ごまよし高橋小川小説

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「よっすぃー見て見て〜!!」
「ん〜?」
私は家に入ったあと、「出来るまで待ってて」と、言われてソファーでくつろいでいた。
その声に振り向くと、
「ごっちん!なにやってるの?」
「へへ〜は・だ・か・に・エ・プ・ロ・ン」
彼女は言葉の通り、裸の上にエプロンだけを着ている。
「ほら〜ピースの時の梨華ちゃんみたいでしょ?いろっぽい〜?ハ、ハ、ハックション!!」
「…風邪引くよ」
「寒いよ〜!」
と言いながら、奥へ戻っていった。
全く何やってんだか、と、パタパタとすぐに戻ってきて、
「寒いから…暖めて!」
ガバと抱きついてきたのだ。
「ちょっと〜ごっちん!オムレツは〜?」
「こっちのおむれつのがいいな〜」
ってそこは耳だよーって!
「だめだって…もう…ちょっと…あん!」
だめだ…耳だけは本当に弱いんだ…
「ごっちん…もう…キャ!!」
「よしこ〜何も悲鳴あげることないじゃない」
「そうじゃなくて足!なにかさわった…」
「んあ〜?」
みると1匹の犬がじゃれてきている。
「も〜邪魔しないの!」
「もしかしてこの犬?私に似てるとか似てないとか?」
「そ〜だよ〜」
「えー!似てないじゃん!」
「そ〜お〜似てると思うけどな〜、特にここなんか!」
と、また耳…
「ほ〜ら、その顔!かわい〜よ。ハックション!!」
「服着てきなよ〜。時間はあるんだから」
「は〜い」
漸く私から離れ、服を着に行った。
「まったくもう…」
――数十分後
「出来たよ〜!!」
私は見ていたテレビから目を離し、
「う〜ん。いい匂い!」
いかにもってセリフだが、そう言ってあげるとごっちんはすごく喜ぶのだ。
私は付けていただけのテレビを消し、「おいしそ〜」と近寄った。
その時、私はある決意を胸にしていた……。
48竜崎ゴウ:02/01/09 17:03 ID:yRh4RnwO
>>41
どうも。吉→後もある予定です。
>>42
エロの描写が苦手なもんで…(汗)
やってはいるけど、細かい描写はないといった感じです。普通の小説程度と
お考え頂ければと思います。
>>43
ありがとう御座います。

もうちっとアップしときやす
ファミレスを出て、タクシーを拾うため広い通りに出た。
とは言ってもこの時間。タクシー乗り場でまとうとしても列が出来ている。
「う〜〜〜寒いね〜。愛、大丈夫?」
「うん」
あたしの愛想のない返事にも、まこは何も言わなかった。
(ごめんね)
あたしは今日もう何度目か、心の中で謝った。
小1時間程待って、ようやく乗り込むことが出来た。
「愛?ほんとどうしたの?」
終始俯き加減だったあたし。そんなまこの声は本当に心配そうで…優しくて…
――今夜だけ。今夜だけ、甘えちゃおうか…
「あのね、まこ――」
「着きましたよ」
運転手の無愛想な声で話は中断された。まこがマネージャーから貰っていたお金から料金を払う。
「さ、あがってよ」
まこに促され、あたしたちは中に入った。
簡単に荷物を片づけ、あたしは、ソファーに座っていた。
「おまたせー」
着替えてきたまこが、紅茶を持って来てくれる。
「ありがと」
あたしは短く言ってカップを受け取った。
まこも自分のカップを手に持って、あたしの前に座った。
――「で、悩み。聞こうか?」
まこはあたしのことが好き。あたしはソレを知っている。
だけど、まこがあたしを好きだということを、あたしが知っているということを、まこは知らない。
ややこしいけど――分かるかな?(松浦さんのアルバムの曲みたく。なんて)
(ごめんね、まこ)
あたしは言った。
「好きな人…出来たんだ」