「辻、隠れるよ」
「へっ?」
イイラさんが、がばっとののをかかえてトイレのこしつに入る。
「なんれれすか?」
こごえでイイラさんに聞いてみる。
「こっそり、吉澤のあと、つけるよ」
「…へい」
「んっふ〜ん…」
すうふんご、むくっと起きあがったヨッスィーは、
なんかみょうにへんなオーラをまとっていました。
そして、キョロキョロとまわりをみまわして、
くちぶえを吹きながらトイレから出ていきました。
175 :
−−:02/02/05 08:41 ID:CwlOeEND
「行くよっ」
イイラさんが、ののの手をひっぱってくれます。
ののは、それだけでまんぞくなのれす……イタッ!!
イイラさん、いきなり止まらないでほしいのれす。
んっ?その目は、見てみろってことれすか?
よいしょっと…あれは、よっすぃーと、梨華ちゃんれすね〜
んっ!えっ!!えーーーーっ!!!
よっすぃー、梨華ちゃんをかべに押しつけてなにしてるんれすか??
「梨華ちゃん、なんてキレイなんだ、君は」
「…え?ヤダ、なに言ってるの、よっすぃー」
「君の瞳に、カンパハァイ!!」
よっすぃーが、梨華ちゃんをくどいてる??
カンパハァイって……でも、梨華ちゃんもまんざらじゃなさそうなのれす。
……イイラさんのもっとたよれるオットコ前キャラさくせんってコレだったんれすか?
これじゃ、ただのタラシなジゴロキャラなのれす。
176 :
−−:02/02/05 08:42 ID:CwlOeEND
「ちょっと、吉澤っ!!あんた、石川になにしてんのよっ!」
向こうからすごいいきおいで来たのはおばちゃんれすね。
おばちゃんの梨華ちゃん好きにもこまったものれす。
「おぉぅっ!!保田さんじゃないですか〜」
よっすぃーが、りょうてを広げながらターンをきめて、梨華ちゃんからはなれる。
……えーっ!!こんどは、おばちゃんねらってるんれすか〜!?
「保田さん、怒った顔もビューチフォーですよ〜。
…おやっ、顔が赤くなってますね〜。んー、そんなところもキューティクルだ」
およそ、よっすぃーらしくないのれす……
さすがの保田さんもタジタジれすね。
やっぱり、このさくせんしっぱいらったんじゃないれすか??
177 :
−−:02/02/05 08:44 ID:CwlOeEND
「……間違えちゃった」
ポツリと辻の頭上でつぶやく声が聞こえた。
辻はイイダを見上げる。
イイダは、辻を見てぺろっと舌を出した。
やっぱり、まちがえたんれすね……
と、辻たちがそんな目と目で会話してる間に
吉澤は新たなターゲットの方へ消えてしまう。
「イイラさん、よっすぃーになにしたんれすか??」
「んー、人のさー、ここにスイッチがあるんだよね」
「スイッチ?」
「そう、それを押したら性格がちょっと変わるんだけど……
それを押し間違えちゃったみたい」
スイッチ?そんなの聞いたこともないけど…宇宙人のイイダさんには見えるんれしょうか。
「ののにもあるんれすか!?」
「うん、あるよー。頭よくなるように押してあげよっか」
「え……えんりょします」
「そう……それよりも、吉澤追わなきゃね」
「へいっ!」