収録は順調に進んだ。
見た感じ、今日はみんな調子良さそうね。
新メンもリハのときに注意した部分がちゃんと直ってる。
私の目の下の隈が目立ってないか、それだけが少し気がかりだった。
「はいOKです、10分休憩入ります」
「あーお腹すいたよー」
「ねー」
「辻も加護もさっきあんなに食べてたじゃん!」
みんなと笑いながら、私は少し気になることがあった。
さっきから感じていた誰かの視線を。
「カオリなにキョロキョロしてんの?」
「あ、圭ちゃんさぁ誰かに見られてるような感じしない?」
「うん。そりゃ見られてるよ」
「あぁ・・・そうだよね・・・いや・・・まぁいいや」
「ちょっとカオリ大丈夫?」
「ごめんごめん。また交信しちゃったかも」
「・・・そっかー」
納得されちゃったよ・・・
でも、本当にそうなのかもしれない。
気のせいかも知れないけど、なんとなく頭の芯が少し痺れるような感じがする。
あの声が聞こえるときと同じように。
「カオリ昨日ちゃんと寝た?」
「あ、もしかして隈目立つ?」
「ちょっとね」
・・・やっぱり。