糞娘マジウザイ!氏ね!!!!!!!

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1うぇ
糞娘マジウザイ!氏ね!!!!!!!
2かぼ師匠 ◆zv..END. :02/01/06 21:43 ID:V4AO8O52
かノハぼ
( ‘д‘)y-~~~<あっそ



           〜 終了 〜
3:02/01/06 21:44 ID:nvghp+Jj
(゚Д゚)ハァ?
4名無し:02/01/06 21:48 ID:Y+c+UHEo
5矢口オタ:02/01/06 21:49 ID:5VfZfci6
>>1
草加
6ねぇ、名乗って:02/01/06 22:10 ID:XMPZINfM
例の、冬房が立てるスレはここでいいのですか?
7ユン・ピョイ:02/01/06 22:19 ID:33BbWJVy
8ねぇ、名乗って:02/01/07 13:46 ID:+5WR/O5W
test
9名無し募集中。。。:02/01/07 23:12 ID:ZNXZWvPy
なんじゃ?
10名無し募集中。。。:02/01/07 23:13 ID:ZNXZWvPy
わからん
11温かな皿:02/01/10 18:25 ID:+vOyqbft

プロローグ


後藤の前には、温かなシチューが湯気をたてている。
そして、真向かいの少女はニコニコと座っている。

(−なんであたしがこんなとこでシチュー食べなきゃ行けないんだろ)

それが、後藤の素直な気持ちだった。

「じゃ、食べよっか」
相変わらず、ニコニコと少女は言った。
12名無し募集中。。。:02/01/10 18:47 ID:4gXHt4Jo
>>1さ〜ん
13ねぇ、名乗って:02/01/10 20:09 ID:LB5nAHCd
碇屋氏ね
細山氏ね
門間氏ね
14ねぇ、名乗って:02/01/10 20:26 ID:mu+xwAYT
ぱぷーぱぷー
15ねぇ、名乗って:02/01/10 20:27 ID:PM2SWmAi
            ノ ‐─┬       /
          ,イ  囗. |      / _ 丿丿
            |    __|    ―ナ′
                     /  ‐' ̄
              ,‐       /
            ナ' ̄       /   、___
     /      ノ`‐、_
    / _ 丿丿  _メ       | _/
  ―ナ′     〈__         X / ̄\
   /  ‐' ̄               / V   /
   /       \   l       レ ' `‐ ノ
  /   、___  Χ ̄ ̄〉
             \ 丿       /
              \          / _
                    ―ナ′__
     | _/       ̄ ̄〉     /   ,
    X / ̄\       ノ     /  _|
   / V   /             /  く_/`ヽ
   レ ' `‐ ノ  ―――'フ
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               |          〈 /  V
              `−      乂   人

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                      |  く_/`ヽ
16ラウンジャー葱:02/01/10 21:40 ID:bVQovoiq
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17 1−1:02/01/11 01:23 ID:Gpc0+dY7

保田圭


(あぁ、また見てるよ)

ダンスレッスンの休憩中、保田は石川と話していてその後方に立っている後藤に気づく。
「で、保田さん・・・聞いてます?」
石川が不満げに言う。
「えっ、あーゴメン」
後藤の視線に気づいてから、自分が全く石川の話に集中していないことに気がつく。
「もう、いいです」
石川は、ちょっとふくれてみせて他のメンバーの元へと走っていった。
それと入れ替わるように後藤が保田の前にやってくる。

「けーちゃん!」
声を弾ませながら後藤は保田の腕に自分の腕を絡ませる。
「なに、後藤」
保田は、つとめてクールに答える。
「トイレ、ついてきて」
保田は、上手く断る理由が思いつかず後藤に引きずられていった。
181−2:02/01/11 10:16 ID:/pAu0/li

連れてこられたのは、ビルの端にある人気のないトイレだった。

「それで?なんか話があるの?」
保田は、なるべく強がってみせる。
「一緒に入ろうよ」
後藤は、その目に歪な輝きを覗かせる。
「イヤよ」
即答する。
後藤は、そんな保田に笑いかける。
「ふ〜ん、別にここでもいいよ、後藤は」
後藤は、そう言うなり、壁に保田を押しつけるようにしてキスをする。
ムリヤリに舌がねじ込まれた。
19−−−:02/01/11 10:17 ID:/pAu0/li

「・・・痛ッ!!」

不意に、唇を強く噛まれる。
保田は、あまりの痛さに後藤を押しのける。
口に血の味が広がる。

「ちょっと・・・ごと・・んっ」
文句を言いかけていた保田の唇を後藤は、再びふさぐ。
じくじくとした痛みが保田を襲う。
何秒かのあと、唇が離された。
20--:02/01/11 16:59 ID:3+b5KJiT

「ねぇ、さっきあたしが見てたの気づいてたでしょ?」
静かな口調だった。
保田は、まっすぐ自分を見つめてくる後藤から目をそらす。
「なんで、あたしの前で梨華ちゃんと楽しそうに話すの?」
急激なトーンダウン。

(また、コレだ・・・)

「別に、普通に話してただけでしょ」
突き刺さるような視線を感じながらも保田は言う。
「ふ〜ん、そ〜ゆ〜こと言うんだ」
後藤の手が、保田の胸に触れるか触れないかくらいのところで円を描く。
「ちょっ、なに考えてんのよっ!」
保田は、このあと後藤がなにをしようとしているのか気づき暴れる。
しかし、保田を押さえつける後藤の左腕はまるで
なにかに固定されてでもいるかのようにびくともしない。
21--:02/01/12 00:09 ID:IKNtprVa

「声、だしてもいいよ〜」
後藤は、間延びした声でそう言いながら、保田の体をまさぐる。
「・・・うっ・・ん」
保田の口から少しだが快楽の声が漏れ始めた。
その様子を見て、後藤は満足げに微笑む。
「けーちゃんは、あたしのなんだからね・・・」
後藤の手が、保田の下腹部へとのびていく。
その時、廊下から誰かの声が聞こえた。


「矢口さん、ごっちんと保田さん、知りませんか?」
「さー、トイレとかじゃないの」


(吉澤だ)

その声は、保田にとってまさに天の助けと言えるものだった。

保田は、うかがうように後藤を見る。
後藤は、肩をすくめ大きく息を吐くと「続きは、今度ね」と囁き、
トイレから出ていった。
22--:02/01/12 00:11 ID:IKNtprVa

トイレに1人残された保田は少しの間、呆然と後藤の出ていったドアを見つめる。

これからプッチのダンスレッスンなのにひどく疲れてしまった。

いつからだろう?
後藤があんなふうになったのは・・・
どうして、あそこまで自分を求めるんだ?
彼女は、私を好きだと−誰にも渡したくないと言う。
私も少なからず後藤のことは好きだった。
でも、それは決して恋愛感情などではないが・・・

それなのに、どうしてあの目に逆らえないんだろう?

保田は、乱れた服をなおしレッスン場へ向かった。
使用中になっている個室があったことも気づかずに・・・
231-2:02/01/12 08:46 ID:NUqmCqm5

「保田さん、どこ行ってたんですか〜?」
レッスン場に行くと、吉澤ののんびりした声が飛んできた。
「ゴメンゴメン」
保田は、素直に謝る。
「なにしてたの、けーちゃん」
後藤が、吉澤の隣でイタズラっ子のように微笑む。

あんなことをしたあとなのにどうして笑えるの?

保田は、後藤の言葉に曖昧に笑う。
「あっ夏先生、今日来れないらしくて自主練になったんですよ〜」
吉澤が言う。
「・・・そう」
「あと、さっき梨華ちゃんが探してました」
「石川が?」
「はい、なんかちょっと顔色悪かったかも」
「そ、そう」
保田は、そこまで言って後藤の方を見る。
「梨華ちゃん、さっきもけーちゃんと話してたのにね〜」
後藤の顔は、能面のように無表情だ。

−私にだけ見せる表情

「教育係だからね・・・はは」
保田は、ひきつりそうになる口元をゆるめる。
後藤は、保田を責めるように見ていた。
「ごっちん、やきもちやいてるの?」
何も知らない吉澤は、からかうように言う。
「ヤダ〜、なんであたしがやきもちやくの〜」
後藤の顔にいつもの笑顔が戻る。
「ちょっと言ってみただけじゃん」
後藤が言う。

その声に、棘はない・・・と思う。

「・・・じゃ、じゃぁ、ちょっと行ってくる」
保田は、後藤と目を合わせることなくレッスン場を出た。
24--:02/01/12 11:12 ID:/IHcn1Zg
age
25氏ね:02/01/12 11:24 ID:6wkk/kRX
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261−3:02/01/12 13:23 ID:T+FJ+eFc

レッスン場を出ると、すぐの所にある談話室に向かう。
タンポポのメンバーは、多分そこにいるだろうと保田は思っていた。
「キャハハ、なにしてんの加護ーっ」
部屋に近づくと、矢口の声が聞こえてくる。
その中に、石川の声も混じっている。

「石川ー、なんか探してたんだってー?」
保田は、談話室の入口から石川に声をかける。
「あーっ、保田さんだー」
加護が、保田に気づいて走ってくる。
保田は、笑顔で加護を抱き締めながら石川が来るのを待つ。

「練習は終わったんですか?」
開口一番、石川が心配そうに言う。
吉澤が言っていたように、心なしか顔色がさえないみたいだ。
「うん、今日は自主練になったみたいだから・・・それで、話ってなに?」
保田の言葉に、石川は少し躊躇った様子をみせる。
「・・・ここじゃ・・ちょっと」
確かに加護はいるし矢口はいるし、交信中のカオリもいる。
まぁ、話しにくいこともあるかもしれないわね。
保田は、そう思い屋上に行くことにした。
271−4:02/01/12 13:24 ID:T+FJ+eFc

屋上は、少し風が強いがそれも心地いい。
2人は、手すりによりかかるようにして並んでいる。

「それで?」
保田は、黙ったままの石川を促すように見る。
石川は、保田をまっすぐに見つめ返す。
(すいこまれそうな瞳よね〜)
なんとなく気恥ずかしくなって風景に視線を走らせる。

「話ってなんなの?」
もう一度、言ってみる。
「・・・ごっちんとのこと・・だけど」
石川は、保田をうかがうように上目遣いで見ている。
「後・・藤・・・?」
努めて平静に対応する。

(動揺してないわよね、私)

「私、さっき・・・トイレいたんです」

(・・・え?)

石川は、保田をただ見つめている。
「さっき、その・・・ごっちん、と」
石川の顔が赤くなっている。

目の前が真っ白になった。

聞かれてた・・・石川に?
そんな・・・

保田は、ロボットのように石川の方へ視線を戻す。

(きっと軽蔑されてる・・・)

しかし、石川は保田の予想とは逆に聖母のような微笑みを浮かべていた。
28−−:02/01/12 13:25 ID:T+FJ+eFc

「私、分かってます」
熱っぽい口調で石川が言う。

分かってるって・・・なにが・・?

「保田さんは、優しすぎるから−だから、ごっちんにあんなことされても
 我慢しちゃうんだって・・・」

−そうなのかな?

保田は、意識の回線を切ってただぼんやりと熱論する石川の口を見ていた。

「ねぇ、保田さん」
石川が、妙に媚びを含んだ口調で保田に近づく。
その気配で、とんでいた意識が戻る。
「私が、ごっちんに言ってもいいですか?」
「・・・なにを?」
石川の意図が分からなかった。
「保田さんは、迷惑してるって」
石川はそう言って、白い歯を覗かせて笑った。
291−5:02/01/12 16:48 ID:jATm7Tgq

「そうなの、けーちゃん?」

その声は、保田たちの背後から聞こえた。
後藤だった。

キーーーーッ・・・

彼女の入って来たドアが、まるで今の保田の心境をあらわしているかのように
痛々しい悲鳴をあげて閉まる。
後藤は、笑っていた。
へらへらとさもおかしそうに笑っていた。

−−怖い

心臓が早鐘のように脈打つのを感じる。

どうしてだろう
後藤は、ただ笑っているだけなのに−−

ふと、保田の手にあたたかな手が重ねられる。
(イシカワ・・・?)
保田は、顔を隣に立つ石川へと向ける。
「大丈夫です。私が守って見せます」
そう言った石川は、いつもの弱々しいイメージなんて微塵も感じさせなかった。
30−−:02/01/12 16:50 ID:jATm7Tgq

「アレ?けーちゃん、何してんの??」
後藤が、握りあった手に気づいて近づいてくる。
「ご、後藤・・・」
情けないくらいに声が震えている。
後藤は、保田にむかってゆっくりと手を伸ばそうとした・・・
その時、石川が後藤の前に保田を守るようにして立ちはだかる。

「・・・なに、梨華ちゃん」
明らかに、今までとは違う物言い。
そう、敵意を含んだ・・・

あの口調だ
いつも私を苦しめる・・・あの後藤だ

「保田さんを苦しめるのはやめてよっ!」
石川は、精いっぱいドスを利かせたつもりなんだろう
でも、やっぱり彼女の甲高い声は人を脅すためのものじゃないな、と保田はぼんやり思っていた。
もはや、なにが起こっているのかこれから起こるのか直視したくなかった。

「あたしが、けーちゃんを苦しめてるって?」
後藤が笑う。
「そんなことないよ〜、けーちゃんだって楽しんでるよ、ねぇ?」
後藤は、石川の後ろに隠れるようにして立っている保田に向かって言う。

「ごっちんのやってることは、レイプだよっ!!」
石川の叫ぶ声が聞こえた。
後藤の目が怒りのせいか大きく見開かれた。
31sage:02/01/12 19:58 ID:wlildq+8
これは、黒ゴマなのか?
321−6:02/01/13 01:34 ID:1oGTs0Fq

コマ送りのように断続的に映像が映る。
後藤が、石川の胸ぐらを掴み力一杯投げ飛ばす。
石川が倒れる。
後藤は、それでも石川を殴りつけようと動く。
(・・・止めな・・きゃ・・・)
しかし、意識とは裏腹に保田の足はその一歩を踏み出さない。
石川のお腹を後藤が蹴る。
石川は、エビのように体を丸める。

「フフ・・・アハハ・・・」
後藤は、そんな石川を見て狂ったように笑う。

(とめなきゃ・・・)

「ご、と・・う・・やめ・・・」
保田の声は、恐怖でうわずっている。
しかし、再び石川を蹴ろうとした後藤は、その声にぴくりと反応する。
後藤は、肩にかかる髪をうっとうしそうに掻き上げながら振り向く。
「アハッ、けーちゃんのこと忘れてた」
そう言って、舌を出す彼女は
まるでいま自分のした行為など覚えていないかのように笑っている。
そして、ゆっくりと保田の方へと近寄る。
「ゴメンね」
後藤は、少し横に首を傾けて保田を上目遣いで見る。

この後藤は、普通の後藤・・・?
33−−:02/01/13 01:35 ID:1oGTs0Fq

(そうだ、石川は・・・っ?)

保田は、石川のうずくまっている方へ後藤をよけて歩み寄る。
「石川、大丈夫?」
「・・・ださん・・・うっ」
保田は、石川を抱きかかえる。
顔に傷はない−そこは後藤もちゃんと考慮していたようだ。
つまり、あれだけのことを冷静にしていたともとれる・・・

「ゴメン、私のせいで・・・」
悔しくて泣きそうになる。
「・・・保田さんのせいじゃ・・ないです」
石川は、柔らかく微笑みながら健気に言う。
34−−:02/01/13 01:36 ID:1oGTs0Fq

「っ!?」
背後から突き刺さるような後藤の視線を感じた。

強い強い視線。
威圧的で圧倒的な憎悪・・・
これは、自分に向けられているんだろうか?
それともっ・・・
35--:02/01/13 08:52 ID:ee2GgfPC

ゆっくり、振り返る。
逆光のせいか後藤の表情はよく分からない。
しかし、それが保田にとっては少し救いだった。
いつも仮面を取り外すかのように入れ替わる後藤の表情に
−−ただただ恐怖を感じていたからだ。
この状況なら、はっきりと拒絶できるかもしれない。

「・・・いい加減にしてよ、後藤っ」
なるべく冷たく聞こえるように言う。
後藤の顔は、相変わらずよく見えない。
しかし、変わらずに自分を見ていることだけは感じる。
−今、どんな顔をしているんだろう?
36--:02/01/13 08:53 ID:ee2GgfPC

「なんでそ〜ゆ〜ことゆ〜かな〜、後藤はこんなにけーちゃんのこと思ってるのに」
抑揚のない単調な声が耳に届く。
−−拒絶したところでムダなのかもしれない
保田は、諦めに似た思いを抱く。

後藤は私の感情などおかまいなしにただ求めてくるだけだ。
いつも、いつも、いつも・・・・

「梨華ちゃんのせいなのかな〜」
後藤の足音が近づいてくる。
「石川は、関係ないっ!」
そう言おうとした瞬間、後藤の手が保田の肩に触れる。
そして、そのまま保田を突き飛ばし石川から引き離す。
37--:02/01/13 08:55 ID:ee2GgfPC

「・・・ねェ、梨華ちゃん、人のモノ盗っちゃダメだって習わなかったの?」
後藤は、口を三日月のように歪めて石川を見下ろしている。
「じゃぁ、ごっちんは、人の嫌がることをしちゃいけないって習わなかった?」
石川も、負けじと素早く反論する。
その言葉に、再び後藤の瞳に怒りが宿るのが分かる。
石川は、まだ起きあがっていない。
後藤が、足を振り上げる。

「後藤っ!!」


−−ガツッ!!

肩に鈍い衝撃が走る。
「・・・ッ」
痛みで顔をしかめる。
石川が泣きながら何かを言っている。
それでも、きっと後藤は攻撃するのをやめないだろう
保田は、石川をかばうように両手を広げ後藤と対峙する。
こんな風に、対等に向かい合ったことがいままであっただろうか・・・

「もう、やめてよ・・・ごと・・ぅ」
涙が出そうだ。
それに耐えながら、後藤の様子をうかがいみる。
38-:02/01/13 14:37 ID:yd0hJCLO
sage
39:02/01/13 17:19 ID:sAS2F5qI
sage
40−−:02/01/14 10:03 ID:8rXsY5so


−−えっ?
−−どうして・・・?


保田の視界には、明らかに狼狽の色を浮かべ涙をそのアーモンド型の
キレイな瞳に浮かべた後藤の姿が映る。

どうして、後藤がこんな顔をしているの・・・?
泣きたいのは、私の方なのに−?

「けーちゃんはぁ・・・んなに・・・梨華ちゃ・・がいいの・・?」
そう吐きだした後藤の顔はまるで子供のようだ。
「ご、とう・・・??」
これは昔の・・後藤・・・
今の普通じゃなくて−−昔の泣き虫だった後藤・・・

冷たい風が私たちの間を吹き付け、静寂が訪れる。
411−7:02/01/14 16:50 ID:Cceg1Oku

キーーーーッ・・・

静寂を破るかのようにドアが開く。

「石川ぁーっ、うちらレッスン始めるよー」
小柄な矢口が顔を出す。
矢口のいるところからは、3人がどんな表情をしているのか
分からないのだろう。その声は、妙に場違いな気がする。
「・・保田、さん」
石川がゆっくりと立ち上がる。保田は、その声に振り返る。
後藤は、それをめずらしいモノでも見るかのように見ている。
「・・・一緒に行きましょう」
石川は、力強く保田の手を握る。
「・・でも、後藤が・・・」
保田は、口ごもる。

「そう言う優しさが命取りなんですよ」

・・・え?
なんだか石川の声が冷たく聞こえた。

「さっき言ったじゃないですか、私が守って見せますって・・・
 このまま保田さんを後藤さんのそばにおいていけません」
そうか、心配してくれてるんだ・・・

保田は、チラッと後藤を見る。
後藤は、傷ついた獣のような瞳で2人を見つめていた。
間違っているんだろうか・・・
あの後藤は、放っておけない気がする・・・

「石川ぁーっ!!」

矢口の怒鳴り声が聞こえる。。
「それに、保田さんにダンス教えてもらいたいとこあるんですよ」
まだ迷っている保田に石川は言う。
「えっ、私、タンポポのフリなんて知らないわよ」
「もちろん、娘。のですよー」
そっか。そうゆうことね。
「じゃ、行くわ」
保田は、石川と一緒に行くことに決めたがそれでもまだ後藤が気になっていた。
後藤は、うなだれているようにも見える。

あとで、電話しよう・・・
保田は、なんだか今ならちゃんと向き合って話せそうな気がしていた。
42ねぇ、名乗って:02/01/15 01:54 ID:tngdpzO7
ヽ(`Д´)ノ ハケーン
後藤の背景が気になる…
432−1:02/01/15 17:36 ID:eIpab6GE

「・・・5、6、7、8っ」
石川がキレイなターンをする。
「うん、いいんじゃない」
「ホントですか〜」
石川の嬉しそうな声。
レッスン場には、もう2人だけしかいない。
夏先生がいないことを知って、久しぶりの臨時オフにみんな早めに帰ったのだ。
「じゃぁ、そろそろ私たちも終わりましょ」
保田は、時計を見る。時刻は17時半。
「はいっ」
石川は、タオルで汗を拭いている。

「ねぇ、石川」
保田は、後ろから声をかける。
「何ですか?」
石川が振り向く。
「あのさー、さっきのホントに大丈夫?痛くない?」
ダンスを教えているときからずっと気になっていたことを保田は聞く。
その顔は、申し訳なさでいっぱいだ。
「大丈夫ですよー」
石川は、保田に気を使わせないように明るく言う。
「それにっ」
石川は、保田の方に顔を寄せる。
2人の距離は互いの呼吸が感じられるほど近い。
「な、に・・・?」
保田は、驚いて体を引こうとした。
それを、グイッと石川が引き寄せる。
その行動に、一瞬後藤の影を感じ体をこわばらせる。
しかし、その後に来たのはいつもの笑顔だった。

「私は、保田さんのことが大好きなんですよっ」
「え!?」

思いもかけない石川の告白・・・
いや、そう考えれば身をていして守ってくれたりあの聖母のような
微笑みといい、全て納得がいく。
(・・・どうして気づかなかったのかしら?)
やっぱり、後藤の存在が大きかったのだろう。
保田は、常日頃からどこからしらに後藤を感じ、それに神経を使っていた。
だからこそ、今日まで石川の気持ちに気づかなかったのかもしれない。

「あっでも、私はいつまでも待ってますから・・・そんなにすぐ返事しなくていいんで」
保田の沈黙をネガティブな方向にとったのか、
石川は保田から体をひきながら慌てたように言う。

「そ、それじゃ、お疲れさまでしたー」
そそくさと退散するその顔は少し赤い。
保田は、またもや1人、取り残された。
44作者:02/01/15 17:38 ID:eIpab6GE
>42
実は、コレ思いつきなんで設定ぐずぐずっす。
後藤の背景も・・・・考えられたらいれたいとこですが
期待しないでくだせー
452−2:02/01/16 17:00 ID:S/IRKzSw

石川を別れ帰路に就いた保田はぼんやりと考え事をしていた。
(それにしても・・・石川が私をね・・・)
確かに石川はかわいい子だと思う。
素直だし、甘えられるとちょっと弱い。

でも、女同士だ−−−
そりゃ、娘。内でラブラブバカップルな2人もいるけど−−
それは別にいいんだけど・・・自分自身となると話は違う。
認められないのよ、石川には悪いけど・・・・・・
保田は、ため息をつく。

(そういえば・・・・・・)
後藤に電話しようと思っていたんだ。
保田が携帯を取り出そうとした瞬間、狙っていたかのように着信音が流れ出す。
保田は、驚いて携帯を落としそうになった
ディスプレイには『後藤』の文字。
(ちゃんと話しなきゃ・・・)
保田は、ごくりとつばを飲み込む。
そして、ゆっくりと通話ボタンを押した。
46−−:02/01/16 17:02 ID:S/IRKzSw

「もしもし?」
『あ、けーちゃん、後藤だけど』
「うん」
『実は〜、話があるんだよね』
気のせいかテンションが高い。
「私も、話したいことがあるんだけど」
『え〜、も・し・か・し・て、愛の告白ですか〜!!』
少し声を大きくして後藤は笑う。
それに混じって、ゴォーッと風の音が聞こえる。
「アンタ、今、どこにいるの?」
妙な胸騒ぎ。
こんな時間になにしてるの?
『どこでしょ〜?』
「ふざけてないで、どこにいるの?1人なの??」

少しの沈黙。

『・・・梨華ちゃんと一緒』
明らかに今までの軽い感じがなくなる。
スイッチが入れ替わったように
・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・
体になにかがまとわりつくような感覚

『けーちゃんも来てよ・・・あたし、どーしたらいいか分かんない』
ワケの分からないことを言いだす。
その声は、まるで涙を堪えているかのようにも聞こえる。
「だから、どこにいるの?」
『・・・屋上・・・』
「屋上?・・・・・・さっきのところね」
『うん・・・早く来て」
プツッと一方的に電話が切れる。
「ちょ、ごとっ・・・」
(なんで、石川と後藤が一緒にいるの?)
保田の胸に、最悪の事態が浮かんでくる。

保田は、急いでうわぎをはおると家を飛び出した。
472−3:02/01/17 00:21 ID:5S2uvi14

屋上へと続く階段は地獄へ続く道。
屋上へ入るためのドアは地獄への入口。
保田は、ドアノブに手をかけそこで少し躊躇う。
なにも聞こえない。
(本当にココに後藤はいるんだろうか?)
少し不安になってくる。
しかし、彼女がココにいると言った。早く来てと・・・
保田は、ごくりとつばを飲み込むとドアを開けた。

振り向く影。
月に照らされたそれはさながら女神のように見えた。
「後藤・・・」
「来てくれたんだ〜」
後藤は、嬉しそうに顔をほころばせる。
「一体、なにしてんの、こんな時間に、こんなとこで!」
つい怒っているような口調になる。
「それに・・・石川は?」
後藤は、なにも答えない。
そこに立っているのは後藤ただ1人だ。
セミロングのサラサラの髪を風になびかせ、手にはなにか棒状の物を持っている。
(・・・棒っ!?)
その時はじめて保田は、気がついた。
後藤の服に血のような染みがついていること−−そして、足下にはぐったりとしているなにか・・・

「・・・石・・川?」
石川が、倒れている。
「・・・あんたが、したの?」
声が震える。しかし、それは恐怖のためじゃない。
それは−−純粋な怒り。
48−−:02/01/17 00:23 ID:5S2uvi14

「だって、梨華ちゃん、けーちゃんを盗ろうとしたんだもん」
後藤は、口をとがらせる。
その言葉を聞いた保田の中でなにかが弾けた。

「後藤ーーーっ!!!!」

保田は、後藤につかみかかる。
後藤は、あっけなく倒れる。怒りにまかせて、後藤に手を上げようとした瞬間、後藤と目があった。
その目には、いつもの狂気はない。あったのは、小動物のような怯えだった。
「ど・・・しよ・・・けーちゃん・・・」
下になったまま、後藤が震える声で言う。
「梨・・ちゃ・・・死んじゃ・・・」
途切れ途切れの言葉。
涙をためて自分を見つめる瞳。
子供が自分のしてしまったイタズラを後悔しているかのような後藤。

保田は、後藤を解放し石川の元へと急ぐ。
石川の胸が規則正しく上下に動いている。
目立った外傷はないが、後藤からあの棒で殴られたんだろう。
どうやら気絶しているだけみたいだ。
「石川っ!石川っ!!」
石川の体を抱き起こし名前を呼び続ける。
「・・・んっ・・・や・・すださん?」
石川が薄く目を開ける。
石川は、保田の姿を認識し微笑む。
「・・・もう、大丈夫よ。・・・立てそう?」
石川は、頷くが体を起こそうとして痛みで顔をしかめた。
保田は、早くこの場から彼女を逃がしてやりたかった。
「肩、つかまって」
そう言って、石川に肩をかす。

「けーちゃん、待って・・・」
後藤の縋るようなかすれた声がした。
しかし、今は石川をどこかに落ち着けないと−−−
保田は、後藤の声を無視してドアへと石川を連れていく。
49−−:02/01/17 00:24 ID:5S2uvi14

「けーちゃんっ!!」

後藤の足音が背後で聞こえた・・・と、思った瞬間、頭に衝撃が走る。
(・・・なにっ?・・・・・)
急に自分の体を支えきれなくなり、石川をかばいながら膝をつく。

−−殴られた・・・?

後頭部に触れると生ぬるい感触。
(ご・・・後藤・・・・・・)
「保田さんっ、大丈夫ですか、保田さんっ!!」
石川が、泣き叫んでいる。
−−そんなことしてる場合じゃないでしょ、石川は・・・
「私の心配より、自分の心配しなさいっ・・・て・・・」
保田は、石川に弱々しく笑いかける。
「いい?・・・病院、1人で行けるわね」
「で、でも、保田さんはっ!?」
「・・・私は・・・・・・」
保田は、後ろに虚ろな目をして立っている後藤をチラリと見る。
「あの子に、話があるのよ」
石川は、眉をひそめる。
「そんなっ危険ですっ!!」
「いいから、早く逃げてっ!!」
保田は、つい声を荒げる。
石川は、そんな保田に不安そうな視線を残し、ふらふらと屋上から出ていった。
50作者:02/01/17 00:26 ID:5S2uvi14
もう話ぐっだぐだ
っつーか、かなりこれから強引にもっていく。
やっぱちゃんとプロットたてんとだめや・・・
512−4:02/01/17 16:45 ID:+IJJiLGd

「けーちゃん、かっこい〜」
うずくまる保田に、後藤は両手を叩きながら近づく。
「王子様は、体を張って悪魔からお姫様を守りました・・・
めでたし、めでたし・・・アハッ」
後藤は、またいつもの後藤に戻っている。
保田は、後頭部から流れる血を押さえながら後藤を睨む。
「こっわーいっ。そんな顔しないでよ」
後藤の顔がゆっくりと近づく。
それから逃れようと体を反転させようとしたが体が動いてくれない。
なんの抵抗もせずにあっというまに組み敷かれてしまう。
「あれ・・・?今日は、抵抗しないんだね」
後藤は、首を傾げる。
その仕草は、あまりにも子供っぽくてかわいらしい。
とても、こんなことをするようには見えない。
「・・・・・・そういえば、けーちゃん、なんか話あるって言ってたね。
 −なに?ついにけーちゃんからの愛のコ・ク・ハ・ク?」
後藤は、おどけている。
「・・・んで、こんなことする・・・の?」
保田の口から出た言葉は、ずっと聞きたくて聞けなかったことだ。
保田は、後藤を見つめる。
その瞳からは、さっきのような怯えもなにも感じ取れない。

なんでこんなことが出来るの?
私だけじゃなく、石川まで傷つけて−−
・・・・・・なんで?
52--:02/01/17 16:46 ID:+IJJiLGd

「当たり前のこと聞くね〜」
後藤は、肩をすくめて保田を見下ろす。
少しだけ、保田を押さえつけていた後藤の力が緩む。
「けーちゃんのこと、愛してるからじゃん」


愛・・・して・・・る?

私、を---こんなことまでして・・・?


「こんなことしたら・・・嫌われる・・・って、思わなか・・ったの?」
「----思ってるよ」
後藤は、あっさり答える。

嫌われると分かってて・・・こんなことしたの?
分からないよ、後藤−−

「どうして?」
後藤は、保田の真っ直ぐな視線から目をそらす。
「けーちゃん、私のこと憎んでる?」
保田の疑問には答えず、彼女は言う。
「憎んでるよね〜、だって、憎まれようとしたんだもん」
後藤は、うつむいたまま言う。
保田の頬に、ぽたりと温かい滴が当たる。
(−−涙?)

・・・・・・泣いてる?後藤−−
53−−:02/01/17 22:34 ID:5qhBdGgK

「けーちゃんがさ〜、あたしの気持ち、認めてくれないから
 −−あたし、いっつも本気で言ってたんだよ。
 けーちゃんのこと、好きだって・・・本気で」
相変わらずうつむいたまま保田の存在を忘れたように言葉を紡ぐ。
確かに、後藤はこうなってしまう前に、何度も私を好きだと言っていた。
でも、私は、メンバーとして友達としての好きだととらえた。


・・・・・・違う

−−多分、本当は気づいていた。
自分を見つめる後藤の熱っぽい視線のワケを−−
ただ、気づかない振りをしていたんだ。
私は、後藤から・・・目を背けた・・・・・・
54−−:02/01/17 22:35 ID:5qhBdGgK

「あたしがどれだけけーちゃんが好きか、見せられるんだったら見せてあげたいよ。
 あたしの中が、けーちゃんで一杯だって−−−」
(−−そんなことしなくても知ってるよ)
「でも、けーちゃんは後藤のこと見てくれなかったよね。
 だから、あたし、バカだけど考えたんだよ。どうしたら、けーちゃんは
 あたしのこと見てくれるかなって・・・どうしたら、けーちゃんの中、あたしで一杯になるかなって・・・」
そこまで言って、後藤は不意に顔を上げる。
「今、けーちゃんは、あたしを憎んでる」
(こんな子を憎めるワケないのに・・・)
後藤は、泣き笑いのような顔を近づける。
「けーちゃんが、あたしのこと憎めば憎むほど
 けーちゃんの頭の中、あたしで一杯になってるでしょ」

−−私のせい・・・
後藤が、こんな風に歪な形で愛を押しつけるようになったのは・・・
私の・・・せい、だ・・・・・・


55age:02/01/18 08:31 ID:Yku7kySz
age
56--:02/01/18 18:35 ID:MaG+oZ42

「けーちゃん、前よりあたしのこと見てくれるようになったじゃん」
後藤が笑う。
今までのなんらかの感情を含んだ笑いじゃなくて、ただただ笑っている。
その笑顔は、キレイだけど・・・どこか哀しい。
「さっきだって、けーちゃん、あたししか見えてなかったでしょ」

(さっき・・・後藤につかみかかった時−−)
本当は、後藤じゃなくて自分自身に怒りを覚えていた。

・・・・・・私は、後藤にココまでさせてしまったんだって

「私、嬉しかったよ」
後藤は、ゆっくりとかみしめるように言う。
ボロボロとその瞳からは堪えていた涙があふれ出している。
「けー、ちゃんが、あたしを・・・見てくれ、て」
保田は、そうやって泣く彼女をただぼんやりと見ていた。

57--:02/01/18 18:35 ID:MaG+oZ42

---あぁ、どうしてこの子はこんなにも純粋に私なんかを・・・・・・
私が認めたくなかったのは、この子の気持ちじゃないのに---

私が、認めたくなかったのは
私の後藤への気持ち・・・・・・同性への恋愛感情−−

---それを認めてしまったら、私の今までの価値観180度変わっていまいそうで・・・

だから、後藤から逃げた。
自分の気持ちからも逃げた。
それが、後藤をココまで追いつめてしまうなんて−−思わなかった。

私は・・・バカだ----------

きっと---もう、ずっと、ずっと---
---それこそ、いつからかなんて分からなくなるくらい


--------後藤が、好きだったのに・・・・・・

582−5:02/01/18 18:37 ID:MaG+oZ42

保田は、自分の上で子供のように泣きじゃくる後藤の頬にゆっくりと手を触れる。
後藤が、ビクッと怯えたように保田を見る。

こんなに泣かせちゃって−−


「・・・・・・ごめんね、後藤」
泣きじゃくる後藤をなだめるように微笑む。
「ごめん・・・」
「・・・けーちゃん?」
後藤は、少し驚いたように目を大きくさせる。
その瞳に自分の姿が映る。

あぁ、私、泣いてるんだ・・・
そりゃ、ビックリするわよね、後藤−−

保田は、自分の涙を誤魔化すように後藤の首に手を回し
震える体をしっかりと抱き締める。後藤の体は温かい。
その温もりにとても安心して、それで一層泣きそうになった。
59−−:02/01/18 18:37 ID:MaG+oZ42

「後藤が・・・好きだよ」


ずっと言えなかった言葉がすんなりと口をついてでた。
そう口にすると、今までいろんなことに縛られていた体が
心なしか軽くなったような気がする。

「後藤が、好き」

もう一度、言う。
唇に後藤の感触と温かい液体。
今までと違う、優しい感触−−


---私は、この子に愛されて この子を愛して 生きていける---

満点の星の下、そんなことを思いながら保田の意識は遠くなった。





60作者:02/01/18 18:41 ID:MaG+oZ42
というわけで、第1部終了です。
ってか、めっちゃスピード解決。
ま、もともと思いつきで書き始めたし、後藤は出す予定なかったからしゃーない
第2部も、スピード解決です。

ちなみに、今から日曜まで自分がPC使えなくなります。
もし、ココ見てくれてる人がいらしたら落ちまくったときにageておいてほしいのですが
・・・多分、誰もいないだろうな・・・鬱だ
dat逝きしてたらまた死にスレ使うけどさ、2部行く前にちょこっとかきたいものがあったりするし
ってか、長文スマソ
もし、いたらよろしくお願いします。


61作者:02/01/18 18:42 ID:MaG+oZ42
最後にage!!
62:02/01/18 20:38 ID:FFep3RQb
age
早く帰ってこい、見てるぞ
63!!:02/01/19 04:55 ID:ufh7ZdgK
age
64 ◆KOSINeo. :02/01/19 09:59 ID:jRgv9xKa
>作者さん
小説総合スレッドで紹介しても良いですか?
今度書くときには更新情報掲載しても良いですか?
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1000493808/
それから、題名は何でしょう(>>11のですか)?
65作者:02/01/20 17:46 ID:U3Dr66a/
>◆KOSINeo.さん
こんなクソ小説でよろしければどうそご紹介してくださいませ。
題名は、温かな皿だったっけ。って、自分で忘れてるし
多分、>11のです
66番外編 休日:02/01/21 23:54 ID:VcvCNBWE

-----ピーンポーン。

せっかくのオフでゆっくり眠る保田を起こすチャイムの音が響く。
「・・・ん、誰よ、こんな朝っぱらから・・・」
時刻は、とうに12時をまわっているが、
保田はそんなことを言いながら、ベッドからもぞもぞと這い出た。


「いやー、けーちゃんちってはじめてだね〜」
突然の訪問者、後藤が、妙に年寄り臭い口調で言う。
「そうね」
「あっ、けーちゃん、今、ちょっとクールぶってたね」
「はぁっ?」
「ま、そこがいいんだけど」
後藤は、そう言いながら少しの遠慮もなく部屋の中へと入っていく。
片手には、買い物袋。

『明日、一緒にご飯食べよーね』

昨日、仕事帰りに後藤がそう言った。
そして、それをホントに今から実行するらしい。
(・・・っていうか、連絡してから来いっての)
保田は、ボケーッと後藤の背中を見る。
後藤は、鼻歌をうたいながらエプロンを付けている。
幸せそうな顔。
(---ま、いっか)
保田は、その顔を見れるだけでもよかった。

67−−:02/01/21 23:55 ID:VcvCNBWE

「じゃーんっ、後藤特製ミートなオムレツNEWヴァージョン!!」
後藤は、ワケの分からないことを言いながら皿をもってくる。
(ホント、後藤ってつかみにくいわよね)
保田は、ニコニコとしている後藤を無意識に見つめながら、
そのつかみにくい後藤の気持ちを探ろうとしていた。
「早く、食べてよーっ」
後藤が、口をとがらして言う。
「あっ、そうだね。じゃ、いただきます」
保田は、自分が後藤を見ていたことに気づいて少し赤くなる。
それを誤魔化すように、後藤のミートなオムレツ(以下略)を口に運ぶ。
意外にそれはおいしい。
(って、後藤って料理得意だったわね)
後藤は、保田の食べているところばかりを見ている。
「後藤も食べなさいよ」
今、気づいたけど後藤の分のお皿はない。
まさか、保田が食べているところだけ見て自分は食べないつもりなんだろうか?
なんとなく、食べているところを見られているのは気恥ずかしい。
そう思った保田に、後藤がニコッとする。
「?」
2人の視線が交差する。
68−−:02/01/21 23:56 ID:VcvCNBWE

「あーん」

後藤が口を開けた。
「は?」
思わず声が出る。
つ、つまり食べさせろってこと??
なっ!そんな恥ずかしいことできるわけないでしょ
保田は、心の中でツッコミをいれる。
「けーちゃ〜ん」
--でも・・・でも、後藤のそんな甘えた姿見てたら、なんか-----
「ガラじゃないのよね」
言い訳を言いながら、自分のスプーンを後藤の口にもっていく。
「ん〜、おいし〜。けーちゃんの味がする〜」
後藤は、もぐもぐと口を動かしながらそんなことを言う。
それから、またなにかたくらんでいるような顔になる。
「けーちゃんのスプーン貸して」
後藤は、保田の手からスプーンをとると、今度は自分でオムレツにスプーンをいれる。
そして、保田を上目遣いでチラッと見る。
「けーちゃん、あ〜ん」
「はぁっ?」
保田は、さっきよりもさらに大きな声を上げた。
(こ、今度は私が食べろって言うの!?)
後藤は、そんな保田をおもしろそうに見ている。
「早く〜」
後藤が、スプーンを近づける。
「ご、後藤、あのね、うっ@×*!!!」
保田が言葉を発そうと口を開けたところに、スプーンがねじ込まれる。
「後藤の味がするでしょ?」
後藤は、ウィンクした。
保田は口をモグモグ動かしながら、怒るのを忘れて呆れてしまった。

69−−:02/01/21 23:57 ID:VcvCNBWE

食事の後かたづけもすみ、保田はなにをするでもなく
ソファにゆったりと体を預けていた。
TVの前にいた後藤が、その隣に座ってくる。
「っていうか、あんた、今日泊まる気?」
保田は、気になっていたことを尋ねる。
「当たり前じゃ〜ん」
後藤は、ニコッと笑うと体ごと保田にのしかかる。
「ちょっ、ちょっとっ!!」
保田は、後藤の突飛な行動にいまだに慣れない。
慌ててその両肩を押して体を引き離そうとする。

次の瞬間、後藤に唇を奪われていた。
後藤の舌が、迷うことなく保田の中に滑り込んでくる。
「・・・んっ・・・ぅんっ・・・」
甘い痺れ。
酸欠気味の息苦しささえも、それを増幅する。
(や、ヤバイ・・・)
保田は、ともすればなくなりかけそうな理性を総動員して
後藤の唇を自分から離す。
しかし、後藤は少し息を吸って再び唇を近づけようとする。
それをとっさに片手で制止する。
「・・・も〜、なんでそう素直じゃないかな〜」
後藤が、髪を掻き上げながら不満の声を漏らす。
「そういう問題じゃないの」
保田は、顔をしかめる。
「じゃ、どーゆー問題?」
後藤は、そう言いながらも保田の胸に手を伸ばす。
(・・・全く、この子は)
「あのねー、いい加減にしなって」
保田は、思いっきり不機嫌な声を出す。
それに驚いたのか、後藤が不安そうに上半身を起こす。
下半身は、相変わらず保田を押さえつけているが-------

70−−:02/01/21 23:58 ID:VcvCNBWE

「--怒ってる?」
後藤が、おずおずと聞いてくる。
「怒ってない」
「ウソ、怒ったんでしょ?」
「だから、怒ってるんじゃないって」
「じゃぁ、なんでダメなの?」
後藤は、真剣だ。


ホントに、相変わらず自分勝手なヤツ・・・まぁ、そんなとこも好きなんだけど
でも、それは絶対に言わない。言ったらすぐ調子に乗るし・・・
じゃなくて・・・そんなことよりも、先にしなきゃいけないことあるでしょ

71−−:02/01/21 23:59 ID:VcvCNBWE

「あのね、あんた、石川に謝ったの?」
保田の頭には、いつもそれがあった。
だからこそ、後藤とそうすることが躊躇われるのだ。
案の定、後藤は保田から目をそらす。
「まだなんでしょ?」
「・・・し、仕事があわなくてさ〜」
後藤は、言い訳がましく口をボソボソと動かす。
「まぁ、謝りにくいわよね。それは、分かるわよ」
保田は体を起こし、後藤の髪を優しく撫でる。
「でも、謝らなきゃいけないの。2人でね」
後藤が、微かにうなづく。
「よしっ。じゃ、ちゃんと謝るまではキスまでね」
保田は、そう言ってすぐにしまったという顔になる。
それとは対照的に、後藤は満面の笑みに変わる。
「ってことは、謝ったらこの続き・・・アハっ」
「あのねー・・・」
(本当に反省してるんだろうか?)
保田の頭に疑問が浮かぶ。
後藤は、そんな保田の顔を見て真面目な顔になる。
「分かってるって。あたしだってバカじゃないから、自分のしたことがどれだけ悪いかって・・・
 反省もしてるし・・・だから梨華ちゃんには、ちゃんとしっかり謝る。
 ただ、ちょっと怖いからさ・・・」
そこまで言って、口ごもる。
(ふーん、そういうこと・・・) 
怖いから終わった後の楽しいことを考えてたいってワケか。
保田は、納得する。
(カワイイとこあるじゃない・・・やることはアレだけど・・・)
保田は、右手を後藤の首にまわし、左手を腰に回す。
「私も一緒に謝るからね」
そう、後藤の耳元で囁いてしっかりと抱き締めた。










72番外編 キスまでの距離:02/01/22 18:33 ID:Xr8dNVgg


「矢口さんのこと、好きなんです」


そう告白してから、丁度1ヶ月がすぎた。
なんかいつのまにかメンバー全員に知られちゃってるし
それというのも、矢口さんがところ構わず、あたしに抱き付いてくるからなんだけど
いや、それは全然いいんだけどね。
ただ、なんか最近ちょっとだけ・・・
ホントにちょっとだけ物足りないかな〜なんて思ってたりして

73−−:02/01/22 18:34 ID:Xr8dNVgg

「よっすぃー、なにボーっとしてんの?」
後ろからおぶさるように矢口が抱き付いてくる。
「えっ!あー、いや〜」
「なんか怪しいー」
矢口は、耳元で囁く。
「そんなんじゃないですって」
吉澤は、あわてて矢口の方に向き直る。

チュッ

「へ?」
唇に柔らかい感触。
気づくと、矢口はいつのまにかイスのうえに立ってる。
そっか、じゃないといきなりキスは出来ないもんな〜
(カワイイっ!)
吉澤は、さっきまで考えていたことをすっかり忘れて矢口を抱き締める。
「ちょ、ちょっと、よっすぃー」
矢口は、焦ったようにポカポカと背中を叩く。
「あいてててっ・・・すみません」
吉澤は、素直に矢口を抱き締めていた腕の力を緩める。
「もぅっ、よっすぃーのH」
矢口の顔は、真っ赤にしながら楽屋を出ていった。
74−−:02/01/22 22:37 ID:dDE7PIso

吉澤は、困ったように頭をポリポリとかく。
(矢口さんっていっつもこうなんだよな〜)
いっつも自分から抱き付いたりキスしてくるクセに
あたしがしようとすると、嫌がるんだよな。
たまには、あたしからキスしてみたいんだけど・・・

最近の吉澤の悩みはそれだった。
付き合いだして1ヶ月。
その間に何度もキスはしたものの、それはいつも矢口からだった。
だからといって、矢口が吉澤を嫌いというわけではないことは分かっている。
矢口は、見た目と違ってかなりの恥ずかしがり屋だということだ。

75−−:02/01/22 22:38 ID:dDE7PIso

「今度こそっ!」
吉澤は、天高く拳を振り上げた。
「なにが今度こそなの?」
ソファから声が聞こえた。
「げっ!!ごっちん!?」
「げってなに〜、ひどいな〜」
後藤は、体を起こしながら言う。
「イヤ、あの、いつからいたの?」
さっきまで気配すらなかったのに。
っていうか、矢口さんと二人きりかと思ってたのに・・・
「え〜、最初からいたよ〜。今、起きたけど」
後藤は、目をこすりながらあくびをする。
「そ、そう。寝てたんだ」
少し安心する。
さすがにバカップルとして公認されてても、
キスしてたりするとこ見られるのは恥ずかしい。
「で、なにが今度こそなの?」
後藤は、興味津々という風に吉澤を見上げる。
「えっ、いや・・・」
待てよ、ここはごっちんに相談にのってもらうのも手かも
うん、なんかごっちん、こーゆーこと得意そうだし
吉澤は、頭の中でそんなことを考える。


76−−:02/01/22 22:39 ID:dDE7PIso

「実はさー、かくかくしかじか・・・なんだよね」
----日本語って便利だ(by作者)
「へ〜、やぐっつぁんって意外にシャイなんだね〜」
「でしょっ。どーしたらこう自分からキスできるかな〜?」
そう頼りなく言う吉澤に後藤はニヤッと不適に笑う。
「そんなの、簡単だよー」
「えっ?」
「ムリヤリしちゃえばいいじゃん」
こともなげに後藤は言った。
「はぁっ!!?」
吉澤は、当たり前のように危ないことを言う後藤に驚いて声を上げる。
「なにっ!?なんでそんな驚くの〜?」
後藤は、眉間にしわを寄せている。
「なんで・・・って、そんなことしたら嫌われるに決まってるでしょ」
「そっかな〜」
「そうだよ」
吉澤は、ドサッと後藤の隣に座る。
(ごっちんに相談したのが間違いだった)
後藤は、まずいと思ったのか少し考えたような顔をしている。

「よっすぃ〜」
「ん?」
「さっきのは冗談だよ」
いや、思いっきりマジだったでしょと、突っ込もうかと思ってやめた。
後藤が、その前に口を開いたからだ。
「あのね、やっぱり正直に言うのがいいんじゃない?」
「えーっ!キスしたいって!?」
吉澤は、そう叫びながら後藤を見る。
「カップルは話し合いだよ」
後藤は、吉澤の顔の前に人差し指をたてる。
「話し合い・・・ね〜」
あんがい、いいかもしんない。
ちょうど、明日はオフだし、矢口さんの家に泊まりに行ってみよっかな。
「それじゃ、あたし、撮影あるから」
後藤は、ソファから立ち上がり妄想モードに入りかけた吉澤にそう声をかけた。


77作者:02/01/22 22:41 ID:dDE7PIso
ずいぶんと本編からはずれたのかいてるな〜
ま、このバカップル編が終わったら第2部スタートっす。
78−−:02/01/23 12:48 ID:frpggU+Q

「えーと、今日、泊まりに行ってもいいですか?」
仕事帰り、矢口にメールを打ってみる。
「メール送信、ズキュン・・・」
吉澤は、1人でぶつぶつと馬鹿なコトをしていた。

「なにしてんの、吉澤」
「ふへぇっ!!」
またしても、後ろから声をかけられる。
「なに、ふへぇって?」
保田だった。
「えっ、いや、あのその・・・」
しどろもどろになる吉澤を見て、保田はフッと笑う。
「また、矢口のことー?」
「あ〜、まぁ、そんなとこです」
「なに?相談にのるわよ」
保田は、けっこう相談相手としては適しているような気がする。
(ごっちんにも聞いたけど、ここは年の功って感じだし)
吉澤は、さっき後藤に話したことをそっくりそのまま保田に言ってみる。
保田は、少し難しい顔をして
「矢口って、あれでけっこう恥ずかしがり屋だからね〜」と、言った。
(おっ、さすが保田さん)
吉澤は、少し2期メンのつながりを見た気がした。
「まぁ、口でイヤって言ってもホントはイヤじゃないと思うわよ。
 そうね〜、暗闇とかあんまり顔が見えないとこだったらいけるかもね」
「はぁ」
暗闇か・・・でも、2人で暗闇ってそれはそれで怪しい気が・・・
それに、顔がすぐ赤くなっちゃう矢口さん見たいんだけどな〜
「ま、最初はそんな感じで攻めてけばいいんじゃない」
(そっか、最初はそうかもな)
で、だんだんとムフっ・・・ムフフ・・・
「吉澤・・??」
「へっ!!」
吉澤が気づくと、心配そうに保田が覗き込んでいた。
(やばいやばい、つい妄想が・・・)
「ともかく、焦りは禁物よ」
そう言って、保田は去っていった。
79--:02/01/23 12:50 ID:frpggU+Q

「焦りは禁物・・・うん」
吉澤が、納得したように1人うなづくと、メール着信を知らせる音が響く。

『いいよ。待ってるぴょん
 よっすぃーの愛しのハニー』

「よーしっいっくぞーっ!!」
月に向かって叫ぶと吉澤は矢口の元へと足をすすめた。


80−−:02/01/23 17:31 ID:tR8rL9dd

「いざ来てみたけど、緊張するな〜、二人っきりって・・・」
吉澤は、インターフォンを鳴らす。
中から足音が聞こえてきて、笑顔の矢口が飛び出してくる。
「よっすぃー!!」
ガバッて音が聞こえそうな勢いで抱き付いてくる。
「うわっ!」
思わず後ろに倒れそうになるのを堪える。
「もー、危ないですよ〜」
「そんなこと言って、顔、にやけてるー」
「えっ!!」
「ウ・ソッ」
そう言って、矢口は部屋の中へ入っていく。
「も〜、矢口さ〜ん」
吉澤も、情けない声を出しながら後へ続く。
81−−:02/01/23 17:33 ID:tR8rL9dd

しばらく2人でテレビ見ながら、矢口の買ったお菓子を食べてダラダラする。
しかし、吉澤の頭の中は矢口にどうキスするかで一杯だった。
「ねぇ、よっすぃー?」
吉澤が、いつにもましてボケーッと矢口を見ていることに気づき
矢口が声をかける。
「ふぁ、ふぁいっ?」
吉澤は、予想以上に驚いて奇妙な返事をする。
「なんか、今日変じゃない?」
「えっ?」
「なに考えてるの?」
矢口は、くりくりとした目を吉澤に向ける。
(うっ、マジやばいっす)
吉澤は、咄嗟に目をそらす。
「いや、その・・・」

『カップルは、話し合いだよ』
『暗いとこならいけるんじゃない』

後藤と保田のアドバイスが頭の中を駆け巡る。
(よしっ、暗闇で話し合いだっ!!)
吉澤は、その2つを合体させた。

82−−:02/01/23 17:34 ID:tR8rL9dd

隣に座って訝しげに吉澤を見ている矢口を後目に吉澤は立ち上がって、電気を消す。
「ちょ、よっすぃー?」
矢口の焦った声が聞こえた。
「--矢口さん」
吉澤は、再び矢口の隣に座る。
「な、なに?」
「実は、聞きたいことがあるんです」
「・・・うん」
吉澤は、深呼吸をする。
「矢口さんは、あたしのことどう思ってるんですか?」
「はぁっ!!??」
吉澤の言葉に、盛大に矢口が声を上げる。
それは、驚きというよりかは怒りに近かった。
「いや、そ、そんなに怒らないでくださいよ」
吉澤は、そんな矢口の様子にかなり慌てる。
「そんなこと聞く?普通っ!」
その口調から、矢口は、本当にキレているみたいだ。
(もう、カルシウム足りないんだから・・・)
83−−:02/01/24 00:20 ID:TROnaD9J

「だって、矢口さん・・・・」
「なにっ?」
「だって・・・」
「だから、なに?」
矢口は、なかなか話を切り出さない吉澤にイライラしてくる。
「だって、キスさせてくれないじゃないですかー」
「はぁっ!!!????」
さっきよりもさらに盛大に矢口は声を上げる。
「だって、いっつもキスするのって矢口さんからだし、それもあんまりしてくれないし・・・
 それにあたしがしようとしたら嫌がるじゃないですか〜
 ホントは、あたしのこと嫌いなんですか〜?」
吉澤は、ついグチっぽい言い方になってしまう。
「ちょ、ちょっとよっすぃー?」
「たまには、あたしからだってしたいのに〜、あたしだって・・・」
吉澤は、矢口の呼びかけに全く耳を傾けていない。
言いだしたら止まらなくなってしまったんだろう。
「んもぅっ!!」
矢口は、まだなにか言いかけている吉澤を力一杯抱き寄せる。
「やぐ・・・・んっ」
吉澤の唇に矢口のあたたかい唇が押しつけられる。
しばらくの間、2人はそうしていた。
84−−:02/01/24 00:21 ID:TROnaD9J

「・・・ん・・・ぷはっ」
矢口の唇が離れる。
「矢口・・・さん・・・」
「バカじゃん、よっすぃー」
「え?」
「矢口が、よっすぃーのこと嫌いなわけないでしょ。
 だから、余計な心配しなくていいの」
矢口は、そう言いながらも照れているのか吉澤に背中を向ける。
(電気消してるから、大丈夫なのに----)
吉澤は、そんな矢口をやはりカワイイと思い、その小さな背中を
後ろから抱き締める。
「変なこと言ってすいません、矢口さん」
そう矢口に囁く。
「あたしも、矢口さんが大好きです」
「・・・知ってる」
矢口が、照れたようにぼそっと呟く。
「ですよね〜」
吉澤は、そんな矢口が愛おしくて笑った。
そうして、2人の夜はなにごともなく過ぎていった。

85−−:02/01/24 00:21 ID:TROnaD9J

「っていうか、矢口さん、昨日うまく誤魔化しましたねっ!」
「はぁっ!?なんのこと??」
「だって、結局、あたしからキスしてないじゃないですか〜」
「まだそんなこと言ってるの?いいじゃん、よっすぃーは、それで」
「よくないですよ〜、あたしだっ・・・んっ・・・」

次の日の朝、そんな会話がかわされたことは言うまでもなく
相変わらず、主導権は矢口にある。
一体、いつになったらあたしからキスできるんだろう?
と、吉澤は心の底から思うのだった。
  
                              〜Fin〜
86age:02/01/24 09:42 ID:mkT+NfRY
age-
87作者:02/01/24 17:26 ID:zoDC9S2w
今日から本編第2部ー
ってことで、更新
883−1 保田 圭:02/01/24 17:27 ID:zoDC9S2w

今日はタンポポとプッチのPV撮りがあっている。
「よっすぃー!」
矢口が、タンポポのPV撮りから戻ってくるなり、プッチで待機中の
吉澤に体をあずけるように抱き付く。
「うわっ!・・・・矢口さん」
吉澤は、慌てて矢口を受け止める。
「もう危ないじゃないですか〜」
そう言いながらも、吉澤は満面の笑みを浮かべている。
「悪かったなー」
そうふてくされながらも矢口の顔は嬉しそうだ。
「い、いや、いいんですよ。いくらでも抱き付いて---ただあのいきなりは・・・」
矢口の顔が見えない吉澤は、しどろもどろに弁解する。
(相変わらず、尻に敷かれてるわねー)
保田は、ソファに座ってのんびりその様子を楽しんでいる。

「よっすぃーは、矢口のこと嫌いなんだね」
矢口は、ワザとらしく鼻を鳴らす。
いかにもウソ泣きというウソ泣きなのに。
「そっ、そんなことないですよ〜」
と、慌てる吉澤。
(アラアラ、またひっかかっちゃって・・・)
「あーっもうっ、すいません。いつでも好きなときに抱き付いてください」
「ホントっ!!」
矢口は、パッと顔を上げる。
「ホント、ホント」
「じゃっ」
矢口が、ギュッと吉澤に抱き付く。
吉澤も、そんな矢口を包み込むように抱き締めた。
「--ホント、バカップルだね〜」
後藤ののんきな声がした。
(そういえば、さっきから静かだったけど同じように見てたのね)
保田は、チラッと後藤に目をやる。
89−−:02/01/24 17:28 ID:zoDC9S2w

「あっ、ごっちん、もしかしてうらやましい?」
吉澤が、後藤の方を見て言う。
「べ〜つに〜。だって〜、あたしにはけーちゃんがいるもんっ」
かわいくそう言ったかと思うと、後藤は矢口のマネをしたのか
ソファに座っていた保田に思いっきり飛び付いた。
「へ?」
少しも構えていなかった保田は、そのままソファごと後ろに倒れる。

「・・・・ったーっ!!」
不意の痛みに思わず声を上げる。
保田は、思いっきり床に頭をぶつけていた。
「も〜、けーちゃん、ちゃんと受け止めてよ〜」
そんな保田の気も知らずに、後藤はブーブー文句を言っている。
「・・・ハイハイ、私が悪ーございましたっ」
保田は、適当に相づちを打つ。
「あっ、なにその言い方は〜」
「ホラ、いい加減どきなさいよ」
保田は、上に馬乗りになっている後藤の肩を軽く叩く。
「あっ、は〜い」
と、案外、あっさりお後藤は起きあがった。
保田も体を起こす。
起きあがった保田にはいくつかの視線が浴びせられていた。
不審に思って後藤を見ると、後藤もばつの悪そうな顔をしている。
(---な、なに?)
保田は、その視線にうろたえる。
90−−:02/01/24 18:53 ID:9bHwsthC

「そーゆーことだったんだー」
矢口がにやにやと笑いながら言う。
「保田さんも、やりますね〜」
吉澤も矢口と同じくにやにやと笑っている。
「へ?」
それを皮切りにいつのまにか戻ってきたタンポポのメンバーが口を開く。
「カオ、リーダーなのに2人のこと気づかなかったよ。
 あのね、2人とも、カオは全然OKなんだよ・・・だからね---」
「カオリ、長いって」
矢口がツッコミまで入れている。
「ええもん見さしてもらいましたー」

保田は、隣にいる後藤の方に再び視線を動かす。
後藤は、やっちゃったって感じに舌を出す。
(そういえば、まだ私たちが付き合ってることは誰にも言ってなかったんだ)
保田は、盛り上がってるタンポポをよそに呆然としていた。
91−−:02/01/24 18:53 ID:9bHwsthC

「いずれは、あたしたちのように・・・ね、よっすぃー」
「ね、矢口さん」

元々の原因になった2人は、バカップルモード一直線だ。

「・・・はぁ」
保田は、深くため息をつく。
「・・・けーちゃん、ゴメンね、つい」
後藤が、保田にしか聞こえないぐらいの声で呟く。
「・・・しょうがないわよ。いつかは言おうと思ってたし」
保田は、しょんぼりする後藤に苦笑する。

その時、保田と後藤の話題で盛り上がっている中、
1人だけ悲しげに眉をひそめ自分たちを見ている少女の姿が眼に入る。
「・・・っ!!」

(---石川っ)

私たちのことを一番に言おうと思っていた。
ちゃんと謝りに行こうと後藤と2人で決めていた。
電話やメールじゃなく直接----しかし、実際には今日まで
なかなか彼女と話をする機会がなかった。

「いしか・・・」
保田が彼女に声をかけるよりも早く、石川は楽屋を飛び出していった。
「石川っ!!」
保田は、その後ろ姿を追いかけるように楽屋を飛び出した。

92七誌:02/01/25 01:39 ID:PjPLFJLb
えらい雰囲気が変わりましたね(w
ところで別のスレでも書かれてます?
もしそうなら更新量すごいですね。
93作者:02/01/25 09:17 ID:mwTMKc5Y
>92さん
やっべー、バレてもーた?
そうっす、今、同時進行中のがあるっす。
ってか、こっちは思いつきで書き始めたからな〜ホントは短編だったのに・・・
雰囲気が変わったってのは番外編だけっすね。
いいかげん、シリアスに疲れて・・・(w
こっから、本編は再びシリアスに戻りまっせ。

943−2 後藤真希:02/01/25 09:18 ID:mwTMKc5Y

「・・あ・・・えっと〜、その・・・いいの?」
飛び出していった石川を追いかけて
同じように飛び出していった保田を見つめる後藤に吉澤が気を使いながら言った。
「・・・いいの」
後藤は、短くこたえる。

「あー、ほらっ!圭ちゃんは石川の教育係だったしねー」
静まりかえってしまった楽屋内を盛り上げようと、矢口が明るい声を出す。
それにつられるように飯田と加護も口を開いた。
後藤は、そんなメンバーの優しさにふれ少し微笑む。

(梨華ちゃんか・・・・・・)

本当は、一番に言わなきゃいけなかった人。
この間、保田にも謝りに行こうと言われていた。
あれだけのことをしてしまったんだから、それは当然のことで
---だけど、あれだけのことをしてしまったから
顔を合わせるのも声をかけるのも怖くて・・・・・・
結局、今まで逃げていた。
石川は、きっとものすごく自分のことを怒っている。
謝っても許してもらえないかもしれない・・・

(それでも---)

けーちゃんが戻ってきてから、梨華ちゃんのこと聞いて
それから、ちゃんと謝りに行こう・・・

後藤は、そう決意していた。
953−3 保田 圭:02/01/26 00:34 ID:vYBSsnOH

「石川っ、待ってって!!」
保田の伸ばした腕は、彼女の細い手首を掴んだ。
2人とも息が荒い。
あまり足を踏み入れたことのない妙に薄暗い場所まで来ていた。
「・・・石川、その・・・あのさ」
石川は、泣いているのか顔を下に向け保田を見ようともしない。
「ホントは、もっとちゃんと言いに行こうと思ってて
・・・それなのに、こんな形になっちゃって・・・」

--なにを言ってるんだ、自分は。
--こんなんじゃ、全然ダメだ。

保田は、自分の口べたさがはがゆくてたまらない。

「保田さんは---それでいいんですか?」
「・・え?」
思ったよりも、はるかに石川の声は力強い。
でも、顔を上げた彼女はやはりムリをして微笑んでいるようにも見える。
「ごっちんとのこと・・・もう、いいんですか?」
石川は、自分と後藤の間にあったことを知っている、唯一の人物。
---そして、彼女は私のことを好きなんだ・・・・・・
「・・・石川、ゴメン」
保田は、深く頭を下げる。
自分にはこうして謝ることしかできない。
「私、ずっと気づかなかった・・・ううん、気づいててそれをムシしてたんだ
 私は、後藤のこと好きなんだって---でも、今は自信もって言える。
 石川には、いろいろ迷惑かけて・・・ホントに私がバカで・・・」
「分かりました」
石川が、保田の言葉をさえぎる。
「え?」
よく聞き取れずに聞き返す。
「保田さんの気持ち、分かりました」
石川は、そうはっきり口にした。
思わず、保田は顔を上げる。石川は、微笑んでいた。

「その中に、私のはいるすき間はありませんよね?」
口だけに作られた笑顔。
保田を見つめる目は真剣だった。
「それは・・・・・・」
保田は、一瞬、躊躇する。
彼女の瞳が少しだけ揺れたのが分かったからだ。
でも----はっきりと言わなければ余計に彼女を傷つけてしまうだろう。
保田は言いかけた言葉を続ける。
「ない・・・と思う」
「・・・そう、ですか」
そこではじめて石川の笑顔に翳りが宿る。
「残念だな・・・・・・」
宙に視線を向けポツリと呟く。
「私も、ごっちんみたいに積極的に行けばよかったのかな・・・」
それは、保田にではなくただ思ったことを口に出している---そんな感のする喋り方だ。
96−−:02/01/26 00:35 ID:vYBSsnOH

「・・・ねぇ、保田さん」
不意に石川が視線を戻しながら言う。
「私、ごっちんのこと怒ってませんよ」
「怒って・・・ない?」
保田は、石川の意外な言葉につい同じことを繰り返す。
「ええ、少しも---」
石川は、ゆっくりとうなづく。
「・・・なんで?」
目の前にいる石川はすごく落ち着いた瞳をしている。
「だって、私とごっちんって似てる気がするから---」
石川が答える。
(石川と、後藤が似てる・・・)
どういう意味だろう。
保田は、その眉をややしかめる。

「私も、もしかした暴走しちゃうかもしれませんよ」
石川が、怪しげに保田を見つめる。

---ゾクリッ

それは、きっと冗談の筈なのに、なぜか、背筋が凍りつくような感覚。
保田は、驚いて石川を凝視する。
そんな保田を少し眺めるように見て、石川は言った。
「−冗談です」
「・・・・・・冗談?」
保田は、ポカンと口を開ける。

一体、どこからが冗談だったんだろう・・・
そして、どれが真実なんだろう・・・・・・

97−−:02/01/26 00:36 ID:vYBSsnOH

「そうそう、1つだけお願いがあるんですけど--聞いてくれます?」
そんな保田を気にもせずに、石川は、口に手を当てて上目遣いで保田を見る。
その仕草は、他の誰かがすればものすごくわざとらしく見えるようなものだったが、
彼女にはぴったりくるものだった。
「お願い・・・って?」
「私と一緒にご飯を食べてください」
「・・・ご飯?」
「はいっ。私、憧れてたんです。
 すごく好きな人に、手料理を食べさせてあげること」
よく見ると石川の手が、少し震えている。
きっとすごく勇気をふりしぼって言っているんだろう--

「じゃあ、喜んで」
保田は、そんな石川を気遣い了解する。
「・・・よかった。じゃぁ、今日の夜に」
石川は、嬉しそうに笑う。保田は、うなづく。
その時、メールを知らせる着信音が鳴り響いた。

『もうすぐ、撮りはじまるよ〜、戻ってきてねっ!』

(----そういえば、プッチのPV撮りがあったんだ)
保田は、ディスプレイから石川に視線を移す。
「ゴメン、そろそろ撮りだから、あとで連絡するわ」
「--分かりました」
石川はうなづく。
「それじゃ」
保田は、その場を急いで後にしようとした。

「保田さんっ」

そんな保田に石川が声をかける。
「・・・っ!!」
保田は、反射的に振り返り、息を呑む。

石川は、微笑んでいた。
あの聖母のような笑顔に変わりはないはずなのに
----その奥にはとても冷たいなにかがあるような気がして
保田は、その場に立ちすくむ。
そんな保田に「がんばってください」と、石川は笑顔を深めた。
保田は、ぎこちなくうなづいてその場から逃げ出すように走り出した。

983−4 保田 圭:02/01/26 11:47 ID:8nE2DVYR

「はいっ、おつかれー」
「おつかれさまでしたーっ!」
ようやくPV撮りが終わった。
3人は、いったん楽屋へと戻る。

「ねぇ、けーちゃん、梨華ちゃんの様子どうだった?」
後藤が、さっそく保田に詰め寄る。
吉澤は、矢口からのメールチェック&返信で2人の深刻な様子には気づかない。
保田は、なんと答えようか少し考えてから口を開く。
「・・・私たちのことは、ちゃんと話したわよ」
「-----で?」
後藤は、真剣にというよりは不安そうに保田の次の言葉を待つ。
「それで、今日、一緒にご飯食べることになった」
「・・・ハァっ!?」
話しにつながりがない。
後藤は、怪訝そうに保田を窺う。
「まぁ、そんな感じだから」
保田は、ワザと多くを語ることを避けているようだった。

「ほらっ、吉澤もさっさと帰る支度しなさいよ」
不意に話を振られ吉澤は納得のいかない顔をで2人を見るが、
すぐに気を取り直し帰り支度をはじめる。
今日は、後藤意外、ここで仕事は終了だった。
99−−:02/01/26 11:48 ID:8nE2DVYR

「・・・けーちゃん、なんか隠してる?」
後藤が険しい目をしていった。
「そんなことないわよ」
保田は、かぶりをふる。
「あんた、これから雑誌のインタビューでしょ。そんなふくれっ面してたらダメよ」
保田は、笑いながら後藤の両頬をいーっと引っ張る。
「それじゃ、先に失礼しま〜す。お疲れさまです」
そんな2人をにやにやと見ながら吉澤が楽屋を出ていく。
「さてっと、私も帰るわ」
保田も荷物を持って立ち上がる。
「えーっ!!」
後藤が不満の声を上げる。
「これから、ちゃんと石川と話して、あんたも謝りやすいようにしてあげるから、ね」
よしよしと子供の頭を撫でるようにしながら、保田は言う。
「・・・・・・分かった。気を付けてね」
「なにに気を付けるのよ」
保田は、苦笑する。
「---なんとなく」

全く、かわいいんだから・・・
心配しなくても石川と何かするワケないわよ、全く・・・

「帰ったら電話するわ。じゃーね」
保田は、ヒラヒラと後藤に手を振って楽屋を後にした。
100作者:02/01/26 11:50 ID:8nE2DVYR
間違えてageてしまった。
スマソ
101cyori:02/01/26 20:19 ID:NZ4GyFIv
       〇   〇

                           〇


     〇          o
                       。


                        o 〇     o
               。o    o              o                o
                                          。
          o
 o      。     o
      o
   o
              o    o  。        o
         〇   。
            。             o
    〇       ああ・・・ そうだったんだ・・     
     。   。o             〇   o〇
          o
1023−5 保田 圭:02/01/26 21:36 ID:eofQmcE3

後藤には、ああ言ったけど内心すごく不安だ。
さっきの石川の笑顔---そこに隠されたなにか・・・
(・・・いや、気のせいだ)
石川にかぎってそんなことはないと思う。

保田は、いつのまにか石川の部屋の前まで来ていた。
深く息を吸い込み、思い切り吐きだす。
そして、インターフォンを鳴らした。
中からパタパタという足音が聞こえてドアが開く。
「保田さんっよかったー、来てくれたんですね」

(やっぱり気のせいよね)

石川のあまりの喜びようをみて、さっきまでの不安が薄れる。
「シチューつくったんですよ」
石川は、そう言いながら保田を室内へと案内する。
通された部屋には、二組の食器が用意されたテーブル。
石川は、いそいそとコンロにかかった鍋をかき回す。
「なんか手伝おっか?」
手持ちぶさたな保田は、石川に声をかける。
「お客さんは、座っててください」
石川は、少し保田の方を振り返りウインクする。
保田は、仕方なく椅子に腰掛けた。

(・・・ホントに、ピンクが好きなのね〜)
保田は、ぼんやりと部屋を見回す。
部屋は全体的にピンクで統一されている。
「お待たせしましたーっ」
いかにもアツアツといったお皿をもって石川が席に着く。
「あっ、じゃぁ、いただきます」
「どうぞ、めしあがれー」

不思議な気分の夕食だった。
石川は、普段よりも饒舌に喋り続け、そんな雰囲気の中で
食事も終わりかける頃には、保田の感じていた罪悪感や不安も消えていた。

1033−6 保田 圭:02/01/26 21:37 ID:eofQmcE3

「じゃぁ、最後はこのワインどうですか?」
石川が、高そうなボトルのワインをグラスに注ぐ。
「お酒はダメよ、アンタは」
つい、いつもの調子でそれを咎める。
「もちろん、保田さんの分だけですよ--ハイッ」
石川は、笑いながら保田にグラスを渡す。
血のような赤ワイン。
(食事中に飲みたかったとこね)
そう思いながらも、グラスを口に運ぶ。
口に広がる微かな甘み。なかなかいいワインだ。
「----今日は、来てくれてありがとうございました」
石川が言う。
「・・・そんな、私の方こそごちそうになっちゃったし・・・それにごと--」
「保田さんっ!「」
保田の言葉を止めるかのような鋭い声。
保田は、はっとして石川を見る。
その黒目がちな瞳には涙がたまっていた。

「私、やっぱり保田さんが好きなんです」
「・・・いし・・かわ?」
「ずっと・・・ずっと、保田さんのこと見てきたんです---ずっと、ずっと・・・」
石川は、壊れたスピーカのようにずっとずっとと繰り返す。

「でも---」

それを不意に止める。
「保田さんは、ごっちんを選ぶんですね」
抑揚なくそう言った彼女の瞳から一筋の雫がこぼれる。
石川の細い肩が震えている。
緊張の糸が切れたように・・・彼女は泣いていた。
104−−:02/01/26 21:39 ID:eofQmcE3

「---石川、ごめ・・・」

「・・・だから」

保田の言葉にまたしても石川の言葉がかぶせられる。
まるで意図的に保田の言葉を避けているみたいだ。

「だから、仕方ないんです・・・」

(・・・アレ?)

なんだか随分、石川の声が遠くに聞こえる。
石川が席を立つのが見えた。
「私、本当に保田さんのためならなんでも出来るんです」
石川が近づいてきているのに、その姿が少しずつぼやけて見える。
「保田さんもきっとそう思ってくれてるって信じてたのに-----」

---なにを・・・彼女はなんて言っているんだろう?
言葉が頭の中でエコーしてキレイに聞き取れない・・・

不意に視界が揺れた-----------

ア・・・レ・・・・・

驚いて声を出そうとしたはずなのに、その思いは声にならない。

「大丈夫ですか?」
石川が力を失って椅子から倒れた保田の体を抱き起こす。

----なん・・で??
起きあがろうとしているのに力が入らない。

「私、言いましたよね」
石川の口が動く。

・・・なに、を?

「暴走しちゃうかもしれないって・・・」

ボウ・・・ソウ?
・・・・・・イ、シカワ・・・ドウシテ・・・・・・

石川が再び笑った。
もうすでに気の遠くなりかけた保田にはなにがなんだか分からなかった。
ただその聖母のような美しい笑顔に心の底からぞっとしていた。

「・・・ずっと一緒にいてくださいね」

・・・ズット・・・ズット・・・・・・

そんな声が頭上で聞こえた気がした。


105作者:02/01/26 21:41 ID:eofQmcE3
多分、明日か明後日で一挙に終わらせる
っていうか、コレ見ない方がいいな。
見てる人いないだろうけど、自分で見てもつまんねーし(w
ともかく終わらせるったら終わらせる
106名無し:02/01/26 23:40 ID:n1qil7rf
コソーリ見てますよ。期待ほぜむ。
1073−7 後藤真希:02/01/27 09:37 ID:QbzZCrc3

なんだかずっと胸騒ぎがして、仕事に集中できなかった。
だから、仕事が終わってすぐに連絡を取ろうとした。
「・・・ただいま電話にでられないところに・・・」
何度かけても繋がらない。
後藤は、電話を切る。

「・・・なにしてるんだろ?」
いつもならすぐにかけなおしてくれるのに----
そう思いながら夜空を見上げる。
保田がはじめて好きだと言ってくれたときと同じような満点の星空。
「けーちゃん・・・」
後藤の呟きに答えるかのように、携帯の着信音が鳴り響く。
「もしもしっ、けーちゃんっ!」
後藤は、発信者を確かめもせずにでる。
相手が保田だと信じていたからだ。
108−−−:02/01/27 09:38 ID:QbzZCrc3

『あっごっちん?』

通話口から聞こえてきたのは、保田の声ではない。

「り、梨華ちゃんっ・・・?」
後藤は、思わず携帯を落としそうになる。
『びっくりしたー?』
石川が笑いながら言う。
びっくりどころじゃない。
まさに心臓が凍りつくとはこのことだ。
「え、うん・・・・あ・・・えっと」
後藤は、意味の分からない言葉で答える。
それに石川は微かに笑ったみたいだった。
『ごっちんっておかしいね。それよりさー、仕事終わったかな?』
「えっ、うん」
後藤がなにを話せばいいのか分からずに黙っていると、石川が声をかけてくる。
『それじゃー、今から私のうち来れる?』
「梨華ちゃんちっ!?なんで?」
後藤は、素っ頓狂な声を上げる。
(・・・そういえば、けーちゃんも梨華ちゃんち行くって言ってたっけ)
だんだん、混乱してくる。
『シチューつくったんだけどあまっちゃって・・・ごっちん、まだご飯食べてないでしょ?』
「そりゃ・・・食べてないけど」

どうして梨華ちゃんはこんなに明るいんだろう?
もっと怒ってるかと思っていたのに---

『じゃ、来てね、待ってるから』
石川は、一方的にそう言うと電話を切った。
「--けーちゃんが、なんか言ってくれたのかな・・・?」
どっちにしろ謝るなら今日がベストかもしれない。
後藤は、タクシーに乗って石川の家へと向かった。

1093−8 後藤真希:02/01/27 09:39 ID:QbzZCrc3

「ふーっ」
後藤は、石川の部屋の前で大きなため息をつく。
---怖い。
さっき久しぶりに話した石川の声は、以前と変わらなくて
・・・だから、余計に怖かった。
(なんて言おう・・・なんて言おう・・・)
保田には、相変わらず繋がらない。

(どうやって謝ろう・・・)
いや、許してもらおうと思ったらダメなんだ。
ただ、自分の気持ちを精一杯、梨華ちゃんに言うしかない・・・よね?

「けーちゃん、後藤がんばるっ」
小さくそう呟くと、後藤はインターフォンに手をのばした。
110−−−:02/01/27 09:40 ID:QbzZCrc3

「いらっしゃい、待ってたよ」
石川が満面の笑みを浮かべてでてくる。
「あ、あの梨華ちゃん」
「さっ、入って入って」
石川は、後藤の呼びかけを聞かずにすたすたと室内へと向かう。
お風呂を入れているのか、脱衣所のほうから微かに水の流れる音が聞こえた。
(・・・まさか、泊まれとか言わないよね?)
後藤は、石川の背中を見ながらそんなことを思う。

「ごっちん、お腹空いたでしょ、そこ座っててね」
後藤に背を向けたまま石川が、キッチンで鍋をかき混ぜながら言う。
「う、うん」
後藤は、戸惑いながらもすすめられ席に座る。
それにしても・・・と、後藤は部屋の中を見回す。
(ほんとにピンクだらけだ・・・)
と、後藤が落ちつきなくキョロキョロしていると
「ごっちん、保田さんとおなじことしてるね」と、いつのまにか
石川が後藤の前に皿を置きながら微笑する。
「へっ?けーちゃんと!?」
後藤は、石川の口からでた保田の名前に、一瞬、ドキッとする。
「うん、さっき同じようにキョロキョロしてた」
石川は、ゆったりとした動作で席に着く。
「そ、そう。で、けーちゃんは?」
「・・・もう帰っちゃったよ」
111−−−:02/01/27 10:24 ID:vxT0qasI

(--なんだ、帰っちゃったのか・・・)

ってことは、あたしをここに呼ぶように梨華ちゃんに言って
謝りやすいようにしてくれたってこと・・・かな?

(・・・でもな〜)

梨華ちゃんの料理って「・・・・・・」って、やぐっつぁんが言ってたような---
しかも、肉デカっ!!
あたし、肉あんまり好きじゃないし・・・
コレって間接的な嫌がらせだったりして・・・

後藤は、チラッと石川を盗み見る。
「はぁ・・・」

(なんでこんなとこでシチューなんて食べなきゃいけないんだろ・・・)

それが、後藤の素直な気持ちだった。

1123−9:02/01/27 18:05 ID:NKZFrjVl

「ん?」
石川と目があった。
後藤は、あわてて目をそらす。
石川が心配そうに「食べないの?」と言った。
「え・・・あ、じゃぁ、いただきます」
(まさか・・・死にはしないよね・・・)
後藤は、覚悟を決めてシチューの中にスプーンを入れる。
(・・・けっこう、ドロッとしてるな〜)
と少し躊躇っている後藤を石川はただニコニコと見つめている。

「・・・んっ」
後藤は、スプーンを口に運ぶ。
「おいしい?」
すぐさま石川が聞いてくる。
「・・・うん・・・」
後藤は、モグモグと咀嚼を繰り返し飲み込む。
その様子を見て、石川はさらに笑顔を深める。
113−−:02/01/27 18:06 ID:NKZFrjVl

(今、言えそう、謝らなきゃ)
後藤は、しばしシチューを見つめて
「あ、あのさ、梨華ちゃん」と、顔を上げた。
「・・・なーに?」
相変わらずの満面の笑み。
「あ・・・・あのね、ゴメンっ!!」
勢いよく立ち上がり頭を下げる。
「あたし、その少しおかしかったって言うか・・・その、あんなことしちゃって」
後藤は、必死にお詫びの気持ちを表そうとしていた。
しかし、石川はそんな後藤を見てはじかれたように笑い出す。
「プッ、アハハ・・・やだー、ごっちんらしくないよー」
「・・・え?」
後藤は、その甲高い笑い声に驚いて顔を上げる。
「それに、私、怒ってないし」
石川は、小動物のように目をクルクルさせる
114−−:02/01/27 18:07 ID:NKZFrjVl

「それよりも、シチュー美味しい?」
さっきから石川は、そればかりを聞いてくる。

そんなに、料理に自信がないんだろうか・・・

「---おいしいよ」
別に気になるほどまずくもない、
かといって特別に美味しいわけでもないが、後藤は、気を使ってそう答える。
「やっぱりね」
後藤の言葉に、石川は今までとちょっと違う笑い方をした。
それは不敵な笑いというのがぴったり来るような、彼女らしからぬ笑い方。
「・・・な、なんで、やっぱりなの?」
後藤は、明らかな態度の変化に戸惑う。

「ごっちんは、気に入ってくれると思っただけだよ・・・フフ」
「そ、そう・・・」
後藤は、シチュー皿を見る。
石川は、頬杖をついてそんな後藤を楽しそうに見ていた。
115名無しさん:02/01/27 23:54 ID:c8uJO2gL
結構期待してみてるんですけどね(w
一つだけ。「---」は「──(けいせん)」のほうがいいですよ。
二つ続けるのが普通だそうです。
116−−:02/01/28 00:40 ID:SN4JTGWv

(なんか変・・・絶対、変だよ、梨華ちゃん)

まだ、お風呂を入れているのだろうか・・・水の音が聞こえる。
それがより一層、この沈黙の奇妙さを醸し出している。
目の前のシチューと石川の視線。
段々、全てが奇妙なことのようにも思えてくる。

──だいたい、なんでけーちゃんはいないの?
さっきは、梨華ちゃんの言うこと鵜呑みにしちゃったけど
──けーちゃん、帰ったら電話するっていって多・・・
けーちゃんが、約束破るわけないし・・・あたしならあるけど・・・

(じゃぁ、梨華ちゃんがウソついてる・・・?)

────なんのタメに?

後藤は、石川に視線を動かす。
・・・っていうか、なんでこんなに楽しそうなの?
よく考えたら、さっきからずっとおんなじ顔じゃん。

117作者:02/01/28 00:43 ID:SN4JTGWv
>115さん
期待されると逃げたくなる(w
あっ、ご忠告ありがとーごぜーます。
けい線の出し方がいまいち分かんなかったんですよね。
今、更新したらちゃんとでたし

っつーわけで、今日の朝か昼か夜のどっかでマジで一気に終わらせます。
期待はずれに終わっても殴らないでください
118−−:02/01/28 14:30 ID:s0yzMeaQ

かすかに、溢れるような水の音。
いい加減うるさい。

「梨華ちゃん、お風呂の水出しっぱなしだよ」
後藤は言う。
「えっ?・・・あー、いいの、あれは」
石川は、一瞬の動揺を見せ、それを隠すように手を大きく横に振った。
「なんで?水道代のムダじゃん」
後藤は、そんな石川を不審に思い少し強めに言う。
石川はため息をつき腕を組む。
「・・・もうっ、意外に細かいね、ごっちんは。
 じゃぁ、止めてくるからシチュー食べててね」
そう言って石川は、座ったときと同じようにゆっくりと脱衣所へと向かった。
1193−10 後藤真希:02/01/28 14:32 ID:s0yzMeaQ

後藤は、シチューをスプーンでぐちゃぐちゃとかきまわす。
不意にスプーンが肉にぶつかる。

(そういえば・・・)

──この肉ってなんだろ??
実は、食べてないから分かんないけど、ちょっと変わった肉のような気がする。
牛じゃなさそうだし、豚、羊・・・・・・
でも、なんか違うような──────

・・・・・・
・・・


カシャンッ!!

スプーンがしぶきをたててシチューの皿の中に落ちる。
後藤は、今、自分の思いついた考えに呆然となる。
そして、無意識に石川のいる浴室へと立ち上がる。


120−−:02/01/28 14:35 ID:s0yzMeaQ

────ご飯を食べに行ったけーちゃん

                      ────突然、誘われたあたし

────出しっぱなしのお風呂の水

                  ────シチューの味にこだわる梨華ちゃん

────梨華ちゃんの満面の笑顔

               ────いなくなった、けーちゃん



まさか・・・ 

    まさか・・・

         まさかっ!!


121−−:02/01/28 14:36 ID:s0yzMeaQ

浴室のドアは閉じられている。
水音は相変わらずだ。
ドアに微かな赤。

(これは・・・なに・・・?)

────開けちゃ、ダメ・・・

頭がガンガンする。
第六感から来る警告。
それとは、逆に後藤の手は誰かに操られているように動く。

──ガチャッ

ダメ・・・ッ!!

122−−:02/01/28 14:38 ID:s0yzMeaQ

「──────ぁっ!!」

自分の声とは思えないほど微かに声が漏れた。
ともすれば、叫びだしそうな口元を抑押さえて浴室から目を背ける。 

──あれは、なに・・・あれは、なに・・・あれは・・・・・・

血?

赤い、赤い、赤い死体・・・・・死んで・・・・

   あれは────

  
         けー・・・ちゃん・・・・・・?


123−−:02/01/28 14:42 ID:s0yzMeaQ

「・・・ぅっ」
胃の中のもの全てが逆流してくる。
後藤は、洗面台にもたれかかるようにして吐いた。
次から次へとこみあげてくる嘔吐感。
もう胃液の味しかしない。
頭の痛みもピークに達して・・・・・・

「大丈夫ー?」
背後で、脳天気な声がした。
鏡に映ったその人の顔には確かに溢れんばかりの微笑みがこぼれている。
だが、後藤にはそれが中身のない作り物のように見えた。
ガタガタと全身が震え出す。
それを見て、さらに石川はぎこちないぐらい不自然な笑顔をつくる。

「私ね、やっぱり保田さんが好きなの。
 保田さんとずっとずっと傍にいたかった。
 ごっちんに渡すなんて嫌だったの。だから────」

石川が後藤の首に手を回す。
ガチガチと歯と歯がぶつかりあい、唇をかみ切ってしまう。

(だから・・・なに・・・・・・?)

────────イヤだ、イヤだ、イヤだ
────聞きたくない────聞きたくない────

「でも、ごっちんも私と同じだから・・・狂うほど愛してたんでしょ?
 あんなことしちゃうぐらい愛してたんだよね、保田さんのこと。
 だから、ごっちんにも権利があるよ。そう思ってココに来てもらったの」

耳元で囁かれる。

権利・・・? なんの?

    ソンナノイラナイ・・・・・・

124−−:02/01/28 14:44 ID:s0yzMeaQ

後藤の頭は、もう恐怖で真っ白になっている。
抵抗する気力さえそがれてしまっている。
首にまわった手が、徐々に呼吸を圧迫してくる。
鏡に映る石川の片目。後藤の肩ごしにそれはある。
そして、その目を三日月に歪めて彼女は言った。

「──シチュー、おいしかったでしょ?」


後藤の思考は、完璧に止まった。



   ────タダ ヤスダサンガ スキナ ダケナノ────


石川の声が遙か遠くに聞こえた。
125幕間:02/01/28 14:46 ID:s0yzMeaQ

  

 ────────



126エピローグという名の独白:02/01/28 14:47 ID:s0yzMeaQ

優しい人が好きなんです。

でも、あなたは誰にでも優しすぎですよ。

あなたは、私だけに笑顔を見せてくれないと・・・
あなたは、私だけに愛を与えてくれないと・・・

こうしないと すぐにどこかへ行っちゃうでしょ・・・


────


でも もう安心

これで あなたは ずっと 私と一緒です

ずっと ずっと 一緒ですね

ねぇ 保田さん・・・・・・



127作者:02/01/28 14:52 ID:s0yzMeaQ
はいっ
というわけで、無事(?)終了記念age!
これは、もう自分、殺されてもしかたないものをかいてしまいました。
いままで読んでいただいた方、さきに謝ります。スマソ
では、ありがとうございました。

さ、これからは先にはじめた例のヤツを書き上げるぞ
128nanasi:02/01/28 17:06 ID:QNbhEoUr
マジかよーって感じでした。
っていうか、先にはじめた例のヤツってなに?
ともかく、お疲れさまです。
また、新作するときは連絡どーぞ。
ちなみに、ココまだ使えそうだから、新作しないっすか?
129お疲れ様でした。:02/01/28 17:22 ID:69mBQ0wM
気が付けば話に引き込まれて一気に読んでしまいました。
ってか惚れました。
宜しければ例のヤツのスレを教えて下さいませ。
130sage:02/01/28 17:31 ID:zubNlZAx
      ∧_∧      ∧_∧
     _( ´∀`)    (´∀` )
  三(⌒),    ノ⊃    ( 1  )   糞スレは・・
     ̄/ /)  )      | |  |
    . 〈_)\_)      (__(___)

         ∧_∧   ∧_∧
         (  ´∀) (´∀` )
        ≡≡三 三ニ⌒) 1  .)   立てるなって・・
        /  /)  )  ̄.| |  |
        〈__)__)  (__(___)

           ∧_∧  ,__ ∧_∧
          (    ´)ノ ):;:;)∀`)
          /    ̄,ノ'' バ  )  言ったろーが!!
         C   /~ / /   /
         /   / 〉 (__(__./
         \__)\)
                      ヽ l //
            ∧_∧(⌒) ―― ★ ―――
            (    ) /|l  // | ヽ   ヴォケがーー!
           (/     ノl|ll / / |  ヽ
            (O  ノ 彡''   /  .|
            /  ./ 〉
            \__)_)
131なんかすっげー:02/01/28 22:10 ID:zujKllm5
ずっと気になってたけど終わるまで待ってました。
で、さっき一気読み。
作者さんてきに、おもしろくないとか言ってたけど、全然そんなことないです。
かなりおもしろかった。っつーか、石川こえーし(w

また新作かくときは、教えてくださいよー
で、みんなが聞いてる例のヤツ、オレも知りたいです。

132 :02/01/29 00:02 ID:6q12rVKF
いまなんか一気に読んだッス偶然!! 保田モテモテなのがちょっとあの、
シリアスなんだけどものすごいギャグを読んでるような気がして、その勢い
で! 超面白かったッス!!! オチも保田っぽくてNice!!!! ごちス!!!
133名無し募集中。。。:02/01/29 01:27 ID:CZMv8BBb
石川の暴走がここまでイってしまうとは・・・ビクーリの展開で良かったです。お疲れさまでした。
それから自分も「例のヤツ」を知りたいです。良かったら教えて下さい。
134マンセー:02/01/29 11:28 ID:XnVcnlQh
モテモテやっすーマンセー
最後の独白もよいっす。
作者様の次回作期待します。
135おっつー:02/01/29 17:18 ID:3XnlP2+P
おれ、特に番外編の矢口と吉澤が好きでした。
いや、本編もよかったですけど。
もし、よかったらこの2人の話かいちゃいませんか?
などと、言ってみたり。
それでは、ホントにお疲れさまでした。

で、「例のヤツ」ってなんなんすか?
92の七誌さんが知ってそうなんだがな〜
136名無し募集中。。。:02/01/30 03:49 ID:kL3mxAdY
脱稿オメ>作者
片手間でこれだけ書けるんだから、たいしたもんです。
本命の作品(どこにあるのやら……)も見てみたい。
137作者:02/01/30 09:40 ID:AlL4hT+V
書き逃げしようかと思ったら意外にレスついててビクーリ
ホントは、このラストだとちょっとヤバイかなと思って
文句言われたら、そっこう、石川の夢オチにしようかと思ってましたが(w
みなさん、肯定的でよかったっす。

新作は、構想1時間、制作3時間のこれまた思いつきの短めなヤツが
一個あるので今度、ココに書こうかなと。ちなみに全然おもろないっす。
あと、もういっこシリアスな山ナシオチナシ意味ナシの話しができてるんで
(これは、自分的に力入れたらしいが、w)
それは、またどっかの死にスレ乗っ取って書く予定。
いつでも乗っ取り命だから、オレは。

というわけで、読んでいただいたみなさまありがとうございました。
って、これでひっそり消えたら怒りますよね?
「例のヤツ」答えてから消えないとダメっすよね。
これは、ホントウにぐだぐだなんすよね。ちょっと失敗したなと。
ま、いっか・・・業務連絡スレ内にあります。ご興味もたれましたらどうぞ、まぁ、
がっかりすること絶対ですが(w

それでは

138 :02/01/31 09:02 ID:fSgoRmcC
(゚Д゚≡゚Д゚)小説に夢オチはタブー
139名無し娘。:02/01/31 09:05 ID:wxCQKv15
hozen
140名無し:02/01/31 18:59 ID:BN/O6Xs/
夢オチにしなくて正解ですよ。
すごくおもしろかったです。
思いつきの新作も楽しみにお待ちしています。
141!:02/02/01 19:50 ID:DX3C4NXj
ho
142!:02/02/01 19:51 ID:DX3C4NXj
/ze
143!:02/02/01 19:52 ID:DX3C4NXj
n

飯田さんは、とってもすごい人なのれす。
辻は、昨日、飯田さんのヒミツを知ってしまいました。
あれを他のメンバーが知ったらいけないような気がします。
だから、辻は黙ってますよ、飯田さん。
145--:02/02/02 00:52 ID:HKEuAxeE

「つじー」

あっ、飯田さんが呼んでるのれす。
あの顔は、交信後、約43秒ってところれすね。
「なんれすか〜?」
飯田さんは、メンバーのみんなからは離れた暗がりに立って、辻に向かって手招きをしてる。
いつもなら来てくれるのに…なんか様子がおかしいのれす。
146--:02/02/02 00:54 ID:HKEuAxeE

「カオには、なんでも分かるんだよ」
「??」
辻が飯田さんの元に行くと、突然、そんなことを言われた。
意味が分からないのれす。もっと、細かく言ってほしいのれす。
そう目で訴えてみる。
「辻、昨日、見たよね」
時折、怖いと言われる飯田さんの大きな瞳は、少し悲しげだ。
「な、なにをですか?辻、なんにも見てないれす」
「ふ〜」
飯田さんは、深くため息をつく。
「辻、昨日、なにを見たか言ってごらん?」
その瞳には、催眠術のような作用があるみたいなのれす。
辻の口は、勝手に昨日見たことを言っていました。

「辻は〜、昨日―――――」

147  :02/02/02 01:27 ID:zHAOLjig
( ´D`)ノ アーイ! <ぜんぶひらがなでしかしゃべれねえのれす
148作者:02/02/02 10:39 ID:uNYjxcGM
まさか、そっこう見つけられるとは思ってなかった(w
辻の喋り方については、全部ひらがなだったら見にくいかな〜って思ったんっす。
まぁ、これからひらがな大半+ちょこっとだけ漢字をまぜていくように気をつけます。
149−−:02/02/02 10:41 ID:uNYjxcGM

――昨夜 ダンスレッスン終了後 某スタジオ

「のの、一緒かえろー」
加護が、タオルで汗を拭きながら言う。
その肩には帰り支度の終わったバッグをすでにかけている。
「ちょっとまって〜」
亜依ちゃんは、ちょっとせっかちれす。
中澤さんもそうらったけど……かんさいの人は、みんなせっかちなのかな?
ののは、そのスピードについていけないのれす。
辻は、そんなことを思いながら、帰り支度をはじめる。

「加護〜、ちょっと来て〜」
シャワー室の方から、気怠げな声が聞こえる。
あのこえは、後藤さんれすね。
さいきん、亜依ちゃんと仲がいいんれすよね〜。
「はいな〜、師匠っ!!」
加護は、嬉しそうにシャワー室の方へ走っていった。
――あっ!!亜依ちゃん、のののそんざいわすれてる……ひどいのれす。
…しょうがないれす。ほかにいっしょに帰ってくれそうな人さがすのれす。


150−−:02/02/02 10:43 ID:uNYjxcGM

辻は、チラッと周りを見回す。
少し大きな体が、あくびをしながらドアにもたれかかっている。

あっ、よっすぃーだ。よっすぃーといっしょに帰ろっかなー。
「よっす……あっ」
辻が言いかけてやめたのは、吉澤にまとわりついている黒い物体…
もとい、石川の存在に気づいたからだ。

ののは、気がきくんれすよ。2人のこいじのじゃまはしません。
……とおもったら、よっすぃーは、梨華ちゃんをていねいにことわって矢口さんのほうに行ってしまったのれす。
しかも、矢口さんにヘコヘコしているのれす。
ん〜、おとなのせかいはよく分からないのれす。

…んっ!?
あれは、いいらさんれすね〜。1人でどこへ行くんれしょう??
よし、めいたんていのののかつやくのばめんれすね。

辻は、フラフラと歩く飯田の後を追うのであった。
151−−:02/02/02 10:44 ID:uNYjxcGM

いいらさんを、追っていたらおくじょうに来てしまいました。
いったい、なにをするつもりなんれしょう?

辻が、じっと目をこらして見ていると、飯田は、いきなり例のちょっとおかしなダンスを踊り始めた。月明かりの下で見るそれは……やっぱり、おかしかった。

……って、あれはなんれすかっ!!??

いいらさんのあたまのうえに大きな○。
UFOっ!!!!!?????
あっ、なかから人が出てきたのれす。
なんかあの人、平家さんにそっくりれすね〜。
平家さんのそっくりさんは、いいらさんと、おしゃべりしはじめました。

「――だからっ、カオリはまだ星には帰りたくないの」
「やけどっ王女、……が……して…み…ですよ」

飯田の声はハッキリと聞こえるが、平家もどきの声は聞こえにくい。

でも、星って?
王女って??

「ともかく、カオはまだ星に帰る気はないからね」

152 ◆KOSINeo. :02/02/02 12:36 ID:doXuB6QW
小説総合スレッドで紹介&更新情報掲載しても良いですか?
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1000493808/
153−−:02/02/02 20:30 ID:xP7iZ+pV

――現在 収録後 辻 小一時間問いつめられ中

「…ってところを、見たのれす」
「やっぱりねー、誰かいたと思ったんだ、カオ」
いいらさんは、おだやかにほほえむ。
おこってないみたいれすね。でも、それよりもきのうのこと聞きたいのれす。

「――いいらさんは、宇宙人なんれすか?」

辻の言葉に、一瞬イイダが固まった気がした。
でも、次の瞬間にはまたいつもの柔らかな雰囲気を醸し出す。

「辻、ヒミツは守れるよね」
「へいっ」
「じゃぁ、辻には特別に教えてあげるね」
154−−:02/02/02 20:32 ID:xP7iZ+pV

それから、いいらさんが教えてくれたことは、
ののにはむずかしくてちょっと分からなかったけど、
目の前のいいらさんは、ホントのいいらさんじゃなくて、
ホントのいいらさんは、目の前のいいらさんのいた星にいることが分かりました。
このイイラ(外人さんはカタカナにするのれす)さんは、
ハロー星の王女で、いいらさんのこうしんでんぱをじゅしんして2人は、知り合いになったみたいれす。それで2人は、同じ顔、同じようなたちばなのれ、
少しのあいだ、おたがいの世界をこうかんしてみたらしいれす。
でも、イイラさんは、もうすぐじぶんの星に帰らなきゃいけないと、少し悲しげにつぶやきました。
そうしないと、いろいろ星どうしのあいだでごたごたするからって……
ののは、イイラさんにちきゅうでのいろいろなおもいでをつくってほしいれす。

だって、ののは、いいらさんもイイラさんも大好きれすから。
155作者:02/02/02 20:34 ID:xP7iZ+pV
>◆KOSINeoさん
毎度のことながらありがとうございます。
よろしくおねがいします。
156名無し募集中。。。:02/02/03 01:04 ID:q4oPz9cs
保全

ひょんなことからイイラさんが、宇宙人らと知ってしまった今日このごろ……
ののは、イイラさんのこうどうをチェックしていました。
それはもう、となりにぴったりです。
れも、イイラさんは、いつものいいらさんと
こうどうパターンが変わりないみたいれす。
だから、みんなにばれなかったんれすね。
158−−:02/02/03 10:12 ID:Tp2KCSWU

「――カオね、思うんだ」
イイラさんが、いいらさんのように
こうしんちゅうのしゃべり方にきりかわりました。
そんなとこもいいらさんといっしょなんれすね。
はなしあいては、安倍さん。
・・・と、その横にざしきワラシのようにひっそりと新メンのあさ美ちゃんもいます。
安倍さんといいらさんは、たんじょうびが1日ちがい(?)で、
なんと生まれたびょーいんもいっしょのくされえんらしいのれす。
それでも、目の前にいるいいらさんが、べつじんだと気づかないもんなのれすね〜。
ののも気づきませんれしたけど…けふん
159--:02/02/03 17:38 ID:Q4BMLlpj

それにしても、いつ聞いてもイイラさんのこうしんちゅうのおしゃべりは
ののにはりかいできないのれす。
でも、安倍さんは、うんうんとときどき、相づちを打ちながら聞いています。
あれっ!?安倍さんのとなりであさ美ちゃんもうなずいてるっ!!
うなづいてるってことは、安倍さんと同じように
イイダさんのはなしをりかいしてるのかな?

160--:02/02/03 17:40 ID:Q4BMLlpj

「――――だから、鳥はもとの場所へと帰っていくんだよね、きっと」

ののが、おどろいてるあいだにイイラさんのはなしが終わっちゃったのれす。

「あー、分かるべ、その気持ちー」
「……すごくために、なります」

えっ!!
安倍さんは、ともかく、ホントにあさみちゃんも分かったの?
ホントにタメになる話だったの?
ののには、ぜんぜん分かんなかったれすよ……

ん〜、今のは,ほっかいどーの人にしかつうじない
たとえばなしなのかもしれないのれす……


でも、そんなドサンコ2人組も、ののは大好きれすよ。
161名無し娘。:02/02/03 19:58 ID:In1qx6Qg
前作と違ってホノボノ系だな。
これはこれで期待

今日のイイラさんは、なにやら矢口さんのそうだんにのっているようれす。
ののも、イイラさんのとなりの席キープなので、
矢口さんのはなしもちゃーんと聞いてます。

「…でさー、よっすぃーをあたしが尻にしいてるとか、石川に言われちゃったわけ。
 ひどくない?矢口、尻になんてしいてないよねー」

そうだんと言うよりは、グチれすね。
でも、ホントにじかくがないんれしょうか、矢口さんは。
ののは、このあいだ、2人のかんけいをもくげきしたばかりだからなんとも言えないれすけど、チラッと見たかんじだけど、
思いっきりよっすぃーは、矢口さんのシリにしかれてる気がします。
――イイラさんは、なんて言うんれしょう??

163−−:02/02/04 08:55 ID:YjV5hOEv

「矢口の相談ってそれだけ?」
イイダは、自分よりも目線がしたにある矢口を覗き込むようにみる。
「それだけ?…って、そうだよ、ワルイかよーっ」
矢口さんは、イイラさんに見つめられてちょっと照れてるみたいれす。
「それなら、カオに任せてよ」
「えっ!?」
「吉澤を、もっと頼れるオットコ前キャラにしたらいいんでしょ?」
イイラさん、ちょっとにんげんにはふかのうなことを言ってるような……
あっでも、にんげんじゃないんれしたね。
なら、だいじょーぶれすね。のの、なっとくしました。
「そうそう、よっすぃーはかっこいいんだけど、ちょっと頼りないんだよねー。
 カオリもよく見てるじゃん」
矢口が、イイダに笑いかける。
「じゃ、さっそく、吉澤をもっと頼れるオットコ前でいこう作戦開始するから楽しみにしててね」
「へ?…うん」
そう言って、さっそうと立ち去っていくイイだを呆然と見上げる矢口。
だが、突飛なイイダの言動にはもう慣れてしまったのか、
なにごともなかったかのように雑誌を読み出した。

ののは、もちろん、イイラさんのあとを追いましたよ。

164−−:02/02/04 08:56 ID:YjV5hOEv
イイラさんが、いちばんに向かったのはもちろんよっすぃーのところ。
そのとき、ちょうどよっすぃーは、後藤さんとじゃれ合っていました。
それを、まんなかからムリヤリわりこむようにして、
すれちがいざまよっすぃーのかたひじをつかんでよっすぃーごとひきずっていく。
そのスピード、さすがなのれす。
とりのこされた後藤さんは、キョトンとしたかおで
ずるずると引きずられていくよっすぃーと、イイラさんのうしろすがたを見つめていました。でも、すぐにソファに横になってねむりの世界へ――って、いいんれすか、後藤さん?かりにもともだちをラチされたのに……
亜依ちゃんならきっと「そこが師匠のすごいところやねん」とか言うんれしょうね〜


ハッ!!
それよりも、イイラさんたちのあと、ついていかなきゃ――

165−−:02/02/04 08:59 ID:YjV5hOEv

イイダが、吉澤をひきずってたどりついたところはトイレ。
「ちょっと、なんなんですか〜」
さすがの吉澤も、ちょっと不機嫌そうな声をあげる。
「吉澤、これから聞く質問に答えてね」
しかし、イイダは、そんなのお構いなしにきっぱりと言った。
「は?はぁ…」
やや押され気味に吉澤はうなづく。

「第1問!吉澤は、矢口の尻にしかれている、○か×か?」
って、イイラさん、それまんまじゃないれすかーっ!?
よっすぃーも、かたまってるし――
「さぁ、答えて」
さぁって…こたえられないれすよ、ふつう。
たとえ、そうでも、そんななさけないこと……
「あ、あの、それは飯田さんにどうゆう関係があるんですか?」
あー、よっすぃー、せいろん言っちゃいました。
これは、ぜったいヤバイれすよ、イイラさん…
んっ、イイラさん、よゆうのひょうじょうれすね。

「吉澤の未来に関係あることなの」
「えっ!?」

もしかして、このさくせんは……ののもかけられた『大きな瞳はさいみんじゅつ!?』れすか?
そうなんれすか、イイラさん。
イイラさんは、よっすぃーの瞳をじーっと見ている。
あっ、よっすぃーのかおがだんだん、うつろになってきてる。
やっぱり、『大きな(以下略)』さくせんらったのれすね。
さすが、イイラさんれす。
166作者:02/02/04 09:05 ID:YjV5hOEv
・なんでオレ、こんな話を思いついたんだろう
っつーか、思いついただけならまだしも、
あっちのヤツを終わらせる前に、なんで書き始めちゃったんだろう(w
さらにいうと、短めとか言いながらなっげーよ
んでもうちょっというと、オレが力をいれた(らしい)
シリアスな山ナシオチナシ意味ナシの話は、いつ書きだそう・・・・・・
167読者:02/02/04 11:32 ID:kVLucizE
けっこうイイと思いますよ。ほのぼの系も
力を入れた(らしい)話しもお待ちしています。
168糞野郎共よ!!!:02/02/04 11:33 ID:f52jgMWN
169--:02/02/04 16:52 ID:OA42ONbG

「……しかれてるっていうか、まぁ、主導権は矢口さんですね〜」
吉澤、破れたり!という感じで、吉澤は虚ろな顔をしたまま訥々と喋り出す。

ないようは、あまりにもよっすぃーがかわいそうなんでののには言えないのれす。
にしても、なんれよっすぃーはそれでも矢口さんと付き合ってるんれすかね〜。
ののには、そっちの方がナゾなのれす。それが大人なのかもしれません。

「――分かった」

よっすぃーのはなしを聞いたあと、
少しかんがえこんだ(こうしんした)イイラさんがニコッとわらう。

「カオに任せてね、吉澤」
「は、はぁ…」

こんどは、なにするんれすか?
ののは、イイラさんのうごきみててドッキドキれすよ。
170−−:02/02/04 16:53 ID:OA42ONbG

「吉澤、背中向けて」
「…こうですか」
吉澤は、案外、素直にイイダに背中を向ける。
まら、さいみんこうかがのこってるのかもしれません。

「いっくよー!!」
そう言って、イイダは片手を振り上げる。
「行くってどこにです、ぐぁ――っ!!」
その手は、台詞の途中でよしざわの首筋にクリーンヒットした。
吉澤は、そのまま顔面から前のめりに倒れる。
……ここ、トイレなのに、ちょっとかわいそうなのれす。
ふこうちゅうのさいわいは、そうじしたあとやく3じかんけいかごの
かわきかけのゆからったことれすね。
これが、そうじまえやそうじしたあとやく1じかんけいかのゆからったら、
もうたまったもんじゃねーのれす。

「…イイラさん、いまのはなにしたんれすか?」
「ん?見たら分かるよー」

たった今、よっすぃーを倒したイイラさんは、ニコッとキレイに笑うのれした。
171   :02/02/04 22:37 ID:CoIQ2KSc
だんだん「ノノジャーノンに花束を」になっていくのれす。。
172作者:02/02/04 23:14 ID:P+Y+zLp9
>171
「ノノジャーノンに花束を」って??
アルジャーノンなら知ってるが・・・どっかにあるんでしょうか?
173    :02/02/04 23:28 ID:CoIQ2KSc
グーグルでどぞ

「辻、隠れるよ」
「へっ?」
イイラさんが、がばっとののをかかえてトイレのこしつに入る。
「なんれれすか?」
こごえでイイラさんに聞いてみる。
「こっそり、吉澤のあと、つけるよ」
「…へい」

「んっふ〜ん…」

すうふんご、むくっと起きあがったヨッスィーは、
なんかみょうにへんなオーラをまとっていました。
そして、キョロキョロとまわりをみまわして、
くちぶえを吹きながらトイレから出ていきました。
175−−:02/02/05 08:41 ID:CwlOeEND

「行くよっ」
イイラさんが、ののの手をひっぱってくれます。
ののは、それだけでまんぞくなのれす……イタッ!!
イイラさん、いきなり止まらないでほしいのれす。
んっ?その目は、見てみろってことれすか?
よいしょっと…あれは、よっすぃーと、梨華ちゃんれすね〜
んっ!えっ!!えーーーーっ!!!
よっすぃー、梨華ちゃんをかべに押しつけてなにしてるんれすか??

「梨華ちゃん、なんてキレイなんだ、君は」
「…え?ヤダ、なに言ってるの、よっすぃー」
「君の瞳に、カンパハァイ!!」

よっすぃーが、梨華ちゃんをくどいてる??
カンパハァイって……でも、梨華ちゃんもまんざらじゃなさそうなのれす。
……イイラさんのもっとたよれるオットコ前キャラさくせんってコレだったんれすか?
これじゃ、ただのタラシなジゴロキャラなのれす。
176−−:02/02/05 08:42 ID:CwlOeEND

「ちょっと、吉澤っ!!あんた、石川になにしてんのよっ!」
向こうからすごいいきおいで来たのはおばちゃんれすね。
おばちゃんの梨華ちゃん好きにもこまったものれす。
「おぉぅっ!!保田さんじゃないですか〜」
よっすぃーが、りょうてを広げながらターンをきめて、梨華ちゃんからはなれる。
……えーっ!!こんどは、おばちゃんねらってるんれすか〜!?
「保田さん、怒った顔もビューチフォーですよ〜。
 …おやっ、顔が赤くなってますね〜。んー、そんなところもキューティクルだ」
およそ、よっすぃーらしくないのれす……
さすがの保田さんもタジタジれすね。

やっぱり、このさくせんしっぱいらったんじゃないれすか??

177−−:02/02/05 08:44 ID:CwlOeEND

「……間違えちゃった」

ポツリと辻の頭上でつぶやく声が聞こえた。
辻はイイダを見上げる。
イイダは、辻を見てぺろっと舌を出した。

やっぱり、まちがえたんれすね……

と、辻たちがそんな目と目で会話してる間に
吉澤は新たなターゲットの方へ消えてしまう。

「イイラさん、よっすぃーになにしたんれすか??」
「んー、人のさー、ここにスイッチがあるんだよね」
「スイッチ?」
「そう、それを押したら性格がちょっと変わるんだけど……
 それを押し間違えちゃったみたい」
スイッチ?そんなの聞いたこともないけど…宇宙人のイイダさんには見えるんれしょうか。
「ののにもあるんれすか!?」
「うん、あるよー。頭よくなるように押してあげよっか」
「え……えんりょします」
「そう……それよりも、吉澤追わなきゃね」
「へいっ!」
178作者:02/02/05 08:58 ID:CwlOeEND
>173
分かりました、検索してみます

ってか、オレ、人の小説ってほとんど読んでないんだよな〜
ネタばっか読んでるし(w
っちゅーわけで、なんかオススメあったら教えてあげてください
179名無し募集中。。。:02/02/06 04:40 ID:C76lRzj3
「ノノジャーノンに花束を」 作者RIFF
http://fire7.s2.xrea.com/red/972566377.html

名作だから読んでみん
180作者:02/02/06 17:48 ID:Skvq8qdI
>179さん
サンクス
確かに名作っすね。アルジャーノンよりよかった(藁

おれ、こんなの書いててえーのかとマジで思ってきたんだが(w
一応、更新しとく
181−−:02/02/06 17:50 ID:Skvq8qdI

よっすぃーのあとを追うのはかんたんれした。
だって、ろうかで顔が赤くなっているメンバーをたどっていけばいいかられす。
でも、メンバーぜんいんをくどくなんて……
よっすぃーのがんぼうもまざってるんじゃないれしょうか?

「どうやら、楽屋にいるみたいね」
「そうれすね」
さいごのぎせいしゃ、愛ちゃんをチラッと見る。
これはもう、よっすぃーにメロメロになってますね。
このあとが、たいへんれすよ、よっすぃーは……
182−−:02/02/06 17:53 ID:Skvq8qdI

「ちょ…、ちょっと、よっすぃー、なにすんのよっ!!」
中から、矢口さんのあせった声が聞こえてきます。
と、とつにゅうれすねっ!!
辻が、イイダを見上げると、イイダは、こっそり覗き見を開始していた。
……イイラさん

「矢口さ……いや、真里」
「ハァっ!!」
「真里の素直じゃないところがあたしは好きだよ。
 そうその小柄なバディもセクスィービームもタッタカターノウァチャーも、
 真里の全てをうぁい(愛)してるっ!」
「……」

矢口さんは、ソファにくみしかれてますね。
ホントに見てるだけでいいんれすか?イイラさん。
あっ、イイラさんこうしんモードとつにゅうしてる…
このじょうきょうでなにとこうしんするのれすか??

「さっ真里、あたしの胸に飛び込んでこいっ!!」

れも、さっきからよっすぃーのセリフってなーんか古くさいれすね〜。
矢口さんはだまってうつむいたまんま……もしかして、泣いてるんれしょうか?
たしかに、じぶんの好きな人が
こんなに古くさいセリフ言うようになったら、ののれも泣いちゃいますけど…

「どうした?真里??カッケすぎるのか、あたしが?」
「っていうか、キショっ!!」
「えっ?」
「よっすぃー、マジキショすぎっ!!!」

矢口さん、目がこわいれす。
き、キレてたんれすね……

――ドーンッ

よっすぃーをつきとばす矢口さん。

そして、そのままがくやのドアをあけようと…って、あけられたら
あぅっ!!
のののおでこにドアがクリーンヒットしたのれす。
あー、星がまわってる。ののもこうしんちゅうれすかね〜。
183−−:02/02/06 17:54 ID:Skvq8qdI

「よし、辻、行くよっ」
イイダが、サッと辻の腕をつかんで楽屋に入り鍵をかける。

えっ?いつのまにこうしんからもどったんれすか?
っていうか、ちゃっかりイイラさん、ドアよけてたんれすね……

「ま〜り〜………」

おきざりにされたよっすぃーは、なみだめでじぶんの世界にはいっちゃってますね。

「いっくよーーーーっ!!」
イ、イイラさん、てんかい早いれす。

――バッコーン!!

よっすぃーは、ものも言わずにたおれる
だんだん、かわいそうになってきました。

「…今度は、成功したはず」
イイダは、満足げに腕を回すのでした。
184−−:02/02/06 17:55 ID:Skvq8qdI

それから、すうじつご
まえと同じように、矢口さんのシリにしかれたよっすぃーのすがたをみんながもくげきしました。
うわさによると、まえよりももっとヘタレよっすぃーになったらしいれす。


ののは、そんなラブラブ(?)な2人も…だいすきれす…よ


今日は、ちょっとしゅこうがチガウのれす。
ののは、亜依ちゃんによびだされてイイラさんとははなれたところにいます。
いっつもえがおでげんきな亜依ちゃんが、
ちょっとまじめな顔をしてののの前に立っています。
いったい、どうしたんれしょう?

「どうしたの、亜依ちゃん?」
「…んっ」
さっきから亜依ちゃんは、ずっとこんなちょうしれす。
ののは、イイラさんじゃないから話してくれないと
亜依ちゃんのきもちが分からないのれす。

(…ごっちんのことだよ、辻)

えっ!?

あたまの中でイイラさんのこえがしました。
あたりをキョロキョロ見ると、
よっすぃーと後藤さんのそばにいるイイラさんがほほえんでいます。
てだすけしてくれるんれすね。
ののが、あたまで聞くとイイラさんはゆっくりとうなづいてくれました。
よしっ!!のの、がんばるぞっ!!!
186−−:02/02/07 08:36 ID:LbU3HB7s

「亜依ちゃん、もしかして、後藤さんのことれすか?」
ののが、そう言うと亜依ちゃんはおどろいたかおをして
ポリポリと照れたようにあたまをかきます。
「やっぱり、ののには分かるんやな〜」
「そうれすよっ、ののは亜依ちゃんのことなんでも分かるのれすっ!!」
ホントは、イイラさんのおかげれすけど、
ののは、えっへんとむねをそらして見せました。
亜依ちゃんは、ニコッとわらいます。
今日、やっとえがおが見れたのれす。
187−−:02/02/07 08:37 ID:LbU3HB7s

「それで、後藤さんがどうしたんれすか?」
「うん、あんなー、師匠って大人やんかー」
後藤さんが、おとな……そうれすね、ののたちにくらべたらすごくおとなれす。
辻は、うなづく。
「せやから、うちが好きゆうても、相手にされてへん気がするねん」
「へ〜…えっ!!」
亜依ちゃん、後藤さんにコクハクしたんれすか!?
いつのまにっ!!ののはそんなこといっかいも聞いてないのれす。
「それでな、後藤さんのホンマの気持ちってどこにあるんやろうなーって」
亜依ちゃんだけ、さきにすすんでーーー!!

(辻っ、加護の話、聞いてるっ?)
イイダの声が飛んでくる。
あっ!!
…ちょっと、どうようして聞いてなかったれす。
そう答えると、イイラさんが、亜依ちゃんの言ったことをおしえてくれる。

ん〜後藤さんのきもちなんて、ののに聞かれても分かんないのれす。
188−−:02/02/07 08:38 ID:LbU3HB7s

の、ののとイイラさん、れすか!?
イ、 イイラさん、なんてこたえたらいいんれすか??
辻は救いを求めるように聞いたのに、イイダからはなにも返ってこない。

イイラさん、もしかして照れてますか?
辻は、横目でチラッとイイダの方を見る。
イイダは、かすかに首を振りながらも顔がちょっと赤い。
やっぱり、照れてる……テヘテヘ♪ののも照れてますよー
189−−:02/02/07 08:41 ID:NwMTwAQR
>>188全訂正

「ののは、大人な飯田さんと仲えーやんか。
 やから、どうやったら2人みたいな空気つくれるんか教えてほしいねん」
「えっ!!」

の、ののとイイラさん、れすか!?
イ、 イイラさん、なんてこたえたらいいんれすか??
辻は救いを求めるように聞いたのに、イイダからはなにも返ってこない。

イイラさん、もしかして照れてますか?
辻は、横目でチラッとイイダの方を見る。
イイダは、かすかに首を振りながらも顔がちょっと赤い。
やっぱり、照れてる……テヘテヘ♪ののも照れてますよー
190−−:02/02/07 08:42 ID:NwMTwAQR

「…やっぱ、そんなん教えられへんよなー。後藤さんと飯田さんはちゃうし」
加護が、ちょっと残念そうに言う。
んー、こうなったら後藤さんのホンネをさぐるしかないれすね。
「ご、後藤さんの気持ちが分かったらいいんだよね」
「へっ、そうやけど…後藤さんは、気持ち隠すのうまいからな〜」
「ののに、任せるのれすっ!」
191−−:02/02/07 16:21 ID:KDMMfaOH

(つじ、つじ)
…なんれすか?
(ごっちんは、加護のこと好きだよ)
…ホントれすか?
(うん、さっき交信した)

「亜依ちゃん、後藤さんは、亜依ちゃんのことぜったい、好きだよ」
「どうしたん、急に?」
「ののは、後藤さんのことも分かっちゃうのれす」
「……でも、それやったらなんで相手にしてくれへんのやろ?」
「…うっ」

なんでれすか、イイラさん?
(ごっちんはね、不器用だからあれでも気持ち伝えてるつもりなんだよ。
 よく観察したら分かるから――)
192−−:02/02/07 16:23 ID:KDMMfaOH

「後藤さんは、ぶきようなんだよ」
「後藤さんがー!?」
「そ、そうらしいよ…」
「…らしいって、ののー」
「まだ、つづきがあるの。ちゃんと、聞いてよ、亜依ちゃん」
ののにだって後藤さんがぶきようとか分かんないのに、
はっきりいうなんてできるわけないじゃないれすかー。
「それでね、あれでもきもちつたえてるつもりなんだって」
「あれでもって?」
「そ…それは…」
うーんとっ……あっ!!あの時とか
「ホラ、このあいだだっていっしょにシャワー浴びにいったじゃないれすか。
 ののを置いて」
「あっ!!」
亜依ちゃんが、いま思い出したようにいう。
「それだよ。だから、後藤さんをよくかんさつしたら
 きっと後藤さんのきもちが分かるのれす」
「観察…」
「うん。ののもイイラさんのこといっつもかんさつしてるもん」
「そうなんか」
加護は、感心したように辻を見る。
「分かった、ありがとなー、ののっ」
「どーいたましてー」

辻に手を振りながら加護は、後藤の方へ走っていく。
後藤は、フニャッとした笑顔で加護を受け止めている。
193--:02/02/07 16:24 ID:KDMMfaOH

んー、あんなえがお、ののにはしてくれないれすね〜
(辻は、カオリがいるからいいじゃん)
そうれすね。

ののは、好きになるのにおとなもこどももないと思うのれす。
だから、後藤さんも亜依ちゃんも大好きなのれす
194名無し募集中。。。:02/02/07 21:16 ID:GdEMxnsE
イイダさん観察記、ムチャクチャおもしろいです。
毎回、楽しみにしてます。これからもがむばって下さい。
195作者:02/02/08 19:20 ID:r5JYwbkQ
>194さん
そう言っていただけて激しく嬉しいです。
ちょっと本命のヤツがこけまくっちゃってるんで(w
かなり自信なくなってました
この話も、残すところ2話+1ぐらいなんで、これからもよろしくおねがいします
ちなみに今日はチョト更新できそうにないんでスマソ
196名無し募集中。。。:02/02/09 15:55 ID:7D4IEGox
保全〜
197_:02/02/10 03:07 ID:MO6D1Ijw
hozen

「よっすぃーっ!!」
「な、なに、梨華ちゃん?」

梨華ちゃんが、よっすっぃーにだきついてます。
よっすぃーは、ちょっとこまりぎみ。
それは、そうれすね。
あんなところ矢口さんに見られたらこわいれすもんね。

でも……
199−−:02/02/10 09:15 ID:tPmq0ogR

ねぇ、イイラさん。
のの、おもうんれすけど梨華ちゃんってよっすぃーが好きなんれすか?
(んー、石川はねー、まだ微妙なんだよ)
び・みょ・う?
(そ、微妙)
は〜、びみょうれすか…
(そ、微妙)
びみょう…
(微妙)
びみょう…
(微妙)
……いつまでつづけるんれすか?
(いつまででも)
…………
200−−:02/02/10 09:17 ID:tPmq0ogR

あっ、梨華ちゃんがよっすぃーからはなれた。
うしろからのさっきに気づいたんれすね。
あ〜あ、よっすぃーおこられてる。
このあいだのこともあるから、矢口さんのチェックもきびしくなってるみたいれすね。あのあと、たいへんだったらしいれすし……

よっすぃーからはなれて、梨華ちゃん、こんどは後藤さんのところにすりよってる。
あっ!でも、亜依ちゃんが後藤さんをでぃふぇんす。
いいれすね〜、亜依ちゃん!ガンバルのれすよ!!
後藤さんもてれわらいをうかべながら
梨華ちゃんになにかつぶやいて、亜依ちゃんとどこかに行っちゃいました。

こんどは、どこ行くんれしょう、梨華ちゃん
…ん?こっちにくる気れすか??
まさか、のののこと……

(カオだよ、絶対)

…………ちょっと言ってみたかったらけれす。
201−−:02/02/10 09:19 ID:tPmq0ogR

「飯田さーんっ!!」
梨華ちゃん、おっきなむねでタックル!!
……のののことアウトオブがんちゅうれすね〜
イイラさんは、のののなのれすっ。

辻は、イイダの上着の袖を掴む。
イイダは、そんな辻にチョコッとだけ笑いかけた。
石川は、そんなのおかまいなしにイイダにぐだぐだと話しだす。

「聞いてくださいよー」
「はいはい」
「よっすぃーも、ごっちんも、私のこと邪魔にするんですー」
「邪魔だもん、石川…」
「ひ、ひどい…飯田さんまで……」
「冗談だよ」

イイラさん、すこしもわらわずにそんなこと言うとほんきかとおもうじゃないれすか。
ののも、ちょっとびっくりしました。
202−−:02/02/10 17:29 ID:9DXHo4Vn

「石川さー、もっと近くにいる人、見たほうがいいよ」
「近くにいる人?」
「そっ」
「誰のことですかー?」
「カオに言えるのは、ここまで。じゃーね、辻、行くよ」
「へいっ」

イイラさん、さりぎわがかっこいいれす。
それに、こんかいはちゃんとアドバイスらしいアドバイスできましたね。
(カオも、やるときゃやるよー)
それで、ちかくにいる人ってだれれすか?
(辻も観察眼、鍛えなきゃね)
へいっ!
203−−:02/02/10 17:30 ID:9DXHo4Vn

「…近くにいる人って、誰だろう?」
2人に残されたいしかわは1人、呟く。
「石川―、ちょっと来なさいよ」
「えー、なんですかー?」
あーっ!!
トテトテとおばちゃんのもとへはしりよる梨華ちゃんに、
ののは、じぶんのすがたを見たような気がしたのれすっ。
「これ、この間貸すって言ってたやつ」
「あーっ、ありがとーございます」
顔いっぱいによろこびをあらわす梨華ちゃん。

イイラさんっ!
これだったんれすね、梨華ちゃんのちかくにいる人!
(そっ、でも、まだ石川は気づいてないわね)
なにをれすか?
(圭ちゃんの傍にいる時だけ、石川はあんな顔するの)
ほ〜。そうなんれすか。
(ね、微妙でしょ?)
びみょうれすね〜


でも、ののはそんなびみょうなかんけいの2人も大好きなのれす。

204名無し募集中。。。:02/02/10 23:24 ID:qCPegVU+
えー、すごくおもしろいです。更新楽しみにしてます。

小説人気投票にも投票しちゃった。
205作者:02/02/11 09:45 ID:L9VvalbL
>204さん
小説人気投票にまで投票していただいてありがとーございます
残りあとちょっとですが、これからもよろしゅーたのんます

今日は、朝からイヤなよかんがして、いつもより早くイイラさんに会いたくて、
しゅうごうじかんの30分も前にがくやに行った。
そしたら、イイラさんが1人ソファにすわってパラパラとざっしをめくってました。

「あれ?辻、今日は早いね〜」
いつもみたいにイイラさんはののに笑ってくれるけど、その顔は少しかなしそう…
いったい、どうしたんれすか?
「…大丈夫だよ、辻」
イイラさんがつぶやきます。
「なにがれすか?」
「大丈夫」
いみが分かんないのれす……
でも、ののは、イイラさんがだいじょうぶじゃなさそうなのは分かるんれす

その時、バタンと扉が開く音がした。
207−−:02/02/11 09:48 ID:L9VvalbL

「王女―、もうギリギリですわ」

平家さんっ!??
ちがうっ、このあいだのうちゅうじんだっ!!
ギリギリって?
ギリギリってどういうことれすか?

イイラさんの方を見ると、イイラさんはすこしだけほほえんでくれた。

「分かってるよ、ヘケー、でも、ちょっとだけ辻と二人きりにさせて」
「ちょっとだけ?」
「うん」
「分かりました、ほな、屋上でお待ちしています」

ヘケーさん(って言うんれすね)は、それだけ言うとさっきみたいにとびらを開けて出ていった。
208−−:02/02/11 09:50 ID:L9VvalbL

ののは、なみだがポロポロこぼれてしゃべれないから
あたまでイイラさんに話しかけました。
イイラさんは、いつもとぎゃくにこえを出してしゃべってくれます。

…イイラさん、帰っちゃうんれすか?
「うん、そうだよ」
イヤれす、ののはイイラさん帰っちゃったらイヤれすっ!!
「……辻」
らって、らって…
「カオは、消えるワケじゃないよ」
…え?
「明日から、また辻の飯田さんが戻ってくる」
……
「だから、辻は大丈夫だよ」

ふわっとイイラさんがののをだきしめてくれました。
そのうではあったかくて、のののこころの中まであったかくなりました。

だから、ののは――

「見送ってくれる?」
……へいっ
ってこたえるしかないのれす。

209−−:02/02/11 22:10 ID:nUHpxflk

2人が屋上に行くと、辻がこのあいだ見たUFOとさっきのヘケーと、
変わった形のベッドらしきものに眠っている本物の飯田の姿があった。。

「それじゃ、カオもう行くね」
「……」

イイラさんのかおがなみだでぼやけてよく見えません。
イイラさんが、ののにせなかを向けてヘケーさんの方へあるいていきます。

「王女、その少女にこの薬を――」
ヘケーさんが、へんなおかしみたいなのをイイラさんにわたすのが見えました。
でも、イイラさんはくびをふってそれをおくじょうからなげすてました。
…もったいないのれす

「王女っ!?」
「辻には、こんなのいらないよ。こんなことしなくても誰にも言わない」
「規則です」
「こっちは、王女命令っ!!」
イイラさんは、きっぱりとヘケーさんに言って、またののの方にもどってきてくれました。
ヘケーさんは、大きくためいきをついています。
210−−:02/02/11 22:12 ID:nUHpxflk

「ねぇ、辻、カオね〜、圭織に教えてもらった言葉が一つあるの」
そう言いながら、イイラさんはののにめせんをあわせてくれるように
しゃがんでくれます。
「きっとこういう時に使う言葉だよね」
イイラさんがいいらさんにおしえてもらったことば?
なんれすか?

それから、ゆっくりとイイダは辻の瞳を見つめながら言いました。

「――ねぇ、笑って」

イイラさんが、大まじめにそんなことを言ったのでののはわらってしまいました。
イイラさんも、のののかおを見て嬉しそうにニッコリとわらってくれます。
それは、やっぱりイイラさんとのおわかれがホントのことだって、
ののに分からせるものだったけど、イイラさんのためにも
ののはこのままわらってみおくろうと思いました。
211−−:02/02/11 22:13 ID:nUHpxflk

「それじゃーね、辻」
「へいっ、さよなられす」

イイラさんは、UFOのひかりにつつまれていきます。

「……イイラさんっ、また会えますよねーっ!」
「会えるよ、絶対!!」

イイラさんが、そうこたえるとどうじにUFOは消えました。

「約束れすよ、イイラさん…」

辻は、1人、星空を見上げるのだった。


212名無し:02/02/11 23:10 ID:FpKDLTlD
こ、これで終わりっすか?
チョト泣いた(w
213名無し募集中。。。:02/02/11 23:47 ID:Rmhfb5U8
終わってしまうのかな。。。
ちょっとエピローグもみたい気持ち。

飯田さんとののの話はいーなぁー。。。
214名無し募集中。。。:02/02/12 09:23 ID:MCrWQxAG
hozen
215名無し募集中。。。:02/02/13 01:52 ID:vX5JsBUO
ほぜむ
216作者:02/02/13 11:11 ID:jE7yfG37
えっと、これで終わりかと思いきや、実はもう1話エピローグチックなのがあります。
ですが、それを保存したやつが今チョトどっか逝っちゃってまして
今日中に見つけてバーッと更新しちゃいますんで、しばしお待ちを・・・
217名無し募集中。。。:02/02/13 16:35 ID:zLJmjUnt
おーっ!まだあと1話あるんですね
すごく楽しみです。

いいらさんがもどってきてから1しゅうかん。
いつもと変わりないじかんがすぎています。
れも、ののの中にはまだイイラさんはいるのれす。

「つじーっ!!」
あっ、いいらさんが呼んでるのれす。
あのかおは、こうしんご、やく43びょうってところれすね。
「なんれすか〜?」
いいだは、メンバーのみんなから離れた暗がりに立って辻に向かって手招きをしている。
いつもなら来てくれるのに…なんかようすがおかしいのれす。
なんか、このフレーズ、まえも言ったような気がするのれす。
219−−:02/02/13 23:40 ID:JjIbB2GK

「ちょっとついてきて」
「へい?」
いいだは、そう言うと辻の手をしっかり握って歩き出した。

どこへ行くんでしょう??
って、あれ?このみちは……

飯田が、ドアを開ける。
屋上には、冬特有の冷たい風が吹いてた。
このおもいでのおくじょうでいいらさんはなにをしたいんれしょう?

220−−:02/02/13 23:41 ID:JjIbB2GK
んっ??
あれはっUFO!!!???
まさか、イイラさんっ!!!

「来た来た」
いいらさんは、へいぜんとUFOに近づきます。
UFOがチカッと輝いたと思うと、屋上に、ヘケーとイイダが立っていた。
「イイラさんっ!?」
「辻―っ!!」
イイラさんが、おもいっきりかけよってののをだきしめてくれます。
うれしいれすけど、どうしたんれすか、いったい??
「実はね、辻」
イイラさんのうしろでいいらさんがはなしだします。
「娘。っていい加減、休みないじゃん」
「へ、へい」
「だから、カオに頼んでたの」
な、なにをれすか?
「私たちがいるくらいだから、他にもこの星の人と同じ顔の人がいてもおかしくないでしょ、辻」
イイラさんが、こたえる。
ど、どーゆーことれすか????

「「こーゆーことっ!!」」

イイラさんといいらさんが、ハモルとどうじにUFOからたくさんの人が出てきました。
221−−:02/02/13 23:42 ID:JjIbB2GK

「あー、疲れたー、ねぇ、ヨッスィー」
「そうだね、リカちゃん…って、あんまりくっつかないでよ」
「コラッー、イシカーワ!!なにヤグッチのヨッスィーにくっついてんだよっ!!」
「よしざーっ、私のリカになにくっついてのよーっ!!」
「あはっ、カゴおいでー」
「ししょーっ!!」
「あの…その…」
「あさ美ん、緊張しないほうがいいって」
「そーそー」
「ラブラブっ」
「みんな、ナッチーの荷物おろすの手伝うべっ」
222−−:02/02/13 23:44 ID:JjIbB2GK

こ、これって……

「今日から、1週間ぐらいみんなで入れ替わろうと思って」
「そうそう、カオもこっちの生活けっこう気に入ってたし」

ふたりの飯らさんは、のんびり言ってます。
ん?でも、1.2.3………11人。
イイダさんを入れて12人。1人たりないのれす。

「あー、辻は探さなかったから」
イイラが、辻の思考をよんだのかひょいっと答える。
へ?どーゆーことれすか??
「だって、カオは辻がいいもん」
え??
「そーゆワケだって、辻、よかったね〜、カオに好かれて。
 さっ、圭織はみんな呼んでこよっと」

「じゃ、へけー、あとまかせたね」
「はぁっ」
223−−:02/02/13 23:46 ID:JjIbB2GK

あの?
ののは、やすみなしなんれすか??

「辻、カオと一緒じゃイヤ??」
イヤじゃないれすけど……
「よかった」
またイイラさんに会えてよかった…れすけど、なんかそんしたきぶんなのれす。
ぞろぞろと行進するイイダ国モーニング娘。のメンバーの後ろから、
イイダと手をつないで歩きながら、辻はそう思った。


でも、そんなイイラさんも……大好き…れす??


                          〜fin〜
224作者:02/02/13 23:49 ID:JjIbB2GK

っつーわけで、完結しました。
このあと、どうしよっかな〜
他のスレで新しいのはじめるか、ココでもう1個ぐらい書くかってのも考えてるんだけど
それ以前に、次はシリアス逝くか、くだらんやつにするかも悩んでる。
ストックが増えたからどっちも逝けるんっすけどね、ココ見てる方いたら
どっちがいいか決めてあげてください(w
225:02/02/14 02:47 ID:+ezROuCq
お疲れさま。
次はっすねぇ…個人的に言うと出てくる人がかなり気になります。
それによっても違うんだけど、ジャンルから言うなら、シリアス。
また楽しみにしてますよ。
226名無し募集中。。。:02/02/15 01:04 ID:hGOuubmO
作者さん、お疲れさまです。
うまくまとまってよかったです。

新作、書くならココでお願いします。
氏にスレ探すの苦労しそうなんで(w
で、オレの希望からいうとくだらないのがいっかな〜
まぁ、どっちでも読めればいいんっすけど(w
それにしても、どれだけストックがあるんですか?
ある意味、そんけーです。
227名無し募集中。。。:02/02/15 02:58 ID:TxP+32/G
ほのぼのしました〜
最近思い小説を読んで暗い気持ちになってたのでくだらないのが
読みたいなぁ。

とにかくお疲れでした。次回作楽しみです。
228作者:02/02/15 10:17 ID:cPIP+YeZ

なんかよく考えたらどっちもくだらない話のような気がしてきたんですが(w
一応、シリアスっぽいって思ってたのは、題名がどうしても決まらないんで
くだらないほうから逝くことにします。
ついでにいうと、これも構想1時間だからあら探しはなしで(w
最近、書くヤツは全部構想時間が短い・・・・・・
229名無し募集中。。。:02/02/15 19:50 ID:olXLkw16
>>228
楽しみ保全
230プッチパニック:02/02/16 10:27 ID:rIpa9nhU

〜 Na 石川 梨華 〜

     「一体、誰が悪かったのだろうか…?」

(石川でしょ)
(……うん、梨華ちゃんだよね)
(んあっ)

231パニック1 プッチ:02/02/16 10:29 ID:rIpa9nhU

「おはよーございまーすっ!プッチの3人に、おっすそわっけでーすっ!!」

仕事終わりの楽屋で独特(と言われる)雰囲気を醸し出していた保田・後藤・吉澤は、
そのきんきんと耳に響く声を聞いて固まった。

(…忘れてたよ、梨華ちゃん来るの)
(……あたしも)
後藤と吉澤は、素早く目で会話をする。
「2人とも、なに見つめ合ってるの〜?」
石川が、自分の存在を無視する2人に不満の声を上げる。
(…どうする?)
(さすがに今から寝たフリはできないしね〜)
(あっ!!!)
(な、なに?よっすぃ〜?)
後藤は、口を開けた吉澤の視界を追う。
そこには、こっそりと石川の視界から遠ざかろうとする保田の姿があった。

「あ―っ!!!!!」

後藤の発した叫びに保田はビクッと体をひきつらせる。
「保田さ〜ん、どこ行くんですか〜?」
その声に、石川もドアの近くまで逃げていた保田をとらえる。
保田は、観念したように空を仰いだ。
空と言っても、天井なのだが……

かくして3人は、石川特製の白玉@を食べることになった。
232−−:02/02/16 10:32 ID:rIpa9nhU

(はぁ……ごっちん、胃薬持ってる?)
(持ってないよ〜)
(ちょっと、なに2人でアイコンタクってんのよ!)
(いや、けーちゃんもできてるから)
(そうですよ〜、お・け・い・さん)
(その、お・け・い・さんは止めなさいっ!)

「ねぇ、3人で見つめ合ってないで食べてみてよー。
 今回は、すっごくおいしいから」
石川は、吉澤の肘のあたりを引っ張る。
今回はと念を押すように言うところから怪しいモノである。

(ゲッ!なんであたしなの?)
(よっすぃ〜、ご愁傷様……)
(骨は拾ってあげるわよ)
(ちょっ、2人とも勝手に殺さないでって)

吉澤は、涙目で2人に訴える。
が、2人は、その視線をサッとそらす。
(ひ、卑怯な……かくなるうえは――)

「そ、そうだっ!!3人で食べさせっこしよーっ!!!」
吉澤は、ワザとらしい大きな声で言う。
その声に、そらされた2人の視線が再び戻った。
233−−:02/02/17 00:09 ID:8zF4A3wC

(はぁ?なに言ってんの、よっすぃ〜)
(ちょっと、吉澤!!)

吉澤は、2人からの痛い視線をあえて無視して白玉を器用に箸でつまむ。
「ハイッ、保田さん」
吉澤は、ニコッと無邪気な笑顔を見せる。
それは、保田にとっては悪魔の笑みだ。

(……くっ!道連れにする気ね、そうなのねっ)
(1人で死ぬのはイヤなんです)
(……んあっ、今のうちに――)
(待ちなさいっ!後藤っ!!!)

眠りの世界に逃げようとした後藤に保田の鋭い視線がぶつかる。

「はいっ、ごっちん、あーん」
保田は、吉澤と同じように後藤の口に白玉をつきつける。
本人は、吉澤の真似をして笑っているのだろうが、その顔は怪しくひきつっている。

(っていうか、コワっ!!……じゃなくて、じゃぁ、よっすぃ〜にも)
(えっ!?)
ば、バレたか。
なにげにあたしだけ食べないでOK作戦が……

「はい、よっすぃ〜」
後藤も2人にならいニッコリと笑いながら白玉を吉澤に持っていく。
234−−:02/02/17 00:11 ID:8zF4A3wC

「3人とも仲いいんだねー、それより、早く食べてよー」

水面下でバトルを繰り広げる3人をよそに、場違いなほど明るい石川の声。

ぴきーんっ!!

(あとで)
(絶対)
(グーで殴る)

バラバラになりかけた3人の心は一つになった。

(死なばもろともよっ)
((お――!!))

あ〜ん……パクッ
モグモグモグ…………ゴックン…………

(((…………………)))

「おいしい?ねぇ?おいしいでしょ?」
石川は、分裂の術を会得しているかのように目まぐるしく3人の間を動き回る。
しかし、3人はピクリとも動こうとしない。
235−−:02/02/17 00:12 ID:8zF4A3wC

「――??」

さすがの石川も、ただならぬ3人の様子に気づいたのか、
一番温厚な吉澤の方を揺さぶってみる。

「ねぇ、よっすぃ〜?」

――――ドサッ!!

大きな音をたてて、吉澤は床に倒れる。

「えっ!?よっすぃ〜?ちょっ、ごっちん、保田さんっ??」

――――ドサッ!!

――――ドサッ!!

同じように後藤と保田も床に崩れ落ちる。

「キ……キャ――――ッ!!!!!」

楽屋内……いや、楽屋外にもその悲鳴は響き渡ったとか響き渡らなかったとか――

                                  続く
236パニック2 吉澤 ひとみ:02/02/17 09:18 ID:YycK2sl0

目が覚めると、そこは医務室だった。
「…アレ?あたし……」
たしか、梨華ちゃんの白玉食べさせられて……スゴイ味だったな〜。
ふと隣に目をやると後藤と吉澤が寝ている。
(あ〜、やっぱり、ごっちんもあたしも倒れて……って、えっ!あたしっ!?)
なんであたしが寝てんの?
ちょ、ちょっと、じゃあ、あたしはなんなワケ?幽体離脱中??
か、かがみ、かがみ――
おりよく手鏡が見つかる。(ここが小説のいいところだっ!)

バッ!!

えっ?
なに、コレ??
え?え…え…え??
237−−:02/02/17 09:19 ID:YycK2sl0

「え――――っ!!!!!」

「んー、うるさいわよ、吉澤」
……ごっちん、なんでそんな喋り方なの?
「んあ?けーちゃんでしょ、叫んでんの…」
あたしが、喋ってる…?

ちょっと待って、コレってなんかよくあるアレっすか??
もしかして、多分、間違いないだろうけど――

「ハァ?私、今、起きたのよ、叫べるわけないでしょ」
「後藤も今、起きた〜」
「なら、吉澤しかいないじゃない、今、叫べたの」
「そっか〜、声がけーちゃんっぽかったからさ〜アハっ」
…………2人とも、気づいてよ。
この状態を――
238−−:02/02/17 09:20 ID:YycK2sl0

「あ、あのさ〜、2人ともよく自分の顔見てよ」
このままじゃいつになっても2人は、この異常事態に気づきそうにないとあたしは思い、手鏡を突き出した。

「寝起きでも私の美貌は変わらないわよっ!!このすっとした鼻筋、ちょっと離れた目も、
 んー、キュ――トっ!! ……って、コレ、後藤の顔じゃないっ!!」
は〜、やっと気づいてくれた。
っていうか、ごっちんの体に保田さんなワケね。
それで、あんな喋り方なんだ…
「んぁっ、あたし、よっすぃ〜だ、あはは〜」
で、あたしの体にはごっちんか……
そんなことより、なんでそんなに冷静なわけ、ごっちん……
239−−:02/02/17 09:21 ID:YycK2sl0

「――ではっ、今から第87回プッチ作戦会議を始めます」
あ〜、ごっちんがごっちんらしくない……キリキリしてるよ〜
吉澤は、保田の精神が入った後藤の姿を見ながらそんなことをボケッと思っていた。

「第87回って…今日、初めてだよ、けーちゃん」
「うっるさいわねー、キリキリ状況整理するわよっ!」
「はいはい」
――2人とも適応能力ありすぎだよ。

「えーと、私の中には吉澤でしょ」
「あ、はい」
「で、吉澤の中に後藤」
「うん」
「で、後藤の中に私…」
「お〜っ!!」

お〜っ!!…って、ごっちん、なんでそんなに楽しそうなの??
普通、もっと焦るでしょ?
ホントにマイペースだよね〜、ごっちんは。
240−−:02/02/17 09:25 ID:D7UL/sOj

「ともかく、なんでこんなことになったワケ?」
「ん〜……っていうか、なんであたしたち倒れたんだっけ?」
「あっ、それは多分、梨華ちゃんの白玉が原因じゃないの」
「それよっ、吉澤っ!!」
「さすが、よっすぃ〜だね〜」
「いや〜」
……って、あたしもこんなことで喜んでる場合じゃないって
「そんなことより、元に戻る方法考えないと…」
だって、あたしは保田さんなんて(って、言っちゃ〜悪いけど)イヤだよ〜。
保田さんは、ごっちんの体でとてつもなく嬉しそうに見えるけど……
「自然に戻るんじゃないの〜?」
「戻んないって、絶対っ!!」
お願いだから、もう少しまじめに考えてよ、ごっちん…
あたしは、泣きそうになりながら保田さんの方を見る。
「保田さんは、どう思いますか?」
「えっ?あー、そうねー。なんか昔あったわよね、こーゆー映画が」
――なんですとっ!!
「じゃ、それ見たら元に戻る方法が分かるじゃないですか〜っ!」
「よっすぃ〜、なんでそんなに早く戻りたいの?
 もうちょっとこのままでも面白そうじゃん」
ごっちんには、分かるはずないよ。
保田さんになったあたしの気持ちなんて――

あたしは、軽くゴッチンを睨んだ。
241 ◆KOSINeo. :02/02/17 09:48 ID:mOa/jbe7
また小説総合スレッドで紹介&更新情報掲載しても良いですか?
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1013040825/
242クロラ:02/02/17 15:26 ID:tETbZrTF
>◆KOSINeo.さん
毎度のことながらよろしくおねがいします。
243読者@:02/02/17 18:29 ID:Jc9A9qa4
もしかして、飼育のほうでも小説はじめてませんか?
この話、自分の好きな人格交代ものなんで応援します
244読者@:02/02/17 18:29 ID:Jc9A9qa4
ageてしまいました。スマソ
245クロラ:02/02/18 09:45 ID:Jmq5FC4+

>243さん
それは、シーッって。
もうバレバレやけど(w
246−−:02/02/18 09:47 ID:Jmq5FC4+

「ってか、怖いって、よっすぃ〜」
「へっ?」
いつもこのくらいの力で睨んでるじゃん……
なにが違うって言うわけさ……

――ハッ!!!!

そうだ、あたし、保田さんなんだ。
ただでさえ、怖い顔なのに――
う〜、やっぱり、早く戻りたいよ〜

「それで、その映画って??」
あたしが詰め寄ると、保田さんは困ったように頭をガシガシとかく。
いつもの動きだけど、姿がごっちんだからそれはすごくかわいく見える。
「それが、思い出せないのよねー」
「え――っ!!」

――――トントンッ

あたしが叫ぶと同時にノックの音がした。
247−−:02/02/18 09:48 ID:Jmq5FC4+

「ヤバッ、誰か来たっ!」
「いい、2人とも…ひとまずばれないように話するのよ」
「あたしは、けーちゃんの方が心配だけどね〜」
「私は、大丈夫よ。演技派お圭はちゃんとあんたになりきってみせるわ」
保田さんが、おおげさにズビシッとあたしを指さす。
「あ、あたし、保田さんチックに喋れませんよ〜」
「大丈夫だよ、よっすぃ〜、なるようになるって」
どこまでお気楽なんだ、ごっちんは――

あたしたちが、そうこうしているうちにノックをした本人が入ってきた。
「3人とも起きた〜?」
ドアの向こうからぴょこんと顔を出したのは、矢口さんだった。
「アハッ、起きてるよ〜やぐっつぁ、モガ…」
やっぱり、ぜんぜん自覚してないじゃん、ごっちん!
あたしは、慌ててごっちんの口を塞ぐ。
(保田さん、フォロー頼みます)
目で、保田さんにそう訴える。
ごっちんの顔をした保田さんは、不敵に笑って頷いた。
248−−:02/02/18 09:49 ID:Jmq5FC4+

「起きてるわよ、矢口っ!…じゃなくて〜、起きてるよ、やぐっつぁん」
「…あ、うん、そうみたいだね、ハハッ……」
矢口さんは、少しあたしたちから離れるようにして答える。

お圭すぁ〜ん、ぜんぜんダメじゃないすか!
矢口さん、思いっきりひいてるって……

「よっすぃ〜、いい加減、離して〜」
あたしの手で口を塞がれながらごっちんが言う。

――すっかり、忘れてた。
ゴメンね、ごっちん…窒息させちゃうところだったね。
あたしは、素直にごっちんの言葉にしたがった。
249名無し募集中。。。:02/02/18 15:03 ID:UILItTE1
バカかとアホかと正直オモロイ(w
しかも、更新はやくてイイ。ガンガレ
250 :02/02/18 17:53 ID:LsZ0i5U7
すごい才能だと思う。
むっちゃ期待しとるよ
251−−:02/02/18 23:04 ID:JmADV9Ox

「それよりさー、なんで3人とも倒れたの?やっぱ石川のせい??」
矢口さんが、気を取り直したように言う。
「そうなの、だよ、やぐち…つぁん」
保田さん、モーボロボロ……
「アハッ、梨華ちゃんの料理は凶悪だからね〜」
相変わらず、マイペースな。
しかも、さりげに毒吐いてるし…あんなのあたしじゃない……
やっぱり、あのまま窒息させとけばよかった……
っていうか、ここは、あたしがしっかり保田さんになりきらないと、ちょー怪しいよな〜
「全く、梨華ちゃ…石川も困ったもんです、イヤ、困ったもんよねー」
よしっ!ちょっと、とちったけどこんなもんでしょ。
「……3人とも、まだちょっと変みたいだね。
 もうちょっと、寝てていいよ…えっと、じゃ、じゃぁね」
矢口さんは、少しひきつり気味になりながらも、
精一杯、笑顔をつくってあたしたちのもとを退散する。

――なんで?
あたしの保田さん、完璧だと思ったのに………
252−−:02/02/18 23:05 ID:JmADV9Ox

「ふー、完璧だったわね」
保田さんが、汗をぬぐう仕草をする。
「どこがですかっ!矢口さん、いかにも不審そうにあたしたちを見てましたよ」
「ま〜ま〜、よっすぃ〜」
自分の身体になだめられるなんて――なんか変な感じだ。

「ともかくっ!!どうにかして、映画の題名をつきとめて元に戻る方法を探るわよっ」
「オ〜ッ!!」

……ってことは、それまでずっと――

「それまでは、お互いの役をしっかり演じること、いいわねっ!!」
「オ〜ッ!!!」
……やっぱり

「ホラ、吉澤、あんたも気合い入れなさいよっ!!」
「お、お〜……」

かくして、プッチの受難(吉澤だけという噂もあるが)は、始まるのであった。

                                   続く
253パニック3 後藤真希:02/02/19 08:51 ID:LuCHk9HF

あれから一夜が明けた。
本格的によっすぃ〜の体で仕事をするのは今日が初。
でも、今日はみんな一緒の収録ばっかりでよかったな〜。
これなら、なんか失敗しても2人がフォローしてくれるだろうし。
ま、よっすぃ〜とあたしって感じ方とか似てるから
演じるのも楽ショーなんだけどね。
254−−:02/02/19 09:12 ID:1WgKA5tA

「よっすぃー、おはよ〜」
後ろから、なっちが走ってきた。
「ん?あー、なっち、おはよ〜」
あたしは、いつもの調子で声をかける。
あれ?なんでそんな不思議そうな顔してんの??
「…なっち?どうかした?」
「えっ、あ、うん、よっすぃーってなっちのことなっちって呼んでたっけ…… 
 でも、全然いいべ、そっちのほうが親しみこもってて――」
ゲッ!!やばい、あたし、よっすぃ〜だったんだ
もう、忘れてたよ……
「あはっ、ちょっとごっちんの影響かな〜…です」
「……そ、そうみたいだね」
どんどんなっちの目が心配そうになってる。

女優、後藤真希、よっすぃ〜になりきるぞっ!!
…っていうか、よっすぃ〜ってたいてい敬語使うんだっけ?
あたし、あんまりまわりの会話なんてチェックしないから分かんないよ〜
255−−:02/02/19 09:14 ID:1WgKA5tA

「ところで、よっすぃ〜、今日は寝坊したの?」
「へ?」
「ほら、いつもは結構早いべ、来るの。
 なっちとこんなとこで会うのはごっちんくらいだべ」
うっ!!
そうだった、体育会系の行動パターンは、15分前集合だ!
「そ、そうそう、今日はちょっとベーグル焼けるの待ってたら遅くなっちゃって」
――よし、我ながらナイスフォローっ!!
「ふ〜ん、で、ベーグルは??」
なっちは、なにも持っていないあたしの手を見る。
しまった――っ!!!
も〜そこまで聞かないでよ、なっち〜……
「た、食べたっうん、食べた…んですよ、あはっ」
「……ねぇ、よっすぃ〜、大丈夫?」
あたしの必死の演技でもなっちには通用しないわけ?
オリメン恐るべしっ!!
なっちでも分かっちゃうんじゃ、電波のカオリは
もうすでになにかキャッチしてるかも……
今日は、カオリから逃げまくること決定だね、これは。
256−−:02/02/19 23:20 ID:zQW5N6+T

そうこうしているうちに楽屋につく。
楽屋には、もうみんな集まっていた。
もちろん、よっすぃ〜もけーちゃんも――

「おはよー、間に合ったね、なっちに吉澤―」
さっそく、強敵カオリの接近。
後藤、逃っげま〜すっ!!

……って、ん?
なんか足下にまとわりつくモノが……
「よっすぃ〜、おはよー」
「おはよーれす、一緒に遊ぶのれす」
ウ、ウソでしょっ!?
朝っぱらから辻・加護なんて相手してらんないよ。
っていうか、も〜寝かせてよ〜!!
あー、もう重いな〜、ぶらさがらないでよ、ったく、イライラするな〜
257−−:02/02/19 23:22 ID:zQW5N6+T

「辻・加護ジャマッ!!」
2人は、きょとんとした顔であたしを見ている。
「「……よっすぃ〜?」」
つい怒鳴っちゃったけど、よく考えたらよっすぃ〜って
この2人にいっつもまとわりつかれてたんだっけ?
あたし、たいてい寝てるから分かんないんだけど……
チラッとよっすぃ〜を見る。
あっ!よっすぃ〜、困った顔してる。
――やっぱり、この2人と仲良くしろってことなのかな〜
「ご、ごめんごめん、辻・加護」
あたしは、しょげている2人の背の高さに目線を合わせる。
一瞬、2人が泣いているかと思ったあたしの目に入ってきたのは、
小悪魔2人の笑顔だった。


…………よっすぃ〜も楽じゃない、かも……。


                                  続く
258名無し募集中。。。:02/02/20 03:19 ID:JdGxumkh
おもろすぎるがな
259名無し:02/02/20 08:28 ID:HeOHNweV
おもろいっちゅーねん。
なんで温かな皿、UNBEATENのようなシリアスものをかけるのに、
飯田さん観察日記、プッチパニックなどオモロイのもかけるのか、
小一時間問いつめてみたい(w
260名無し募集中。。。:02/02/21 01:07 ID:WTzl+WtF
>>259
おもろいよ。2人のいれかわりものってよくあるけど3人かー
261クロラ:02/02/21 08:47 ID:Oo52wtnT
みなみなさまありがとーっす。
んでは、更新。
262パニック4 保田圭:02/02/21 08:55 ID:ON10twvJ

あーたらしい朝が来たっ希望ーのあーさー♪
むっふっふー、いいわね、いいわねー、朝起きてすぐ後藤の顔!
まぁ、私本体にはとうてい敵わないけど――
にしても、この入れ替わりがプッチだけだったのが不幸中の幸いよね
もし、矢口なんかになってたら、絶対わたしたち全員、死ぬわよ。
だいたい忙しすぎるのよね、矢口は……
たまーに心配になるワケよ、心優しいお圭としては――
263−−:02/02/21 09:03 ID:ON10twvJ

「あれ、ごっつぁん、早いじゃん」
「え?あら矢口…つぁん」
ウワサをすればなんとやらね。
スタバの紙コップを片手に矢口が立っていた。
…むっ!この顔は徹夜ね、そうね、矢口、そうなのねっ
なんて不憫なの。変わってあげた……くはないけど……

「な、なに?ごっつぁん、そんなに見つめるなよー」
よく見ると矢口の顔は少し赤い。
アレ?
もしかして、矢口ちょっと照れてる??
矢口らしくないわ。
いつもならココで「圭ちゃん、怖いって、キャハハハー」って言うとこじゃないの……
こ、これが文麿パワーなのねっ!
いいわ、これ、サイコーじゃない!!!

「やぐち、つぁん、いつみてもかわいいねー」
「んっぶはっ!!!」
…矢口、そんなに思いっきりコーヒー吐きださなくても……
っていうか、クリーンヒットよ。
「ご、ゴメン、ごっつぁんっ」
矢口が、慌ててハンカチを出す。
オーッ!!!
矢口の顔のア――ップッ!!
いい眺めね〜、あっ、ぶちゅっとぶちゅっとしてみたいなっ♪
「まじ、ゴメンねー」
「え?あ、大丈夫大丈夫っ」
不安そうに私を見る矢口に笑いかける。
264−−:02/02/21 09:05 ID:ON10twvJ

「おはよーございまーすっ」
こ、この脳天に突き刺さるアニメ声は…石川ね!!
「なにやってるんですか〜、2人とも」
石川は、楽屋の前で立ちつくしている私たちに呑気な声をかける。
「っつーか、石川うるさい」
矢口が、わざとらしい演技で耳を押さえながらいつもの調子で石川をいじる。
「アッレー、矢口さん、もしかして機嫌悪いですか〜?
 ポジティブですよ、ポジティブ♪」
石川は、そんな矢口に見当はずれな答えできり返している。
それにしても……いいわねー、石川。
まぁ、石川のポイントをあげるとすれば、やっぱり胸っ?
ってくると思ったら、お――――まちがいよっ!!
石川は、腰からお尻にかけてがいいのよね。
特にお尻っ!!
ハリがあって、なおかつあの形。
この目の付け所が、バンピー(死語)とお圭の違いなのよっ!!!!
265−−:02/02/22 00:40 ID:vcpt7AEp

「あの、ごっちん?」
お――っと、妄想に励んでたらいつのまにか石川と二人きりじゃない。
矢口は、どこ行ったのよ?
「あっ、矢口さんなら、1人で仕事行っちゃいましたよ」
「…そ、そう」
ってことは、このまま楽屋に入れば二人きり……(ニヤッ)

「ところで、昨日は大丈夫だった?」
「ん?」
「3人とも、いきなり倒れちゃうんだもん、ビックリしちゃった」
――そう言えば、コイツ、自分の料理のせいで
私たちが倒れたってこと自覚してないのよね……
あの時、グーで殴るなんて誓いたてたけど、今となっちゃーそんなものどうでもいいわっ
そんなことよりも石川GET作戦の方が重大よ、重大っ!!!
266−−:02/02/22 00:44 ID:vcpt7AEp

「いしか…じゃなくて、梨華ちゃん」
「ん?なに?」
あー、そんなかわいく微笑まれたら、もうっ私のハートをキッチェでキャッチよっ!!
「楽屋、入ろ、早く」
「え?あ、うん」
私は、石川の肘を強引につかんで引っ張る。
抵抗しないなんて、コレも文麿パワーね。
さすが、ごっちん、今日だけは感謝するわっ!!!

「おはよーございまーす」
えっ?
石川、あんた誰に挨拶してんのよ。
楽屋でルァブルァブ2人は永遠、じゃないの??
「お、ごっちん、今日は早いじゃん」
かっ、かおりっ!!
迂闊だったわ……
「おはよーごじゃいまーす」
「ししょう、おはよーさんです」
辻?加護まで……なんでこんなに早いのよ
はっ!!そうだったわ
確かミニモニのどうたらこうたらうんたらかんたらがあるとかないとか・・・
負けたわ、保田圭、一生の不覚………
「おはよござ…おはよー、やす…ごっちん」
さすが、吉澤。体育会系の常ね。早いわ、来るのがとことん早いのよ。
私は、ココまで早くないの。常に3番手キープなのよっ。
でも、まっ今日はくっついておこっと――
傍目には、後藤と私の2ショットに見えるし、なんら不自然はないわ。
石川GET作戦は、また今度の機会ね。

――文麿パワー、マンセー!!――

                                続く
267パニック5 吉澤ひとみ:02/02/22 09:20 ID:rY949Dx/

朝が来た。
空は、あたしの心とは対照的な快晴。

――なんで、こんなことになったんだろう……
せめて、ごっちんだったらな〜

あたしは、一応、鏡でヘアースタイルを整える。
「…ハァ」
やっぱり、保田さんか……
まぁ、悩んでても仕方ないし、行くかっ
そう言えば、保田さんって大体どのくらいに来てたっけ?
――って、こ〜ゆ〜のに気使ってんのあたしだけだったりして……
ごっちんなんて、あたしの姿で遅刻なんてしてきそうで怖いよな〜。
保田さんはそんなことないだろうけど……
それはいいとして、今日こそ一番乗りかな
このあいだから、負け続きだし、飯田さんに。
あ〜、でも今日って矢口さん泊まり込みだったような……
ま、どうでもいっか〜

268−−:02/02/22 09:21 ID:rY949Dx/

「おっ!圭ちゃん」
ん?
あれ、矢口さんじゃん。どこ行ってるんだろ?
「どこ行ってるんですか〜?」
「えっ?け、けーちゃん、どうかしたの?」
矢口さんが、驚いたようにあたしを見ている。
「どうかしたって、別にどうもしな…あっ!!!」
ヤバッ!
このあたしとしたことが、ごっちんみたいなミスしちゃったよ。
矢口さんには、敬語じゃなかったんだよ、保田さんは――誤魔化さなきゃっ
「ど、どうもしないわよ」
「…そ、そう。いやー、なんか昨日のこともあるからちょっと心配しちゃったよ」
「矢口さ…矢口って優しいで、わねー」
ホント、優しい。
惚れちゃいますよ、吉澤は。
「や、やだなー圭ちゃん。おっと、あんま時間ないんだった、じゃーね」
「あっ、はい」
反射的にそう答えたあたしに、矢口さんは少しだけ怪訝そうな顔を見せて、
向かいのスタバに入っていった。

ん〜、難しいな、保田さんは……
269−−:02/02/22 16:42 ID:ZwUfuKdO

「「おっばちゃーん!!」」

けたたましい二重奏……これは、辻・加護か。
「おはよ、早いね、2人とも」
あたしがそう言うと、2人は「オェーッ」と見事にはもってみせた。
っていうか、なんでそこでオェーなんだよっ!?普通の挨拶だろ!
「こんなのおばちゃんじゃないのれす」
「ハァ?」
「せや、おばちゃんはな〜、コホン」
加護が咳払いをして戦闘態勢に入る。
辻は、無邪気に場を盛り上げる拍手をしている。
「もうっ、道ばたでおばちゃんはやめなさいよっ!
 ――にしても、あんたたち今朝は早いわねーさぁっキリキリ行くわよっ!!」
おっ!似てる、保田さんじゃん。
加護、腕を磨いたな〜
「すごいすごい、似てるよ、加護」
あたしは、辻と一緒に拍手をした。
270−−:02/02/22 16:43 ID:ZwUfuKdO

「……なんかきょうのおばちゃんヘンれす」
「…ホンマや、なんかあったんですか?」
「えっ、いや……それより、あんたたちなんでこんなに早いの?」
2人の疑い目を一身に受けながら、とっさに誤魔化す。
なんだか今日は誤魔化してばかりだ。
「きょうはー、ミニモニなのれす」
「あーっあれね。ミニモニ。ひなまちゅり♪」
あたしは、唯一覚えているフリ…あの首を前後に動かすやつを2人にしてみせる。
これは、ウケルっしょ?
ちょっと練習してみたんだよ

しかし、2人から返ってきたのは

「「オッエ――――ッ」」

の、一言だった。

あたしは、悟った。

――これが、保田さんの道なのだと……


                              続く
271クロラ:02/02/22 16:45 ID:ZwUfuKdO

えー、月曜まで更新できません。
というわけで、このスレのことお頼みもうします
272名無し読者:02/02/22 19:06 ID:7MkolET+
毎回更新を楽しみにしています。がんばってくださいね。
273 :02/02/23 15:29 ID:KW+ww7Qr
保全
274_:02/02/24 03:16 ID:c60iuWvS
hozen
275 :02/02/24 20:07 ID:VcPUM43y
hozen
276sage:02/02/25 14:23 ID:1o7sP74T
保全。
今日更新あるかな?あるよね?
楽しみ。
277クロラ:02/02/25 18:03 ID:fZ8UhBEe

なんとかいろいろ一段落しましたので更新します
hozenサンクスです。
278パニック6 プッチ:02/02/25 18:05 ID:fZ8UhBEe

「第39回プッチ作戦会議はじめるわよ」

(昨日より減ってるって、けーちゃん)
(…減りすぎですって)
(ウルサイわよっ!)

プッチ3人衆は、仕事の合間をぬって再び作戦会議を開いていた。
そのほとんどは、アイ・コンタクトで行われているため
まわりから見ればそれはかなり怪しいものだった。

(それで、なに話すの〜?)
(まぁ、今日の反省点ね)
(あ〜ね〜、でも、後藤ちょ〜完璧だったよ)
(どこがだよ〜。ごっちん、朝、来るの遅すぎ。あたしは、大体1番か2番に来てるんだからさ〜)
(えっマジで!?)
――よっすぃ〜、ムダに早すぎだよ
(じゃぁ、後藤はこれからちゃんと早起きしなさいよ)
(……は〜い)
――あ〜あ、めんどくさいな〜
279−−:02/02/25 18:07 ID:fZ8UhBEe

(そういえば、吉澤)
(はい?)
(あんた、いい加減、敬語やめなさいよ。あれじゃ、なめられるじゃないっ!!)
(だって、仕方ないっすよ〜。大体、お圭語は難しいし…)
(それが、お圭の醍醐味なのよっ)
(…………)
――なに、お圭の醍醐味って??

(っていうか、後藤も言いたいことあるんだけど〜)
(なによっ?このお圭の演技にケチつける気?)
(うん)
(くっ!・・なによ?)
――なかなか強いわね、後藤。
(あのさ〜、けーちゃん、目がエロい)
(はぁっ!?)
(あっ、それあたしも思った。特に梨華ちゃん見るときとか)
(そ〜そ〜、一応、後藤の体なんだからメンバーに変なことしないでね)
(し、失礼ね。私のどこがエロいのよっ!)
――よく見てるわね、コイツら……
(全部…かな、あはっ)
(キ―――っ!!!ムーカーツークー)
――あたしの存在がエロいって言いたいわけ?
280−−:02/02/25 22:33 ID:GtxnFjd0

――ヤバイ、保田さんマジギレしそうじゃん。フォロー、フォロー。
(まぁまぁ……それよりも映画の題名思い出せました?)
(あっ!忘れてたわ、キレイさっぱりと)
(あは、けーちゃん、ボケはじめ〜)
(さっきから、失礼ねー、でも、その映画けっこう古いヤツだった気がするのよね)
(保田さんよりも古いのか……)
――それじゃ、あたしらが知ってるはずないよな〜
(くっ、あんたもたいがい失礼なヤツよね)
――この天然失礼めっ!
(けーちゃんより古いんだったら、裕ちゃんに聞けば分かるかもね〜)
(そっか。さすがごっちんだね〜)
(確か、明日ハロモニの収録来るじゃん)
(めずらしく冴えてるわね、後藤)
(…つまり、明日でこの体ともお・さ・ら・ばっ!)
――よかった〜、一生このままだったらどうしようかと思っちゃったよ。
(なに、嬉しそうな顔してるのよ、吉澤)
(えっ!いや、別に〜アハハハ)
(それじゃ〜、解決間近だし作戦会議終了しよ〜)
――朝、辻・加護の相手したからちょー眠いんだよね。

281−−:02/02/25 22:35 ID:GtxnFjd0

「そだね」
吉澤が同意するように声を出す。
「じゃ、あたし帰ろっと」
後藤が、のびをしながらのんびりと立ち上がる。
「ちょっ!ごっちんなに言ってんの?」
その後藤を吉澤が慌てて引き留める。
「…なに?」
「あたし、今日ラジオの収録だよ」
「え〜!!めんどくさ〜い」
後藤は、ブーブー不満の声を上げる。
「つべこべ言わないで行きなさいよ。……で、後藤はこのあとなんかあるの?」
「ん〜、後藤はあと雑誌だけ〜」
「分かったわ。任せといて、とびっきりのお圭スマイルをきめてくるから」
「いや、普通でいいから…」
「ところで、お圭さんは?」
「んー、なにもないわ」
保田は、あっさりと答える。
「そ、そうですか。…じゃ、2人ともがんばって」

こうしてプッチ3人衆は、それぞれの仕事へと向かった。

                                続く
282sage:02/02/26 03:27 ID:T0Zn8+ua

やったー。
お圭節全開!
おもろいっす。
また宜しくです。
283パニック7 吉澤ひとみ:02/02/26 09:17 ID:MSJum0qq

「ん〜、ヒマだ」
遊ぶって言っても保田さんだしな〜、ヘタに動けないし…・・

グ――。

……そういえば、お腹空いた。
なんかどっかで食べて帰るか。

グ―――。

ん?
後ろからも同じような音が聞こえて振り返ってみると、そこには食いしん坊バンザイ……
もとい、ののが情けない顔をして立っていた。

「の…辻、お腹空いてんの?」
あたしは、声をかける。
「……へい」
「そっか〜、じゃぁ、あたしと一緒に食べにいこっか?」
「いいんれすか〜っ」
さっきまで暗かった表情が一気に明るくなる。
「当たり前じゃん、奢ってあげよ〜。おいで」
あたしは、ののの手を握る。
284−−:02/02/26 09:19 ID:MSJum0qq

…そう言えば、保田さんのお金だけど……ま、いっか。
細かいことは気にしないでも――
それによく考えたら、この体だといつもみたいに太ること気にしなくていいんだよな〜
そうじゃん、どうせ太っても保田さんの体だし――
よっしゃー、今日は、ヒサブリにめいっぱい食べっぞーっ!!

「ののーっ!!…じゃなくて、辻、食べ放題行っくぞーっ!!」
「…………へ、へいっ!!」

この後、吉澤たちがなにをどれほど食べたのか…
そして、保田の体重がどれだけ増えたのかは定かではない……

                                 続く 

285パニック7 保田圭:02/02/26 09:20 ID:MSJum0qq

「はー」
明日で終わりかもしれないのね、この体も……
せっかく、これからだってときなのに――まだ、石川のお尻でさえ触れてないわ……

「おはよーございまーす」
幻聴まで聞こえてきたわ。
このクソ甲高い声、あぁ、石川、会いたいわ……
286−−:02/02/26 09:21 ID:MSJum0qq

「おはよ、ごっちん」
――って、えっ!!石川っ!!
気がつくと、私の前には石川が立っていた。
なんで?なんであんたがこんなとこにいるの??
私は、口をただぱくぱくとさせる。
「やだ〜、なに、それ?」
石川は、そんな私を見て笑う。
も、もしかして――
「きょ、今日って、石…梨華ちゃんと一緒なの?」
私は、期待を込めつつ聞いてみる。
「え?も〜、ごっちん忘れてたの〜?」
Oh my god!
神さま、仏様、その他諸々+保田家のご先祖様!!
感謝するわっ!
これは、私と石川をくっつけようとする天の計らいね。
粋よっ、粋だわ神さまっ!!イシヨシなんて吹っ飛ぶわよっ!!
文麿パワーマンセーっ!!!!

287−−:02/02/26 09:23 ID:SOA/FkKZ

「……どうしたの、ごっちん?」
「え?」
はっ、しまった、このお圭ともあろうものが嬉しさのあまり
スタンディングオベーションなんてやってしまったわ。
「いや〜、アハハから」
いいわ、笑って誤魔化しときゃ。
「変なごっちん」
石川が口に手を当てて笑う。
よし、石川も笑ってくれたからヨシとしようっ。
さぁ―っ、キリキリ撮影終わらせて、お持ち帰りするわよっ!!!
288−−:02/02/26 09:24 ID:SOA/FkKZ



            ― 保田 キリキリ中 ―




289名無し募集中。。。:02/02/27 04:36 ID:f0LK5wIA
おもろい
( `.∀´)全
290−−:02/02/27 09:47 ID:7es7+hrX
                       
「お疲れさまでしたー」
ふー、やっと終わったわね。
さてと、早速スキンシップよっ!
「い…りっかちゃーん」
抱き付きっ!!
いいわね〜、この抱き心地。
最近ちょっとふっくらしたから前より柔らかくなったかしら。
「キャッ、もうビックリするでしょ〜」
おって、そう言いながらも嬉しそうじゃない。
もっと触ってみようかしら?
…いや、楽屋で着替え中にするほうがいいかしら?
「ごっちん、行くよ〜」
――って、早いわ、石川。
いつの間に私の腕から逃げたのよ??
まぁ、いいわ。そんなに焦らなくても時間はたっぷりあるんだしね(ニヤリ)
「は〜い、待ってよ、梨華ちゃ〜ん」

さぁ、天国へと続く楽屋へのドアをOPEN!!!

291−−:02/02/27 09:49 ID:7es7+hrX

――ガチャッ

「あ、ごっちん、おはよー」
は?
カオリ、なんで……
「キャハハ、なにその顔―」
や、矢口まで……
「後藤さん、おはよーございますー」
か…ご…?
なんで?なんで、なんで?????
あんたたち、なんで朝からこのお圭ロードに狙い澄ましたかのようにいるわけ?レールの上の石ころ??
っていうか、ワザと?意図的なの?妨害工作??

292−−:02/02/27 09:50 ID:7es7+hrX

「ちょ、ちょ、ちょっと、石川っ!!」
「え?」
私の声に石川は驚いてこっちを見る。
つい、石川って呼んじゃったわ。でも、それどころじゃないのよ。
「ごっつぁん、どしたの〜、圭ちゃんみたいだよ、キャハハハハハハ……」
矢口、あんたがナチュラルハイなのは分かるわよ。分かるけど今は黙っててよね。
カオリは…交信してるからいいわね。
加護も、今のでちょっとひいてるし。
よし、石川ちょっと拉致しちゃうわよっ。
「ゴメン、ちょっと来て」
「ちょっ!ごっちん!?」
私は、石川の腕をつかんで楽屋を出る。
293−−:02/02/27 09:51 ID:7es7+hrX

――バタム

「なんか昨日から、ごっつぁん、変だよねー」
「そういえば、よっすぃ〜も朝、おかしかったですよ」
「……カオリニハスベテワカル」(ニヤリ)
「っつーか、カオリ、こわっ!!その顔」
「……ウチもそう思います」

294−−:02/02/27 23:04 ID:vnf9Jdyk

「もう、ごっちんどしたの〜?今日、変だよ〜」
石川の情けない声が耳に入る。
「…ねぇ、なんで矢口たちがいたの?」
「や、矢口…さん…?私、今からタンポポあるんだよ」
タ…タンポポ……
く――っ!!どこまでプッチと張り合う気なの。
そうじゃないわ、もう、このさいここで――
「ねぇ、いし…梨華ちゃん」
「ん?」
あぁ〜んっ、なんでそんな上目遣いで私を見るの。
もう、お圭、恋にノックァウっ♪誘ってるのね、この私をっ!!!
「後藤のこと…どう思う?」
「え?」
石川は、黙って私の顔を見つめる。
「後藤は、梨華ちゃんが好きなの、だから」
「ご、ごっちん…?」
石川が、驚いたように目を見開く。
はぁ、いいわ〜、その反応サイコー……なんて思ってる場合じゃなかったわ。
遅刻させられないからキリキリしないとッ、ホント時間がないのよ、日本人って。
とりぜず、キスだけでもブチュットブチュッと――
295−−:02/02/27 23:06 ID:vnf9Jdyk

「キ、キスしていい?」
「ダメッ」
「へ?」
……な、なんでそんな即答?なぜ故に、そんな視線??
なに、怒ってるの、ちょっとどーゆーことよっ、文麿パワーはどこ行ったのよ――っ!!!
「どうして、そういうことを冗談で言うの?」
「じょ、冗談っ!?」
「私とよっすぃーのこと協力してくれるって言ったのに――ごっちんのバカーっ!!」

――パッチーン

「ぐはっ!!」
石川の平手が私にクリティカルヒットッ!!
顔は、女の…イ・ノ・・チ……
あぁ、石川が小さくなっていく……って、当たり前ね、走って楽屋戻ってるんだから
――っていうか、後藤、そんなこと言ってたの?
あー見えて面倒見いいっていうか、なんつーか……
違うわ、今、一番重大なことは石川が吉澤を好きだってことよね。

――バタム

無情にも楽屋のドアが閉まる音がした。
296−−:02/02/27 23:07 ID:vnf9Jdyk

――こうなったら、次は矢口を狙うわっ!!
いや、加護にしようかしら。後藤になついてるし…うん、そうしよう。
犯罪なんて言わせないわっ、お圭のすることに間違いなんてないんだからっ!
明日のタイムリミットまでに、GET加護っ!!
見てなさい!
打倒!!!タンポポッ!!!

                              続く

297名無し募集中。。。:02/02/27 23:12 ID:LcUYWDDA
わかってんだ・・・さすが( ゜皿 ゜)
298読者@:02/02/28 08:22 ID:GY1JgK6X
朝から読んで保田の暴走ぶりに藁たよ
飯田ロボすげー
299パニック9 後藤真希:02/02/28 09:24 ID:7RBREdq+

「はぁ〜、疲れた〜」
……平家さんがあんなにセクハラ隊長だったなんて知らなかったよ。
セクハラは、裕ちゃんだけかと思ってたのにな〜。
よっすぃ〜もいろいろ影で苦労してるんだね。
いっつもヘラヘラしてるから、後藤、気づかなかったよ。
これからは、ちょっと労ってあげるね。

ピロリロリ〜♪

んっ?電話だ。
って、一応よっすぃ〜のなんだけどでていいのかな〜?
――なんだ、梨華ちゃんじゃん。
なら、出てもぜんぜん大丈夫だね。
300−−:02/02/28 09:25 ID:7RBREdq+

「もしもし〜」
『あっ、よっすぃー??』
って、疑問系で聞かなくても自分がかけたんだから分かるじゃん。
よっすぃ〜の携帯によっすぃ〜以外の誰が出るわけ?
全く、ホント梨華ちゃんだよね〜
「なに、どうかしたの?」
『……今日、泊まりにこない?』
「いいよ〜」
『えっ!いいのっ!?』
って、自分で誘っといてなんでそんなに驚くのかな〜??
ワケ分かんないよ、梨華ちゃんって――ちょっといじめちゃお。
「来ないほうがいいワケ?」
『えっ!いや、来てよ〜うん、来て来て、絶対だよ』
焦ってる焦ってる、かわいいね〜、全く。よっすぃ〜は、幸せ者だ〜。
…あっ!!そうだ、今って私がよっすぃ〜なんだっけ。
それじゃ、勝手にお泊まりなんかしたらまずいかな〜……(考え中)
ま、いっか。別になんかあるワケじゃないしね。
「はいはい、今から行くね〜」
『うん、待ってる』
「ばいば〜い」
さっ、HEY、タクシーってね。
301−−:02/02/28 09:26 ID:7RBREdq+


あっ!!―――という間に梨華ちゃんの家
302−−:02/02/28 09:27 ID:7RBREdq+

「よかった〜、来てくれて」
「梨華ちゃんの誘い断るわけないじゃん」
おって、後藤ちょっとキザだね〜。
あ〜あ〜、梨華ちゃん、顔あか〜い。かわいいね〜。
「…なんか今日のよっすぃ〜、優しいから変な感じ」
「え〜、そう?」
そんなうるんだ瞳で見られたら照れるな〜。
おっと、いかんっ!顔がニヤケちゃうよ。
「そういえば――今日、ごっちんもおかしかったんだよ」
「えっ!!!」
ど、どゆこと??
あたしは、梨華ちゃんの言葉を待つ。
「なんかね〜、Hだった」
そんな思いっきり眉八の字にしてあたしを見るほど辛かったんだね……
「…そ、そ〜なんだ……」
けーちゃん、コロヌッ!!
やーっぱり、後藤の予想通り梨華ちゃん狙ってたんだな!
あれだけ、念押したのに――後藤の信用なくす気っ!?
いっくらけーちゃんでも絶対、許さないっ!!
…待てよ、もしかしたら明日もなにかする気かも……
明日は、けーちゃんから目離さないようにしないと……
303−−:02/02/28 20:54 ID:i1xHelg6

「あっ、もしかして、よっすぃー妬いてくれてるの?」
「へ?」
いかん、つい怒りが顔に……
って、なんか梨華ちゃんの顔が心なしか怪しいような――
「嬉しいな〜、このあいだ以来、よっすぃー、私のこと避けてるみたいだったから」
……な、なんで近づいてきてんの??
ってゆーか、このあいだってなに?なんのこと???
「り、梨華ちゃんっ!?」
ハァ――ッ!?
いつの間に私、押し倒されてるの??こっ、こっ、この展開って――
「この間もいったけど、私、本気だから…
 よっすぃーも来てくれたってことは、今日もしちゃっていいんだよね?」
――な、なにを??…って、この体勢ってアレだよね??
いや、よくないって、断じてよくないってば〜!!!
必死で梨華ちゃんを引き離そうとする、が、いつものヘタレ梨華ちゃんと違って
あたしを締め付ける力は予想もしないほど強い。
304−−:02/02/28 20:54 ID:i1xHelg6

「もう、よっすぃーったら、お姉さまに全部任せてって」
そう言って、微笑みながらウィンクする梨華ちゃん。
……お、お姉さま!?
ちょっと、梨華ちゃんどうしちゃったの?こんなの梨華ちゃんじゃないって。
梨華ちゃんの手があたしの胸に自然と触れる。
ヤバイってば〜、こーゆーのは、よっすぃ〜がするほうじゃなかったの??
逆なの?なんだかそっちのほうが驚きだよ。
――あっ…でも、ちょっと気持ちいいかも……
ハッ!ダメじゃん、あたし……ここは、よっすぃ〜を守らないとっ
「梨華ちゃ…んっ」
あたしの呼びかけを梨華ちゃんのあまい唇が塞ぐ。
――キスもすっごく上手いかも……
305−−:02/02/28 20:56 ID:i1xHelg6

「ひとみちゃん、すごくかわいい〜」
そ…そうですか……きっと、顔赤くなってるんだろうな〜
じゃなくて、なんでこんなに上手いの〜??
「…んっ」
声が漏れる。
「嬉しいっ、感じてくれるんだね。お姉さま、頑張っちゃうよ〜っ!!」
梨華ちゃんは、さらにあたしの体をまさぐる。
――なんか梨華ちゃんの意外な一面を垣間見てしまったような気がする。
このまま、梨華ちゃんとしちゃっていいのかな〜?
…ダメだよね、やっぱり、よっすぃ〜の体なんだし。どうにかして断らなきゃ…
その時、梨華ちゃんの指があたしの敏感な部分にたどりつく。
「んぁっ!!」
「気持ちいい?ひとみちゃん」

こらえろ、こらえるんだ、あたしっ!!
ここでこらえなきゃ、どこでこらえるんだーっ!!


「…気持ち…い…」

「今日は、素直だね〜」


306−−:02/02/28 20:57 ID:i1xHelg6



―――――ゴメン、よっすぃ〜


あたし、よっすぃ〜の体守れませんでした。
っていうか、守りません、許してね。

だって――

梨華ちゃんってすっごく上手なんだもん。
後藤が、惚れちゃいそうだよ、このフィンガーテク………

元の体に戻ったら…………誘ってみよ…っと………

                                続く。

307D:02/03/01 01:01 ID:CCvDz9bh
(・∀・)イイ!よ。スゴク。
308_:02/03/01 08:25 ID:YviphEfN
後藤、なにげに気が変わるのはやい(w
お姉さま、萌え。クロラ、サイコー
309パニック9 吉澤ひとみ:02/03/01 13:18 ID:bCpF78kr

昨日は、久しぶりにゆっくりできたし、今日は、ついに自分の身体に戻れるし、
な〜んていい日なんでしょっと♪
おはよ〜、小鳥さ〜ん、太陽さ〜ん、雲さ〜ん。
な〜んて、ちょっと乙女チックなことしちゃったりして〜アッハッハ〜
310−−:02/03/01 13:22 ID:bCpF78kr

「なに、にやにやしてるんべさ?」
「えっ、いや〜…って、あ、安倍さんっ!?」
な、なんでいっつもギリギリの時間に楽屋入りする安倍さんがこんなとこにっ!!
「安・倍・さ・ん??」
しまった。また、さん付けしちゃったよ。
安倍さんにも敬語じゃなしっと。誤魔化さないとね〜
「あー、いや、なっち、なっち、なっちさん、ど、どうしてこんなに早いの?」
「え?さっきまでドラマの収録してたんだべ」
「あ〜、そっか」
マジ、ビックリしたよ。
「それより、なんかいいことあったんだべか?」
「え!?ど、どうしてですか?」
「……圭ちゃん、もしかして熱ある??」
そう言いながら、安倍さんがあたしの額に手をおく。
優しいな〜、安倍さんも……惚れちゃいますよ、吉澤。
「ん、ないみたいだね」
「あ、当たり前よっ!このお圭が風邪なんてひくわけないわっ!!」
「おっそれでこそ圭ちゃんだべ。よかったよかった」
安倍さんの笑顔のほうがいいって。


なっちは天使――。


ハッ!なんだ、突然頭の中に浮かんできたこのフレーズは??

311−−:02/03/01 21:57 ID:neI5R/O1

「おはよー、よっすぃ…けーちゃん」
この声は、あたしの声だからごっちんか。
「おはよ〜」
「あれ、今日はごっちんも早いべさ」
ホントだ……んっ?目の下にクマ?
って、腕に絡まってるのって、り…梨華ちゃん!?
「おはよーございます」
「いや〜、相変わらずだね2人とも」
あ、安倍さん…あたしと梨華ちゃんを勝手にくっつけないでくださいよっ!!
「ちょ、ちょっと・・ご、吉澤来て」
あたしは、焦ってムリヤリ梨華ちゃんからごっちんを連れていく。
312−−:02/03/01 22:00 ID:neI5R/O1

「…なに、よっすぃ〜?」
「……なんで梨華ちゃんと一緒に来てるの?」
「アハッ、昨日、梨華ちゃんちに泊まったんだよ〜」
ごっちんの顔(あたしの顔だけど)が、心なしか赤くなったような気がした。
「なっ、なんかあったの!?」
「――別に〜、なんにもないよ〜」
…その一瞬の間がもっのすっごーく怪しいんだけど、ごっちん。
それに、あの梨華ちゃんが、なんにもしないわけないし……
でも、ごっちんがあたしの体でそんなことするなんて思いたくもないし……
ど、どーしたらいいんだっ???
「おっはよー、2人ともなにしてんのーっ?」
向こうで小さな体が飛び跳ねている。
「あっ!やぐっつぁんだ!行こうよ、よっすぃ〜」
「う、うん」
……なんかごっちん、ものすごく助かったって感じの声だよな〜
あ〜、もう!疑いだしたらきりがないよ……


―― メンバーを、友達を信じられなくなったら 人間ダメですか ? ――
 
                                 続く
313_:02/03/01 23:41 ID:a/BPzhLM
疑心暗鬼な吉がイイ
ナッチは天使って(w
314パニック11 保田圭:02/03/02 09:05 ID:p7BPRjOF

――今日で終わりなのよね、後藤の姿も。
悔いを残さないように、見事に加護を落としてみせるわ、この文麿パワーでっ!!
「僕には分かる……かっこいいわ」
さすがね、後藤。
私も一回、この格好してみたかったのよね〜、実は。
だいたい、なんで私が保田ばあちゃんだったり、
けめ子だったり、色物キャラなのよ。あームカツクっ!!!
……ゴホンッ、まぁ、気を取り直して、加護はどこかしら?

315−−:02/03/02 09:06 ID:p7BPRjOF

「ごっとうさーん、おはよーございまーす」
この声は、加護っ!!
ふっふっふ…飛んで火にいる夏の虫とはこのことね。
「おはよー、加護」
くらえっ、文麿スマイル!
「ご、ごとうさん?」
なによ、文麿パワーが効かないの?
それにしても、こいつに笑いかけて「オェーッ」がこないと
ものすごく寂しくなるのは何故かしら?
…ハッ、いかん、いかん、口説きに情は無用よ。
316−−:02/03/02 21:50 ID:HlZKm7bJ

「僕には、分かるっ」
「へ?」
「君のその瞳が、僕を見つめていることが」
どーよ、このかっこいいセリフ。加護、痺れたでしょ?
「…あの、なにがいいたいのかよく分からないんですけど……」
加護は、平静な顔をしている。
なっ!どーゆーことよ!?
ホントに、文麿パワーが効かないってーのっ!?
もしかして…これは、誤算だったわ。

317−−:02/03/02 21:51 ID:yJQIgSxl

「そんなことより、後藤さん、この間言ってた保田さんのことなんですけど……」
「え?」
い、今なんて言ったの、加護?
や、や、や、保田さんって言ったわよね。
あんた、いつもおばちゃん、おばちゃんって私のこと呼ぶのは照れ隠しだったのね。そうよっ!後藤は、石川の相談にものってるみたいだし、加護の相談にのってても不思議じゃないわ。
な、なんてこと!!!
加護の気持ちに気づいてあげられなかったなんて、お圭もまだまだだったようね……でも、これからよ、加護。私とあんたのバラ色の人生は。
あー、そうと決まったらさっさと元の体に戻りたくなってきたわ。
ムフムフっ、加護、待ってなさいよ。
318−−:02/03/02 21:54 ID:yJQIgSxl

「あの、後藤さん??」
「亜依ちゃん、どうしたの?」
「おっのの〜、なんや後藤さん、交信しとるみたいや」
「交信はイイラさんのとっけんなんらけどね〜」
「ふ〜、せっかく、今日の収録の時に保田さんの物まねしよう思っとったのにな〜。
 後藤さんがこんなんやったら、楽しい保田語録が聞けへんわ」
「あ〜、そういえばそんなことたのんれたね」
「せや…ま、しゃーないな、後藤さんもいろいろあるんやろうし」
「そうらね」
「ほな、いこっか」
「へいっ!!」
2人は、なおも妄想を続ける保田の傍を静かに離れた。
319−−:02/03/02 21:55 ID:yJQIgSxl

「ヤッスー、マンセーッ!!」

……って、加護がいないわ。
…ま、いいわね。元に戻ってからでも、ムフ〜、ムフ〜。
たっぷりとかわいがってあげるわーっ!!
さっ、キリキリいくわよ!

                                  続く

320クロラ:02/03/02 22:00 ID:yJQIgSxl

なんか思ったよりも長くなったな〜、この話。
もう浮気心満載な今日この頃ってわけで、
明日あたりどっかで短編一本はじめることにします、多分(w
ま、多分なんてあやふやだからどこに書くかは秘密にしとく
321愛読家:02/03/03 00:02 ID:+l3iSphC
まじっすか?楽しみにしております。
がんばつて探さんとなー
322名無し募集中。。。:02/03/03 03:09 ID:uOKu1gxr
俺もがんがって氏にすれ探すッすよ〜
323パニック12 後藤真希:02/03/03 09:27 ID:GTgcfjyi

あー、危なかった。
よっすぃ〜、意外に鋭いんだな〜。
でも、いずれバレちゃいそうだけど――ん?梨華ちゃんと目が合っちゃった。
いや〜、照れますな〜。
昨日は、あれからずっと……後藤、ここからは言えない。
――それにしても、ホントよっすぃ〜にはもったいないよ。

……ってか、あれって加護と…けーちゃんっ!!
まさか、加護狙ってる気!?なんて見さかいないの、けーちゃん……
絶対、それだけは阻止しないとっ!!

324−−:02/03/03 09:28 ID:GTgcfjyi

「よっすぃー、どこ行くの?」
「あ、やぐっつぁん…さん」
「はぁ?」
「いやいや、矢口さん、なに…ですか?」
「え?あ、よっすぃー、どこ行くのかと思ってさ」
ん〜、なんかやぐっつぁんもいいよね〜。ちっちゃくってカワイイ。
よっすぃ〜ってやっぱりもてるんだね〜
ハッ!この突き刺すような視線――殺気っ!!
これは、梨華ちゃん?
もしかして、さっきからずっと見てるのかな〜……ちょっと怖いかも
あっ、そんなことよりも早くしないと、けーちゃん見失っちゃうよ。
「矢口さんもついてきてよ」
「え?うわ」
あたしは、ムリヤリやぐっつぁんの体を抱きかかえて移動した。
325−−:02/03/03 22:55 ID:Q1sF7lpK

廊下の影でなにやら深刻そうに喋っている2人。

「僕には分かる!」

はぁ?なに言いだす気、けーちゃん…
「ちょっと、よっすぃー、いいの盗み聞きなんてしてさー」
あたしの肘あたりを引っ張りながらやぐっつぁんが言う。
「しっ」
あたしは、唇に人差し指を当ててそれを制す。
「…う、うん」
やぐっつぁんは、戸惑いの色を浮かべながらも黙ってくれた。
けーちゃんの演説もまだ続いている。

「君のその瞳が僕を見つめていることを」

「…………」
けーちゃん、マジで加護狙ってるわけ?
っていうか、あたしの沽券にかかわるんだけど……
326−−:02/03/03 22:58 ID:Q1sF7lpK

「よ、よっすぃー、大丈夫?」
「え?別に〜」
顔に出ちゃってたのかな?
だってそぅ〜とぅ〜ムカツクんだもん、けーちゃんめ〜。

「なにしてるんれすか?」
「ウヒャウッ!」
突然、後ろから声かけんなよ、辻っ!
ビックリしたじゃんか。
「あ、亜依ちゃんだ〜」
「え、ちょっと待てって、辻」
やぐっつぁんが慌てて辻を止めようとしたけど辻の動きは予想以上に早い。

――でも、これでなんとかけーちゃんの野望は阻止できるでしょ。
ま、よしとしますか。

                               続く
327新参読者:02/03/04 00:47 ID:USjDvrE4
投票スレからきて読んだんですがどれもこれもおもしろいです。
自分は、小説かこうとして断念したんですが、どうやったら3本も同時連載して
毎日更新なんて神業ができるんですか?
328名無し募集中。。。:02/03/04 04:30 ID:XSkdw7rX
hozen
329名無し募集中。。。:02/03/04 04:36 ID:nULEDEc6
上がってきてるので一応書いておきますが、
「小説スレ」なので荒らさないでね…
330クロラ:02/03/04 08:22 ID:FqOFyNT1

下の方探してたら上の方にあってビクーリしたぜ(w

>397
毎日更新って、そんな神業とかじゃないっすよ。
他にもクオリティ高くて、毎日更新してる人いるだろうし。

っつーことで、更新
331パニック13 プッチ:02/03/04 08:24 ID:FqOFyNT1

「いやー、今日の文麿テンション高かったよねー」
楽屋に戻りながら矢口が言う。
(そりゃ、保田さんがやってますからね〜)
(なによ、吉澤!)
(…いえ)

「でも、よっすぃーも微妙だったべ」
矢口の隣を歩いていた安倍が言う。
(そりゃ、ごっちんがしてるからね)
(アハっ)

「「まぁ、一番変だったのは圭ちゃんだけどね」」
2人が、キレイにはもりながら3人のほうを振り返った。
「え?いや〜」
(そうよ、吉澤、あんたねー、もうちょっと燃えたぎって演じてほしかったわ)
(保田ばあちゃんって、燃えたぎってたの?)
(そうよ、あれはうちなる情熱を……)
(へ〜)

「なんかあの3人変だよね、最近」
「…だべ」
矢口と安倍は目で会話をしあう3人から離れて自分たちの次の仕事場へと向かった。
332−−:02/03/04 08:26 ID:FqOFyNT1

「よっ、みんな、お疲れさん」
楽屋に戻ると、ハロプロニュースの収録が終わった中澤がいた。
「中澤さ〜ん、助けてくださいよ〜」
「なっ、けー坊、なんや、気持ち悪いなー」
――そんな思いっきり逃げなくても……
「裕ちゃん、会いたかったよ〜」
「よ、よっすぃ〜、う、うちも会いたかっ…」
と、言いかけた中澤に保田が抱き付く。
「ご、後藤!?」
「裕ちゃ〜ん、チューして〜」
(いっつも私にはしてくれなかったのよね、今日こそしてもらうわっ!
 後藤の体ならするでしょ、絶対)
「え…ええんか?なんや、裕ちゃん、モテモテやな〜。ホナ、遠慮なく」
「ダメーっ!!!」
後藤が、叫ぶ。
「な、なんや、よっすぃ〜?」

(チッ、後藤、邪魔するんじゃないわよ)
(人の体使って変なことしないでよね〜)
(あーら、変なことってなにかしら?)
(後藤、見たんだからね〜、さっきけーちゃん、加護に手だそうとしたでしょ〜)
(――ギクッ)
(ウソ!マジっすか、保田さん?)
(そ、そ、そんなわけないでしょ〜ホホホ)

333−−:02/03/04 08:27 ID:FqOFyNT1

「……なぁ、3人大丈夫か?」
気がつくと、中澤が3人を心配そうに見ている。
「へ?あー、大丈夫大丈夫」
そう答えながらも、3人は緊急プッチ会議を続ける。
(この話は、一時中断よ)
(あーっ、けーちゃんずるいっ!)
(っていうか、そんなことより、あれ聞きましょうよー) 
(そんなことって、よっすぃ〜、ひどいよ〜)
(ゴ、ゴメン…)
(まぁ、いいじゃない。聞きましょうよ)
334−−:02/03/04 23:16 ID:C0TbwNmI

「あのねー、裕ちゃん」
「なんや?」
「聞きたいことがあるんだけど〜」
「ん?」
「あのさー、昔の映画で人格が入れ替わるみたいなのってなかったっけ?」
「あー、あったなー」
「た、タイトルはっ?」
(さ〜、早く答えてくださいよ。あたしは、もう保田さんなんてイヤなんだーっ!!)
(あたしだって、けーちゃんがあたしの体に入ってるのはイヤだーっ!!)
(失礼ね、2人とも…)
「ん〜、タイトルなー、なんやったかなー」
(そ、そんなっ!思い出してくださいよ!!)

「裕ちゃん、ボケはじめだね〜、アハッ」
「ムカっ!ちょー待ち、絶対思い出したるっ!」

(あら、やるじゃない、後藤。ワザと裕ちゃんを煽ったのね)
(え〜?あおるってなに??)
(………私の勘違いだったみたいだわ)
(2人とももっと真剣になってってば〜)
(ハイハイ)
(ったく、うるさいわねー)

335−−:02/03/04 23:17 ID:C0TbwNmI

「んー、なんやったかなー。話は思い出せるんやけどな」
(なぬっ!!)
「は、話だけでいいんっすよ」

(あんたねー、変な言葉使わないでよ、私の体で)
(それどころじゃないんですって。やっと元に戻れる方法が分かるんですよっ!)
(よっすぃ〜、ちょー切実そうだね〜)

「話ってあれやろ、元に戻ろうと四苦八苦するっちゅー」
「だから、どーやって戻るんですか?」
「んー、確か人格入れ替わったところで同じようにこけるんやったかな」
「同じとこで同じように……ありがとうございました、ほら、行こっ」
「は〜い」
「キリキリしてるわねー」

「…な、なんやったんや、あいつら……」
1人、残された中澤はポツリと呟いた。

                                 続く


「で〜、結局、ど〜すんの〜?」
後藤が、?マークを浮かべながら2人を見る。
「あんた、バカねー、同じように同じとこでってことはよ」
「楽屋で〜多分、原因と思われる梨華ちゃんの白玉食べさせっこ」
「え――――っ!!!!」
「しょうがないでしょっ……で、石川は今どこなの?」

「なんですか〜?」
3人の背後から例のキンキン声。

「り、梨華ちゃん」
「ちょ〜どよかった!梨華ちゃんにお願いがあるんだけど」
「やすだ…さん?ちょっと気持ち悪いんですけど……」
石川は、つめよる吉澤を見て眉をひそめる。
(よっすぃ〜、けーちゃんは石川って呼ぶんだって)
(あっ!そうだった)
(っっていうか、石川、相変わらず失礼ぶっこいてるわねー)
337−−:02/03/05 08:46 ID:/2Z/hvkz

「まぁ、よ…けーちゃんはおいといて、
 ごと…じゃなくてあたしたちにこのあいだの白玉を作ってほしいんだよね〜」
「そ、そ〜そ〜。石…梨華ちゃんの白玉食べたいな〜」
(…保田さんのごっちん喋りも微妙だね〜)
(’んぁ’がないよ、けーちゃんっ)
(いいのよ、これで)

「…ダメかな、梨華ちゃん」
「ううん、よっすぃ〜の頼みなら断るわけないよー」
石川は、目を輝かせながら言う。
(ねぇ、ごっちん……)
(…なに?)
(ホントに、なんにもなかったんだよね?)
(……………)
(ごっち〜んっ!?)
(ちょっと、なに2人で喋ってんのよ!)
(だって、ごっちんが)
(あ〜、ほら、もうすぐ戻れるんだからさ〜、そんなはなししないでおこ〜よ〜)
(ほら、すぐそうやって誤魔化す〜)
338−−:02/03/06 00:06 ID:OnaEAyj4

「ねぇ、白玉だけでいいの?」
「えっ?」
「ホラ、他にもいっぱいあるじゃない、焼きそばとかクッキーとかゼリーとか」
「却下」
「え…ごっちん?」

(ちょっと、けーちゃん、後藤、そんな言い方しないって)
(いいぞ、お圭、もっとやっちゃえーっ!!)
(へ〜、よっすぃ〜、そんなこと言っちゃっていいわけ?)
(へ?な、なにその強気は?)
(ふっふっふっふ……)
(……ご、ごめん、ごっちん)
――自分の身体が人質に取られるなんて
(分かればよろすぃ〜のです)
339−−:02/03/06 00:06 ID:OnaEAyj4

「じゃぁ、ちゃーっと作ってくるから待っててね、よっすぃー」
石川は、にこやかにそう言うとどこかへ向かって走り去っていった。

(…ちゃーっと作ってくるって…どこ行ったの、梨華ちゃん)
(……まさかトイレじゃないよね)
(どこだっていいわよっ!どこで作ったって石川の作るものはトイレ臭いんだから)
(お圭さん、言い過ぎ…)
(ま、あとは〜、梨華ちゃんが来るの待ってればい〜んだよね〜)
(それじゃ、ひとまず楽屋に戻りましょ)

3人は、中澤が次の仕事に行き誰もいなくなった楽屋に戻る。

(後藤、早起きしたから眠くなっちゃったよ…z…z…z…)
(って言いながら、もう寝てるし)
(私も、後藤の真似して寝るわ…z…z…)
(……あたしも寝てよっかな…z…z)

こうして、プッチ3人はのんびりと爆睡街道を突き進むのだった。

                                続く
340クロラ:02/03/06 00:07 ID:OnaEAyj4

ふ〜なんとか明日で終わりそうだ。
341読者@:02/03/06 01:43 ID:FxlE9oOn
明日で終わっちゃうんっすか!?かなり好きなんでさみしくなります
ところで、クロラさんってヤグチが好きなんですか?なにげにヤグチの出現率高いよね(w
342_:02/03/07 00:14 ID:OtKWRAtt
hozen
343パニック15 娘。:02/03/07 08:16 ID:/GECbmuj

「できましたーっ!!」
石川は、勢い込んで3人のいる楽屋に飛び込む。

「…z…z…」
「z…z…」
「z…z…z」

「な〜んだ、寝ちゃったの〜」
石川は、少し拍子抜けしたように白玉セットを机においてソファに座る。
その時、楽屋に矢口・安倍をのぞくメンバーがぞくぞくと戻ってきた。

「お疲れーっす!」
「お疲れれす」
「「「お疲れさまです」」」
「乙カレー」
「あっ、お疲れさまです」

一気に賑やかになる楽屋。
344−−:02/03/07 08:18 ID:/GECbmuj

「おっ!白玉やっ!!」
「テヘテヘ、食べるのれす」
「あっ!それは…」
テーブルの上にある白玉の存在に気づいた辻と加護は
石川の言葉も聞かずにさっそくそれを箸でつまむ。
「いいらさんっ!」
「…カオ、イラナイ」
辻が、飯田に白玉を持っていくが飯田はそれをあっさりと断った。
「ん?よっすぃ〜たち寝とるな」
「亜依ぼん……コソコソ」
2人は、白玉を持ったまま怪しげな内緒話をする。
「ちょっと、2人ともイタズラしちゃダメだよ」
そんな2人に気づいた石川が注意をする。
「えーから、えーから」2人は、新メンの4人にも白玉を持たせる。

345−−:02/03/07 08:20 ID:/GECbmuj


「さー、みんなで好きな人に食べさせあおーっ!!」

加護が叫ぶ。
その声に保田が目を開ける。
「……もう、なに、加護、うるさ…モガ…んっん…」
後藤の姿をした保田に加護が白玉をムリヤリ放り込む。
喉を詰まらせる保田にすかさず紺野が水を手渡す。
「ちょっと、なにすんのよ、もうっ!」
そう言いながらも、保田は白玉を取り、紺野の口の中に入れる。
「あ〜、よっすぃーのためにつくった白玉がぁぁ…んっ…、ゴックン」
嘆きの声をあげていた石川にも白玉が放り込まれる。
「…んぁ、あっ、みんな帰ってきてたんだ……んっ、ごくん」
「っていうか〜…モガモガ…パックン」

そして、飯田をのぞく楽屋内メンバーの喉を白玉が通過すると同時に、
全員示し合わせたかのようにぶっ倒れるのだった。


「……コレカラガタノシミダネ」

1人、無事な飯田はにや〜っと不気味な笑顔を浮かべるのだった。

346−−−−:02/03/07 08:21 ID:/GECbmuj



             ――――――――― 



3472つのフィナーレ 1:02/03/07 08:23 ID:y0W+p9Ik

「――っていうか、放置かよっ!!」
「でも、よかったべ、巻き込まれないで」
「んー、まぁ、そうだね」

                                fin
3482つのフィナーレ 2:02/03/07 08:24 ID:y0W+p9Ik

「ちょっと〜、ごっちん、どこ〜?」
「あ〜愛しのよっすぃー、どこに行ったのかな〜?」
「あの…私……どうしたら…」
「ラブラブッ」
「お前が、あさ美ちゃんだ…違う?」
「腹減ったのれす〜」
「東京って怖いとごろだ…」
「加護は、どこよっ。あんたの愛しのお圭はここにいるわよっ!!」
「ど、どーゆーことやねん?おばちゃん…」
「んぁ…z…z…」

                                fin


349クロラ:02/03/07 08:33 ID:Hs2O+cIZ

いつものしゅうりょー記念age
こんな終わりかたでいいんかと思いつつ、やっつけ仕事なこのお話もなんとか終わりました。
このスレは、この話で終わりってことにします。
またどこかの氏にスレで会うことを願っています(w
今まで読んで下さった皆さま、ありがとうございました。
350愛読家:02/03/07 13:15 ID:bAQDNpE/
お疲れ様です!!
クロラさんの小説はいいものばかりだけど、
プチパはコメディ路線だったので一番好きでした。
どこで書こうと追っかけていくつもりなのでいい小説書き続けて下さいね。
応援していますよ〜。
351名無し募集中。。。:02/03/07 18:50 ID:ryXj/q6j
おつかれー

展開が早急ぽかった「温かい皿」より、「プッチパニック」の方が好き
おもろかったよ
352名無し募集中。。。:02/03/08 03:37 ID:EULv4sZ2
おつかれさま
次回作はまた「温かな皿」みたいなのがいいな
こうゆうドキドキするラスト好き
353名無し募集中。。。:02/03/08 07:10 ID:F5nhLC6z
>>349
おつかれさんです。
おもろかったです。
どっかの氏にスレ・・・

見つけちゃいました♥
354名無し募集中。。。:02/03/09 01:31 ID:Teu1CiqC
>>353
えーうらやますぃ〜!俺もがんがって見つけよう。

おつかれっした。最後は誰と誰がいれかわってたんか気になるなー。
355名無しs:02/03/10 09:55 ID:z07+NdZu
お疲れでした。
飼育のほうもがんばってください。
かなりウォーキンの破滅的な雰囲気が好きなんで。
356クロラ:02/03/11 16:19 ID:EqbS76sY

読んで下さってサンキューです。
ってか、レス遅くてスマソ。
このスレではいろんなジャンルの話が書けてかいてる方もたのしかったっす。
ッチューワケで、これからもよろしゅーたのんます。

あと、ウォーキンは狙って破滅的にしてます(w




357追記:02/03/11 16:30 ID:EqbS76sY

そういえば、以前どっかで誰かに聞かれたことなんすけど
今さら答えるなって話だな(藁
別にオレはヤグが好きなワケじゃないっす
一番出現率が高いんすけど。それは、動かしやすいからなだけなんで
逆に、動かしにくいのは安倍だな。
多分、オレの書いたヤツの中でまともに話に絡んでるのないと思われ(w
今度かくときは安倍メインでしてみるか
ぜってー無理っぽいけど(w
358名無し募集中。。。:02/03/12 20:46 ID:RAdpCWck
じゃぁー誰ヲタなんですか?ちょっと気になる。
359クロラ:02/03/12 22:07 ID:2CDncnlO

>358さん
特に誰ヲタかは決まってないっすね。
娘ヲタってことで(w
ただどう頑張ってもメインで書けなさそうなのが5鬼面の4人と
上にも書いてるケド安倍なんだよな。嫌いというわけじゃないんすけどね

360358の名無し:02/03/13 23:23 ID:cJnZE+vP
そうっすよね、誤記面以外はまんべんなく出てる気がする。
ちゃんと全員のキャラ掴んで話うまく運んでいるからおもしれーっす。
361__:02/03/14 07:59 ID:QLWqgO17
やっぱり五木麺は書きにくいんですね〜。妙に扱いが適当だと思ってました
コネ餓鬼とかラブラブしか言ってないし(w
逆に書きやすいのってヤグだけっすか?
ともかくおもろかったです。これからも頑張ってください。
362クロラ:02/03/14 14:41 ID:Ad1HXRtu

>361さん
書きやすいってか動かしやすいのは、ヤグと保田ですね。
この2人がなにかしら絡めば話がすすみます(w
363sage:02/03/15 04:01 ID:+7ueLz4n
やっすーメインでなんか書いてほしー
ラブラブでもホラーでも
364クロラ:02/03/16 15:18 ID:BJAVOH3r

今日のぶっちゃけ話
っていうか、今書いてるのが今日終了(予定)したあとに
自分は、少しだけ2chで小説書くのやめてロム専に戻ります。
いろいろワケあり。飼育では続けるかもしれませんが。
なので、>363さん
やっすーメイン(書けたらだけど)は、いつかのお楽しみにしておいてください。

以上、今日のぶっちゃけでした。
365名無し募集中。。。:02/03/21 21:28 ID:GBq46uRc
今さらだけど、おもろかったです。
自分は多分クロラ作品全部読んだ(と思うんだけど)
シリアス(UNBEATEN、温かな皿、Walk'in on the edge、儚い雪)
コメディ(プチパ、飯田さん観察日記)
と、どれもこれもいいですね。
ほとんどが短期間で書かれているところが一番すごいのですが。
というわけで、長レス書いたのは、早く復活しろと(w
マジ待ってますんで
366クロラ:02/03/23 16:53 ID:Cbk1PvOF

真面目な話「UNBEATEN完全版」は、書くとしたらどこに書いた方がいいと思いますか?
367名無し募集中。。。:02/03/24 18:02 ID:zcY8cw7M
飼育
368\:02/03/25 02:10 ID:scT/LEXN
>>137 :名無し募集中。。。 :02/03/23 06:52 ID:KGDiqMXR
投票で上位にいるのがおかしいということで「温かな皿」読んでみた。
オチで投票してんのか?不快なんですけどね。
後藤の行動が理解できないのはおろか
(嫉妬で石川の腹蹴りまくっといて「謝らなきゃ…」だあ?)、
バカな保田にもイライラ。
文章力はについての明言は避けるとして、明らかに上位にいるのは不自然だな。
上位のメンツみて青くなってないか?作者よ。
369名無し募集中。。。:02/03/28 18:08 ID:l8Pb9v8J
明らかに嫌がらせだな。
こんなことするからクロラさん2chに帰ってこねーんじゃねーか・・・
370名無し募集中。。。:02/03/30 03:36 ID:LNmZ/tdE
自演しなきゃ居れたよ
371クロラ:02/03/30 10:05 ID:v8MMBvRG

お久しぶりです。
なんか1週間ぶりに2ch来てみたんですが、こんな議論になってたんですか?
あの自分は、投票スレってやつ探してないんで知らないんですけど、
青くなっときましょう(w

でも>>368さんの貼ったやつ、かなり的を得てると思いますんで別に気にしてません。
自分は書くときに話を全部書き上げてからアップすると以前どっかで言ったんだけど
この話だけは、実はそのまま考えながら同時に書き込むという適当さでしてました。
だから、やはり筋の通らない話になってるのは否めませんね。
まぁ、はじめのほうに思いつきで書き始めたんで人物の背景など考えてないですって
書いたと思うし。


372続き:02/03/30 10:13 ID:v8MMBvRG

>369さん
なので、2ch休筆はそれとはぜんぜん関係ありません。
2chちょっと休憩は、今までのようなペースで更新が出来なくなりそうだし、
すぐdat逝きになったらあれだしという理由だけです。
現に1週間ほど2ch離れしてたぐらいだから・
自分の小説はhozenとかしてくれる人はいないだろうしな(w)
まぁ、ご心配しないでください。
以上、長レスマジレスカコワルーイでした。

373名無し募集中。。。:02/03/30 14:53 ID:cOvCNvZ0
↑痛いな〜。わざわざ出て来なきゃ良かったのに。

>あの自分は、投票スレってやつ探してないんで知らないんですけど
204 :名無し募集中。。。 :02/02/10 23:24 ID:qCPegVU+
えー、すごくおもしろいです。更新楽しみにしてます。

小説人気投票にも投票しちゃった。


205 :作者 :02/02/11 09:45 ID:L9VvalbL
>204さん
小説人気投票にまで投票していただいてありがとーございます
残りあとちょっとですが、これからもよろしゅーたのんます

このスレで書いてるじゃん。このやりとりを見る限り存在は知ってたんだろ?
存在を知ってたって事は場所も知ってたって事だ。>371でそんな嘘をつく必要は無い。

オレは粘着読者の連続投票かと思ってたけど、あんたのそのレスのおかげで
やっぱ自演も入ってたのかと疑いを持ってしまった。残念だ。
374名無し募集中。。。:02/03/30 18:47 ID:YXnCurRK
>>373
その204は俺だ!
375名無し募集中。。。:02/03/30 18:48 ID:IsvOrJ4P
>>374
何が面白かったか具体的にお願いします。
376名無し募集中。。。:02/03/30 18:50 ID:YXnCurRK
自演だと自信満々にいうほどいったやつの言葉に信憑性が失われる

特に自分のレスをからめられると自演じゃない事が完璧にわかるから。

しかしそれがわかるのは絡められたやつだけという諸刃の剣
377名無し募集中。。。:02/03/30 18:54 ID:YXnCurRK
>>375
こういうかんじ

213 名前:名無し募集中。。。 投稿日:02/02/11 23:47 ID:Rmhfb5U8
終わってしまうのかな。。。
ちょっとエピローグもみたい気持ち。

飯田さんとののの話はいーなぁー。。。

もっと詳しくかい?俺は小説を検証する趣味はないよ。
読んで楽しく妄想できれば良い。
378名無し募集中。。。:02/03/30 18:59 ID:IsvOrJ4P
>>377
どうひねりだしても出てこないってか?
379373:02/03/30 19:07 ID:DyJWUmG/
>>374=204は何か勘違いをしているらしいね。
オレが373で指摘したかった事は
「371で作者が投票スレを知らない」
と書いている事に対して「ウソ」をつくなって事だったんだけどね。

君はオレが204=205と言っているのかと勘違いしているようだ。
そうじゃなくて「ウソ」に対してだからね。
380名無しさん:02/03/30 23:00 ID:4cR2pkSq
>>373
作者ではないけど。
>存在を知ってたって事は場所も知ってたって事だ
ここは飛躍してないか?
投票やってることは知ってても、スレをチェックしてるかどうかは別だろう。
当然順位のことまでは知らない可能性はある。
381373:02/03/30 23:54 ID:DyJWUmG/
>ここは飛躍してないか?
そうか?
オレに言わせると「なぜ場所も知らないのに存在を知っている?」だけどな。
205のレスは204に言われる前から知っていたらしきニュアンスだ。
自分で見なければどうやって存在を知る事が出来る?
にもかかわらず「知らない」と言ってのけた作者の厚顔振りに対して失望した。

>373で書いていたとおり、オレは作者が自演しているなんて考えたくもなかった。
しかしこうあからさまに「ウソ」をつかれると疑いたくもなる、と言う訳。
382374:02/03/31 00:42 ID:a8thRf35
>>379
うん、わかった。

でもどこの投票所かしらなくて、投票してるスレで投票して
くれたのかーって意味のレスだったかもよ
383374:02/03/31 00:44 ID:a8thRf35
>>382
だって俺もどこの投票所ってかかなかったからさ
384名無しっす:02/03/31 02:05 ID:yrvNq0X9
クロラさん、もっかい来て上の人たちの議論解消してくれ
385380:02/03/31 02:05 ID:WqesdAvo
>>381
まあ、第三者が弁護しても意味ないんだけど、
小説総合スレとか見てたら、存在自体は知っててもおかしくないだろう。
だから>>371の発言は
あの自分は、(あることは知ってるけど)投票スレってやつ探してないんで(順位までは)知らないんですけど、
って意味にとったけどね。わざわざ『探してないんで』って使ってるし。



386名無し募集中。。。:02/03/31 02:13 ID:a8thRf35
俺はクロラサンの作品が上位にきててもおかしくないと思うけど-
だから自演とも思わないし、その他の「知らないんですけど」あたり
の発言にも何の裏も感じなかったけども。

自演ってのは証明できないことだからそれを書き込む時点でその
発言に(他にいいこといってても)共感できなくなっちゃうんだよねー
ネタならまだしも。
387名無し募集中。。。:02/03/31 03:05 ID:nK+QLCOH
また書いてくれよ!
388名無し募集中。。。:02/03/31 05:26 ID:QROj9ONu
>>384
同意。正直どう思ってんのよ。ああいう確信犯的なネタが
上位に来てるって内心やっちゃった〜なんじゃないの?
389名無し募集中。。。:02/03/31 05:32 ID:QROj9ONu
>>371
>この話だけは、実はそのまま考えながら同時に書き込むという適当さでしてました。
だから、やはり筋の通らない話になってるのは否めませんね。
まぁ、はじめのほうに思いつきで書き始めたんで人物の背景など考えてないですって
書いたと思うし。

小説って大体そんなもんだよ。考えながら書いていく。
だからって筋がまとまらないだの背景考えてないなんてのは言い訳なんだよ。
390名無し募集中。。。:02/03/31 08:31 ID:sOo3puOa
もうクロラさん、ココに来ないんじゃない、忙しそうだし
ただそこまで議論するほど悪い作品ではなかったと思うけどな

>>389
俺も秘かに小説書いてる身だから言ってみるが
俺は話膨らんだら、一応ワードにおこしてから全体を考えた上にうpするが
クロラさんの言ってるのは、最初の方は思いつきを文字におこさないで
そのままココにUPしたってことじゃないのか?
そういう書き方すると、その場その場の勢いだから案外人物背景は
考えられないと思うんだが。というか、俺にはムリ(w
391名無し募集中。。。:02/03/31 08:55 ID:iVHUD7Qo
「この話、圧倒的じゃないか!」→上位
「そんなに悪くない話」→下位
392名無し:02/03/31 10:43 ID:fwOGlIHU
>>387
俺も同意。飼育だけじゃなくここでも新しく話書いて欲しい。
ここまで話膨らまされると書きづらそうだけど、俺は好きだよあんたの作品。
393名無し募集中。。。:02/04/01 23:14 ID:Rq88LpL5
批判はある意味、宿命だと思います。
批判する人以上にクロラさんの作品が好きな人はいると思います。
俺も大好きなのでまた2chで復活してくださいね。
394名無し募集中。。。:02/04/02 09:49 ID:8qSF3umx
>>393がいいこといった
俺もそう思います。というか、批判されるだけ読んでくれてる人がいるって
ポジテブに考えれ。復活待ってます。
395sage:02/04/06 03:55 ID:8K2094ul
復活希望…
396ファソ:02/04/06 14:52 ID:McZZNjMU
ホントに2ch来てないみたいだな。飼育の方もらしくなく3日も更新ねーし
ともかくおれは待つ。
397クロラ:02/04/11 01:37 ID:nDleYh9x

お久しぶりです。
今さらだけど、俺は別に批判についてはなんとも思ってないっすよ。
すでに復活しようと思ってますしね。また浮気癖がうずうずしてるんで(w
今度の話は、学園コメディ。
といいつつ、まったく笑えない内容になりそうだが(w
一応、娘。全員でる・・・かな
まぁ、俺にとってはかなりの実験作(文体とかいろいろね)なんでひっそりとします。
その前に死にスレ探ししないといけないんですがね


398sage:02/04/11 04:08 ID:sbu0Adxm
やったー。復活宣言ーーー。
応援してますよ。頑張ってください。

>364でいつかのお楽しみといわれた
やっすーメインはまだ先なのでしょうか?
399読者@:02/04/11 09:17 ID:hFUcO1OX
おーっ!ついに復活か。
でも、今、死にスレ探してるんだろうな。楽しみにしとこう
というか、オレも今から死にスレ探しはじめねーとついていけねーかも
400読者@:02/04/11 09:21 ID:hFUcO1OX
>クロラさん
言い忘れというか、今チラッと見た感じののっとってよさげな死にスレ
全日本引き抜きプロレスなんとかとかいうとこなんてどうでしょう?
もしくは、モーヲタだけど〜いいよなスレとか。
余計なお世話だったら申し訳
401名無し募集中。。。:02/04/11 11:32 ID:nWUttqxA
そうこなくっちゃ!クロラマンセー!
402クロラ:02/04/11 14:34 ID:m3MR9k53

>398さん
やっすーメインのヤツはちょこっとずつ書いてます。
なにげにやすごまがメインと言うべきか、カップリングじゃないけど
1話完結適当探偵物(w
ただ、これは飼育の方でしようかと思ったり。
まぁ、もうちょっとストックつくってからってことですんません。

>読者@さん
いえいえ余計なお世話なんかじゃないですよ。
そこのスレ使わせてもらおっかな。

>401さん
お待たせしました。ありがとうございます。
403sage
やっすー関連待ちますとも!
ただ忘れちゃいやっす。
ただ飼育は見つけづらいからなー。

復活おめでとさんです。