たとえば君が帰宅したらベッドの中に...

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320 ◆HiPYagUc

矢口を見た瞬間、俺は言葉を失った。
俺のサイズで買ったため矢口にはBIGサイズ
となったシャツを着ていて裾がひざまで来ている。
下にはちゃんとズボンを着ているのだろうが服の裾で
見えなくなっている。

「あの・・・・・ちょっといいですか?」
何か不安そうな目でこちらを見つめる矢口。

「あ、はい。どうぞこちらで・・・・・」
そういって自分の前の椅子に矢口を座らせる。

矢口はしばらくうつむいていたがしばらくすると顔を上げて
話しかけてきた。

「あの・・ここは・・・どこなんですか?わたしは・・・誰なんですか?」

突然の質問にすぐには何を言ってるのか理解できなかった。
321 ◆HiPYagUc :02/02/04 00:21 ID:e/0tNL8s

「え・・・・あの・・・何を言ってるんですか?」
「わからないんです・・・自分の名前も・・・どうして
 ここにいるのかも・・・・」

しばらく二人とも無言で何もしゃべらなかった・・・。いや、
しゃべれなかったのだろう。

無言の状況を打ち破ったのは俺の方だった。
「何も覚えてないんですか?」

彼女は必死に何かを思い出そうとしてたがそれも無駄に
終わったらしい。
「すみません・・・わからないんです。ただ・・・・」

彼女はそこまで言うとうつむいてしまった。
「ただ・・・ただなんなんですか?」