サウンドノベル4「ハッピーエンド」真実の章

このエントリーをはてなブックマークに追加
191辻っ子のお豆さん
仕方ないからあいぼんの服を脱がし、上半身裸にする。
膨らみかけた二つの丘陵が露わになる、直前で愛に止められた。
「おさるさん、鼻の下のびてる。」
「な、何を言うんですか!先生はそんなこと一切ない!ましてやお前等は妹分・・」
見るからに興奮してうろたえている。私は再びあいぼんに服を着せた。
「あー、まだみてへんのに!」
「何を見てないんすか?」
吉澤に睨まれて、岡村はまた頭を下げた。
「もうしわけ!」
とりあえず一発平手打ちをお見舞いしといた。
「ほな、本題に入ろうか。」
右の頬に手の平形の痣を作った岡村さんが話を進める。
「こっちの愛の種は効かへんが、魔界の愛の種なら効くかもしれへんな。」
「魔界の愛の種?それどこにあるんすか?やっぱ魔界?」
「人間界にもあるにはある。だが無理や、手に入れるのは不可能や。」
「どこにあるんですか?教えて下さい、私どこへだって行きます!」
「ののもなんらってするのれす!」
しばらく間を置いて、岡村さんは口を開いた。
「暗黒竜の体内。」
192辻っ子のお豆さん:02/01/14 22:23 ID:Md/SFoYW
私はののと目があった。
「魔界でも最悪最強の化け物や、せやからや無理やて。」
「あのー、それ私達さっき倒したんすけど・・」
「なんやて!何者や自分等!死体はどこにあんねん!」
「ののがくっちまったのれす。」
「お前なにしとん!食うか普通、ありえへんがな。」
「てへてへ。」
「あれ、ということは、魔界の愛の種は今・・」
その場の全員の視線が大きく膨れた辻の腹に注がれる。
「とっとと出してこーい!」
「へい!」
辻がトイレに駆け込む。辻のぶりんこ待ちということになった。汚い話だ。
小一時間程して、辻が種粒を持って出てきた。
「でたのれす。」
「それや、それを加護に飲ませるんや!」
「え、汚い〜。」
「ちゃんと洗ったのれす。さぁあいぼんのむのれす!」
辻は強引に魔界の愛の種を加護の喉に押し込んだ。
193辻っ子のお豆さん:02/01/14 22:24 ID:Md/SFoYW
「ウ〜ンウ〜ン。」
あいぼんがうなされている。
「あいぼん!」
辻の声に加護が目を覚ます。眉をしかめて言った第一声は・・
「のの〜なんか臭いんやけど?」
「やったー!あいぼんがいきかえったのれす!」
ののがバンザイして喜ぶ。一方で訳も分からないあいぼんは吐きそうな顔してた。
「ものすご気分悪いわ、なんでやろ?」
あいぼんが生き返った。
すごい、びっくりするくらい感動できない。こんなんでいいのだろうか?
「いんでない。」
岡村さんも満足そうに頷いていた。
なにはともあれ、これで皆無事に帰れるんだ。
「せっかくやで、送ったるわ。」
その岡村さんの申し出をありがたく受け、私達はピース村へと飛んだ。
着いた場所は村の入り口手前、あの頃のまま変わっていない。
生き返ったとは言えあいぼんはまだ体調は悪そうなので、ののと愛が先に家に運んだ。
私は岡村さんとごっちんにお礼を言う為にその場に残った。
194辻っ子のお豆さん:02/01/14 22:24 ID:Md/SFoYW
「ほんじゃ、ここでお別れやな。」
「はい、色々ありがとうございました。」
岡村さんは背を向けて去ろうとしたが、急に何か思い出した様に戻って来た。
「そやそや忘れてたわ、そのペンダントのことやけどな。」
突然、私がずっと首から下げていた青い結晶のペンダントを指してきた。
「いや、やっぱやめとこ。」
「何ですか、気になるじゃないですか〜。」
「聞かへん方がええよ、忘れてくれ。ほいじゃ!」
そう言って、岡村さんは空間転移であっという間に消えてしまった。
後には、私とごっちんだけが残った。
ごっちんもこのペンダントのこと知ってるのかなぁ?
いや、それよりもこれからどうする気だろ?

1. ペンダントの事を尋ねてみる。
2. 今後のことを尋ねてみる
3. 何も聞かずに村へと入る。