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48おーびたー1
かなり遅れてヤグチ達が出て来た。後方へ銃を撃ちながら転げる様に駆けて来る。
ミカ達にも、ヤグチが何を相手にしているのか見えて来た。
ミカは、兵士達に援護射撃を命ずる。

アンドロイド兵士は3・4体づつ玄関にあらわれる。それを、12人で射倒す。
20体位倒しただろうか。

外部から回転赤色灯をつけた車両と護衛する40体程のアンドロイド兵士の一隊が現れる。

「マスターのご登場ね。」

アンドロイド兵士は単体では行動できない。
アンドロイド兵士に指令を与えるマスターコンピュ―ターが必要となる。
マスターは各種センサーからの大量な情報を処理するので嵩が大きくなり、
しかも通信防害を最小限にする為に現地に出向かなければならない欠点を持っている。
この自走式マスターコンピューターを一般に指揮車両またはマスターという。
49おーびたー1:02/01/30 21:15 ID:A2PDC0du
マスターは赤く塗られた小さい倉庫の近くに陣どると、アンドロイド兵士を横二列に並べ、前進させ攻撃を開始した。
19世紀古式ゆかしい横隊密集戦法である。

散兵線では不利を悟ったヤグチは全員を集結させレーザで応戦した。

5体程倒した所でアンドロイド兵士達は一旦撤収する。
今のは当方の威力偵察だろう。
一息ついてミカはヤグチの傍による。

「隊長、こんなに早く奴がこちらの動きに対応したという事は、どこかであたし達を見ているに違いないよ」
50おーびたー1:02/01/30 21:16 ID:A2PDC0du
傍らで聞いたあいぼんは息をつきながら話し始めた。

「隊長、うちら3階でみましたで…。」
3階で見たものを説明する。

話しを聞き終えてヤグチ、ミカの目がするどく周囲を見まわす。
あれだけの騒ぎを起こしているのに近くの木とビルのひさしに鳥が留っている。
確かに変だ。あれに違いない。

「モニターの数は幾つだった?」
「始め3つだったのらけど、ヤグチさん達のが見えなくなったのれす。」

ヤグチはミカに目で合図すると、流れるように構え二人同時に銃を打つ。
どちらも一発でしとめる。
51おーびたー1:02/01/30 21:16 ID:A2PDC0du
「よし、奴等の目は塞いだ」

しかし、マスター自身の対人レーダーと光学機器がまだある。
常に上から監視されるよりましだが…

次の手は、マスターを潰す方法だ。
レーザーの集中攻撃でも潰せない事はないが、この距離での命中率に難がある。

ののとあいぼんは二人で何か話していたが、改まってヤグチの前へ進み出た。

「このあとは、うちらに任しといてください」
「…くらはい」
「気持ちは嬉しいけどね。お前らでどうするつもりだよ。
まさか、二人で突っ込むとはいわないだろうな。」
「そのまさかれす」
「バ力やろ、そんなことしたら近づく前に蜂の巣だぞ。」
「そやから作戦がありますねん。」
そう言うと二人はあるものを指差した。