元気爆発メロン記念日

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124マングース西浦
「私は『独立という状況』を作ろうなんて思ってへん。私は、うちらが独立出来る土壌を作りたい。
 その『礎』みたいなもんになれたらええなと思ってるんよ。そして、それが出来たとはまだ全然思われへん。
 だから、悪いけど信頼出来る祐ちゃん以外の人とはまだ絶対和平は結ばれへん。それだけ」
「(礎になりたい…!?フン、そんな達観したことを言っておいていざ和平が成立したら
 コロッと態度を変えた人物なんてこれまでの歴史上数え切れない)」
「!しっ…」
平家らに分からないよう早口の英語で言ったレフアを慌てて制するのはミカ・トッドだった。
ミカは話合いが進まないことに焦りながらもただ心配そうに経緯を眺めていることしか出来ていない。

「そうですか…分かりました…」

「やっと諦めたんかいな…ご苦労さま」
しつこく皮肉を浴びせる稲葉を意に介せず、アヤカは何かを決意したように平家を真っ直ぐ見据えた。

「もう仕方が無いですね…」
アヤカはそう言うと隣のレフアとその向こうのミカに一度視線を合わせた。
それに応じて決意するように軽くうなずく2人。