サウンドノベル4「ハッピーエンド」真実の章

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495辻っ子のお豆さん
「後藤さん、おばちゃん、ちょっろまっれくらはい。」
「のの、あいつらってもしかして・・」
「そうれす!あのときの3人れすよ!」
他の騎士とは異彩を放つ鎧武者の三人組に、私とののは見覚えがあった。
ピョーン洞窟で拳を交えたココナッツの三人だ、事情を話して説得してみよう。
私とののは手を振って、三人に近寄った。
「オ〜ウ、梨華殿の部下ではないですか、おひさしぶりね〜。」
「いや部下じゃないけど…まさかこんな所で会うなんてね。」
「おかげさまで、私達もこの国の騎士として活躍してるよ〜。」
だが、のんびりおしゃべりしている時間はなかった。
「おい!あそこにも怪しい奴等がいるぞ!取り押さえろ!」
後ろから他の騎士達がやってきたのだ。
「なんだ吉澤、お前等敵なのか?」
「違うよアヤカ、私達は梨華ちゃんを助けに来たの。信じてよ。」
そうこうしてる内に、騎士達がどんどん集まってきた。
「まあいい、ここは任せてお前達は先へ行け。」
「え?」
ココナッツの3人が吉澤達と騎士団の間に割って入った。
「ミカしゃん、レファしゃん、アヤカしゃん、ありらとうなのれす!」
おかげで4人は騎士団の妨害を受けずに先へ進むことができた。
496辻っ子のお豆さん:02/01/23 00:04 ID:Gv8zUCiJ
「なぜ邪魔をする!お前達はこの国を裏切る気か!」
「違うね、私達はこの国に仕えるのではない、梨華殿に仕えるのだ。」
梨華の意志に導かれた娘がここにもいた。
ココナッツの助けを得て、4人はさらに城内の奥へと進む。
しかし警備の数は圧倒的に多く、あちらこちらから現れてくる。
「いたぞー!周りを囲め!一匹たりとも逃がすなよー!」
「くそ、戦うしかないのか…」
追い込まれそうになったその時、再び聞き覚えのある声がした。
「姫様は2階のダンスホールです!さあここから早く!」
梨華付きの近衛騎士、りんねとあさみだった。
「どうして・・?」
「昨日から梨華様の様子がおかしいの、私達にも反応してくれなくて。」
「姫を救えるのは吉澤殿あなたしかいない。姫をお願いします。」
二人は見ていた。吉澤の事を嬉しそうに話す梨華の姿を・・
二人は知っていた。吉澤と石川の絆の強さを・・
そして全てをこの娘に託そうと決意したのだ。
「わかった、ありがとう、りんね!あさみ!」
りんねとあさみの現れた階段から、一向は2階へと駆け上る。
「梨華様付きの近衛騎士の名に賭けて、あの方達の邪魔は誰にもさせん!」
ここにもいた。梨華の意志に導かれた娘が・・
497辻っ子のお豆さん:02/01/23 00:04 ID:Gv8zUCiJ
梨華ちゃん、聴こえている?
君の為に命を賭けて戦う人達の声が…
もうすぐ、もうすぐだよ。もうすぐ行くから。
また一緒に歩いて踊って笑い合えたら、それだけでいいね。

「運命の二人に奇跡を起こす。」
出発の時、ごっちんから伝えられたペンダントの真実が頭をよぎる。
「お前に姫が見えたのなら、それはそういうことだ。」
私と梨華ちゃんがそれぞれの運命の相手。
それを聞いても別になんとも思わなかった。
「運命?関係ないよ。そんなの。」
「じゃあどうしてそこまでするんだ?」
何の為に私はこんなに危険を冒してまでがんばってるのか。
そうだなぁ、あえてひとつ言うなら…
「約束したから。」
一緒に8段アイス食べに行こうってさ。

吉澤ひとみは走る。たいせつな人との約束のため。
498辻っ子のお豆さん:02/01/23 00:05 ID:Gv8zUCiJ
扉が開く。
巨大なホールの中央に純白のウェディングドレスに着飾られた石川梨華
そしてその横に漆黒の衣装を纏った安部なつみ
向かい合う吉澤ひとみ、辻希美、保田圭、後藤真希
石川梨華だけが記憶を奪われ人形のように佇んでいる。
「生きていたべか。そのまま隠れて暮らしていればいいものを。」
「言いたい事は一つ!梨華ちゃんは私の!お前にだけはぜってーやんない!以上!」
「まあいい、式の前座ついでに遊んでやるべさ。」
なっちが合図すると市井紗耶香、福田明日香、松浦亜弥が姿を現わした。
もう何の邪魔も入らない。4対4、きっちり決着を着ける。
最後の戦いが始まった。8人それぞれがそれぞれの相手と向かい合い出す。
吉澤ひとみの相手は・・

1. 全ての黒幕にして最強の魔王、安倍なつみ
2. 越えなければならない壁、師匠、市井紗耶香
3. 一度は敗北を喫した因縁の相手、福田明日香
4. 説明不要、松浦亜弥