──イチーチャンッ
彼女が私を呼ぶ声がする。
──イチーちゃん!
少し低いけどカワイらしい甘い声。
──市井ちゃんっ!!!
彼女が、涙を浮かべて私に手を差し伸べている。
そうだ・・・
私は・・・この子を知っている・・・
私は、戦場でこの子を助けて、崖から落ちたんだ────
「・・・・・ご、とう・・・」
私は、彼女の名前を呟いた。
8
一面の花畑・・・・って、ココどこだっけ?
ん〜まぁ、いいや
もうあんまり見ることなくなったけど花ってキレイだね〜
心が洗われるっていうか〜そんな感じ
「・・・とぅっ!!」
あの人の声が遠くから聞こえた気がした。
ってことは・・・そっか、コレって夢だ。
でも、すごくいい夢-------あの人もでてくればいいのに・・・
「・・・とうっ!・・・後藤ッ!!」
──うるさいな〜よっすぃ〜
──もうちょっと夢の中にいさせてよ〜
「後藤って!!」
──っていうか、なんでよっすぃ〜があの人みたいな呼び方するの〜
──生意気〜
「ごっとーーーーうっ!!」
──あれ?この声、よっすぃ〜じゃない
──あの人の声そっくりじゃん
あたしは、薄く目を開ける。
あの人の顔が目の前にあった。
「相変わらずだなあー、お前の寝起きの悪さは」
あの人は、怒ったように言う。
妙にリアルな夢・・・
あの人もよくあたしのこと起こしてくれたもんね〜
なつかし〜
「・・・いち・・ちゃん」
あたしを覗き込んでいる彼女の首に手を回す。
・・・手?
あったかい・・・?
アレ、アレレ・・・これってホンモノ!?
あたしは、しっかりと目を開けて彼女を見る。
照れてるみたいに顔が赤くなっている。
「いい加減、目ーさませーっ!!!!!」
「ハイーーーーッ!!!!」
あたしは、飛び起きた。
・・・・・・やっぱり、ホンモノだ。
240 :
間奏:02/01/28 11:16 ID:shodyGav
その再会は、
あなたにとってなにをもたらすのだろう・・・・・・