元気爆発メロン記念日

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109マングース西浦
「自分の口で喋ってねえ?どういうこった」
蟻田が聞き返す。
ちなみに蟻田は名を歳次郎と言うが実際は蟻田家の長男である。
しかし命名の理由にはチチローのように特別な思いがあったわけではなく、
邪魔くさいので適当に名付けてみた、というのが両親の本音だった。
その両親は健在で、現在は福井県で2人ひっそりと暮らしている。
「大方台本で動かされるのに我慢ならなくなって自分が裏で人を動かす立場に
 回りたくなった奴でもいるんだろうさ」

『しかし、私は復讐などは望みません。そんなことをしても中澤さんは戻らない。
 中澤さんだってそんなことを望んでいるはずは無い。私はここで呼びかけたいと思います。
 平家さん、どうかこれ以上の無駄な抵抗は止めてほしい…と』

「誰だいそいつは!?」
「…分からん。でもな、もう今のモーニング娘。はただ周囲の思惑で利用されるだけの
 素人集団なんかじゃないのさ」
「俺達が大好きだったあのモーニング娘。は今はもういない。随分前から分かってはいたけどな。
 …そういやお前は昔からそうやってテレビの裏側を妄想するのが好きな奴だった。
 それでいて、その妄想が全くの的外れだったことは今まで1度もねえ」
「まあな…そこで実は俺はそろそろメロンヲタに乗り換えようと思っている」