ここでやれ

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1342月6日
ガチャガチャ…あれ?鍵あいてる。
泥棒か、っていうより絶対梨華ちゃんだよな。
僕はドアノブを引いた。
…何かいつもよりドアが重いな。
ガチャ!僕は思いっきりドアを開けた。
ヒュン。ガスッ。

「お。当たったかなぁ。」
梨華ちゃんが小走りで出てきた。
「あのねぇ、梨華ちゃん。シャレになんないよ!
 当たったかなぁ、って宝くじじゃないんだから!
 ボウガンだよボウガン。死んじゃうよ!」
ドアの陰に隠れていたから良かったものの、
放たれた矢は、壁にザックリ刺さっている。
「残念、生きてたか。…あ、そだ。
 ハンバーグ作ってみたんだけど食べる?」
梨華ちゃんってば…。

そういや最近ずっと家にきてるよな。
僕はハンバーグをほおばりながら考えた。
…あぁ、梨華ちゃんの手作りの味ぃ。
1352月6日:02/02/06 22:12 ID:ZLGPygwP
「ね。おいしい?」
「うん。ムチャクチャおいしい。」
「やた。」
ううぅ、しやわせー。
…じゃない、僕死にかけてたんだ。
「ところで、梨華ちゃん。今日は何の用?
 最近よく僕んち来るけど、もしかして暇なの?」
梨華ちゃんは、その言葉に箸を置いた。
何か、プルプル震えてるぞ…。
「暇?ひ、ひどい。私ねぇ、私ねぇ…今日だって
 一生懸命お仕事頑張って、りんねちゃんのお誕生日も祝って、
 クタクタだったけど、あなたを殺さなきゃいけないから
 わざわざここに来て…、あのボウガンだって
 セッティングすっごい大変だったんだから!」
「ご、ごめん。ごめんね。」
…ってなんで謝ってんだろ、僕。
「うん。分かってくれたらいいの。
 あ、そうだ。今日はAKBDの予定、伝えに来たんだった。」
「え?」
「明日はお昼に迎えに来るからね。ちゃんとココにいてよ。」
梨華ちゃんが迎えにきてくれるのか…って
「ちょ、ちょっと。お昼って、明日は平日でしょ。」 
「分かった?あー、今日は疲れちゃった。じゃあね。ちゃーおー。」
…疾風のように去ってしまった。