紺野のエロ小説書いて〜

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802吉澤のサンタ

「ちょっ、ちょっと待ってください」
「なによ」
「えっ、あのなんでお風呂に入るんですか」
保田はじっと紺野を見ている。片手はドアノブを掴んだまま。
「…入りたくない?」
保田のきゅっとつり上がった大きな瞳がこちらを向いて、
少し怒ったような感じでふっくらした唇の口角は下がって
いる。
紺野はごくりと唾を飲み込んだ。
「は、いりたいです」
少しの間、2人の息だけが聞こえる。
保田は視線をしばらく紺野の方に残した後、じゃあはいろ、と
いつになく明るくて幼い声でそう言いながらくるりとまた
ドアの方に向き直った。
保田はちょっとだけ笑っているみたいで、振り向きざまに見えた
その上がった頬の膨らみを紺野はちゃんと見つめていた。
自分より年上なんだけど、そのちょっと照れたみたいに笑ったよう
だった保田には、年上の可愛さみたいなものがあって
それは紺野を妙にどきっとさせた。
昼間、バンの中で保田に感じた嬉しさとはまた違う感情だ。
紺野は自分の心臓の上の方が、早く脈打っているように感じた。
(や……)
803短いすね申し訳ない吉澤のサンタ:02/06/13 23:54 ID:u9ZFqnSL
「保田さんっ」
保田は1歩ドアの向こうに踏み出したところだった。
紺野の後ろには暗いけれどねっとりとした空気が微かに
残る、広い空間が口を開けている。
紺野は保田の着ていたTシャツの腕の辺りを後ろから
軽くつまんでひっぱった。
保田の向こうには生活感のある部屋の明かりがあって、
ちょうど突き当たりにお風呂があるみたいだ。
保田の背中がやたらと広く、でも色っぽく、愛おしく見えた。
「ん?」
振り向いた保田の目がかすかに笑っていて、それにとても
ほっとする。
だけど紺野には言いたいことがあったわけじゃなくて、ただ
そうしたかっただけだから、紺野はそこで何も言わずに
止まってしまう。
保田は、そんな紺野を分かっているかのように優しく
その紺野の頭に手をまわすと、耳の辺りの髪の毛を
よしよしと撫でた。
何だかすごく気持ちが良くて、紺野はふうーと息を吐いた。


保田と一緒に風呂場に着くと、保田は紺野のTシャツの裾に
迷わず手をかけてきた。
紺野はその行為に戸惑って、思わずその手に自分の手を
重ねて抵抗してしまう。
きっと何も言わなかったけれど、紺野の目は泳いだようになって
「えっ?」と何かを聞き返していたであろう。
保田はその目を悪戯っぽくじっと見つめた。
「脱がしてあげる」
「えっ?」
今度はそのまま口に出たようだった。