【吉澤と松浦】・・・命短し恋せよ乙女

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49Y・185
「もう、私、かえる!」松浦はそういうと立ち上がって道路のほうに歩きだした
「アっ・・・」しばらく砂浜のうえであぐらをかきあっけにとられていた吉澤だが
松浦がズンズンと大股で歩きほんとうに帰る様子のようなので
吉澤はあわてて松浦のあとを追った。
「あ・・まってまってよ・・・あや!」
吉澤はかけだすと、松浦の前にまわりこんで肩に手をかけた・・・
「なんかテレちゃんだよね・・・だからつい笑っちゃった・・・」
「・・・・」松浦が無言でみつめる
「ごめんね・・・も絶対笑わないから」
「ほんとうに・・・・」松浦が問う・・・
「うん・・・ほんとう・・・」吉澤が答える
「だから・・・気げんをなおして・・・ねっ・・あや・・・」吉澤が松浦を見つめながら
真剣なかんじで、語りかけた。
「うん・・・わかりました・・・」松浦が返事をした。
すると吉澤は松浦の横にまわりこむと肩を抱いて
「ああよかった・・・このまま帰ったらどうしようかと思ったよ」
そういいながら吉澤は松浦を見ながら・・・
「泣かしちゃったし・・・怒らせちゃったし・・・私ってほんとうにどうしようもないよな〜
「これから、どうしようか・・・あや・・・」
すると松浦が・・・
「あや・・・、お姉さまともっと・・・いろんなことを・・・しゃべりたいです・・」
「そお・・・」というと・・吉澤は腕時計を見て・・・
(2時か・・・明日は朝の10時チェックアウトだったよな・・・8時前にもどればいいか)
そう考え、マネージャーに携帯で連絡をはじめた・・・
「あっ吉澤です・・ウン・・松浦も一緒・・・はい、わかりました・・・」
そういうと携帯を切った・・・
「これで、だいじょうぶ、さあ。これから、どこいこうか・・・」と吉澤・・・
「一緒っにいられるなら、どこでもいいです」と松浦・・・
「それじゃ〜とりあえず・・・歩こうか・・・」
「はい・・」 松浦が可愛く返事をする。
そうして・・・二人は手をつなぎながら浜辺を歩きだした・・・

その様子に鋭い、視線をおくるピンクのパーカーに白いミニスカートの
小麦色の肌をした美少女がいた・・・石川リカである・・・


50Y・185:02/01/30 02:43 ID:DrJqoQ7L
石川は激怒しいていた・・・
昨日石川は一晩中後藤につきまとわれ・・結局
吉澤に連絡も、部屋にいくこともできなかった。
吉澤に頼まれてのコトなのは明白である・・・
しかし吉澤の誤算はそれを頼んだ相手が後藤だったという
ことだ・・・あの後藤にそんな仕事ができるわけがない
結局、石川は昨晩サウナだカラオケだと後藤に引きずりまわされ
挙句の果てに
《あっリカちゃん私カードもってくんの忘れちゃったからだしといて》
と言われ5万円も散財してしまったのだ・・・
もちろん後藤がそれを返すわけがない・・・
今はホテルで爆睡中だ・・・
結局火に油をそそいだだけだったようだ・・・

51Y・185:02/01/30 02:49 ID:DrJqoQ7L
今日、石川は他のメンバーと遊園地にいくふりをして・・
一人だけ抜け出し・・先回りしてここにきていたのだ・・
吉澤がここにくるのはお見通しだった・・・
前に自分もここで吉澤とデートしていたからだ・・・

「よっすぃ!」楽しそうに語らいながら歩く二人に石川が声をかけた・・

「私、あの歌、好きなんですよ・・・」吉澤に腕をからめながら松浦がいった
「エッ・・なんのうた・・・」  吉澤が松浦を見る・・・
「ミス・・ムーン・・・」  松浦がいった・・・
「そう・・・」  と吉澤・・・
「PV・・のお姉さますごいカッコイイ」 松浦が言う
「それじゃー・・・こうしようか・・」吉澤が松浦を見ながらしゃべりかけた・・・
「いっしょに歌おうよ・・今度・・」吉澤が言う・・・
「エッ・・・ほんとうですか・・・」思わず眼を輝かせる松浦
「ウン・・約束・・するよ・・」 吉澤が言う。
「やったーぁぁぁ」  無邪気に喜ぶ松浦
その時・・ふたりは後ろからの声に呼び止められた。

52Y・185:02/01/30 02:53 ID:DrJqoQ7L

夕影は澄み早くも月に青い利鎌が名残りの紅のあわいを縫って
嫉妬の忍び足を運んでいる。     ― ニーチェ ―

「ねえ、きのうはなんで連絡してくれなかったの?」
石川が吉澤を問い詰める
「なんでって・・・きのうは松浦が遊びにきてたし」
と吉澤が渋々答える・・・
「あんたが、呼んだんでしょう」
石川が言う・・・
「違います石川さん私が無理やりおしかけたんです」
松浦が吉澤に助け舟をだす。
「私は彼方には聞いてない!」
石川が松浦を睨みつける・・・
松浦も、石川から視線をはずさない・・
ここは海岸通り沿いにあった小さなでもとてもお洒落な
感じの喫茶店・・・
年配のマスターが一人で、店を、きりもりしてるようで
店内では、お年寄りのグループが楽しそうに談笑している。
店の隅のテーブルに座った3人は吉澤と松浦が並んですわり
前に石川が腰をかけている・・・
さっきからこの堂々めぐりの会話が1時間近くも続いている。


53Y・185:02/01/30 13:26 ID:LmzMGdvM
「ねえ、松浦・・・あなたと、私じゃ歴史がちがんだよ・・・」
石川が松浦から視線を、はずさないまま松浦に言う。

「どういう、意味ですか・・・」松浦が、言い返す。

「よすっぃとの、歴史!」石川が、いらいらしげに、そう松浦に告げた。
「・・・・・・・」 松浦が黙り込む・・・

「よっすぃと私は、最初からズーット、いつも、一緒に、歩いて来た・・・
もうほとんど、肉親感覚に近いとても大切な、仲間であり、親友であり、
そして・・・ 」
石川が、言葉を止めた・・・
「そして・・・なんですか・・・」松浦が石川に、聞き返す。
「恋人・・・なの・・・」 石川が、そうハッキリと松浦に告げた。

「だからさー、あんたの入る隙間なんて全くないんだよね〜
悪いけど・・・」
松浦に対する石川の宣戦布告だ。

「・・・・・・・」しばらく、口惜しそうに黙り込んでいた、松浦が不意に
しゃべりだした・・・
「・・・わたし・・まけません・・」
「えっ、なんだって?・・・」石川の顔つきが、変わる
「・・わ、わたし絶対負けません!・・・私のほうが、石川さんよりも
絶対に、吉澤さんの、ことが好きだから・・・大好きだから・・
だから絶対に負けません!」
眼に涙をうかべながら、松浦は、まけずに石川にそうつげた。
「なに〜、あんた私の言ったこと聞こえなかったの?」
石川が立ち上がり松浦を、なじりはじめた。
「・・・・・」
しばらく、二人の言い合いを黙って見ていた吉澤がおもむろに
くちを開いた・・・
「・・・ちょっとまって・・二人とも・・・」
54Y・185:02/01/30 13:31 ID:LmzMGdvM
(フン♪フン♪フン♪〜〜〜〜)
吉澤はさっきからズ〜〜〜と
頭の中でリズムを刻んでいた・・・
8ビートにしたり16ビートにチェンジしたりして・・・
吉澤は冷静の子である・・・
どんな状況でも自分を見失わない
仮に彼女がレストランで食事をしているすぐそばで
爆弾テロが起きても彼女は近くの人にこう告げるだろう
「なにがおきたんですか?」
「爆弾が爆発したのよ!」
「へー・・・それはたいへんですね♪」
神妙な顔をしつつ内心・・・
石川と松浦の言い争いをさっきから面白そうに眺めていた
こんなことは彼女にはなんてことはない。しかし
事態がヤバイ感じになってきたのをかんじるとさすがに・・・
(やべ〜どうしよう俺が原因でこのふたりが深刻なことに・・
(なったら・・・大変だよ〜どうする、どうする・・う〜んとりあえず
( ここは、まるくおさめないとな〜よし!)
 
そして、おもむろにしゃべりはじめた・・・
55Y・185:02/01/30 20:39 ID:DjGbPEFB
「な〜に?よっすぃ・・・」と石川が吉澤のほうをむいた。

「・・・・・・」 松浦も無言で吉澤を見つめる。

「リカちゃん、とりあえず、座って・・・」
石川に吉澤がそう告げる。
「・・・・・」石川が無言で座りなおした。
吉澤が二人を見ながらニコニコしながらつぶやいた・・・
「喧嘩はやめようよ〜・・みんなでこれから・・
カラオケでもいこう・・・私のおごりで・・・」
そういいながら吉澤は突然、歌をうたいはじめた・・・

i dont know what it is♪♪
taat makes me love you so♪
i only know♪
i never want to lot you go♪
cos you ve started something♪・・・・
can t you see♪♪・・・

そして、二人を見ながら・・・
「この歌、ベイ・シティ・ローラーズの二人だけのデート
て歌なんだけど・・今日は3人でデートしよう!」
と二人に明るく告げた・・・