【吉澤と松浦】・・・命短し恋せよ乙女

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22名無し募集中。。。
松浦の可愛い寝顔を見る吉澤の気持ちはなんとも複雑だ・・・
(あーっほんとびっくりしたよこの子ひょっとしてバージン?
まさかキスくらいで気を失うなんて・・・
さっき肩を抱いた時もブルブル震えてたもんな・・・
なんか可哀想なことしちゃったかなごめんね・・・
それにしても寝つきのいい子だね〜そういえばオフの日は
12時間以上眠るとかいってたもんな・・・
なんかあかちゃんみたいだな〜
かわいい・・・顔しちゃって ・・・ )            
ほおずえをつきながらしばらく・・・
松浦の寝顔を見る吉澤・・・
彼女に対して邪な気持ちを持った自分にたいして
罪悪感がわきあがってくる。
(私この子が自分に慕ってくる気持ちを利用することしか
かんがえてなかったよな〜
先輩なのにいつもタカってばっかりだったし
こんな純粋な子を・・・私って さ い て い ・・・ )
そうしてすやすや眠る松浦に手をさしだしそっと
顔を撫でる・・・
(柔らくて綺麗なはだすべすべしてる・・・ううん
やっぱり・・・可愛いいよな〜・・・
そういえば明日移動日でオフなんだよな・・・
そうだどっか遊びに連れてってあげよう!
フフフ、喜ぶ顔が目に浮かぶ・・・ )
「そうときまったらシャワーでも浴びて俺もソファーで寝るか」
そう小さく呟くと吉澤は松浦を起こさないように
静かに立ち上がるとソッと寝室をでた。

23名無し募集中。。。:02/01/28 09:52 ID:lmI4nfR1
あ・・・私は恋をしてるんだ。これだけ書いた時涙が出て仕方が無かった
私は恋のためには死んでも構わない。
私は初めから死を覚悟して、恋したのだ。
私は恋愛を迷信する。
この迷信とともに生きともに滅びたい。
この迷信が滅びる時、私は自滅する外は無い
あ・・迷信か死か。
真に生きんとするものはこの両者の一を肯定することに
迷ってはならない。  ―愛と死の認識―

(ううん・・・ああ・・お姉さま・・・  )
不意に松浦は目を覚ました・・・
寝ぼけまなこであたりを見渡ししばらくボーッとしてると
トイレに行きたくなりベッドから這い出す・・・
(あ・・・なんだ、これ・・・)
よく見ると自分が見慣れないスウェット姿なのに気がついた
枕元には自分の服・・・
(ここまであやを運んで着替えもしてくれたんだ・・あ!)
そう・・思ったとたん昨日の自分がノーブラでTバックのパンティ
にしてきたのを思い出し松浦はまた羞恥で顔が真っ赤になった・・・
24名無し募集中。。。:02/01/28 09:58 ID:lmI4nfR1
寝室をでると、吉澤がソファーで本を読んでいた。そして
松浦がおきたのに吉澤は気がついた・・・
「あっ、おはよう・・昨日はごめんね、よく眠れた・・」

吉澤に話しかけられた松浦はちょっとバツが悪そうに
もじもじしている・・・
「うん?どうしたのあやちゃん。」
「・・・きのうはごめんなさい・・」
松浦が蚊のなくような声で吉澤につぶやく
「まだそんなこといってんの?もういいって言ったじゃん」
あきれたように吉澤がつぶやく・・・
「それよりそんなとこにいないでこっち来てすわんなよ」
吉澤が少し横に身体をずらし松浦を自分の横に
すわらせようと松浦を手招きした。

「なに読んでるんですか・・」
吉澤の横にちょこんと座っている松浦が吉澤に聞いた
「うん、これデカルトの方法序説よ・・・」
「?・・・ 」
「既存の知識をすべて疑い、旅にでたデカルトが我思うゆえ我ありと
いう哲学の第一原理を見出すの・・・わかる?」
「?、?わわかりません・・・」
テレヴィなどでは、ばかキャラを演じ一部のファンから非難を浴びている
吉澤だが勿論それはフェイクで真の顔はカント、プラトン、ニーチェなどの
著名な哲学者の諸作品は100冊以上読破している
怜悧で頭脳明晰な少女なのだ。
(ああーんお姉さまって綺麗なだけじゃなくて頭もいいんだ素敵)
そんな、クールビューティーな吉澤の横顔をうっとりと見つめる松浦
そして・・・
「教えてください・・・」
「えっなにを?」
「哲学のこと・・・」
「いいわよ・・誰の話が聞きたい?私が好きなのはねえ〜」
吉澤が松浦にやさしく語りだした・・・



25名無し募集中。。。:02/01/28 10:15 ID:lmI4nfR1
>>20
まだ先の展開が暗中模索なんですが・・・
こんなんでよければどうぞ
26名無し募集中。。。:02/01/28 13:34 ID:efNqCe2g
われわれは半っば眠ったようにブイの上に長いことじっとしていた
太陽があまり強くなると彼女は飛び込んだ。私はそれに続いた。
私は彼女をつかまえ、腕をからだにまわして一緒に泳いだ。
彼女はひっきりなしに笑った。岸で、からだをかわかしているとき
彼女が「あなたより陽に焼けてるわ」と言った。
                            『異邦人』
爽やかないい天気だった。
春先の海岸は夏のシーズンと比べると、とても静かだ・・・
それでも、沖では何人かのサーファーがパドリングしながら
波をまち・・・
波うちぎわをカップルや家族連れが楽しそうに散策している。
その海岸を望む高台に地元の中高生に人気の
ファーストフード店はあった。
吉澤と松浦は二階席の窓から外の景色を見つめている
素晴らしいロケーションだ。
平日の午後まだ学校の授業が終わらない時間なので
店内の人はまばらだ・・・
誰も二人には気ずかないようだ・・・
帽子をかぶって顔が見えにくいように、してるが
なんといっても二人とも可愛いので目立つ
しかしまさか超有名アイドルがこんなところに
いるとは誰も夢にも思わないだろう・・・
27名無し募集中。。。:02/01/28 13:39 ID:efNqCe2g
「ワーッ綺麗・・・水面がきらきら輝いてる・・・」
白を基調にしたパステル色のあでやかなワンピース姿の
松浦が無邪気にはしゃぐ
「こんなんでよかったの?みんなで地元の遊園地に行こうか
て言ってたんだよ?」
黒いセーターにジーンズ姿の吉澤が松浦に話しかける・・・
スリムなジーンズの脚は長く、まるでモデルのようだ。
肩にかかるワンレングスの黒髪はセクシーに横に流してある。
「いいんです、あゃすごい嬉しい !」
吉澤から今日一緒に出かけないかと言われた時
松浦はその場で、ジャンプしたいほど嬉しかった。
昨日あんなことになってもう二人きりになれるチャンスは
逸してしまったと松浦は思ってたからだ。
(ああっきのうからずーっとお姉さまと一緒 シ・ア・ワ・セ・)
大好きな人と一緒の時をすごせて松浦は夢見心地だ
多分脳内は快感物質が分泌しっぱなしだろう・・・
「吉澤さんはオフの日はどんなふうに過ごすんですか?」
「うんっ、ツアーの時のオフはモーニングのみんなと
遊びにいくことが多いかな本当は一日中寝ていたいんだけど
辻と加護が遊びにいこう、いこうってうるさくってさ〜
この前なんかジェットコースターに連続10回も乗るの
つきあわされて、気持ち悪くなっちゃった。」
「・・・た、たいへんですね・・・」
二人の楽しいおしゃべりは尽きる事がない。
28名無し募集中。。。:02/01/28 15:13 ID:CHijSZx1
「吉澤さんって変わってますよね?」
「えっなんで・・・」
「ごめんなさいでも、他の子とは違って別の価値観を
もっているような感じがするんです・・・」
それを聞いて吉澤はにやりと笑い・・
「そうだね〜私って変わってるよ・・・」
「たとえば・・」と松浦が問う
「哲学書を愛読する17歳の女なんてあんまり
いないんじゃないかな〜」
さらに吉澤は松浦に
「ねえ、あやちゃん?」
「は、はい」
「人間ってさーなんのために生きてるんだろうね?」
「う〜ん・・考えたことないな〜」
「私はいつも考えてるよ・・芸能人やってるのも
そういう自分を客観的に見て楽しんでるところがあるし」
「あっ、人が生きる目的は・・私思いつきました!
それはですね〜好きな人を見つけることです」
かわいい松浦の受け答えに吉澤は笑みをうかべる。

29名無し募集中(^―^):02/01/28 15:19 ID:CHijSZx1
「私はちょっと違うかなまあそれは置いといてあと
子どものころはさあ〜私生まれ変わりとか信じてたな・・・」
「へーそうなんですか・・」
「前世はなにものだったのかとかさ?」
「吉澤さんは誰だったんですか?」
「ルドルフ・ヴァレンチノ」
「ルド・・誰ですかそれ?」
「昔のハリウッド、スターすげーかっけーんだよ
彼は31歳の若さで死んだんだけど・・・
その葬儀には10万人の女性ファンが泣きながら
おしかけたんだから」
「吉澤さんって前世も、もてもてだったんですね」
「でもねー、彼には人に言えない秘密があったんだよ」
「ひみつ?」
「そう、彼は男性しか愛せない、ゲイだったの・・・」
「!へー・・・そうなんだ・・・」
「そのせいかな・・私も、女のくせに、男よりも
女の子のほうが好きなんだ・・・」
テーブルの下から吉澤は松浦の手を握った・・
びくっとする松浦だが吉澤の柔らかい手の感触が
心地よくされるがままだ・・・
そしてやがて強く握りかえしはじめた・・・
「そろそろ出ようか散歩しよう」
「は、はい・・・」
二人は店を出て海に向かった。


30しゅんぽしおん:02/01/28 17:54 ID:tAKoYGUt
│◇´)<エロ小説やと思っとったら、「教養小説」みたいに
│⊂)  なっとるがな。もしかして、『饗宴』みたいな愛に
     ついての対話篇になるのやろか。
31名無し募集中(^―^):02/01/28 18:12 ID:CHijSZx1
>>30
「吉澤と松浦がかなり仲良いらしいが。」 このスレタイトルで
エロのほうは、狼で、やってるよ。

32 :02/01/28 19:07 ID:SWBnfhmU
”命短し恋せよ乙女”と言えば「ゴンドラの歌」ですが
33名無し募集中(^―^):02/01/28 19:33 ID:3NeKR7sJ
>>32
黒澤映画は「七人の侍」が一番すきです
「生きる」は見たことがありません
スレタイはてきとうにつけました。
34名無し募集中(^―^):02/01/28 22:16 ID:O5xLmbee
君の骨も乾かぬうちに君の名も行為もわすれられた

                   『カタロニア賛歌』

薄曇りの空には、とびやかもめが、乱舞していた
迎い風が頬に冷たい
海は穏やかだった。いくつのも波が段になって打ち寄せてくる
海岸に近ずくにつれ波頭が白く泡立って見えた・・・
吉澤と松浦は手をつなぎながら仲良く海岸沿いの道を歩く
吉澤と手をつなぎ海沿いの道を歩くのは松浦が何度も
夢見たあこがれのシチエーションだった・・・
(ああ・・嬉しい・・夢みたい・・・)
吉澤はさっきから松浦の手をかたく握りしめ
離さない・・・
(ああん・・痛いよもうちょっとやさしく握ってお姉さま)
「ねえ、あやちゃん?」
「は、はい」
「さっきの話の続きなんだけど・・・」
「続き・・・」
「人が生きている、意味よ・・・」
「?・・・」松浦が不思議そうに吉澤を見る・・
「それはねえ・・これよ・・・」
吉澤が松浦の手を軽くもちあげる
「形あるものは、いつかかならず消える・・」
「1000年後のこの海岸には今生きている人たちはとっくの昔に消滅している」
「私たちがここにいることは考えればとても凄いことなんだよ」
「だから、人は生きているうちは、いつも誰かとふれあわなければ
「駄目なんだよ、わかる?
吉澤が松浦に問いかける・・・
「・・・うん・・・そうですね・・・」
言われてみればたしかにそのとおりだ、いつもあたり前だと思っていた
日常風景が、松浦にはとても、かけがえのないことに
思えてきた。