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−−ドサッ・・・
あれ?
なんかお腹が熱い・・・
あれ?あれ??
どうして、カオリの目線と芝生が一緒なんだろ??
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ああ、そっか
カオリ、倒れてるんだ
なんかお腹からドクドク音がしてる・・・
あんまり痛くないや・・・
それにしても・・・
シーサーなんてあんなとこにあったけ??
10
−−殺られたっ
私の頭にはそれだけしかなかった。
着地もなにもあったもんじゃない。
私は、顔面から芝生の上に落っこちる。
痛くて声も出ない・・・
って、あれ?
ここで、私はやっと重要なことに気づいた。
なんで、私、撃たれてないの??
−−どう考えても、相手の方が撃つのは速かったはずなのに・・・
私は、顔についた土を手ではらい顔を上げ、相手のいた方向を見る。
倒れている相手と目があった。
「・・・飯田・・・カオリっ!?」
その顔に、見覚えがあった。
私が軍人としてフォース04のサブをつとめていた時に
フォース02の隊長になった驚異の10代。
・・・いや、仲間内ではその容赦のない殺し方で有名なキリングエンジェルなっちとと共にコンビだったはずだ。
確か、キリングマシーン飯田。
そして、飯田をもっとも有名としたものは早撃ちだったはず。
・・・なのに、今、倒れているのは飯田の方だ・・・
−だけど、飯田の方が明らかに照準を合わせるのが早かった。
だから、こんな結果になるはずがない
私は、ある1つの結論にたどりつく。
−撃たなかったの??
私は、銃を構えつつその大きな体に近寄った。