糞娘マジウザイ!氏ね!!!!!!!

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83−−

「だって、矢口さん・・・・」
「なにっ?」
「だって・・・」
「だから、なに?」
矢口は、なかなか話を切り出さない吉澤にイライラしてくる。
「だって、キスさせてくれないじゃないですかー」
「はぁっ!!!????」
さっきよりもさらに盛大に矢口は声を上げる。
「だって、いっつもキスするのって矢口さんからだし、それもあんまりしてくれないし・・・
 それにあたしがしようとしたら嫌がるじゃないですか〜
 ホントは、あたしのこと嫌いなんですか〜?」
吉澤は、ついグチっぽい言い方になってしまう。
「ちょ、ちょっとよっすぃー?」
「たまには、あたしからだってしたいのに〜、あたしだって・・・」
吉澤は、矢口の呼びかけに全く耳を傾けていない。
言いだしたら止まらなくなってしまったんだろう。
「んもぅっ!!」
矢口は、まだなにか言いかけている吉澤を力一杯抱き寄せる。
「やぐ・・・・んっ」
吉澤の唇に矢口のあたたかい唇が押しつけられる。
しばらくの間、2人はそうしていた。
84−−:02/01/24 00:21 ID:TROnaD9J

「・・・ん・・・ぷはっ」
矢口の唇が離れる。
「矢口・・・さん・・・」
「バカじゃん、よっすぃー」
「え?」
「矢口が、よっすぃーのこと嫌いなわけないでしょ。
 だから、余計な心配しなくていいの」
矢口は、そう言いながらも照れているのか吉澤に背中を向ける。
(電気消してるから、大丈夫なのに----)
吉澤は、そんな矢口をやはりカワイイと思い、その小さな背中を
後ろから抱き締める。
「変なこと言ってすいません、矢口さん」
そう矢口に囁く。
「あたしも、矢口さんが大好きです」
「・・・知ってる」
矢口が、照れたようにぼそっと呟く。
「ですよね〜」
吉澤は、そんな矢口が愛おしくて笑った。
そうして、2人の夜はなにごともなく過ぎていった。

85−−:02/01/24 00:21 ID:TROnaD9J

「っていうか、矢口さん、昨日うまく誤魔化しましたねっ!」
「はぁっ!?なんのこと??」
「だって、結局、あたしからキスしてないじゃないですか〜」
「まだそんなこと言ってるの?いいじゃん、よっすぃーは、それで」
「よくないですよ〜、あたしだっ・・・んっ・・・」

次の日の朝、そんな会話がかわされたことは言うまでもなく
相変わらず、主導権は矢口にある。
一体、いつになったらあたしからキスできるんだろう?
と、吉澤は心の底から思うのだった。
  
                              〜Fin〜
86age:02/01/24 09:42 ID:mkT+NfRY
age-
87作者:02/01/24 17:26 ID:zoDC9S2w
今日から本編第2部ー
ってことで、更新
883−1 保田 圭:02/01/24 17:27 ID:zoDC9S2w

今日はタンポポとプッチのPV撮りがあっている。
「よっすぃー!」
矢口が、タンポポのPV撮りから戻ってくるなり、プッチで待機中の
吉澤に体をあずけるように抱き付く。
「うわっ!・・・・矢口さん」
吉澤は、慌てて矢口を受け止める。
「もう危ないじゃないですか〜」
そう言いながらも、吉澤は満面の笑みを浮かべている。
「悪かったなー」
そうふてくされながらも矢口の顔は嬉しそうだ。
「い、いや、いいんですよ。いくらでも抱き付いて---ただあのいきなりは・・・」
矢口の顔が見えない吉澤は、しどろもどろに弁解する。
(相変わらず、尻に敷かれてるわねー)
保田は、ソファに座ってのんびりその様子を楽しんでいる。

「よっすぃーは、矢口のこと嫌いなんだね」
矢口は、ワザとらしく鼻を鳴らす。
いかにもウソ泣きというウソ泣きなのに。
「そっ、そんなことないですよ〜」
と、慌てる吉澤。
(アラアラ、またひっかかっちゃって・・・)
「あーっもうっ、すいません。いつでも好きなときに抱き付いてください」
「ホントっ!!」
矢口は、パッと顔を上げる。
「ホント、ホント」
「じゃっ」
矢口が、ギュッと吉澤に抱き付く。
吉澤も、そんな矢口を包み込むように抱き締めた。
「--ホント、バカップルだね〜」
後藤ののんきな声がした。
(そういえば、さっきから静かだったけど同じように見てたのね)
保田は、チラッと後藤に目をやる。
89−−:02/01/24 17:28 ID:zoDC9S2w

「あっ、ごっちん、もしかしてうらやましい?」
吉澤が、後藤の方を見て言う。
「べ〜つに〜。だって〜、あたしにはけーちゃんがいるもんっ」
かわいくそう言ったかと思うと、後藤は矢口のマネをしたのか
ソファに座っていた保田に思いっきり飛び付いた。
「へ?」
少しも構えていなかった保田は、そのままソファごと後ろに倒れる。

「・・・・ったーっ!!」
不意の痛みに思わず声を上げる。
保田は、思いっきり床に頭をぶつけていた。
「も〜、けーちゃん、ちゃんと受け止めてよ〜」
そんな保田の気も知らずに、後藤はブーブー文句を言っている。
「・・・ハイハイ、私が悪ーございましたっ」
保田は、適当に相づちを打つ。
「あっ、なにその言い方は〜」
「ホラ、いい加減どきなさいよ」
保田は、上に馬乗りになっている後藤の肩を軽く叩く。
「あっ、は〜い」
と、案外、あっさりお後藤は起きあがった。
保田も体を起こす。
起きあがった保田にはいくつかの視線が浴びせられていた。
不審に思って後藤を見ると、後藤もばつの悪そうな顔をしている。
(---な、なに?)
保田は、その視線にうろたえる。
90−−:02/01/24 18:53 ID:9bHwsthC

「そーゆーことだったんだー」
矢口がにやにやと笑いながら言う。
「保田さんも、やりますね〜」
吉澤も矢口と同じくにやにやと笑っている。
「へ?」
それを皮切りにいつのまにか戻ってきたタンポポのメンバーが口を開く。
「カオ、リーダーなのに2人のこと気づかなかったよ。
 あのね、2人とも、カオは全然OKなんだよ・・・だからね---」
「カオリ、長いって」
矢口がツッコミまで入れている。
「ええもん見さしてもらいましたー」

保田は、隣にいる後藤の方に再び視線を動かす。
後藤は、やっちゃったって感じに舌を出す。
(そういえば、まだ私たちが付き合ってることは誰にも言ってなかったんだ)
保田は、盛り上がってるタンポポをよそに呆然としていた。
91−−:02/01/24 18:53 ID:9bHwsthC

「いずれは、あたしたちのように・・・ね、よっすぃー」
「ね、矢口さん」

元々の原因になった2人は、バカップルモード一直線だ。

「・・・はぁ」
保田は、深くため息をつく。
「・・・けーちゃん、ゴメンね、つい」
後藤が、保田にしか聞こえないぐらいの声で呟く。
「・・・しょうがないわよ。いつかは言おうと思ってたし」
保田は、しょんぼりする後藤に苦笑する。

その時、保田と後藤の話題で盛り上がっている中、
1人だけ悲しげに眉をひそめ自分たちを見ている少女の姿が眼に入る。
「・・・っ!!」

(---石川っ)

私たちのことを一番に言おうと思っていた。
ちゃんと謝りに行こうと後藤と2人で決めていた。
電話やメールじゃなく直接----しかし、実際には今日まで
なかなか彼女と話をする機会がなかった。

「いしか・・・」
保田が彼女に声をかけるよりも早く、石川は楽屋を飛び出していった。
「石川っ!!」
保田は、その後ろ姿を追いかけるように楽屋を飛び出した。