サウンドノベル4「ハッピーエンド」真実の章

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148辻っ子のお豆さん
私は岡村さんを誉めちぎって頼んだ。
「かっけー岡村先生ならできますよー。」
「だから無理やて、先生はおだてなんかにのりませんよー!」
「謙遜する所がもっとステキ〜!」
「ほ、ほんま?」
「私達、何でもできる先生が大好き〜♪」
「なんか先生やれる気がしてきましたー!」
テンションが上がってきた岡村さんはまた踊り始めた。
「HO〜ほら行こうぜ!あいぼん助けに行こうぜ!」
「あいぼんたすけにいこうれ!」
つられてののまで一緒に踊り始めた。
「ほらーお前達もやらんか!踊らんと助けに行かんへんで。」
そう言われたので私も並んで一緒に踊った。
「HO〜ほら行こうぜ!あいぼん助けに行こうぜ!」
「おい、後藤。お前もや!」
「んあ〜あたしは関係な・・」
「ごっち〜ん。」
「後藤さん。」
吉澤と辻の訴えかける様な瞳に、断りかけた後藤も渋々横に並んで踊り出した。
149辻っ子のお豆さん:02/01/13 20:28 ID:UlC7iErk
「よしよし、お前等これ着いや。」
踊り終えると、岡村さんは変なジャージを持ってきた。
「なんすかこれ、かっこ悪いなぁ〜。」
「アホタレ、岡女ジャージやないか。最強の防具や!」
私は渋々それを羽織った。ののだけは嬉しそうに着替えていたが。
「よっしゃ、それじゃその死人のとこまで案内してくれ。」
「しにんらないのれす。あいぼんれす!」
ののが怒ったので、岡村さんはまたもうしわけと謝っていた。
「またあの塔を降りなきゃいけないの、やだな〜。」
「大丈夫、先生は空間転移魔法を使えるから、一瞬でインスピだよ。」
「そうゆうことや任せとけ、ほな行くで。」
岡村さんは再び踊り始めた。
「HO〜ほら行こうぜ、インスピの町行こうぜ!」
すると周りの景色ぼやけて、やがて見覚えのある街並みへと変わった。
「ここはインスピ?」
私達は天空城から一瞬でインスピの町に転移した。
「しぇんしぇーすろいのれす!」
「言うたやろ、先生にできないことはありません。」
150辻っ子のお豆さん:02/01/13 20:28 ID:UlC7iErk
「愛、ただいま〜!」
「よっすぃー!ののちゃん!それに後藤さん!早かったねー。」
私達は岡村さんを連れて、愛の待つ宿屋へと戻った。
「あれ、そこのおサルさんは誰?」
「すんまそ〜ん、てそりゃおさるや!寒いボケさせんな!」
「愛、この人が後藤さんの先生だよ。」
「えー!そうなんですか。私知らなくてつい本音を・・すんまそん。」
「うーん吉澤君。この子、喧嘩売っとんのかな〜?」
「ごめんなさい先生、気を取り直してあいぼんの方をお願いします。」
「ああ、そやね。おさるの物まねする為に来たんやなかった。」
宿屋のベットに呼吸を止めたあいぼんが横たわっていた。
「あいぼん・・」
動かないあいぼんを見て、ののはまた悲しそうな顔して俯いた。
私と愛で岡村さんに詳しい事情を説明する。
ごっちんは壁にもたれ掛かって、もう寝ていた。
「皆が出てる間に私、道具屋で愛の種買ってきてためしたんだけど・・」
愛の種、死者を蘇生させる貴重なアイテムである。
「効果なかったの?」
151辻っ子のお豆さん:02/01/13 20:29 ID:UlC7iErk
「せやろな。あれは瀕死を回復するに過ぎん。本物の死者には意味ないで。」
岡村さんが、さっきまでとは打って変わって真面目な顔で話す。
やっぱりごっちんの先生だし、ふざけただけの人じゃないんだ。
「死因は?」
「剣で胸を貫かれて、即死です。」
「そっか、実際に見てみないと対処しようがあらへんなぁ。」
「そう…ですね。」
「吉澤君、ちょっと服を脱がしてや。」
「え?あいぼんのですか?」
「当たり前やろ!」
岡村さんは眉間にしわを寄せて真面目な顔している。
ホントに真面目にやってんのかなぁ?

1. 疑いの目で岡村さんを見る。
2. 仕方ないからあいぼんの服を脱がし、上半身裸にする。
3. それはできないときっぱりと答える。