たとえば君が帰宅したらベッドの中に...

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437そら。 ◆HiPYagUc

「まぁ、こんなところで話すのも何だからあなたの家行こっか」
(――はぁ?)

ますます分からない。この人が何を考えてるのか・・・・。
「わかりました・・・・」
とりあえず、ここにいたらさっきみたいな奴らがまだいるかもしれない
のでしぶしぶ彼女に従う事にした。

しかし出会ってからの矢口の、悲しそうな顔、公園での泣き顔、そして
さっきの奴らに怯えて泣いていた顔、どれもうそだったなんて思えない
・・・思いたくない。

矢口は泣きやんで、うつむいていてしっかりと市井の服を握っている。

家の玄関の入り口まで行くと、俺はちょっと憂鬱になった。
さっき慌てて飛び出したおかげで、ドアは開けっ放しで、靴が散乱
している。
まるで、空き巣にでも入られたかのようになっていた。

(あぁ・・・ここ引っ越そう。)

散乱している靴を拾い綺麗に並べて市井たちを家の中に入れた。