3900円でした。…わたし、そーんなことまで覚えてるんですよ。
とにかくその日はとーっても楽しかったんです。
あやちゃんは、私の妹みたいな年だけどすごくしっかりしてて、
あさみなんかよりよっぽどお姉ちゃんなんです。
あの日、映画に感動して号泣しちゃったあさみにタオルを渡してくれて…
そのタオル、ミニーちゃんのでかわいかったのにあさみ、自分のマスカラで
真っ黒にしちゃったんですよ!
「ごめーん!!!」なんて自分で自分にびっくりして、謝っておきながらも
その後げらげら笑っちゃいました。あやちゃんももうすごい笑ってて。
でもあさみ、悪いなぁーって思ったからあやちゃんを誘って一緒に近くの
ディズニーストアに行きました。おんなじのがあったら買ってあげようーって
思ってたんだけど、あさみはあやちゃんが見つけたプーさんのタオルにすっかり
惚れちゃって!結局2人で色違いを買いました。
今でもよく使ってますよ。ほら。愛用してるんです。
あの日は…ほんとうーにたのしかったなぁー…。
16 :
―あややは美少女サイボーグ―:02/02/02 16:39 ID:bbquya5A
でもわたし…本当なんですか?
わたしが見る夢もみんな、何かフロッピーみたいなものに入った作り物だ
って。
ちょうどその頃、毎日のように見てた夢の話
前にもお話しましたっけ?ちーいさい頃の夢なんです。
お母さんと、お父さんと、わたしと、妹で、宝塚のファミリーランドに
行ったときの夢で、わたし何か水…がかかる乗り物に乗りましてぇ、
もうびっしょり濡れちゃったんですよ。
それがとにかくもう怖くって、わたしお父さんに泣いてしがみ
ついちゃいました!それで隣でお母さんがお父さんを怒ってるんですっ。
まだ身長制限に足りないわたしをむりやり乗せたからーぁ。あははは(笑)
お母さんに抱かれた妹はなんか、棒状のビスケットみたいなのを食べてました。
なんだかとってもおいしそうに見えたのも覚えてます(笑)
すごく楽しかったから、家族が恋しくてこんな夢見るのかなーなんて
思ってたんですけど…違ったんですねぇ。
そんな記憶もウソだったんですね…ぇ
あやちゃんは私に家族の話とかよくしてましたよ!
だからあさみも北海道のお母さんの話をよくしました。
それで2人でホームシックになって電話越しに泣いたりしてた!
ばかですよねーアハハハ(笑)
だけどあやちゃん本当にお母さんや妹ちゃんが大好きみたいで、
あさみまでなんかこうーあったかーい気持ちに…なりましたねー。
だから……………あやちゃんにあんな事があった時は………あさみも
ショックでした……。
だって!!ありえないですよ!
大好きな家族が……本当は自分を知らない…なんて…。
あさみだったら……どうなっちゃうかな…。
想像もしたくない、なんて言ったらあやちゃんに悪いけど…でも……。
あやちゃんは強いですね。
それは誰かの作り物じゃなくて、あやちゃんの本当の強さですよ!
あさみが言うから、絶対です。
17 :
―あややは美少女サイボーグ―:02/02/02 16:41 ID:bbquya5A
だけどあの時は、、わたし、さすがに、むしろ壊れちゃうかなって思いましたよ。
いや、認めていたわけではなくてですねー、なんか、、わたしが本当に
そうなら、こんな時に壊れるのかなって思ったんです。
それぐらい、なんかもう、ショックとかじゃなかったですね。怖かったです。
だって実の妹がですよ。わたしを見て、妙におどおどしてそわそわしてる
んです。なんか、あれっ?て思ったときに、妹がですよ。
「松浦亜弥さんですよね、握手してくださーい!」て。
友達と一緒にいたせいか、わたしが知ってる妹よりきゃぴきゃぴしてました。
若いー!って感じでしたねぇ。なんだか…。
わたし、にこって笑って握手したんですよー「どーもありがとー!」って。
普通のファンの方とする時より、しっかり握っちゃいました。お友達も。
なんか、妹をよろしくーって感じで(笑)
妹でも何でもないのにね。妹は。妹じゃないのに…。
体操袋かなんかに「松浦」って書いてありましたよ?!それでも…
違うんですねぇ。違うんだ…ぁ。
あさみ、りんねちゃんに相談しようかなと思ったときもあったんですよ。
なんか、1人じゃ怖くて。
抱えきれない…っていうか。
だけど誰にも言わないで、ってあやちゃんにも言われてたし、りんねちゃん
その頃新曲のことやなんかでだいぶマイッテタみたいだったからそれは
出来ませんでした。
だけど、あさみ、あやちゃんは本当はあさみにみんなに言って欲しかった
んじゃないかなって思うんです。
なんか、変な言い方だけど。そしたら、あやちゃんをよく知ってる
りんねちゃんとかあと他の仲間とか、稲葉さんとか中澤さんとか、
加護ちゃんとか辻ちゃんとか梨華ちゃんとか、みんな、
そんなわけない!!って言ってくれると思うんですよ。
だってあさみにとってもあやちゃんはあやちゃんだから!
あやちゃんは、あやちゃん以外の何者でもないんです。
だから…あやちゃんはみんなにそう言ってもらって
安心したかったと思うんです。
あさみだったら、みんなにそう言ってもらえたら安心します。
あやちゃん…あさみだけじゃ安心させられなかったよーぉ…。
こ、これは…期待しちゃってよいのかな?
今年の夏は、あっ去年か。去年の夏はーぁ、3人祭が出来て、とっても
楽しかったです。加護ちゃんや石川さんとも仲良くなれて、とーっても
嬉しく、楽しく過ごせました!そのことは忘れないでいられるんですよね?
あーよかったーぁ。
だってすっごく楽しかったから。
出来るだけ自分で経験したことは忘れたくないんです。
それがホンモノじゃないですかぁ。
わたしにとって、ちいさい頃の思い出とか、学校の思い出とか、友達のこと
とかめちゃめちゃ大事なんです。
もう宝物なんです。
だけど、その宝物が作り物って分かっちゃったから、わたしにはなーんにも
ないんです。だから、せめて、例えそれがお仕事でも、わたしが、わたしが
わたしが経験したことは、、なんっっでも残したいんです。
それがホンモノだから。
わたしが最近ポラロイドカメラにはまってるのも、そうーいうわけなんですかねぇ。
あっ…、、、、違うかぁ。だってわたしの好きなものとかも、みんな
プログラミングとかされてるあれなんですよねーぇ。
ってことは…思い出とか友達が宝物ってことも本心じゃないのか。
なんだ…わたしって…結局なに考えてるんでしょうね。
あははは、なんかおかしぃー(笑)わたしって、、なんなんだろう?
あさみ信じてます。
あやちゃんがあやちゃんだって。
あやちゃんは、少し負けず嫌いで、でも頑張りやさんで努力家で、
歌がだいすきで、礼儀正しくて、でもばかやってる時はめちゃくちゃ楽しくって、
笑顔が可愛くて、でも意外と照れ屋で、マンガが大好きで、
お母さんからもらった指輪を大事にするような家族思いの優しい子で、
学校でも友達がたくさんいて、誰からも好かれて、あさみが
羨ましくなって見とれちゃうくらいスタイルがよくて、声もかわいくて、
ボケと思いきやいきなりつっこんできたりして、かわいい顔してやるなぁーって
いう、元気で、明るい、15歳の…、普通の…、松浦亜弥、っていう…
あさみの…友達です。
普通の子です。
ファンの人だっていっぱいいるんです!たぶんあさみの倍。いやもっと!
人気者なんです!
いつも兵庫に帰るのを楽しみにしてるんです。あやちゃん。…あやちゃんの帰る
ところはありますよね?ちゃんと。兵庫におうちがあるんですよね?ほんとうは。
あさみ、今度遊びに行きたいなって言ったんですよ。
行けなくなっちゃうじゃないですか!
私たち楽しみにしてるんですよ??
あさみは…信じてます。
>KOSINeo.さん
もちろんです。つたない内容ですがよろしくお願いいたします。
短編の予定です。
わたし、あの日、姫路に勝手に行ったこと、すごく後悔しています。
あの、例の妹に会った日です。
私がよく、よくよくよーーーく知ってる町なのに、いればいるほど、知らない
町だなって思いました。
わたし、あの夢に出てきた、宝塚に行った日、迷子になってしまったんですね。
じつは。
その時に、今まで家族と一緒でわーぁいってはしゃいでた楽しい遊園地が
急に1人ぼっちになって、ものすごっく怖い場所になったんですよ。
一瞬にして。楽しいはずの場所がとっても不安で怖くてたまらない場所に
なったんです。当然のように泣いていたわけですが、近寄ってくださる方も
着ぐるみっていうんですか?キャラクターもめっちゃ怖くて、なんか、、、妙に
周りの色がはっきり見えて変にリアルな感じでグローく見えて、怖かったんです
ね。
今考えるとそれも作り物の思い出なんだけど、でも間違いなく、それと同じ
気持ちでした。あの、姫路の日。
で、ですね。その時、あのー姫路の日も宝塚の日も。
1つだけおんっっなじこと思ったんですよぉ。それはぁー、、
「おかあさあーーん!」って。
…わたしにお母さんなんていないのに。
悲しくて悔しいーぃ気持ちですよね…。
、、、、、、、、なんで、わたしの頭の中にお母さんの顔とか声とか思い出が
あるんですか?これはなんですか?
なんで、、、そんなものわたしに与えたんですか?
家族のない、孤独なアイドルだってよかったじゃないですか。
24 :
Y・185:02/02/05 03:41 ID:tMf6tF5e
面白い!!こういう主観的な表現方法も
あるんだな・・・
hozen
26 :
ななしん:02/02/07 01:24 ID:xML+oRKL
すでに泣いている私。続き待ってます。いいお話書けるなぁ。尊敬。
おいらもすでに涙腺刺激されてるよ…
同じく続き待ってます
hozen
あやちゃんの中のどこまでが、ニセモノなんですか?
…性格…記憶…能力……あぁそれは機能なんですね…癖…言動……趣味…
えっ趣味?…あぁ、好み全て……表情…しゃべり方…あぁそうですか
じゃあそれ以外は…あのっ感情は?
だってみなさんが予想しないようなこともあったんですよね?
それって……
じゃああさみは、それがあやちゃんなんだと信じます。
あやちゃん、あさみのこと…友達だって…だいすきだって、言ってくれましたから。
あのーぉ、あさみちゃんはどこにいるんですか?
わたしあさみちゃんに話したいこともあるんですけどーぉ。
なんとかならないですかねーぇ。
あさみちゃんに会いたいんです。
お願いしますよぉ。それから、、、このしゃべり方、、なんとかなりません?
わたしさっきからまじめに話してるんですよ?
どうしてこんなかわいらしいしゃべり方しか出来ないんですか?
あさみは…あやちゃんとずっといたいです。
今のあやちゃんです。
どんな状態でもあやちゃんかもしれないけれど、でもあさみにとって
今のあやちゃんがあやちゃんなんです。
あさみのこと、今よりもっと知ってるあやちゃんでも、今のあやちゃんじゃなきゃ
意味ないんですよ!!
あれ…私…なに言ってるんだろう。でも…分かりますよね?
あさみが言ってること。
あさみはあやちゃんが大好きです。あやちゃんがロボットだってなんでもいいです!
ドラえもんと…のび太くんだってあんなに仲良しじゃないですか。
あの2人はずっと一緒にいるんですよ?のび太くんは…ドラえもんが大好きなんです。
だからあさみも、あやちゃんといる権利があります!
だって友達なんです!!
つんくさんも友達いないんですかぁ?!
あさみ、他にも友達いますよ?でも…あやちゃんは大事な友達なんです!!!
つんくさん!!うそだって言ってください!
あやちゃんは人間だって。機械なんかじゃないって!
つんくさん!!つんくさん!つんくさん!!!!!!
あっ、、、もう時間ですね。コンサートの。
、、、本当にリセットするんですか。というか、、、わたしにリセットボタンなんて
あるんですか?本当に。
お仕事に必要ないことはみんな忘れちゃうんですね。
わたしが、、サイボーグだってことも。
、、、こんなことして悲しくないんですか?
つんくさんは、、、お金が大切なんでしょうか。
あさみ、あやちゃんのところに行きます!!
離してくださいっ!!いやです!
あさみは…あさみは……!!
あやちゃんに…!言い…た…いことが……い…っぱい……あるん…で…す……
………………………………………………………………………………
そう言うとあさみは黒目がちな瞳に大粒の涙をいっぱい浮かべてうつむいた。
あさみの前にでんと構えたように座っているつんくは、面倒だとでも言うように
大きくため息をついて、たばこに火を点けた。
33 :
:02/02/10 04:43 ID:mLZfQglK
あさみは下から見上げるようにつんくを睨みつけると、そのライターめがけて
つんくの顔を狙って思いっきりその場にあった重い銀の灰皿を撃ちつけた。
んごぉっ…んっっ
鈍い音とともにつんくが前屈みになる。牧場仕込みの腕力が、つんくには
結構効いた。
「っっいつぁあああっ!!なにすんねん!!!」
あさみは一目散にドアに向かい、鍵のかかったそれを力いっぱい蹴飛ばした。
が、そううまくはいかない。
あさみは窓際にかかっている鍵を見つけると素早くそれを取りに走った。
「…!」
あさみが鍵を掴むのと同じくらいに、つんくがあさみの腕を掴んだ。
「なにしとんじゃ!おまえ!!」
あさみはとっさの判断でつんくの手に噛み付いた。
「なっ…なんじゃお前、お前が犬かっちゅーねん(笑)」
鼻で笑うつんくをよそに、あさみはさらに深く噛み付き、そして―こっちが目的で
あったのだが―思い切り高笑いするつんくの股間を蹴り飛ばした。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
あさみは鍵を強く握り締めたまま、再びドアに向かう。
ドアノブを固く握って、鍵穴に鍵を差し込みたいのだが、手が震えてうまく
ゆかない。
一瞬の気の緩みで、ふっと鍵穴に鍵が吸い込まれた。
ガチャッ
ドアを力いっぱい開けて、妙な動きで近づいてくるつんくを見切るとあさみは
廊下を自慢の俊足で走り回った。
あやちゃん…どこ……あやちゃん…!!
あさみは片っ端から部屋のドアを開けて回った。
が、大半は使われていないのか、鍵がかかっていて開かない。
これでは、松浦がどこにいるか分からない。
もう…どうしたらいいの……あやちゃん…
今日はあさみが助けるよ。あさみの方が先輩だし、お姉ちゃんだもん。
あさみ、あやちゃんの役に立たないようなことしかもしかしたら教えてないの
かもしれないけど、でも、あやちゃんはいつも…
あさみちゃんありがとーぉって笑顔で…言ってくれたよね
そういえばあやちゃん、最初はあさみのこと、あさみさんって呼んでたね
今考えると、ちょっとおかしいね。でも、今でも人前ではあさみさんだったりも
したかな…そんなことはどうでもいいか…
あやちゃん…あさみのこと呼んでよぉ…あさみちゃん!って…
助けてぇ!って…あさみ、ばかだからそうじゃなきゃわかんないよ……
…やちゃん…
「あやちゃあぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!」
「…?あさみちゃ…ん」
松浦はドアの方に振り向いた。
松浦の前に座っているまことが、慌てたように松浦を呼んだ。
「あぁ…ま、まつうら…あの〜それで今後のことやけどな…」
松浦がかわいらしい顔でまことをにらみつける。
口をぎゅっと固くむすんで、精一杯の目つきでまことの目を見た。
「わたし、あさみちゃんに会いに行きます」
「いや、それは無理や」
「なんでですか」
心なしか狼狽の色が見えるまことの目をますますきっとにらむ松浦。
「むりなもんはむりやねん!ほら、はよう支度せな…」
その言葉に松浦は、一種恐怖のようなものすら感じた。
自分は死ぬわけがない機械だが、これから行われることは松浦にとって
死ぬも同然である。
松浦の顔に恐怖の表情が浮かぶ。
「だ、大丈夫やって。ほな、行くで」
「や…………あさみちゃん!!!!!!!!」
「そんなん…来ぇへんで。つんくと一緒やからな」
さらっと言ってのけたまことの言葉に松浦は絶望を感じた。
でもさっき確かにあさみの声を聞いた。あれは……
松浦は両脇をしっかりと抱えられるようにして数名のスタッフに取り押さえられた
まま、部屋を移ることになった。
あさみちゃんは…でもさっき確かにいたよ……声がした…
今日はこんな日になるはずじゃなかった…初めてのコンサートだから
絶対あさみちゃんに見て欲しくて…むり言って来てもらって…
終わったら2人でミニ打ち上げするつもりだったんだ
まさか今日、つんくさんがあんなこと言うと思わなかったから…
あさみちゃんともうお別れなの…?いや、これからまた会えるけど…
私は今みたいにあさみちゃんといて楽しい!って思えなくなるの…?
そんなのはやだよぉ!わたしまだ、あさみちゃんに言いたいことがあるよ。
本当のことを知っても仲良くして私の支えになってくれたあさみちゃんに…
「あさみちゃん!!!!!!!!!!!」
「っわ、松浦でかい声出すな。」
「あやちゃん?!」
あさみは階段の踊り場で鈴のなるような親友の、可愛らしい声を聞いた。
「う…え………」
あさみはただとにかく階段を上へと上った。時たま足が段を踏み外して
滑り、階段にキュッッというあさみのスニーカーの音が響く。
たかが20段ちょっと、あさみには1000段以上の地獄の石段の様であった。
落ち着かない胸の鼓動に邪魔されてうまく運べない足を、あさみは懸命に
動かして1つ上の階に辿り着いた。
その瞬間がまさに松浦達が目の前の重々しいドアに手をかけている、まさに
その瞬間であった。あさみは廊下の端から、その姿を見た。
「あ…あやちゃぁぁん!!!!!」
あさみの、まるで自分の声じゃないような金切り声が廊下を突き抜けた。
松浦の顔が一瞬、ほんの一瞬だったけれど確かに笑顔になった。
そしてあさみが廊下の端まで走りついた時に、その重苦しいドアは
憎らしげな音をたてて閉まった。
あさみはその音にただ呆然としたが、何も考えずに叫び散らした。
泣けるよ…
38 :
:02/02/11 06:12 ID:Kpmq+tVE
そうか?
保全しましょ
つーわけで保全
(・∀・)イイ!
1人称と3人称が混ざってるのは変だし読みにくいね。
でも面白いよ。作者さんがんばれ。
そりゃ保全もするわな。
保全しよう
とぉーっても 続きが気になるんですぅ
保全
「あやちゃん!!あやちゃん!!!私、あやちゃんのおうちに遊びに
行くからね!もし、それがだめならあやちゃんが、うちに来てね!!あと
牧場にも来るんだよ!あさみのわんこ達、見せるって、言ったよね?!
あと、またお買い物に行こうね!今度は代官山に行くんだよ!!今度は
あさみが、あやちゃんの洋服見てあげるから!あと、プリクラもとろう!
あと、ディズニーシーも行こう!!それから、それから、それから…あさみは
あやちゃんの友達だからね!本当だからね!!ホントウだよ!!!!
だから、だから、だから、あやちゃんがあやちゃんなのもホントウだよ!
あやちゃんはあやちゃんだってみんな知ってるからね!だから、だから、
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと友達
だよ!!!!!!」
あさみは、肩で大きく息をしながら、ドアを少しにらむようにして悲しそうに
でも悔しそうに…そこにいた。もう自分には何も出来ないのをわかっていたけれど
でもあさみはそこにいた。松浦の声が聞こえるまで。
「あさみちゃん…?……ありがとぉ」
あさみにはしっかりその声が聞こえた。
……
その日、わたしはあさみちゃんと渋谷にお出かけしていました。
2人で映画を見た後、お買い物をしてー、とっても楽しかったんです。
今話題のその映画にすっかり感動させられてしまったわたしたちは、マスカラが
全部落ちてしまうくらい泣いてー、その顔を見ながら2人で笑いましたー。
あはははっー(笑)
それからすっかりその映画に影響されたわたしたちは、渋谷の109でお買い物
しながらも映画の話をずっとして、あさみちゃんがちょっとおかしいことを
言ったりして、ずーっと笑ってました。
サングラスの下のあさみちゃんの細くなった目が何だか、今も頭に浮かびます。
ちょうど夏になる頃でー、あさみちゃんは109の7階にある
ji maxxと言うお店でビーズがとってもかわいいキャミを買ったんですよ。
3900円でした。…わたし、そーんなことまで覚えてるんですよ。
とにかくその日はとーっても楽しかったんです。
あやちゃんは、私の妹みたいな年だけどすごくしっかりしてて、あさみなんかより
よっぽどお姉ちゃんなんです。
あの日、映画に感動して号泣しちゃったあさみにタオルを渡してくれて…その
タオル、ミニーちゃんのでかわいかったのにあさみ、自分のマスカラで真っ黒に
しちゃったんですよ!
「ごめーん!!!」なんて自分で自分にびっくりして、謝っておきながらもその
後げらげら笑っちゃいました。あやちゃんももうすごい笑ってて。
でもあさみ、悪いなぁーって思ったからあやちゃんを誘って一緒に近くの
ディズニーストアに行きました。おんなじのがあったら買ってあげようーって
思ってたんだけど、あさみはあやちゃんが見つけたプーさんのタオルにすっかり
惚れちゃって!結局2人で色違いを買いました。
今でもよく使ってますよ。ほら。愛用してるんです。
あの日は…ほんとうーにたのしかったなぁー…。
―――――――――――――――――――――――――――――――
「みんな〜ぁこーんばーんわぁー!まつぅらあやでぇす!」
ワァァァ―…
舞台の袖から、あさみは松浦が嬉しそうに、楽しそうに歌う姿を見ていた。
1時間ほど前、つんくがあさみに言った。
「おれも、あんなんかわいそうやと思うで。まぁ、たっかい金出しておれが買うた
んやけどなぁ。でも、そんなまさか感情とか持つとは思わへんかったし…
最近ちょっといい表情するなぁ、と思ったんやけど、まさか故障とはなぁ。
故障されて、ええもんできるんやったらどないせぇっちゅうねん。
まぁ、お前にはむっちゃ悪いことしたと思ってんで?
せやけど…感情もって辛いめにあうんわ、あの子なんやから……。
お前もご苦労やったな。ありがとうな」
「まつーら、めっちゃかわええなぁ〜あたしらもがんばんないとなぁ〜…」
舞台袖のあさみの隣で平家がつぶやいた。
複雑な思いにあさみは、プーさんのタオルを握り締めながら松浦の
笑顔を見つめた。
あやちゃん。
あさみはあやちゃんのことが大好きだよ。
あのさぁ、前に牧場で今度子牛が生まれるんだって
言ったよね?
あの子、今朝生まれたんだって。
あやちゃんに教えてあげようと思ってて
忘れちゃった。
教えてあげたかったなぁ。
あやちゃん喜ぶと思ってたのになぁ。
ねぇ、あやちゃん。
あさみはあやちゃんのこと大事な親友だって
思ってるんだ。
今もそうだよ。
あやちゃんの、優しいところとか、結構変なところとか
まじめなところとか、しっかりしててあさみよりお姉さんぽい
ところとか、一緒にいて楽しいところとか…全部すきなんだ。
だからまた…いっしょにプリクラとろうね。
あやちゃん。
また会おうね。
ばいばい
―あややは美少女サイボーグ―@吉澤のサンタ
はじめまして。
作者です。妙な長さであるし、急に終わるし
>>42さん、ご指摘のとおり非常に分かりづらい文章でしたが
複数人の方に読んでいただけて、本当に
嬉しかったです。ありがとうございました。
いろいろご指摘ありますでしょうが、まだ2作目で1作目と並行という
強攻策を取っていましたのでご容赦ください。
しかも処女作より先に終わってしまい、焦っています(w
>18
ご期待に添えたでしょうか?(w
ありがとうございました。
>24
かなり無理があったかもしれませんが(汗
本当にありがとうございました。
>26
とんでもないです!(w
早々と完結してしまいましたがいかがでしたでしょうか。
レスありがとうございました。
>27=37
拍子抜けするラストではなかったかと
気になっています(w 泣いていただけたらありがたいです。
>38
どうか
>41
(O^〜^O)ありがとぉ〜
>42
そうなんすよね。やっぱり微妙でしたか。
しかし参考になりました!ありがたかったです。
>45
つ…あんまり続かなくてごめんなさい(w
いつか機会があれば関連モノを書かせてください。
ありがとうございました!
>25,28,33,39,40,43,44,46
保全ありがとうございました!
保全、レス、実に励みになりました!
本当にありがとうございました。
よかたある。
新作にも期待、してみたい
54 :
:
次回作に期待しつつ保全