87 :
Y・185:
二人は壁に背をもたれかかる様にして座りなおした
吉澤が横の松浦の肩に軽く手をまわしている
「・・・・・・・」松浦がしょんぼりとした感じになってうつむきかげんで
なにもしゃべらなく・・なってしまった・・
大好きな、吉澤と一緒なのに・・・
「・・・あやどうしたの?私にどなられたことが、そんなにショックだった・・」
しばらく、松浦の様子を無言で見ていた吉澤が静かに喋りだした・・
「・・・・・」松浦は相変わらず、無言のままだ・・
「・・人間にとって、一番・・悲しいことってなんだか・・わかる?」
「・・?・・・・」
吉澤にそういわれた松浦が不思議そうな顔をして吉澤を見たその
愛らしい顔は泣きすぎで、ちょっとはれぼったくなってしまっている。
「・・・ああ可愛い顔が・・こんなになっちゃて、明日大丈夫かな?
私が泣かしたことがばれたら、おこられちゃうよ〜」
そういいながら・・吉澤は心配そうに松浦の顔に自分の顔をちかずけた
「・・ああ〜そうだ、話しを言いかけてたね?・・人間にとって一番
かなしいことはねえ〜・・・それは・・・」
「・・?・・・」
松浦が吉澤を見るそれを見ながら吉澤は、一回言葉をとぎりそして
真剣そうな表情になり言葉を続けた・・・
「それは・・・やっぱ〜ひとを好きになることにかんすることだよね〜
そして、大事なことはふたつあるんだよ?・・
ひとつは、好きなひとに好きになってもらえないこと・・・
これは、とってもかなしいよねえ〜・・・でももっと悲しいことがあるんだよ」
「・・それは、な〜に、お姉さま・・」
松浦がやっと、しゃべり返した・・
「それは・・ねえ〜・あや・・」
吉澤が言葉を続けた・・・・・・・
88 :
Y・185:02/02/04 11:54 ID:3FPa6mYb
新しい、作品を今書いている・・
タイトルは・・【殺戮・娘。】(さつりくむすめ)
これは、自信作だ?
続きが気になる・・・
90 :
Y・185:02/02/04 15:56 ID:axiMTxDl
ふたりが、ホテルの屋上に忍び込んで・・2時間あまり・・
街の喧騒もなくなり・・
あたりは、深い、静寂に包まれている
薄い雲が流れる夜空を、プラチナの輝きの無数の星が・・・・
はるかかなたの世界から・・・・
キラキラと光をとどけ続けている・・・
幻想的な蒼い光に包まれた世界にいるかのような・・感じが
二人を、飲み込んでいる・・・
吉澤の松浦への、ささやきは・・続けられている・・・
「それは・・ねえ〜・・あや・・」
「・・・・・・・・」 松浦が、真剣な表情をして吉澤を見つめている
「・・好きな人に好きになってもらえないことなんかより・・全然
悲しいことなんだよ・・・・」
「・・?・・」
松浦の愛らしい顔に怪訝そうな、表情がうかがえる
(好きな人に、好きになってもらえないことより悲しいことなんて
あるわけないよ〜お姉さまの嘘つき!!・・・)
松浦は吉澤の端麗な顔を見ながらそんな気持ちを吉澤に
ぶつけている・・・
「・・・・・・」
吉澤はそんな松浦の心を 見透かしたかのように・・
いったん言葉をとぎり・・・
「・・フフフ・・そんなものないと思ってるんでしょう・・あや」
松浦がその言葉にかすかにうなずいた・・・
そして、松浦に顔を近ずけながら・・・言葉をさらに続けた・・